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foo-d 風土

自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

ミモザの日

 

 

 今日3月8日はイタリアがミモザカラーの黄色に染まる日。1950年代からイタリアでは3月8日に男性が女性へミモザの花束をプレゼントする風習があります。

 寒い冬が終わり 日本では梅や桜で寿ぐように、西欧でも 厳しい冬が終わりを告げ、春先に最初に開く黄色の花 ミモザをみて春の訪れをよろこびます。

 イタリアでも暖かい春が来たことを知らせる幸せの「ミモザ」を「幸せの花」として毎年3月8日は 『Festa Della Mimosa』  ミモザ祭りが行われ、男性が日頃の感謝の気持ちを込めて、妻や恋人、身近の女性にミモザの花を贈る習慣があります。

女性たちもこの日ばかりは家事などから解放され、女ともだちとディナーを楽しんだりプレゼントをされたりします。

やがて、3月8日は「FESTA DELLA DONNA(フェスタデラドンナ)=女性の日」と呼ばれるようになり、さらに発展して国際女性デーとなります。

 「原始女性は太陽であった」

平塚らいちょうの言葉ですが、こんなこと言わなくても日本は女性の国

天から照らして世を統べる

天照大神(あまてらすおおみかみ)

下を照らして国を統べる

下照姫命 (したてるひめのみこと)

そして卑弥呼(実在かどうかは不明ですが、女性の統べる国の王であった様です)

我々は女性のたなごころの中に生かされています。

いつも女性を大切に思うのですが、特に今日はすばらしい女性たちに心を込めて感謝しましょう。

備忘録として

 

地下鉄 新栄町徒歩4分と結構便利

カウンターでゆっくりいただく

 

富士錦純米大吟醸 雄町

 

春菜蒸し寿司

 

久しぶりの蒸し寿司

嬉しいな 冬になると食べたくなるあったかいお寿司

 

ズワイガニと筍の春巻き

 

椀物

椀の蒔絵がいいね

 

お造り

石鯛

細魚

赤貝

アオリ烏賊

 

酒 臥竜梅

 

八寸

これに合わせて今度は臥竜梅の純米吟醸 超辛

 

八寸は

バイ

牡蠣

その他

 

 

 

 

 

 

桜海老とシュンサイの炊き込みご飯

 

 

 

 

甘味

結構美味しくいただきました。

またお邪魔しよう

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0526847720

名古屋市中区新栄1-6-16 東田ビル1F

名古屋市営地下鉄東山線「新栄町駅」1番出口より徒歩4

営業時間/昼:11:3014:30L.O. 14:00)、
夜:18:0022:00L.O. 20:30

定休日/水曜日

 

 

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メニュー

16,500円

《御献立内容》
先附
御椀
御造里
八寸
焚合
箱根西麗牛
酢物
御飯(赤出汁・漬物)
果物
菓子
静岡茶

 

今日は桃の節句

 

 春の苑

  紅(くれない)匂ふ

   桃の花

 下照る道に

   出で立つ乙女

   大伴家持

 

春の苑に紅が照り映えている

 桃の花の下の輝く道に

  麗しき乙女がふと現れて立っています。

 

 ひな祭りは、もとは古代の5つの節供の1つ、五節供の2番目、「上巳(じょうし)3月3日の節供」でした。

 古く中国でみそぎをして不祥を払う行事が行なわれたのにならって、日本でも朝廷・貴族の行事として三月三日に川辺に出て、はらえを行ない、宴を張る(曲水の宴)ならわしがあり、平安時代、「紙」で作った紙雛(人のけがれを移した人形)を川に流す「流し雛」が行われました。これが次第に家に飾る「ひな人形」に代わり、江戸時代(元禄期)に庶民にも広がり祝われるようになったといわれます。

 今もこのお雛様を川に流す「流し雛」の風習は鳥取県用瀬町(もちがせちょう)に残っています。

 

 土人形の作者は加藤廉兵衛(かとうれんべえ)(1915-2012)

