フルーツサンド列車?
入ってみようかな…と思いましたが、先ほどいろいろ食べてきたばかり。
今回はせっかくなのでもらったクーポンのうち1枚を使い、大牟田市石炭産業科学館に行ってみようと思います。
初めての大牟田観光…♪
まずはイオンモール大牟田へ
大牟田市石炭産業科学館へ向かうためには、まずイオンモール大牟田行きのバスで終点のイオンモール大牟田まで乗車します。
折り返しのバスがやってきました。
8番イオンモール大牟田行きです。
このバスで2バス停先、終点のイオンモール大牟田に向かいます。
5~6分ほどで到着。
大牟田市石炭産業科学館はここから徒歩6分くらいです。
暑いのでイオンモールの中を通って向かいます。
石炭の街大牟田
イオンモールから道を挟んだ向こうにある丸い建物、これが大牟田市石炭産業科学館です。
入るとすぐ、本物の石炭が置いてあるスペースがありました。
触ってもいいようなので持ち上げてみると…意外と手は汚れないのですね。
石炭の横には石炭を採掘するときに出る捨石、いわゆる「ボタ」も展示されていました。
このボタ、色は石炭そっくりなのですが重さが全然違います。
なんとボタのほうが重いのです。
石炭のほうが重いと思っていたのでびっくりしました。
この先は有料ゾーン。クーポンを渡して中に入ります。
通常入場料は420円なのでとってもお得です。
まず現れたのは蒸気機関車!
石炭といえば蒸気機関車ですし、石炭輸送にもSLは使われていました。
ここに展示されているのは三井炭鉱専用鉄道で明治24年から使われていた「松風号」の縮小模型。
当時北海道を走っていた「義経」「弁慶」もそうですが、当時は機関車に愛称をつけるのが流行っていたんでしょうかね…?
思わず蒸気機関車に注目してしまいましたが、ここからは順序どおり展示を見ていきます。
大牟田地区(三池炭鉱)の石炭は1469年に農民によって偶然発見されたのが始まり。江戸時代には北部を柳川藩、南部を三池藩と別々の藩がそれぞれ採掘を行っていたのだとか。
明治時代には政府直営となり近代化が始まり、その後三井財閥に払い下げ。大いに発展しましたが、エネルギー革命や安価な海外炭の台頭により1997年までに全坑閉山となってしまいました。
館内では採炭方法が蒸気機関から電気機械へとどのように進化していったかが詳しく説明されています。
地下400m!?坑道へ潜入?
採炭技術について学んだあとは坑道へ潜入してみます!
ここ大牟田市石炭産業科学館には実際の三池炭鉱の坑道を再現したコーナーがあり、その名もダイナミックトンネルといいます。
まずはエレベーターに乗って地下400mへ出発!
この薄暗いエレベーターは実際の坑道エレベーターを再現しているのだとか。
乗り込むとドアが閉まり、ゆっくりと動き出しました。
時間をかけ、地下400mまで降りていきます。
降りた先ではまず、実際の坑道を記録した映像を見て、いよいよ坑道へと入っていきます。
そこには採掘のための大きな機械の姿が。
実際に使われていた機械たちが当時の様子を再現した姿で展示されています。
なにやら小さな機関車のようなものが現れました。
これは採掘した石炭を坑内で輸送するために使われていた電気機関車。
意外なことに坑道内は直流750Vで電化(架空線方式)されていて、このような機関車が使われていたのです。
狭い坑内なのでてっきり蓄電池車両かと思っていましたが、違うのですね…
この車両の名前、こだま号っていうらしいです。見てみるとどことなく新幹線の雰囲気が…しないかも。
ぶれちゃってますが…そのトロリ線。
断面積の小さいトンネルでは第三軌条方式が使われたりもしますが、作業員が頻繁に歩き回り粉塵も多い坑内だと架空線のほうが有利なのかもしれませんね。
こちらが石炭を積んでいた炭車。
機関車と炭車を繋いでいる連結器を見たら、棒連結器だったのでびっくりしました。
後ろから見た図。なんだか電化路線のトンネルのように見えなくもないですね。
こちらはロードヘッダーという機械らしいのですが…なんと動き始めました!
迫力たっぷりです。
こちらのドラムカッターもすごい音を立てて回っていました。
ここで坑道見学コースはおしまい。出口から外に出ます。
………
………あれ?
帰りのエレベーターは……?
ま、まさか…実は1mも降りてなかった!?
(本当に400m下るとは思っていませんでしたが、少なくとも1階分くらいは降りたものと思ってました)
行きのエレベーター、あんなにリアルに揺れていたのでまさか1mmも下ってないとは思いもしませんでした。
実際はただ隣の部屋に行っただけ、みたいです。
何も知らずに行ったら絶対騙されると思います。ぜひお試しを。
企画展「炭鉱電車と九州の鉄道」
最後に企画展に入ることに。
このときは「炭鉱電車と九州の鉄道」という内容。
とっても私好みです。
石炭輸送の使命を帯びてここ大牟田を走っていた「炭鉱電車」こと三池炭鉱専用線。
1997年の閉山後も一部区間が三井化学専用線として運行を続けていましたがそれも2020年に廃止。
その写真が展示されています。
私も現役最末期に見に行ったことを思い出してちょっと懐かしい気持ちに。
↑当時の様子
鉄道模型展示コーナーもありました。
走行展示は限られたときしかやっていないのが残念…
炭鉱電車の他にも九州の鉄道の展示が多数。
特に今年9月に大きく運行形態が変わる長崎本線関連の展示がたくさんあるのが特徴でした。
田川セメント向け石炭専用列車の車票。
けっこう貴重かも。
貴重な展示を眺めて、石炭産業科学館をあとにしました。
屋外展示場…も見て回りたいところですが、暑すぎるので早々に退散…
超お得!レールキッチン限定きっぷ
イオンモール大牟田から大牟田駅に戻ります。
行きと同じ車両。
昔は福岡市内で使われていたそうで、私も乗ったことあるかも…
大牟田駅に戻ってきました。
こちらは連絡通路を通ってやってきたJR側。
帰る前にこちら、おおむた観光案内所にやってきました。
レールキッチンチクゴ降車時に頂いたクーポンの中にここで使える1000円分のクーポンがあったので使わないと…
何にしようか考えた挙げ句、選んだのは有明のり。
有明海といえばのり。美味しいですからね~
ついでにJR側の待合室の中にあるパン屋を覗いてみたら、残念ながら閉まっていました。
その代わりにこんなものを発見。
特急有明の展示です。
最末期は大牟田発博多行きの1本のみの運行で、わざわざ乗りに来た記憶が…
↑そのときの様子
それではそろそろ帰ります。
帰りに使うのはこちら。
TRKC限定1日乗車券です!
こちらはレールキッチンチクゴのランチ・ディナー(2022年8月まで)に乗車された方限定に発売されるきっぷで、西鉄天神大牟田線・太宰府線・甘木線に1日乗り放題で550円!
福岡(天神)~大牟田間の片道運賃が1040円なので、片道乗っただけで元が取れてしまう超お得なきっぷです!
今回は大牟田で観光したので1回しか使いませんが、別の機会があればこれで他のところへ遊びに行くのもいいかも。
ということで西鉄特急で帰りました。
↑レールキッチンチクゴに数多く乗車されている方のブログです。ご参考にどうぞ。