車内でピザづくり!
レールキッチンチクゴは筑後川を渡ります。
このあたりでピザを焼き始めているようなので、2号車のオープンキッチン車両へ再びお邪魔します。
行ってみると、ちょうどピザ作りの真っ最中!
通常食堂車やレストラン列車といえば、下ごしらえは地上のキッチンで行い、車内では仕上げのみ行うパターンが多いですが、なんとここでは車内で生地から作っているのだとか!
作った生地にソースを塗って、具材を載せて…
上からたっぷりチーズをかけて…
高温に熱せられたピザ窯に…
投入!
このピザ窯は強力で、なんと90秒でピザが焼き上がるのだとか。
あっという間に焼き上がったあつあつのピザは取り出され、
お皿に盛り付けられました。
あっという間に完成していくピザたち。
厨房を眺めているだけだと、ここが列車内ということを忘れてしまいそうですが…
ここは間違いなく列車の中。
窓からは西鉄久留米駅の駅名標が見えます。
ここも運転停車です。
ここでも駅員さんが見送ってくれました!
その間もピザは続々と焼き上がっていきます。
列車内でピザを焼き上げる…普通だったら考えられないことが目の前で当たり前のように行われていく光景に感動しました!
↑ピザづくりの様子を動画で見たい方はこちらがおすすめ(当方の動画ではありません)
花畑駅でひといき
列車は西鉄久留米の次、花畑に到着しました。
ここは乗降駅ではありませんが、20分ほど停車するため、福岡(天神)以来久しぶりにドアが開きます。
せっかくなので降りてみました。
階段を降りてみると面白いものを発見。
それがこちら。
ドアを開けると向こうには花のアーチが広がっている…トリックアート。
ここ花畑駅はその名とは反して花畑が広がっているわけではありませんが、随所に花をテーマとしたものが設置されています。
ホーム上にあるこの駅名標もその一つ。
造花を敷き詰めた華やかな駅名標です!
表と裏で入っている造花は異なり、「久留米つつじ」「コスモス」「ガーベラ」など久留米を代表する花々で彩られているとか。
レールキッチンチクゴと一緒に。
改めてレールキッチンの姿を見てみます。
こちらは2号車のピザ窯が設置されている側。
窓は全て埋められ、大きな黒いパネルが設置されているのが特徴です。
排気口からは焼きたてのピザの美味しそうな香りが漂っていました(笑)
それでは、そろそろ戻りましょうか。
レールキッチンのメインディッシュ
席に戻ったところで、焼きたてのピザが運ばれてきました。
季節限定ピザ「ズッキーニとトマトのハーフ&ハーフ」。
生地には筑後産小麦「ミナミノカオリ」、具材には福岡県産ズッキーニ、基山町のにしてつ農園でとれたトマト、スモークドライトマトが使われています。
できたてのあったかいピザが列車内でいただけるとは…!
対向の普通福岡(天神)行き普通を見ながらいただきます!
新鮮なお野菜が載ったピザ。最高としか言いようがないですね~
これがメニューから消えてしまうのは本当に残念…
南部区間を行く
ピザを食べている間に列車は花畑を発車。
鹿児島本線、九州新幹線を横切ります。
高架から降り、津福に運転停車。
ここでオーダーストップとのお声がけが。
せっかくなのでなにか頼んでおきたい…ということで、メニューを眺めてみます。
ジェラートの文字を発見。
ということでジェラートをいただくことにしました。
持ってきていただきましたが……
お皿に入ってる!?
これまでさまざまな観光列車でアイス類を食べてきましたが、お皿に入って出てきたのは初めて。
こちらは柳川市にある椛島氷菓のミルクジェラート。
濃厚なお味です。
ジェラートを食べようとしたら、乗務員さんが記念乗車証を配りに来ました。
なんでも、この記念乗車証の日付のところに改札鋏で入鋏できるのだとか。
鋏は実際に自動改札機導入前の福岡駅で使われていたものらしいです。
ということでサクッと入鋏してみました!
月と日の部分にそれぞれ入鋏。
いい記念になりますね~
ジェラートを食べていると本来のコースのデザートもやってきました。
「桃の緑茶コンポート」。
一緒にハーブティーがついてきますが、3種類から選べるようなので…
「カモミール×和紅茶」にしてみました!
残り少なくなった時間、ゆっくりと過ごします。
大牟田駅到着!
デザートを楽しんでいると列車は柳川市へ。
柳川名物の掘割を渡ると柳川に到着。
ここは福岡(天神)以来の客扱い停車駅です。
途中下車も可能でここで降りて柳川観光を楽しむことができます。
(下車前途無効、大牟田まで乗った場合と値段は変わりません)
柳川といえば川下りですよね~
↑以前川下りを楽しんだときの様子はこちら
ここでも駅員さんのお見送りを受け、発車です!
柳川を発車するとすぐ、西鉄電車が並ぶ車両基地の横を通過します。
柳川車両基地です。
矢部川を渡ります。
干潮時間帯なのか川岸が干上がっていて、有明海が近いことを感じさせます。
江の浦という駅に停車。
ここは普通のみ停車駅ですが、このレールキッチンも運転停車を行います。
水都が追い抜いていきました。
停車中にアンケートが配られました。
その際、乗務員の方に尋ねてみると、やはり新メニューでピザがなくなったことに関する意見が本社に多く上がってきているとのこと。
多くの方の意見があればピザ復活もあり得るかもしれません。
ということで私もしっかりアンケートにピザを復活させてほしい、としたためておきました。
先ほど食べたジェラートや購入したグッズ類の精算を行っていると列車は鹿児島本線との併走区間に入りました。
2020年5月に廃止された三井化学専用線仮屋川操車場跡を通過し、しばらく鹿児島本線を挟んで廃線跡と並行します。
大牟田の一つ手前、新栄町で運転停車を行い、
列車は定刻通り終点・大牟田へと到着しました。
先ほど追い抜かれた水都が福岡(天神)行き特急として隣のホームでドアを開けていました。
ということでレールキッチンチクゴ、地域を味わうランチ筑後の旅コースをご紹介しました。
普段特急なら1時間4分で結んでいる区間を2時間23分かけてゆっくり旅するコース。
日本でここだけの車内手作りピザを始めとする美味しい料理を味わいながら旅する西鉄天神大牟田線の旅はとても心地よく、そして新鮮さを感じました。
残念ながら9月からピザはなくなってしまいますが、また復活する日を祈っています。
それでは、旅はもうちょっとだけ続きます。
★乗車データ
0310 THE RAIL KITCHEN CHIKUGO 地域を味わうランチ 筑後の旅 大牟田行き
福岡(天神)(11:51)→大牟田(14:14) 6050形 6053F
※2022年8月14日乗車
[0310列車 詳細時刻表]
福岡(天神) 11:51→[薬院 11:53/11:54]→[春日原 12:07/12:12]→[西鉄二日市 12:21]→[筑紫 12:29/12:35]→[西鉄久留米 12:56/12:57]→[花畑 12:59/13:18]→[津福 13:23]→西鉄柳川 13:43/13:46→[江の浦 13:55/14:01]→[新栄町 14:11]→大牟田14:14
※乗車時の実測値
※[ ]内は運転停車(花畑のみドア開放)
前回
レールキッチンチクゴ公式HPはこちら↓
レールキッチンチクゴ予約ページ(2022年9月~)はこちら↓
↓レールキッチンチクゴに数多く乗車されている方のブログです。ご参考にどうぞ。