犬猫が高齢になると
認知機能不全症候群になることが多い。
特に15歳以上のハイシニアになると
50%以上が認知症の症状が出る報告もある。
認知機能不全症候群を
DAIGOのDAI語風に言うと
Cognitive Dysfunction Syndorome
CDSになる。笑。
医療業界も何でも略語が好きなので
すぐ頭文字を取って略したがる。笑。
犬猫の認知症の原因はいろいろあって
□脳室が広がったり、脳実質が萎縮したりする
□アミロイドβやタウ蛋白質の蓄積して
神経障害が起こる
□血管へアミロイドβ蓄積が蓄積して
血管が硬くなったり、もろくなったりする
□酸化ストレスによって脂質が損傷を受ける
□脳が糖を使う能力が低下する
人と猫は、タウ蛋白が神経細胞に蓄積して
神経がうまく機能しなくなることが大きいと
考えられていて、
犬は、アミロイドβタンパクが神経細胞に
蓄積して障害を受けることが大きいと
考えられてる。
同じ認知症でも症状は同じようだけど
犬と猫じゃ原因はちょっと違う。
そんなのどうでもいいか。笑。
8歳以上でうちの子が認知症なのかな?
って思う時は、
まず5つの症状がないか確認してみて
□夜中に意味もなく単調な大きな声で鳴く
□円を描くようにトボトボ歩いて前にしか進めない
□狭いところに入りたがって入ったらバックできなくて鳴く
□名前を呼んでも反応しなくなり何事にも無反応
□よく寝て、よく食べて、下痢せず、痩せていく
以上の症状が2つ以上当てはまる時は
認知症の疑いがあるから
動物病院でチェックしてもらって。
認知症には特徴的な症状があるから
それをチェックしてスコアをつけて
合計スコアで診断していく。
合計スコアが多くなればなるほど
認知症が重度になる。
特徴的な症状ともう2つ大事なことがあって
1つは他の病気がないこと。
例えば
脳腫瘍
内分泌疾患
高血圧
関節炎
尿路疾患
代謝性疾患
口腔内疾患
など
病気によって症状が出てる場合は
認知症ではなくて病気で症状が出ている
ことがある。
その場合は病気の治療が優先になる。
病気の治療をすることで認知症と思われる
症状がなくなることもあるから。
もう1つが問題行動じゃないこと
例えば
□飼主と離れたら不安になるのが増えた
□光や音に敏感になったり、怖がるようになった
□新しい場所を怖がるようになった
□イライラしたり、怖がったり、攻撃するようになった
という認知症のチェック項目もあるんだけど
これって問題行動でも見られる。
8歳以下のアダルトの場合は
これらの症状は問題行動になって
認知症の症状じゃないと判断する。
8歳以上でも問題行動が起こることがあるから
そこはしっかりと見極める必要があるのさ。
認知機能不全症候群は11歳ぐらいから
症状が出てくる子もいるから
早めに治療するとよくなることもあるから
気になる人は早めに動物病院で診てもらって。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
高齢動物の話
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