foo-d 風土

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自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

映画『ヒポクラテスの盲点』観てきました。

 

 

新型コロナワクチンをめぐる驚愕の記録映画 

今、愛知県は3館その他全国各地の映画館で10月10日より放映中です。

 大手メディアでは殆ど報道されない新型コロナワクチン後遺症の影響を多角的な視点で描く、ドキュメンタリー映画『ヒポクラテスの盲点』

初めて知る事も多く、ワクチン肯定の方、中立の方、否定の方もぜひこれを観て自分なりに考えていただければと思います。

 コロナワクチンが国や大手メディアにより半強制的に効くという報道されていましたが、間違っていたり、深刻な副反応の多さを描いたドキュメンタリーです。

 コロナが流行っている頃に、私はFBで反対意見等ではなく日常のことで「コロナ」という言葉を入れた文を投稿したら、「コロナ」について述べるなというニュアンスのアラートが来たことが2度ほどありました。

軍部統制の太平洋戦争中ならまだしも、自由と言われる現代において、国による報道統制を感じたのは、初めての経験ですし、すごくショックした。

 映画の中で実際の報道でもフェースブックCEOのザッカーバーグが国の検閲が厳しくて、コロナについての投稿を抑えたと言っていましたが、

 日本でも反対ではなく、ささやかな疑問にまで国が押さえ込むというのはなぜか。何か知られたらいけない 陰で何か大きなものが動いている感じです。

 コロナの流行初期に医療従事者が真っ先に職域接種されましたが、その時にこの人たちは「モルモット」だと思いましたが、そういう時にも、何よりも、個人で研究し正しいと思い顔出しでアンチワクチンを訴え続けたドクター達には頭が下がります。

 彼らは、医師会や大手製薬等の影響が大きい大病院や地方の中核医院ではなく、どちらかというと小医院のドクターや、個人的に動くドクターでしたが、それでもきっと、保健所から医師会、厚労省から製薬会社、一般のSNS等で滅茶嫌がらせされただろう。 中には家族に害が及ぶのを避けたくて挫折せざるを得ない人もいただろうな、本当に頑張ってこられたと思います。

 コロナについては皆さんの中に、様々な意見があると思いますが、ぜひこの映画を観ていただき、また考えていただきたいと思います。

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映画の案内より

新型コロナウイルス蔓延という未曽有の危機を経て国の感染症対策は変化を重ねた。しかし、今なおくすぶり続けている問題のひとつに、従来のワクチンとは根本的に異なる新技術で開発された新型コロナワクチン(mRNA遺伝子製剤)による後遺症被害がある。当初からその安全性を不安視する声もあったが、ワクチン接種はあくまで強制ではなく努力義務・推奨としつつ、多くの国では2~3回接種までが主流である中、日本ではその安全性に「重大な懸念はない」として、一度も中断することなく7回目のブースター接種まで推奨が続けられた。

そしていまなお、新型コロナワクチンの後遺症に苦しむ患者や、接種直後に死亡した方の遺族の悲痛な声を聞き、真実を究明しようとしている医師たちがいる。コロナワクチンの問題に早々に気がつき、「全国有志医師の会」を立ち上げたほんべつ循環器内科クリニックの藤沢明徳理事長をはじめ、有志の医師たちは「新型コロナワクチンとは何だったのか」を明るみにするために、同士の専門家らとともにあらゆる角度からデータを精査、調査を開始。国内外の学会発表や論文のデータベース化、コロナワクチン後遺症の治療法や検査法の開発を行うワクチン問題研究会を2023年9月に発足した。

