犬猫で慢性腎臓病と診断されることが
多くなったと感じる。
ぼくが診断するのもあるけど
他の病院から回ってくる子でも
「慢性腎臓病なんです」っていう
子が増えている。
国際獣医腎臓病研究グループ(IRIS)
が出している慢性腎臓病のガイドライン
があって
それによって慢性腎臓病と診断
されることが多くなった。
ガイドラインでは
クレアチニン
SDMA
尿比重
血圧
でステージが分けられている。
それに基づいて診断することができるから
慢性腎臓病と診断される子が増えた。
それがいいのか悪いのか
慢性腎臓病の原因の
見落としが増えている
尿素窒素とクレアチニン、
SDMAの血液検査だけで
慢性腎臓病と診断されてる子も多くて
尿検査やカルシウム、リン、電解質
画像検査などの検査をしてなくて
数値だけで診断されてることがある。
実際、他の病院で5歳の猫で
慢性腎臓病と診断されてる猫を
検査してみると
尿管結石だった。
5歳で慢性腎臓病はないとは
言わないけど
原因が尿管結石なら
手術が必要になる。
尿管結石で腎臓が悪くなっていたら
すぐ手術したら
腎臓はよくなることがあるんだけど
この子は3ヶ月間慢性腎臓病の
治療をされていたので、
時すでに遅くて手術しても
慢性腎臓病はよくなることはなくて
生涯、慢性腎臓病と付き合って
いくことになった。
猫で5歳ぐらいで腎臓が悪くなる子の
60%は尿管結石と言われてる
猫で5歳ぐらいで腎臓の値が
高い時は画像検査が必要なのさ。
腎臓の値が高いのに尿検査を
していないことも多い。
腎盂腎炎といって腎臓が感染を起こして
腎臓が悪くなってることもある。
尿検査をして感染があれば腎盂腎炎は
考える必要がある。
腎盂腎炎は感染症だから抗生物質を
使って治療しなくちゃいけない
慢性腎臓病の原因が腎盂腎炎なら
感染治療をしなくちゃよくならない。
慢性腎臓病の治療だけされていて
感染治療をしてなくて
腎臓が悪くなってる子もいる。
尿にタンパクが出ていたら
腎臓の糸球体っていうところが
障害を受けてるから
タンパク尿が出る治療をしないと
進行が早くなって
どんどん腎臓が悪くなる
血液検査をして尿素窒素、クレアチニン
SDMAの値が高いと
慢性腎臓病かなって思ってしまうけど
慢性腎臓病って何か原因があって
それによって腎臓が悪くなってる
ことを言うので
腎臓が悪くなってる原因が何か
あるはずなのさ。
それをなるべく突き止める必要がある。
全く原因がわからなくて腎臓の機能が
悪くなってることもある。
特に猫で腎臓の尿細管ってところが
悪くなることがあるんだけど
それは今のところ原因がわからない
原因がわからない慢性腎臓病は
しょうがないけど
尿管結石や腎盂腎炎は原因があるから
原因治療をしないとよくならない。
血液検査の値だけ診て慢性腎臓病って
言われたら気をつけて。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
腎臓の話
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