郷土玩具作家 鳥取県伝統工芸士。

私の母方の大叔父 廉兵衛おっちゃんの土人形です。

鳥取県倉吉市の私の実家から15kmほど離れた田んぼに囲まれた小さな農村に、油屋といわれた長屋門に囲まれた大伯父加藤のおっちゃんの家があり、そこに廉兵衛おっちゃんは いつもいました。 僕は小学生3年の頃、一人で自転車に乗り時々遊びに行っていました。子供用自転車など買う余裕もない家で、乗っていた自転車は家にある 後ろに荷台のついたガッチリと重い大人の業務用です。小学生3年生には15kmって自転車では1時間以上かかる遠いところでしたが、そんなこと思わず行っていました。

 こんな田舎に大きな屋敷で大正時代建築の白い洋館も付属していました。モダンな白亜の洋館でなんでこんなど田舎にあるのだろうと不思議でしたが、オシャレだったんですね。

廉兵衛おっちゃんは戦争から帰ってから独自に土人形を作り出し、 遊びに行くと廉兵衛おじちゃんがいつも奥の部屋の縁側で、土をこねて人形を作っていました。 とても愛くるしい土人形は「廉兵衛でこ」「北条土人形」とよばれていました。

http://www2.e-hokuei.net/youran/html/35-36/index.html

 

〈花材〉

コブシ

シンビジュウム

ナデシコ

ゼンマイ

シュロ

 

羽を広げたような鶴翼花器「辰砂窯変」に負けない様にシュロで広さを出し、コブシが咲くと全体バランスはおさまると思います。

ただ、コブシが咲くまで数日待たねばならないので我慢です😅

〈花器〉

拙作 鶴翼花器 「辰砂窯変(しんしゃようへん)」

 

備忘録として

名古屋の一等地ミッドランドスクエアの42Fにあるレストランです。

このお店の案内には下記の様に書かれていました。

 『フランス・アルザス地方のイローゼンという小さな村で100年以上の歴史をもつ名店「オーベルジュ・ド・リル」。

親子2代にわたってミシュランの三ツ星を50年以上守り続けている店で、現在二代目総料理長マルク・エーベルラン氏が伝統を守りつつ、今も日々進化しながら成長を遂げています。

 それまで門外不出であった「オーベルジュ・ド・リル」の海外初上陸店として、2007年、「オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ」は誕生しました。 築き上げられたスペシャリテの数々には、伝統ある上質感と共に、父から子へと託されてきたおもてなしの想いが込められているのです。繊細かつ独創的なお料理の中に表れる、シェフの優しさや温かさ。そんな精神を受け継ぐ、名古屋の中廣太一シェフもまた、“家族の一員”。本店と変わらぬ印象的な味わいが、ゲストの心に響くことでしょう。』

 こんな感じで書かれていますから美味しいでしょう。

 予約が取れるかな?高いかな?メニューは?

などを思いながら 予約サイトの一休で検索してみると、

 ディナーで15000円~35000円位のコースがありました。フランスの三星でこういう地価の高い場所にある店にしてはやや価格設定が安いかなっと思いましたが、初めての店だから中間位にしようと思い、至極のフルコース全7品【ペアリングワイン3杯含むコース】 17000円というのがありました。

 フランスでミシュラン3星を五十年以上とっているオーベルジュ・ド・リルの日本最初の店。 ミッドランドスクエアの最上階で、ペアリング付きディナーで17000円とはちょっと安すぎるんじゃない? 安いのに「至極のフルコース」というのは??っとチラっと思ったのですが、有名店だし場所も一等地だし と思い予約してみることに。

 2日前であったがうまく予約が取れ、行ってきました。

 エレベーターで41階まで行き、エスカレーターで42階へ。長い通路を通り、そのさらに一番奥 カーテンの奥に「オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ」はありました。

 

 

中は天井の高い広いスペースにとても巨大な木製シャンデリア。

 

 象徴として使われているのだろうが、でも、威圧感というほどでもないがこのフロア全体から観ると、バランス的にちょっと大きすぎるのではないかと思ってしまう。

 

席に案内され

アペリティフ

 スパークリングワイン

値段的にシャンパーニュは出ないだろうが何が来るかな?

