目指せ!森林インストラクター。 -20ページ目

目指せ!森林インストラクター。

日本の山を元気にしたい!
そんな思いから、森の案内人「森林インストラクター」の資格を取りました。

自然は私達に、たくさんのメッセージを投げかけています。
その声は、あまりにも小さく儚いものです。

そんな「森の囁き」を、お伝えします。

あけましておめでとうございます。



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ずいぶん遅い新年のご挨拶になってしまいました。



年始は飲み過ぎ。挨拶やら何やら、色々あると言い訳しつつ過ごしてしまいました。



昨日は心を入れ替え(?)初詣へ。もちろん、高尾山です!



朝9時に高尾山口駅に着くと、すでに人が結構いる様子。



ケーブル駅に直行し、混んでいたのでリフトで登ります。



快晴に恵まれ、話題のスカイツリーも遥かに望めました。



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薬王院でお参りをして、今年一年の安全を祈願しました。



普段は不信心なわたくしめではありますが、新年ぐらいは真面目に清く拝ませていただきました(ちゃんと手水も済ませましたし…)。



香の煙も頂き少しは利口になったところで、山頂を目指します。



10:00には山頂に到着。まだ人も少なめです。



今年初の三角点タッチをして、富士山を拝みます。役得でしょうか、絶景です。





山頂を通過し、今日のもう一つの目的である氷の華を目指します。



このシーズン限定の自然の芸術、シモバシラです。



といっても、地表にできる“本家”霜柱ではなく、植物のほうです。



地表部は枯れてしまいますが地下の根は生きており、水を吸い上げます。



茎から染み出た水が凍り、次から次へと押し出すように氷の華が成長します。



すると…



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シモバシラをはじめとするシソ科の植物に見られる現象で、陽の当たらない北側斜面に良く見られます。



何度も吹き出しを繰り替えすと、茎が痛むので氷の華もできなくなります。



冬の寒い時期に、ほんのひと時だけ見られる自然の芸術作品です。



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これでも例年に比べると小さめだそうです。



美しい造形美につい引き込まれますが、植生を荒らすことになるので登山道から外れることは慎みましょう。



欲に駆られず末永く見守ることができるのが、人ではないでしょうか。





日光と共に崩れてしまいますが、また冬の日差しを待ちわびるものもあります。



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冬枯れの森にも、脈々と命はつながれて行きます。





足を伸ばして、城山まで出て昼食。



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遮るもののない見晴らしが待っていました。



帰りは南の巻き道を辿り、表参道(1号路)を避けるように歩きます。



初詣シーズンながら、人混みもない比較的静かな山歩きが楽しめました。





今週末には、森林インストラクター東京会(Forest Instructer Tokyo 略称FIT)の新入会員説明会が開かれます。



今年の合格者は24名。新しい仲間が増えると共に、少しプレッシャーもかかります。





私も、インストラクターとして二年目に入ります。



拙い経験ではありますが、自然への感動を少しでも皆様にお届けできるよう努力していきます。





応援よろしくお願いします!! 

いよいよ暮れも押し迫ってきました。
昨日は仕事納めという方も、多いことと思います。



年賀状に大掃除・・・野山を駆け回る間に、もうこんな時期になりました。
―月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり―
毎年ながら、ワサワサとした気分ですね。



森林インストラクターとなって一年、様々なことがありました。



右も左もわからないままに、インストラクター東京会(FIT)へ入会。
新入会員の登竜門である親子観察会の企画からスタートしました。



各地域におあるインストラクター会の中でも、活発な部類に入るであろうFITでは、一年を通じ様々な経験を積むことができました。



まったくの門外漢であった植物観察、まるで携わったことのない森林施行、そしてネイチャークラフト。



この三本柱を支える為の、安全管理・企画・運営。
充実した各種研修は、とても勉強になりました。



あまり、自分自身フィールドに身を置くことが少なかったので、全てが新鮮です。
自然界のつながりの中で、個々に淡々と続いてきた営みを垣間見ることができ、自然の奥深さを改めて感じることができました。