この度解禁された映像は、新型コロナウイルス感染症が広がり、政府が緊急事態宣言を出し、新型コロナワクチン接種を推奨するシーンから始まる。しかし、そのワクチン接種によって国に認められた死者数が2,000人を超え、研究者からは接種によって逆に感染者が増えたという証言や、この問題に対し立ち上がった医師からは医学会への提言や、接種によって心不全や不整脈が多発した、心臓が融けた患者もいるといった悲痛の声が続々とあがっていく。一方、パンデミックワクチンとしてはベストだったというワクチンの専門家からの証言も映され、さまざまな立場での意見を多角的にみることで、「反ワクチン運動」や「陰謀論」などとは⼀線を画す、 科学と事実に基づいたドキュメンタリーが展開される。

さびしさは

 その色としも

   なかりけり

 

   まき立つ山の

    秋の夕暮 

 


   (新古今集 寂連法師)

 

 

 

 寂しさは、秋の夕日に照る色やどの色でもなく、心の琴線に触れるのは「夕暮れ」そのものによるものだなぁ

この夕暮れという動き 蒼から刻々と淡い紅へ

 紅から朱 茜 やがて闇へと変化するわずかな時間は

 無言ですが音曲を伴って人生の速さ儚さを一刻で表しているようです

 

 消えゆくものの

  なんと素晴らしい

   行き方

    生き方でしょう

映画「ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家」

 

子供の頃からとても好きだった作曲家「ミシェル・ルグラン」のドキュメント映画をミリオン座で観てきました。

 

 僕が13歳以降様々観た様々な映画のシーンとルグランの美しい曲が、どんどんと流れ、それに同調し記憶の中からドンドン波のようにそれらのイメージが溢れ、10代~20代の青春の時間へ戻った様で、すごく良かったです。

 

 ミシェル・ルグラン(1932年- 2019年1月26日)は、フランスの男性の作曲家、ジャズ・ピアニスト、映画監督、俳優。パリ出身。

18歳の頃からジャズで売り出し70年間第一線で活躍

『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』等の映画音楽で知られ、手掛けた映画は200本以上。アカデミー賞®受賞3回、唯一無二の音楽家。

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ミシェル・ルグランの思い出

 

シェルブールの雨傘(1963)

 

 この映画 初めて観たのは僕が中学2年生 同級の彼女と交換日記をしていた頃。

 素晴らしい曲が全シーンに流れ、ドヌーブが最も愛くるしく美しかった20歳の時のミュージカル映画。

 美しすぎるドヌーブに 雨の日 パラソル 素晴らしい曲に 13歳の僕は涙を流していました。

 そのシーン、その曲は心深く残り、今も時々口ずさんでいます。

その後、映画館で1度、テレビでも3度ほど観ていますが、何度見ても美しい曲と映画です。

 

 

華麗なる賭け

(1968年)スティーヴ・マックィーン、フェイ・ダナウェイ共演による犯罪サスペンスだが、マックィーンがとても格好良く、挿入歌「風のささやき」は本当に素晴らしい曲で、学生の頃、フルートでも吹き、そのメロディは今でも脳裏に流れている。

 

ロシュフォールの恋人たち (1967)

太陽が知っている アラン・ドロンとロミー・シュナイダー

おもいでの夏 (1971)これも綺麗な曲だった

栄光のル・マン (1971)スティーヴ・マックィーン格好よかった。

ビリー・ホリデイ物語/奇妙な果実 (1972)

三銃士 (1973)

うず潮(1975)イヴ・モンタンとカトリーヌ・ドヌーヴ

ネバーセイ・ネバーアゲイン ご存知の007ジェームズ・ボンド

 

