共に暮らす犬猫が20歳ぐらいに
なって、食べる量が減ってきて
動けなくなってくると
ぼくら飼主は心配になるから
動物病院で診てもらって
検査したりすると
ハイシニアなりの異常が
出てしまう。
異常が見つかるからそれに対して
治療をするんだけど
薬飲んでも注射打っても
点滴しても漢方薬やっても
サプリメントをやっても
体にいいと言われるものをやっても
あまりよくならなかったり
治療してるのに悪化したり
数値が下がらなかったりする。
いろいろ努力するのに
よくならなくて不安や心配に
なるし、気持ちが落ち込む。
ぼくら飼主は子供のころから
努力すれば報われたり
結果が出ると教育されて
動物が終末期になっても
努力すればよくなると思って
一生懸命治療するけど
動物の体はどうにもならない
こともある。
それでもよくなるんじゃないか
がんばればなんとかなるじゃないか
と努力する。
あれがいいと言われたら
やってみて
あっちの病院がいいと言われたら
行ってみて
なんとかならないかあがくけど
どんなに努力しても
何をやってもどうにもならない
ことがある。
ぼくら飼主はよくならないことに
落ち込むし、がっかりするし
ムカつくし、イラつく。
動物が老いていくのは誰のせい
でもないけど逃げ場のない
理不尽な状況に巻き込まれて
抜け出せなくなる。
生き物である以上、老いていき
いずれは終末期になって
旅立って逝く。
終末期になって旅立つ瞬間まで
ぼくら飼主は治療を続けていくのか?
それともどこかのタイミングで
動物孝行に変えて
今までの感謝をしながら
動物に敬意を示して
動物のために尽くしていくのか?
動物の終末期を大変にしているのは
受け入れていないぼくら飼主
のこともある。
動物はぼくら飼主を支えてくれて
寄り添ってくれて
楽しい日々を与えてくれて
素晴らしい時を共に過ごして
ぼくら飼主のために生きてくれた。
動物にどこまでぼくら飼主を
願いを受け入れてもらうのか?
動物だってぼくら飼主の願いに
答えたいけど生き物として終わりが
近づいたときには答えられない
こともある。
動物は最期の旅立つその瞬間まで
ぼくら飼主を受け入れてくれる。
長年、ぼくら飼主のために生きてくれた
動物のために最後ぐらいは
動物孝行して、ぼくら飼主の期待に
答える肩の荷をおろして
動物自身が自分のタイミングで
生涯を終えて逝ってもいいんじゃないかと
ぼくは思う。
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