犬が高齢になると加齢の
白内障になりやすくなる。
猫も白内障になるけど
犬よりも少ないのさ。
犬は15歳で白内障になって
いない子はほとんどいない。
高齢になれば白内障になる。
加齢白内障は加齢によって
水晶体の代謝が悪くなって
水晶体が白く濁ってくる
病気だけど
白内障になると目が見えにくく
なるのはみんな知ってると思う。
「目が白くなって見えにく
そうになりました」とか
「ものにぶつかるように
なった」とか
「側溝で踏み外すように
なった」とか言われる
ことが多い。
目の確認をしてみると
水晶体が白く濁って
目が見えにくそうになってる
ことが多い。
白内障ってただ水晶体が
白く濁って見えにくくなる
だけじゃなくて
白内障がどんどん進行すると
水晶体が解け始めて
解けた成分が水晶体から
漏れて出てくると
それの成分によって
炎症が起きるのさ。
そうなると目の白目の部分が
充血して目が何となく濁ってくる。
炎症が軽度だと
目が充血するぐらいで
気づかない飼主さんも多い。
それが進行していくと
目が痛くなるから
目がしょぼしょぼしたり
目を掻いたり
目をこすったり
顔をこするような仕草を
するようになるのさ。
これを水晶体起因性ぶどう膜炎
って言うのさ。
ぶどう膜炎が起こると
かなり炎症が起きて
目が痛くてつらい状況になる。
水晶体起因性ぶどう膜炎に
なると緑内障にもなっちゃう。
目は眼房水って言う水で
丸く維持できていて
眼房水は常に入ってくる水と
出ていく水で一定だから
眼圧が保たれている。
目の中で炎症が起きると
炎症産物が出てきてそれが
眼房水が出ていくところに
詰まってしまって
眼房水が抜けなくなると
入ってきても出ていかないので
眼圧が上がって緑内障になるのさ。
白内障になると
水晶体起因性ぶどう膜炎になって
緑内障になると言う
パターンがある。
白内障ってただ目が見えにくく
なるってだけじゃないのさ。
水晶体起因性ぶどう膜炎や
緑内障になると目が痛くなる。
目って頭に近いから頭に近い
痛みってかなり痛い。
そうなってからでは動物は
かなりつらいので
そうなる前に早めに治療をする
必要があるのさ。
高齢になって白内障になったら
3カ月に1回ぐらいは目を診て
もらうといいね。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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