犬猫が下痢や嘔吐、元気がない、食欲がない
などの何か症状が出た時に動物病院に行くと
その子の状況を診て飼主さんに説明して
治療したり、検査したりする。
ぼくは元気、食欲があって下痢や嘔吐などの
症状があるときは、
「対症療法をしてよくなるか診ましょう」と
いって対症療法をすることがある。
対症療法って症状に対する治療してみて
よくなるかならないかみるんだけど
例えば下痢なら下痢止めを3、4日飲んで
よくなるかならないかみるのが対症療法ってやつ。
それでよくならなければ検査してる。
原因は特定したり、診断してないけど
治療してよくなるかならないかみてる。
症状に対する治療してよくなるかならないか
「様子をみる」のが対症療法。
この「様子をみる」というのは獣医からすると
大事なことだし、
「様子をもみる」ことでわかること
情報を得ることがたくさんある。
これをやったのにこうならなかった
この期間治療したのに変わらなかった
などがわかることはとっても重要。
それによって考えられることが変わってくる。
例えば、下痢して下痢止め飲んだのに
治らないということがわかるし
吐いていて吐き気止めやったのに
治らないのは何か原因があることがわかる
獣医からすると「様子をみる」というのも
治療の１つなんだけど。
ぼくら飼主からするとこの「様子をみる」という
言葉は不安になることがある。
なんでそうなったか知りたいし
診断してほしいけど
「様子をみる」と言われると
理由もわからないし、診断もつかないし、
なんでそうなったかわからないから不安になる。
早く治ってほしいのに「様子をみる」ことで
「様子をみる」間に治らなかったらと不安になるし
いつまで様子をみればいいのかわからないと
さらに不安になる。
ぼくは、「様子をみる」のは1日、2日だと思ってる。
3日目に改善がないなら検査していく。
皮膚病とかは、1、2週間みることもあるけど
下痢や嘔吐、食欲不振などで「様子をみる」のは
2日ぐらいだね。
「様子をみる」期間がわかることで安心できるよね。
「今日下痢の治療をして明日、明後日になっても
下痢が止まらなかったら来てね」
「今日嘔吐の治療するから明日になっても
吐くようなら連れてきてね」
「今日食べないようなら明日来てね」
って「様子をみる」期間がわかると
ぼくら飼主は少し安心する。
ぼくらが安心すると犬猫も安心できる。
犬猫も体調が悪いと不安になったり
元気なくなったりするから
犬猫が安心するためにもぼくらが安心する。
例えば、ストレスによる消化器症状がでる子がいる。
ホテルで預かると不安で吐いたり、
下痢したりする子がいる。
こういう子は安心することでよくなる子もいるから
安心することはとても大事
「病は氣から」と言うのはまんざら嘘でもない。
ぼくら飼主は、獣医に「様子をみましょう」って
言われると不安になるけど
「様子をみる」ということも獣医にとっては
大事に治療方法の1つだから、
一旦落ち着いて1日、2日様子をみてみよう。
1日、2日様子見ても変わらない、よくならない、
悪化しているようならすぐにもう一度連れて行こう。
獣医は、様子みてよくならないという
とっても有効な情報を得たことになるから。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
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