FANKY&PANDORABOX代表三道竜也のブログ -5ページ目

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話④

前回までの記事はコチラ!

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話①

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話②

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話③

 

 

 

エラディケーターエクストリーム

EXTS-810MLF-TZ「アブソリュート」は(以下810)

操作系のシーバステクニカルロッドとして突き詰めた結果

比類なき汎用性も兼ね備えていった・・

 

何時も自分の車には810と99の二本が

必ず積んであるのですが

遠征各地で様々釣りへ対応出来たりして

自分自身驚く事も多かった。

 

810は軽量かつ繊細なティップを搭載しているので

ラインを細くしてあげれば5センチ程度のミノー等も

しっかり操作する事ができるので家族旅行で訪れた

静岡ではメッキとカマスのミノーイングで活躍してくれたし

 

三浦方面に行った時は漁港の脇で

アオリイカの姿を確認したので

810で即席エギング!

エギングロッドよりもシャクリやすい気がする位

軽快なシャクリが出来た(笑)

これも軽さと超ファーストテーパーの副産物。

 

夏はクロダイでも食い込みの良さを発揮

 

繊細なティップで絡みつくバイトを食い込ませ

パリッとしたベリー部で貫き

強靭すぎるバットでストラクチャーから一気に剥がす。

 

 

バチパターンにおいては

もう僕からは何も言う事はないと思う(笑)

 

ロケでも「バチ抜けはショートバイト」なんて謎の定説を

動画カメラの前で何度も覆し証明した。

 

そして今年フィッシングショーの一週間前に

最終版が手元に届いた。

 

これをアテに酒が呑める位の妖艶なルックス・・

様々な握り方をしても抜群のフィット感に

「もうイジル所はありません完璧です

ピュアさんに報告したときの達成感は今でも忘れない。

 

810と99の二本があればシーバスは勿論

メッキ・カマス・エギング・ヒラメ・ヒラスズキ・アカメ・・etcと

僕が一年間に行うソルトの釣りの9割が高次元で

行えてしまう。

 

何処かに行く時、僕は内心

「アブソリュートがあれば何とかなるでしょ♪」

それくらい溺愛している完成度なのです。

 

EXTS-810MLF-TZを一言で表すなら

「テクニカルバーサタイルロッド」って感じ。

既存の多くのロッドがオートマ車なら

810はマニュアル車みたいな乗りこなす楽しみが

詰まっているのです。
 

男の道具はワクワク出来ないといけないと

僕は思っています。

 

そんなオトコ心くすぐるロッドを是非!!

 

三道 竜也

 

 

 

 

 

4回に分けて810「アブソリュート」を解説してみましたが

如何だったでしょうか?

本気でロッドを作る熱意が少しでも伝わったら幸いです!

 

 

次回からはもう一つのバーサタイル99「インクレディブル」を

解説していこうと思います。

 

エラディケーター・エクストリーム

 

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話③

前回までの記事はコチラ!

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話①

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話②

 

「ルアーを操るロッド」

 

現在のシーバスシーンでは

ロッドアクションを利用した釣り方も当たり前になりました。

 

まだ雑誌でも「シーバスは夜行性」なんて書かれていた昔

ミノーはただ巻きがベストでトゥイッチ等の

ロッドアクションはシーバスの警戒心を高める・・とか

書いてあった時代があります。

 

当時はナイトゲームが殆どだった訳ですし

大河川の河口等の大場所がメインだったので

細かいロッドアクションは活かし切れない

環境だった事もあるのでしょう。

 

しかし現在デイゲームのシーバスは当たり前

小さなストラクチャーに寄り添うシーバスに

ただ巻きしたのでは一瞬で通過してしまい

食わすまで至らないシーバスを

タメを効かせたミノーのトゥイッチで食わせたり

広大な干潟のアマモ帯をペンシルベイトの

ドッグウォークで広範囲に探る・・等

ロッドアクションが必要になるシーンは

決して少なくありません。

 

しかしトゥイッチ等の細かいロッドアクションと

ルアーロッドでは長めの部類に入るシーバスロッドは

相性が良くないのです。

 

ロッドが長ければ長いほど

ロッドアクションを入れた際の手首への負担が多く

簡単に言えば「直ぐ疲れる」のです。

 

9フィートに迫るロッドで

ロッドアクションでの負担軽減する為には

「ロッド重量の軽量化」

「ファーストテーパー化」

この2点が重要になります。

 