★クレマン・ダルザス・ブリュット NV

 アルザスのスパークリングでした。

 ピノブラン+リースリング

 

  アルザスは割と好きな方なので良いね。

 明るいイエロー グレープフルーツや黄色いリンゴ、洋ナシなどの果実香やミネラル香など。まあバランスの とれた味と滑らかな泡の刺激がちょうど良い。

 

⚫︎アミューズ

(一口のお楽しみ)

 小花のあしらいがとても可愛い感じのちいさなプティサレ(塩漬けにしたものが入っている) 一口サイズで名前の通り味も軽いおつまみ感

ちょっと拍子抜けするくらい軽く 上手く作られている

 

白ワイン

★ドゥ ラドゥセット プイィ フュメ 2022

 ロワール地方 ソーヴィニヨンブラン

 説明はプイィ・シュル・ロワールを始めとする、7つの村で生産されるソーヴィニヨン・ブラン。フュメとは、「煙でいぶした」という意味で、燻製のような、あるいは火打ち石を打ったようなと表現される独特のアロマを持っています。

ミントやハーブの香りがあり、キレのある酸味と果実味による流れるような喉ごしが特徴です。爽やかな風を吹き込むようなサッパリとした味わいです。十分な骨格があるため良質ワインの証である長い余韻も感じられます。

 

⚫︎L'assiette de canard d'Aichi, de carottes et d'orange, façon Auberge de l'Ill

 あいち鴨と人参、オレンジの一皿 オーベルジュ・ド・リル風

 鴨の上ににんじんスライスを丸く丸めて可愛く配置 抜き型が上手ですね。

 

ペアリングで出されるのは3種類なので、ここで1杯追加した白ワイン

★リュリー・1級畑・レ・クルー・2022・クローディ・ジョバール

 ブルゴーニュで最も注目される女性醸造家クローディ・ジョバールのワイン

 説明 歴史の古いリュリーの中の1級畑レ・クルーで育ったシャルドネ種から造られたこのワインから樽やナッツのような芳醇な香りの中にも華やかなミネラル感を感じるのが特徴です。バターでソテーした白身魚や甘みのある野菜と共に、12~14度ほどの少し高めの温度でぜひお楽しみ下さいとあるが、これも結構いい感じ。

 

⚫︎Le Saint-Pierre et champignons de saison aux épices cuits au four recouverts de papier

 エピスの香る的鯛と季節の茸の紙包みオーブン焼き

 エピスとはスパイスのこと。

紙を開くとキノコに混ざってスパイスの香りがフワーっと広がる。

的鯛はたまに食べるが、くせがなく淡白でありながら旨みもほどほどある使い勝手の良い白身の食べやすい魚で、これに青菜とキノコの風味が加わってさらっと食べやすい。

 これに何故か蒸篭が一緒に出され、中に中華まんのようなものが。中華まんのようなものを食べてみると、すりおろした大和芋・山芋と米粉で作る上用饅頭や、かるかん饅頭の皮の様なもので、味もそんな感じ。 中国各地で食べた中華まんの皮とも違う。なんということないただのかるかん饅頭の皮を蒸しただけという感じのもので、別に美味しいとか不味いとかではなく、ただ、なんとなく、コーディネート的に何故ここにあるのか何と組み合わせるのかちょっとよくわからなかった。  どうあわせるのか聞いたら、「本店でこんな感じで出されているから」という返事。

 フランスなら、東洋風というよりチャイナ風?で目新しさがあり客にウケるのかな?

 

★シャトー・オー・モーラック2011

 ボルドー:メドック サン・イザン・ド・メドック

品種メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン フルボディ

説明 ボルドー地方の中でも、近年注目を集めるサン・イザン・ド・メドック地区にそのシャトーがあります。

ワイン畑が河の近くに位置するのは、ぶどう生育の環境に望ましいとされておりますが、このシャトーの位置も、ジロンド河というボルドーを流れる大きな河に近いという恩恵を最大限に受けて、常に高品質なぶどうが育ちます。

クリュ ブルジョワに格付けされるこのワインからは、ボルドーワインらしい上品さと、果実によるふくよかさが感じられます。

 

