人の医療で、透析をしている方が
認知症が進んで日に日に
弱っていくと
透析をやめるかどうするか
問題になる。
透析をやめれば死ぬことは
わかっているので
透析をやめることはその人の
命を決めることになる。
認知機能が低下してくると
患者さん本人の同意を得る
ことが難しくなっていくし
本人と家族、親族が
話し合いができるうちに
しておかないと
話し合いもできなくなる。
透析をやめるかどうするか
決めるのは難しい問題だね。
それと同じように動物でも
慢性腎臓病の末期になると
透析は一般的じゃーないけど
点滴をどうするか問題になる。
動物の場合は、点滴しても
状態がよくならなくて
ご飯も食べなくて
水も飲まなくて
嘔吐や下痢が始まり
呼吸が早くなって
ぐったりしてくる。
そうなった時に
いつまで点滴を続けるのか？
点滴をやめればあとは
看取っていくことになる。
点滴をした方が1日でも長く
生きることができるかも
しれないし
尿毒症の症状が緩和できる
かもしれない。
けれどもそれは苦しい時間を
長くしてしまうことになるし
過剰点滴になれば
肺、腸、脳などの体全体がむくんで
肺がむくめば呼吸困難になり
腸がむくめば嘔吐、下痢になり
脳がむくめばケイレンが起こって
尿毒症と同じような症状に
なってしまう。
点滴をしても動物に苦しい思いを
させてしまうかもしれない。
正直、飼主さんに点滴をやめるか
どうするか決めてもらうのは
難しいとぼくは思ってる。
なので、ぼくから飼主さんに
「これ以上の点滴は動物を
苦しめてしまう可能性があるけど
続けますか？
それとも枯れるように旅立つように
看取る準備をしていきますか？」
と聞いてる。
看取る準備をしていく場合は
「こういう症状が出たら
ケアしますから連絡くださいね」
と話してる。
点滴をやめると言うのは悩むし
怖いし、不安だし、決められないし
どうしたらいいかわからないと思う。
簡単には決められないよねー。
今日もありがとう
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