あけましておめでとうございます。
ずいぶん遅い新年のご挨拶になってしまいました。
年始は飲み過ぎ。挨拶やら何やら、色々あると言い訳しつつ過ごしてしまいました。
昨日は心を入れ替え(?)初詣へ。もちろん、高尾山です!
朝9時に高尾山口駅に着くと、すでに人が結構いる様子。
ケーブル駅に直行し、混んでいたのでリフトで登ります。
快晴に恵まれ、話題のスカイツリーも遥かに望めました。
薬王院でお参りをして、今年一年の安全を祈願しました。
普段は不信心なわたくしめではありますが、新年ぐらいは真面目に清く拝ませていただきました(ちゃんと手水も済ませましたし…)。
香の煙も頂き少しは利口になったところで、山頂を目指します。
10:00には山頂に到着。まだ人も少なめです。
今年初の三角点タッチをして、富士山を拝みます。役得でしょうか、絶景です。
山頂を通過し、今日のもう一つの目的である氷の華を目指します。
このシーズン限定の自然の芸術、シモバシラです。
といっても、地表にできる“本家”霜柱ではなく、植物のほうです。
地表部は枯れてしまいますが地下の根は生きており、水を吸い上げます。
茎から染み出た水が凍り、次から次へと押し出すように氷の華が成長します。
すると…
シモバシラをはじめとするシソ科の植物に見られる現象で、陽の当たらない北側斜面に良く見られます。
何度も吹き出しを繰り替えすと、茎が痛むので氷の華もできなくなります。
冬の寒い時期に、ほんのひと時だけ見られる自然の芸術作品です。
これでも例年に比べると小さめだそうです。
美しい造形美につい引き込まれますが、植生を荒らすことになるので登山道から外れることは慎みましょう。
欲に駆られず末永く見守ることができるのが、人ではないでしょうか。
日光と共に崩れてしまいますが、また冬の日差しを待ちわびるものもあります。
冬枯れの森にも、脈々と命はつながれて行きます。
足を伸ばして、城山まで出て昼食。
遮るもののない見晴らしが待っていました。
帰りは南の巻き道を辿り、表参道(1号路)を避けるように歩きます。
初詣シーズンながら、人混みもない比較的静かな山歩きが楽しめました。
今週末には、森林インストラクター東京会(Forest Instructer Tokyo 略称FIT)の新入会員説明会が開かれます。
今年の合格者は24名。新しい仲間が増えると共に、少しプレッシャーもかかります。
私も、インストラクターとして二年目に入ります。
拙い経験ではありますが、自然への感動を少しでも皆様にお届けできるよう努力していきます。