先日の日曜は、竹を切り出して門松を作るイベントをサポートしてきました。



これはまだ私がインストラクターになる以前の話、自然学習施設でボランティアをしていました。
雑木と草原、湿地を持つ公園で、その中の竹林管理の一環として毎年行われているものです。



一家族に一本竹を伐り出して、枝払い・斜めに長さ決めをしたあと、縛って飾り付けをします。
サブリーダーとして入り、伐倒や鋸の使用を指導し、安全管理を行いました。



Photo こちらの施設での体験は、ある意味では原点であるのだと思います。
ボランティアとしての参加ではありますが、よい勉強になります。



何より、こちらの狙いが伝わる喜びや参加者の笑顔を体験できるのが良いですね。



これから森林インストラクターを目指される方にも、スタッフに入ることのできるよい機会になりますので、こういった活動をぜひお勧めします。
 
今年は、インストラクターとして一年どっぷり漬かるつもりでしたので、なかなか行く機会がつかめませんでした。
結局、ボランティア登録こそしているものの今年初参加にして最後の行事という結果にはなりましたが・・・



午後からの別イベント、竹でMy箸作りもお手伝いしたので、良しとしましょう(笑)



今年はFITでインストラクターの方にも多くお会いしましたが、それぞれの思いとスタンスでそれぞれに活動されていることを実感しました。
私も、自分としてのスタンスを自分の思いと擦り合わせながら考えて行きたいと思いました。



もうすぐ1シーズンを終えるわけですが(実は、冬季はこれからが初体験です)、季節ごとのイベントであったり旬であったりをある程度は経験できたように思います。



そして、観察・施行・クラフトそれぞれに狙いがあり、伝え方があることを知りました。
来年は実践の年として、表舞台に立つ機会を少しずつ増やしていきたいと思ます。



一つの目標として、来年度に高尾で行われる通年企画の中に、私が代表として一つのイベントを挙げることになりました。
内容は、高尾山で間伐体験をしていただくものです。



場所・時間はだいたい決まっていますが、そもそもまだエントリーしただけですので、開催が決まりましたら改めて報告したいと思います。



もちろん、宣伝を兼ねて!



大きなプレッシャーではありますが、楽しんで企画・運営していきたいと思います。



もう一つ報告。
今年、FIT内で森林施行の研修を受けていました。
来年度は、施行研修事業に補佐としてスタッフ入りすることになりました。



どう転げるかはわかりませんが、参加者の方と一緒に一から勉強するつもりで、サポートしていきたいと思います。



森林インストラクターは、資格こそあれ何を証明するものでもありません。
能力・得意分野・経験もまちまち。私より遥かに博識な方が、一般には山のようにいらっしゃるのも事実です。



そのなかで、森林インストラクターとして自分は何を考え何を伝えていけるのか。
答えは森の中にあり、私の中にあります。



インストラクターとしての成長は、まさに自分探しの旅です。
来年は一歩踏み込んだ視点から、このblogもお届けしたいと思います。



今年一年、拙い文章にお付き合い下さいありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。



皆様、良い年をお迎え下さい。



管理人 デクノボー











応援よろしくお願いします!! 

ここのところ、活動報告ばかりが目立ちます。



師走に習うように、バタバタしております。





先週末は、再び鳩ノ巣へ行ってきました。



土曜は枝打ち研修、日曜は大自然塾でのフィールド活動です。





枝打ち研修では、楽しい木登り体験が待っていました。



待望の()高所作業とあって、いつにない緊張感の中で身支度が進みます。



安全帯を装着すると、身も心も引き締まる思いがします。



しっかりと腰骨の辺りで安定させ、使用方法の説明を受けます。





準備体操を終えて、山へ。



これから待ち受ける初体験に、期待と不安が募ります。



現場入りして一通りの道具の説明が会った後、いよいよ班毎に使用方法の実習です。





今回の道具は、昔ながらのぶり縄はじめ、ステップ・ムカデ梯子・ワンタッチラダー、そして、登高機です。





ステップや梯子類は、てこの要領で体重により幹に密着させます。



チェーンを幹に回した状態で引き下げるようにして、安定を確認します。





比較的足場も広く、思ったよりも快適です。





ぶり縄は単純明快。ロープとぶり棒で幹を登ります。



ロープの両端に棒を巻き結びで止め、片方づ幹に巻き付けて足場とします。



上段に登り、縄を振るようにして解いて引き上げ、また上に巻きつけます。



この振る仕草からぶり縄という名が付いたそうです。





登高機は、足に機械を装着して幹を登ることができます。



イメージとしては、ステップをそのまま履いたような感じです(写真ありません)





