犬の椎間板ヘルニアと似てる症状の変性性脊髄症 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

犬の椎間板ヘルニアと似たような

症状になる病気があるんだ。

 

 

それが変性性脊髄症って言う病気。

 

 

日本ではコーギーに多いんだけど

海外ではシェパードに多いんだ。

 

 

コーギーは椎間板ヘルニアも

多いだよね。

 

 

コーギーは椎間板ヘルニアと

変性性脊髄症の両方がある時も

あるから注意が必要なんだ。

 

 

椎間板ヘルニアはある日突然

急に後ろ足が立てなくなるけど

 

 

変性性脊髄症はゆっくりと

症状が進行してだんだん後ろ足

が立てなくなるんだ。

 

 

急になるのとゆっくりなるので

違うんだけど、

 

 

飼主さんがゆっくりと進行して

行くのに気づかなかったりすると

 

 

「後ろ足が立てないんです」って

来られることもあるんだ。

 

 

椎間板ヘルニアには痛みが

あるんだけど、

 

 

変性性脊髄症は痛みがなくて

進行していくんだ。

 

 

変性性脊髄症は最初は後ろ足が

爪がするような歩き方になって

爪がこすれる音がしたり、

爪がすれて削れていたりするんだ

 

 

このぐらいで変だなって思って

連れてきてもらえるといいね。

 

 

段々進行していくと後ろ足が

フラフラしてきたり、

足先がひっくり返ったままに

なったりしてくるんだ。

 

 

だいたいこのぐらいの状態に

なると連れてこられることが

多いね。

 

 

両方の後ろ足の先がひっくり

返ったままになっていて

 

 

椎間板ヘルニアの症状と似たような

症状になってるから

 

 

「椎間板ヘルニアかな」って

思ったりするんだけど、

 

 

痛みはないし、おかしいなって

思うんだよね。

 

 

椎間板ヘルニアじゃないことを

MRI検査で確認して、

 

 

遺伝子検査をして変性性脊髄症に

なりやすいかどうか確認して、

 

 

変性性脊髄症と「仮診断」して

いくんだ。

 

 

この「仮診断」というのが

ポイントで

 

 

診断するには脊髄の病理検査が

必要になるので、

 

 

生きてる間に診断することが

今の獣医学ではできないんだ。

 

 

死んだ後に解剖して脊髄の病理検査

をして初めて診断ができるんだ。

 

 

それまでは、症状とMRI検査や

遺伝子検査で「仮診断」するしか

ないんだよね。

 

 

更に厄介なのが今のところ治療方法

がないんだ。

 

 

リハビリやケアをするしかなくて

進行を遅らせたり、治したりできる

ような方法はないんだよね。

 

 

3年ぐらいかけてゆっくりと進行

していくんだけど

 

 

後ろ足から始まって

後ろ足が立てなくなっていって

 

 

進行が進んで行くと前足も立てなく

なって

 

 

うんちおしっこも自分でできなく

なって、

 

 

首の方に進行していくと呼吸が

できなくなって

 

 

最終的に亡くなっちゃうんだ。

 

 

3年ぐらいかけて進行していく

ことが多いかな。

 

 

変性性脊髄症は、

原因もわかってなければ、

治療もなくて、

困った病気なんだよね。

 

 

 

最初は椎間板ヘルニアと

症状が似てるし、

 

 

コーギーは両方ある子も

いるから注意なんだよね。

 

 

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