⚫︎メインディッシュ

L'entrecôte de bœuf Wagyu pochée et sa petite bouchée à la reine

 和牛ロースのポシェとプチブッシェ・ア・ラ・レンヌ

 ポシェ(Pocher)は水や出汁、ワインやオイルに食材を完全に浸した状態にして、ゆっくりと時間をかけて低温加熱する調理法のこと。

ブッシェ・ア・ラ・レンヌはパイ生地の中にクリームソースと、魚介類を詰めてオーブン焼きしたもの

 中心のパイの周りに和牛スライスのポシェが二切れ、焼き玉ねぎブロッコリーを配置してある。

 和牛スライスのポシェは美味しかった。でも、たまたま前日自宅で飛騨牛の切り落とし(切り落としだからお値打ち)をスープで低温からゆっくり火入れしたしゃぶしゃぶ風のものを作ったが、その方が美味しかった(タイミングが悪いね。まあここでこういうことは言ってはいけない😅

 焼き玉ねぎもおいしい

 

デセール

⚫︎Le blanc-manger au yaourt et au kiwi mariné

 キウイのマリネ ヨーグルトのブランマンジェ

 

⚫︎La bouchée de Hassaku sauce au citron et chocolat blanc

 八朔のブッシェ

  レモンとホワイトチョコレートのソース

 

八朔の上にここでもポップフラワー風抜き型を配し可愛さ演出

その横ルージュな花の下はアイスクリームかと思ったら丸く焼いたミックスカステラ状のブッセだった、

しかしブッセと書かれているが美味しくない。無くて良い。アイスクリームならよかったのに。 でも、ホワイトチョコレートのソースはまあまあおいしい。

 

⚫︎Les mignardises

 小菓子とコーヒー

  カヌレ等

コーヒーはエスプレッソをお願いした。

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 ワインはまあまあの味で、ググルと市販価格1本4000~9000円で今回の料理のレベルからするとそれより2ランク上のクラスでした。

ワインのレベルに合わせた料理ならよかったのに。

星付きや美味しいと有名な店では、ときどき何か新しい気付きや料理の斬新さや奥深さを見つけるものですが、今回は何もなかった。

 

 下りエレベーター

ああ夜景が綺麗だ。今夜の1番のご馳走でした。

 

快晴に

 雪も消えつつ

   杣の夕

 

今まで何十年もチョコレートを食べてきましたが、 今回のプレゼントの中にシンプルだけど、とても上品ですごく美味しい板チョコがありました。

 それはベルギーチョコレート「BENOIT NIHANT(ブノワ・ニアン)」の「フィンカ ルイ デ シサ 72%」

 

 ブノワ・ニアンはとても美味しくて様々食べてきましたが、今回は更に上をいく味でした。

 ブノワ・ニアン氏は「チョコラティエである前にカカオ職人でいたい」という方で、世界中の農園を巡り、ブノワ・ニアン自身の理想のカカオ農園、初の自社農園「FINCA LUIS DE SISA (フィンカ ルイ デ シサ) 」を作り上げ、チョコレート作りの限界に挑戦。

 2016年に1,200本のカカオの木を植えてから収穫までには7年の歳月かけ、2023年ついに初めての収穫を迎えた。収穫されたカカオ豆はベルギーの工房で、研究し尽くしたレシピによってタブレットへと昇華されたようです。

フィンカ ルイ デ シサ 72%

産地ペルー 品種トリニタリオ種 コンチング:68時間

商品サイズ

横65×縦120×高さ4mm 60g

   タブレット生産数量は手書きでした。

 限定1940枚で私の所にあるのは132番。

 

 

 口に含んだ最初の印象はカカオに微かにジャスミンやプラム、ドライチェリーの様な甘い香りを加えた様な香りと角のとれた優しいビター感の中に淡い甘さとドライチェリーやドライプラムの様な味が隠れていて少しずつ広がり余韻として優しいビター感がスーッと消えていく。