利点としては、唯一幹の谷側に回り込むことができるので、裏に出た枝も容易に打つことができます。





登るのは簡単ですが、降りるのには少しコツがいるようです。





一通りの実習を終え、昼食の後いよいよ枝打ちに入ります。



道具を使って幹に登り、実際に枝を鋸で切り落とします。





本来は鉈で行う作業ですが、ボランティアでの作業が前提なので、安全上鋸を使います。枝打ち鋸という、目の細かくアサリの少ないものもあるようです。





私が挑んだのは、ぶり縄コース。



ぶり棒二段の上にステップ一段のわんぱくメニューです。





ぶり縄は、上り下りの際足元が左右に振れるので、安定しづらく苦労しました。



登ってしまえば、しっかりしたものです(勿論、本人の巻きつけ方次第ですが・・・)





安全帯で体を支持し、体と幹の間に作業スペースを作ります。



気分は羽化を待つ蛹です。



始めは恐る恐るでしたが、慣れてくるとそのまま一休み。喉を潤します。



林業の歴史を垣間見たような、なかなか貴重な体験ができました。





翌日は、一般参加の方に混ざり森林ボランティアに参加しました。



7班に別れての別作業、私の班の割り当ては橋作りです。



予め降ろしてあった材を使って、折れた橋の架け替えを行いました。



古い橋は撤去された後引き上げ、他の班によって道作りに再利用されました。





橋作りですが、まずは橋になる材を掛け渡し、位置を決めます。



たわみがあったので、途中に横木をいれて支えにしました(真中の杭の部分)





その間に別働隊が二本ほど伐倒し、幹を半割りして橋の安定と滑り止めの為の



横残を作ります。





午後から組み合わせ、何とか時間内に完成!





で、できたのがコチラ。





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なかなかのできです。





作業の後は懇親会が行われ、一年の労を分かち合いました。





一月には、山の神様への奉納が行われます。



鳩ノ巣フィールドも、しばしの間は冬休みですね。







応援よろしくお願いします!! 

師走に入り、何となく忙しい日々が続きます。



雪の便りも届くようになり、本格的な冬の訪れを感じるようになりました。





そんな年末ムードもどこ吹く風、森ボーイ()は山に向かいます。



ぼちぼちと揃えた道具達。なんともリッチな休日です。





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まだ新しいヘルメットが朝日に輝いております。





落葉の季節も過ぎ、いよいよ本格的な間伐シーズンに突入です。



成長が止まり、水分の吸い上げが少なくなる冬の間は、木を伐るのに適した時期とされています。





来るべき伐期に向けて・・・というわけでもないのですが、普段のイベントではなかなか触れないチルホールの取り扱いを実習しました。





チルホール自体は商品名で、牽引機と呼ぶそうです。



今回使ったものは、最大500kgまで牽引することができるもので、安全の為、その倍の荷重に耐えるワイヤーを使用します。





前後にレバーがあり、フックの付いたほうが牽引レバー、ワイヤーを伸ばすほうがバックレバーになります。









ここにパイプ状のハンドルを差込み、レバーを前後に動かすことでワイヤーを出し入れします。



バックレバー側は押し込むことでワイヤーを開放する事ができ、さらに内側のピンを利用して固定すると、自由に両手を使ってワイヤーの出を調節することができます。もちろん、初めにワイヤーを通すときも同様です。





