ここのところ、活動報告ばかりが目立ちます。
師走に習うように、バタバタしております。
先週末は、再び鳩ノ巣へ行ってきました。
土曜は枝打ち研修、日曜は大自然塾でのフィールド活動です。
枝打ち研修では、楽しい木登り体験が待っていました。
待望の(?)高所作業とあって、いつにない緊張感の中で身支度が進みます。
安全帯を装着すると、身も心も引き締まる思いがします。
しっかりと腰骨の辺りで安定させ、使用方法の説明を受けます。
準備体操を終えて、山へ。
これから待ち受ける初体験に、期待と不安が募ります。
現場入りして一通りの道具の説明が会った後、いよいよ班毎に使用方法の実習です。
今回の道具は、昔ながらのぶり縄はじめ、ステップ・ムカデ梯子・ワンタッチラダー、そして、登高機です。
ステップや梯子類は、てこの要領で体重により幹に密着させます。
チェーンを幹に回した状態で引き下げるようにして、安定を確認します。
比較的足場も広く、思ったよりも快適です。
ぶり縄は単純明快。ロープとぶり棒で幹を登ります。
ロープの両端に棒を巻き結びで止め、片方づ幹に巻き付けて足場とします。
上段に登り、縄を振るようにして解いて引き上げ、また上に巻きつけます。
この振る仕草からぶり縄という名が付いたそうです。
登高機は、足に機械を装着して幹を登ることができます。
イメージとしては、ステップをそのまま履いたような感じです(写真ありません)。
利点としては、唯一幹の谷側に回り込むことができるので、裏に出た枝も容易に打つことができます。
登るのは簡単ですが、降りるのには少しコツがいるようです。
一通りの実習を終え、昼食の後いよいよ枝打ちに入ります。
道具を使って幹に登り、実際に枝を鋸で切り落とします。
本来は鉈で行う作業ですが、ボランティアでの作業が前提なので、安全上鋸を使います。枝打ち鋸という、目の細かくアサリの少ないものもあるようです。
私が挑んだのは、ぶり縄コース。
ぶり棒二段の上にステップ一段のわんぱくメニューです。
ぶり縄は、上り下りの際足元が左右に振れるので、安定しづらく苦労しました。
登ってしまえば、しっかりしたものです(勿論、本人の巻きつけ方次第ですが・・・)。
安全帯で体を支持し、体と幹の間に作業スペースを作ります。
気分は羽化を待つ蛹です。
始めは恐る恐るでしたが、慣れてくるとそのまま一休み。喉を潤します。
林業の歴史を垣間見たような、なかなか貴重な体験ができました。
翌日は、一般参加の方に混ざり森林ボランティアに参加しました。
7班に別れての別作業、私の班の割り当ては橋作りです。
予め降ろしてあった材を使って、折れた橋の架け替えを行いました。
古い橋は撤去された後引き上げ、他の班によって道作りに再利用されました。
橋作りですが、まずは橋になる材を掛け渡し、位置を決めます。
たわみがあったので、途中に横木をいれて支えにしました(真中の杭の部分)。
その間に別働隊が二本ほど伐倒し、幹を半割りして橋の安定と滑り止めの為の
横残を作ります。
午後から組み合わせ、何とか時間内に完成!
で、できたのがコチラ。
なかなかのできです。
作業の後は懇親会が行われ、一年の労を分かち合いました。
一月には、山の神様への奉納が行われます。
鳩ノ巣フィールドも、しばしの間は冬休みですね。