日本で今一番多く飼われてる
犬種はプードル。
プードルは、トイ、ミディアム
ミニチュア、スタンダードの
4つのサイズがある。
うちの子はティーカップですって言う
飼主さんもいると思うけど
一応この4つのサイズにわかれてる。
数が多くなるとどうしても
病気も増える。
先日、日本小動物医療センターの
学術交流会がリモートであった。
日本で今一番多くいる犬種だから
当たり前なんだけど
眼科を受診してる犬種も
トイプードルが圧倒的に多い。
そりゃー飼ってる人が多いんだから
受診する数も多くなる。笑。
トイプードルは、遺伝的に白内障になりやすくて
若い子でも白内障になる子が多い。
若い子で白内障になると
あっという間に水晶体が真っ白になる。
トイプードルは、
1～2週間ぐらいで真っ白
になっちゃうのさ。
飼主さんはいきなり目が白くなって
ビックリするね。
進行が早いから
なるべく早く手術する
必要があって
ほっておくとぶどう膜炎や
緑内障になって目が痛みに襲われる。
早急に手術の決断をしていかないと
いけないから飼主さんは戸惑う。
白内障手術の成功率は98％ぐらい
だから手術の心配はないけど
人みたいに10分で終わるような手術じゃない。
そんな簡単な手術じゃないし、
手術後の管理も大変。
目薬をして、薬飲ませて
絶対に目を掻いたり、擦ったり
しないようにして
手術よりも
手術後の管理の方が大変。
後は、手術費用もまぁまぁかかる。
プードルを飼ったからには
白内障の手術の費用に備えて
蓄えておいて。
プードルの若い子の白内障は
遺伝的な問題があるんだけど
プードルの目の遺伝的な問題は
もう一つあって
進行性網膜萎縮が起こるのさ。
進行性網膜萎縮は、字の如く
網膜が萎縮していく病気で
今のところ治療方法はなくて
進行して最終的には失明していく。
今の医学ではどうにもならない。
サプリメントやったり、
漢方薬をやってみたりするけど
ほとんど効かない
白内障と進行性網膜萎縮を
両方持ってる子もいて
その子は白内障の手術をしても
進行性網膜萎縮で失明するから
白内障の手術はしないのさ。
白内障から起こるぶどう膜炎の
コントロールしていくことになる。
それでもぶどう膜炎から緑内障に
なった時は義眼を入れる手術を
することになる。
うちでも白内障になって
白内障の手術するために
網膜の確認したら
進行性網膜萎縮があって
白内障の手術適応にならなくて
白内障からなるぶどう膜炎を
目薬と漢方薬でずっとコントロール
している子も割と多い。
プードルは人気の犬種だけど
飼う時に犬種による病気もあって
急に発症する病気もあるから
それを理解してから飼ってもらえると
いいな。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
目の病気に関する話
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