Image03401 ハンドルが刺さっているのが前進レバー、ワイヤーが張っているほうがバックレバー。



 自重4kgで最大荷重500kgf







荷重のかかった状態でバックレバーを開放することは、危険なのでやらないで下さい。





作業前にワイヤーのほつれ(キンク)を確認し、スリング共に最大荷重に耐えうるものを使用することも重要です。







ともかく実践ということで、作業に入ります。





この鳩ノ巣フィールドでは、市民参加の森作りを目指し、森作りフォーラム・樹恩ネットワーク、そして私の所属するFIT(森林インストラクター東京会)と地元の方々の協議の元で運営されています。





普段一般の方とは行えない危険の高い作業や、イベントでは手の回りきらないところを、スタッフで整備するのが目的で、その一環としての実習になります。





今回は、沢に倒れこんだ倒木を引き上げ、整理する作業を行いました。





まずチルホール初め、道具を担ぎ上げます。これだけで、一息上がります()



まずは、倒木を始末する為の棚作りから行いました。





作業の邪魔になる蔓や枯れ木を切り開いて、場所を作ります。



出た材を使って杭を作り、傾斜地に打ち込んでいきます。





これが、なかなか入らない。



ただでさえ岩の多い場所なので、地中の石が邪魔をします。



ようやく場所を見つけ、柵ができたところで昼食です。





午後からは、いよいよ石に埋もれた倒木を引き上げます。



チルホールをアンカーとなる木にスリングで括り付けます。





ワイヤーを開放して、沢へ伸ばして倒木へ。いよいよ牽引開始です。



始め軽かったレバーも、テンションがかかるにつれ重さを増していきます。



片手で上げていたのを、全身を使って体重を加えていきます。





倒木が起きて石を退けたようで、急に楽になりました。



一回の動作で35mm出し入れできますが、思ったよりもワイヤーの動きが大きく感じられました。





藪が払われ、倒木の引き上げられた沢は、ずいぶんと綺麗になりました。



苦労の成果が目に見えるのは、なんとも気持ちのよいものです。





初めての牽引機でしたが、よい経験になりました。





最後に作業の安全について。



反省点として、自分の突飛な行動が周囲に危険を及ぼすことが挙げられました。





スタッフとして指導するということは、自分だけでなく周囲の安全を確保することです。



そのためにも、常に一体となった作業が求められます。





どんなに高い技術を持っていも、集団として作業するときには、かえって足を引っ張ることさえありうるのです。





指導者への道は、遠く厳しいものですね。









応援よろしくお願いします!! 

立冬を過ぎ、街の木々も色づき始めました。





高尾山も二週間ほどで紅葉の見ごろを迎えることでしょう。





ちょうど、私達「森林インストラクター東京会」(略称FIT)のお届けする









『高尾山秋の親子観察会』の頃です。









〆切間近。詳細はコチラ













http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/pdf/shizenkansatu.pdf







先日はその下見へ行ってきました。









日影沢の入り口に植栽されたカツラ林はもう葉を落とし始め、香ばしい香りが当たり一面に漂っています。









愛らしいハート型(心形)の落ち葉が、道を彩ります。









フユイチゴも実を付け始め、いよいよ秋も深まりを見せています。













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実りの秋は、子孫を残す為の植物達による知恵比べの季節です。





様々な方法で種子を散布します。









くっつき虫は、その代表格。





子供の頃は、よく服中につけて帰って怒られたものです。









粘着性のノブキ













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鉤爪状の棘のイノコヅチ













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同じくヌスビトハギ



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会場では当日の大まかな打合せ。そして観察コースの下見です。









だんだんと生き物も姿を見せなくなる秋、観察もちょっと難しくなってきます。





そんな中、秋ならではのお楽しみも。









ツリフネソウの弾ける種子は、ついつい触れてみたくなります。













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まだ花も見ごろ。シラネセンキュウの可憐な白い花が咲いていました。















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レモンエゴマの同定にてこずり、時間をくってしまう一面も。





ゲンノショウコもまだ弾ける前、神輿になるのはもう少し先のようです。













当日のアクティビティーの予行も済ませ、班長さんを交えてのリハーサルに次ぐ本番も間近です。









〆切間近、秋の一日を親子一緒に自然の中で過ごすのも気持ちの良いことでしょう。









高尾山秋の親子観察会、参加者募集中です。





http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/pdf/shizenkansatu.pdf











応援よろしくお願いします!!