猫の好酸球性硬化性繊維増殖症は
猫の胃や腸にできる塊で
好酸球がしこりをつくる病気。
胃の出口付近や小腸と大腸の
境目あたりに塊を作ることが
多くて
塊が邪魔することで
嘔吐や下痢などの症状が
みられるのさ。
当院でも先日
「1年以上前から嘔吐や下痢が
あって薬飲ませるとよくなるけど
やめるとまたなる」
「かかりつけでは原因が
わからないと言われてる」
と言うことで来院されて
確かに薬を飲ませると症状は
よくなるんだけど
薬をやめるとやっぱり嘔吐下痢
になっちゃうので
「検査しましょう」といって
血液検査やレントゲン検査
エコー検査をやってみると
胃の出口から十二指腸に
かけて塊があって
小腸や大腸が腫れていて
肝臓や脾臓のリンパ節が
腫れていたので
最初、腫瘍かなと思って
当院には内視鏡がないから
消化器専門医のところで
内視鏡検査をしてもらったら
胃の出口の幽門から十二指腸
にかけて塊があって
病理検査してもらったら
好酸球性硬化性繊維増殖症
だったのさ。
ぼくは、恥ずかしながら
はじめてみる病気で
最初は、リンパ腫か腺癌かな
と思って内視鏡検査をして
もらったんだけど
好酸球性硬化性繊維増殖症
だった。
好酸球性硬化性繊維増殖症は
腫瘍じゃなくて炎症性の塊で
塊から細菌が出ているから
細菌が関与してるんじゃないか
と言われているけど
まだ、原因はわかっていない。
治療は、炎症性の塊なので
ステロイドを使って炎症を抑えたり
細菌が関与してる可能性があるので
抗生剤を使って治療する。
当院の子もステロイドと抗生剤で
治療していて
調子がいいので
ステロイドや抗生剤をやめると
症状がぶり返しちゃうから
継続して投薬してる。
ステロイドや抗生剤をずっと
使いたくないからやめたいけど
やめると症状が出ちゃうから
使わざる負えない。
原因がわからないから
統合医療でどこまで対応できるか
わからないから
手探り状態で治療を模索してるけど
何か代替治療できるといいな。
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