 派手さや華やかさではなく、ただ実直にコツコツと素材のおいしさを追求してきた あまりにも正統派のとてもシンプルなチョコレート。

ただのスイーツ好きでは入り込めない世界ですね。

 じっくりと舐めているとその滋味が溢れてくる、そんなニュアンスのチョコレートでした。

 これには飲み物はいらないねっと思わせるぐらいの優しい余韻。

 もしも合わせるのでしたら辛口の優しいシャンパーニュでしょうか。

 美味しいので

値段を調べたらなんと板チョコ1枚60g が ¥5,400(税込)でした。

 明治ミルクチョコレート 50gが140円位ですから、38倍ですが、一粒一粒が拘りの作品です。

  じっくり楽しめるとても素晴らしく美味しいチョコレート

   素敵なものをありがとうございました

「懐かしいでしょ」っと本を

   妻から 誕生日プレゼント

 『yosie inaba』 稲葉賀惠著

 

かつて私と妻はお互いを知る前からレディスファッションの仕事をしており、私は既製服、妻はクチュール(オーダーメイドの一点ものを仕立てる)デザイナーでした。全く貯金もないのに一緒になって、町外れの小さな安アパートで暮らし始め、真ん中の部屋の灯りもしばらく買えなかった。

 それでも、生活費の残金はいつもお互いファッション関連の本や雑誌を沢山を買ってきては、夜、家に帰り時間ができるとファッション雑誌を部屋中に広げて、デザイナーやファッション傾向やコーディネートなどや自分の企画について、ああでもないこうでもないと2人で夜遅くまで話をしていました。 

 稲葉賀惠もそんな時に出てくるデザイナーの一人でした。

 (SPA=製造小売業=ファッション商品の企画から生産、販売までを垂直投合したショップで1986年にアメリカのGAPの会長がSPAと命名し、今後はこれで生きると発表して世界に広まった業態です。)

 まだ、このSPAという言葉もなく、GAPも誰もやっていない頃に、私は天然素材100%にこだわりシンプルなデザインのレディスウエアを企画から生産、販売までを垂直投合したショップを独自に始めていました。

  垂直投合して全てを自分で企画販売することで、間接経費を全て取り去り、高級素材でも普通の人が買える値段で長年愛着を持って着られる「オシャレな普段着」を着てくださる方のことを思いながら造っていました。だからでしょう、よく売れました。

 例えば、定番商品企画では、コムデギャルソンの定番ベーシックシャツ19800円を3着購入して1枚は縫い糸を解いて全てをバラしパターンを調べ全く同じ寸法で、同レベルの縫える縫製工場を探し、縫い方 運針数もボタンも同じにして、生地は100双ブロードであったが、生地が緻密で薄過ぎてシワになりやすく家庭ではアイロンもちょっと大変なので、これだけは少しシワになりにくい80双糸に変えて、何度もサンプルアップして作り上げてなんとか無理して5900円で販売。その他コフィンテックスキャロル等の専門店で23000円のウール100%プレーンな定番Vカーディガンも編み地、パターンを調べ尽くし同じレベルのものをイタリアの高級糸で編み6900円で作る等、どれも一級素材で手頃値段で定番で販売していました。

こういう商品の企画には一流デザイナーやパタンナーのノウハウを少しでも身につけなければとてもできません。

寝る時間も惜しみファッションに明け暮れ、ものすごく忙しい人生の時代でしたが、楽しい時代でした。

 稲葉賀惠はモガやyosie inabaのデザイナーで、彼女のデザインは多くのデザイナーと比べるとシンプルで上品な素材とシックなメンズライクなファッションで、どちらかというとディオールのメンズっぽい感じに似たデザイン。結構お気に入りでした。

 『yosie inaba』 稲葉賀惠著は、そんな時代を思い出させる懐かしい本

   とても嬉しかったです。

 

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稲葉賀惠さんは、元菊池武雄の奥様でBIGIのチーフデザイナー MOGA、yosie inabaのオーナーデザイナーであり、

そして長年雑誌「ミセス」のモデルでした。

原のぶ子の元で洋裁を習っていた23歳頃、急にピンチヒッターでモデルをやり、それから雑誌「ミセス」のモデルにスカウトされ、条件で言ったのは夫の菊池武雄の服で。表紙にも起用される様になり、1963年 23歳から~50歳までデザイナー兼専属モデルでもありました。

長年続いた 『yosie inaba』は、2025年2月 今月でブランドをクローズ。

またファッションの灯が一つ消えます、寂しいです。

この本のカバーには、

1970年「BIGI」立ち上げから、2025年2月「yoshie inaba」ブランドクローズまでー。

ものづくりの原点、雑誌『ミセス』との出合い、こだわり抜いた素材やデザインへの思いを、貴重なコレクション写真や資料とともに語る、半世紀を超えるデザイナー人生、集大成の一冊!