①単純にロッドが軽ければ動かした際の反動も

小さい訳ですから負担軽減になりますし

シェイク等の細かいロッド操作も鉄筋の棒と

木の棒だったらどちらが楽?って感じです。

 

②ファーストテーパー(先調子)にする事で

細かい力の入力が簡単になります。

これもざっくり言えば、鉛筆のお尻付近を持つのと

芯付近の先端を握るのでは

どちらが細かい字を書き易いですか?って感じです。

 

つまり現在市場にある殆どのロッドが

②の条件を満たしていないのです。

現在シーバスロッドにおける人気要素の一つ

「飛距離が出る」

この要素を簡単に満たすには

綺麗に曲がるスローテーパー系のブランクが

力の入力が容易の為、多く採用されています。

ですが「操作性」と相反しやすい要素でもあるのです。

 

しかし現状スローテーパーのロッドの方が

市場に多いのはメーカーもまだまだ

操作する重要性をないがしろにしているとも言えます。

悪く言えば、まだまだ「ただ巻き」のアングラーが

多いと感じているのかも知れません。

 

もう殆ど製品版と同じ仕様になったサンプル機

 

リールシートのスクリューが太くて操作性が悪かった・・

(製品版は別のパーツに替わっています)

ABUSOLUTE(絶対的な・制約の無い)

 

男の子の所有感を満たすバランサー

(左のロッドは以前のプロト)

 

まるでブラックバスのダウンショットやジグヘッドリグ用を

彷彿とさせる究極のファーストテーパーを実現!

 

制約の無い環境で作らせて頂いた

絶対的な「操作系」ロッドが完成に近づいたのです。

 

後は尖がった性能の中にどれだけのオールラウンド性能を

融合して行けるのかが腕の見せ所ですね♪

 

 

 

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話④に続きます!

 

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話②

前回の記事はこちら!

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話①

 

 

 

「自分にとって必要なロッド」

今まで考えた事もなかった・・

 

僕はシーバスをメインに仕事にしているけれど

ルアーで釣れる魚は殆ど嗜む。

それに旅が大好きなので

日本中をフラフラしている事も多い。

 

そんな自分を振り返り

過去の不満や失敗を思い返す。

 

最も多い自分の不満は

「アノ竿持って来れば良かった・・」

遠征の運転中に寄った河川

日々の買い物のついでに海を見たら大量のボイル

シーバス釣りに来たらアオリイカが大量に浮いてる

etc・・

 

日頃タックルは車に積みっぱなしにはしないので

過去に何度も丁度タックル降ろしたばかりだったり

手持ちのタックルが予想外の獲物へのジャンルに

合わなさ過ぎたりと悔しい経験が多かった。

 

つまり一つ目のコンセプトは

ジャンルを超越したオールラウンド性能

 

コスメが結構変更になった3作目のテストモデル

 

約9ftに迫るロッドでは異常とも言える109g!!

これは一般的な6フィートのバスロッド位の重量

目を瞑って渡されたら9フィートクラスとは

誰も当てられないんじゃないかな?

もう不気味な位軽い(笑)

 

若干ファースト気味になったテーパー

 

シーバスは勿論エギングにも良さそうだけど

まだまだ「普通の竿」である。

 

約20年シーバスの世界を見てきて感じた事・・

 

「バスフィッシングに比べて10年は遅れている」

 

現在のバスロッドはプラグ用やワーム用なんて

雑な区別ではなくライトリグロッド一つにしたって

「ダウンショット用」「ノーシンカー用」「ワッキーリグ」等

リグや使用ウエイトに合わせて細分化されている。

 

しかしシーバスはまだ「ワーム用」なんてレベルだし

90Mだの96MLだのレングスとロッドの固さ程度の区別も

まだまだ多い。

 

20年位前のバスロッドが60Lとか66Mみたいに

長さと固さのみでしか分かれていなかったので

本当に良く似ている。

 

似ていると言う事は同じ道を行くとも言える

バスフィッシングに比べ歴史が浅いシーバスフィッシングも

近年成熟してきたと言えアングラーも

本当にスキルアップしたし

「シーバスルアーは○○さえあれば良い」

みたいな話も最近は聞かなくなった。

ちゃんとシーバスも学習しスレてきて

適当にルアーを投げて巻くだけの時代は終ったのでしょう。

しっかりルアーを使い分けたり

ロッドアクションも駆使する必要が出てきたのである。

 

つまり投げて巻くだけではない

「ルアーを操るロッド」が必要になるのです・・

 

 

 

 

エラディケーター・エクストリーム開発の裏話③に続く