横尾美香のブログ
いつも考えさせられます。
動物って死ぬことを恐れて
いないんだよね。
死ぬってことを知らないし
死ぬことが怖いとか
死が悲しいことなんて
思わないのさ。
ぼくら飼主は人間の基準で
考えるから死は怖いもの
悲しいものと思ってしまうけど
動物からしたら
「死ぬって何？」ぐらいなもの。
日常生活の延長にあるもの
当たり前にやってくるもの
特別なことでもなければ
たいしたことじゃないのさ。
旅立つ時に看取ってほしい
なんて思っていないのさ。
なんか不安だから一緒に
いてほしい。
側にいたいと言うのは
あっても
看取ってほしいとと思ってる
わけじゃない。
「死ぬのがイヤ」
「死ぬのが怖い」
「死にたくない」
なんて思っていない。
それは人間的な考えで
ぼくら飼主の思考なんだよね。
動物が最後にしてほしいこと
なんてない。
いつものように一緒いて
いつものように声かけて
いつものように撫でて
いつものように側にいてほしい。
それだけなんだよね。
特別に何か食べたいとか
どこか連れて行ってほしいとか
ないのさ。
いつもと同じがいい。
もちろん、痛かったり、つらかったり
苦しかったりしたらそれからは
解放してほしいと思うね。
そのための選択として
安楽死もありだと思う。
苦しい、しんどい、痛い
つらい、苦しい思いを
しながらでも
飼主さんと少しでも長く
一緒にいたいからがんばって
生きると言うより
「今」を一生懸命生きている。
呼吸して心臓が止まらない
限り「今」を生きる。
ただそれだけ。
死なないように見張られて
不安や恐怖の波動で
「がんばって、がんばって」と
声をかけられるより
「今までありがとう」
「うちの子になってくれて
ありがとう」
「一緒にいてくれてありがとう」
と声をかけられる方が
よっぽどうれしい。
最期にしてほしいことがあるとすれば
ぼくは寄り添うことなんだと思うのさ。
旅立ってしまいそうなときは
思わず「がんばって」って
言いたくなるけど
そこはあえて「ありがとう」
と言ってみよう。
「ありがとう」って言えない時は
手放す勇気がない時。
別れの時は引き止めるより
手を放す方が難しい。
「ありがとう」と言うと手を放して
大好きな子が旅立ってしまい
そうで怖くて言えなかったりする。
そんなときは無理やりでも
「アリ」「ガ」「トゥ」って人差し指を
立てて春日のように言葉を分けて
言ってみよう。笑。
口に出して言うことが大事。
そしたら次は笑って
「ありがとう」と言えるかもよ。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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