「着る人の顔がわかる服が好き 「いつも同じでごめんなさいね」 yoshie inabaのショーに足を運んでくださる皆さんに、よくそんなふうに言っていたものです。それくらい、私がつくる服はデザインがあまり変わらない。基本の服をしつこくつくり続けてきました。(中略)どれもが自分の分身のようにいとおしい。でも、それらは決して過去のものではなく、今も折に触れて袖を通す現役。そしてこれからもずっと着続けるであろう服たちです。」

(写真は全てこの本から拝借しました)

私の好きな作家の展覧会

フォロン展

 名古屋市美術館 

 2025年1月11日(土曜日)~3月23日(日曜日)

 ジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)。20世紀後半のベルギーを代表するアーティストの一人で、先回紹介したクレーなどの影響を受けており、アメリカの『ザ・ニューヨーカー』『タイム』など、有名雑誌の表紙に挿絵が掲載されたことをきっかけに、多彩な才能を発揮し、世界中へ羽ばたいていきます。

 やわらかな色彩と軽やかなタッチで表現された詩情豊かな作品。しかし、美しい景色に惹かれてよく見てみると、環境破壊や人権など、この世界と向き合うための豊かなメッセージ性をもそなえています。

 日本で30年ぶりに、ドローイング・水彩画・ポスター・彫刻・写真・オブジェ・アニメーションなど約230点の作品を一挙に観られます。

 

今名古屋で良い展覧会が2つも開催中です。

愛知県美術館 クレー展

名古屋市美術館 フォロン展

先月行ってきましたが、ぜひ両方ともご覧ください。

先にクレーを見てそのあとでフォロン展が良いと思います。

 

今回はクレー展の紹介をしますね

パウル・クレー展

 創造をめぐる星座

   愛知県美術館

 2025年1月18日(土)- 3月16日(日)

パウル・クレー(1879-1940)は、20世紀のスイス生まれの画家・銅版画家で、私も大好きな画家です。

 20世紀前半のヨーロッパの前衛芸術は、未来派、ダダ、シュルレアリスムといった様々なものが現れますが、それらグループとはよく交流しますが入ることはなく独自路線を生きた画家でした。

フランツ・マルクやカンディンスキーと親しみ、ピカソらの影響を受け、独自の画風を確立したパウル・クレー。最盛期にナチスの弾圧を受けたり、難病に苦しむなど波乱万丈の人生の中で、悲哀やユーモアを漂わせた幻想的な作品を数多く残しました。 1921年には理想的な芸術の実現のために、バウハウス共同体の学校に参加します。

「芸術は見えないものを見えるようにする」と主張していたクレーの作品は通常のキャンヴァスに油彩で描いたものはむしろ少なく、新聞紙、厚紙、布、ガーゼなどさまざまな支持体に油彩、水彩、テンペラ、糊絵具などさまざまな画材を用いて描いています。サイズの小さい作品が多いことも特色です。音楽的な叙情性を持っているといわれ、抽象的な作風で、明るく上品な色彩で彩られるなかに様々な想いが見え隠れし、ナイーブさが人気の理由です。

 

 

 

「本展覧会では、クレーと同時代の芸術家たちとの関わり合いを、彼らの作品や当時の資料から解き明かしていきます。」と書かれていますが、私には展示の仕方での関連性が少し分かりにく、もう少し上手くまとめてもよかったのではないかとおもいましたが、ミロやカンディンスキーピカソなどお馴染みの作家作品が出ているので、ちょっと休憩にはもってこいでした。

   良い展覧会です。