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今回のドキュメント映画

数々の映画音楽で後世に影響を与え続けているミシェル・ルグラン。2019年に亡くなるまでの75年間の音楽人生の中で、特にジャック・ドゥミ監督とのコンビで名作映画を数多く生み出し、マイルス・デイヴィス、シャルル・アズナヴール、バーブラ・ストライサンドなど伝説的なアーティストとも共演を重ねてきた。
ジャン=リュック・ゴダールなどヌーヴェルヴァーグの監督たちから評価され、以後多くのフランス映画音楽を手掛ける。名声は海を越えハリウッドの映画音楽でも次々と成功を収め、『華麗なる賭け』(68)で第41回アカデミー歌曲賞、『思い出の夏』(71)では第44回アカデミー賞作曲賞を受賞し、計3度の受賞を誇る。『シェルブールの雨傘』(64)はセリフの代わりに全て音楽で物語を展開させるという画期的な手法で、第17回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。後にデイミアン・チャゼルが『ラ・ラ・ランド』(16)のモデルにしたことでも知られる。本作ではルグラン本人と関係者が映画を振り返る形で貴重な作曲の舞台裏が明かされる。練習において自他共に一切の妥協を許さない厳格な姿勢、数々の栄光に隠された挫折と苦悩など、これまで知ることのなかったルグランの姿も余すところなく描かれる。

https://unpfilm.com/legrand/

 さわやかに

  からりと晴れた

   秋の午後

 

  まどろみ過ごす

    悠々自適

 

 

 

 彼岸花

  道照らすところ

    仏あり

 

 

    (一竹美術館にて)

おぼろなる

 雲よりいずる

     夜の君

  瞬きに去り

    逢瀬もできず

 

(おぼろ雲越しの月は春や秋によく見られますが、「おぼろ月」という言葉は春の季語で秋に代わりの言葉が無いので、「おぼろなる」とさせていただきました。)

 

 

中秋の名月

旧暦八月十五日は昨夜

今年2025年は閏六月があったので遅い中秋の名月ですね

 

 月々に 月見る月は おおけれど

  月見る月は この月の月

 

 

 月みれば ちじにものこそ かなしけれ

  わがみひとつの あきにはあらねど

 

月を観たいと待ちくたびれて

 

 めぐり逢ひて

  見しやそれとも

    わかぬ間に

   雲がくれにし

    夜半(よは)の月かな

          紫式部

 

 心あらば

  そではいかにと

    あまをとへ

   おぼろ月よの

     しほかまのうら

   大蔵卿有家卿 夫木和歌抄より

 

【現代語訳】

もし、あなたに風情を解する心があるならば、「涙で袖を濡らしていませんか」と海人を訪いなさい。朧月夜の美しい塩竈の浦で塩を焼いて風情を損なう、我が身のつたなさを嘆いていることでしょうから。

 

 お天気は曇りで生憎と名月とは行きませんでしたが、今年の満月は今日 10月7日です。せめて満月が見られると良いのですが、尾花の様に長い気持ちで待ちましょう。

 

今年は酷暑続きで野山も可哀想

 

 花も幸も少なくて 

 

  物語のある料理 野の花料理 「恵那の野山の蕎麦懐石」は

7月から9月中旬まで休みにしていていましたが、少し涼しくなる頃、  久しぶりに開催いたしました。

 

 物語のある料理 野の花料理 

「恵那の野山の蕎麦懐石」は、高級レストランの様に世界や全国から取寄せた豪華な食材や多くの調味料香辛料を駆使しシェフの技で作るようなものではございません。

  私の料理は素朴な料理

自然なものを中心に動物性のものも砂糖も化学調味料も一切使わないで

 この地方の素材の素を楽しんでいただくささやかな料理です

恵那という山雅の自然に生きている

 山のものは、山にあるように

  野のものは、野にある如く

  懸命に生きている心ある食材を愛しむ料理です。

 農薬や化学肥料のぬるま湯に頼らず大自然の風雪や病害虫など厳しい自然に強く耐え、自力で懸命に生きてきた食材達は、それぞれに個性があり、力があります。

 

 私の料理は、ただ、それら健全な食材個々の個性を大切にして、

 

何も足さず

 何も引かず

 

素材の持てる本来の「素」の味を引き出す手助けをするだけのものです。

 

  料理とマリアージュするお酒も

  どれも丁寧に作られた

  長時間熟成の特別なもの

 民藝は無名な職人が普段用いられる器などを無心で造ったもの。

やはり素材の「素」を大切に作られたものです。

 

 私のダイニングは民藝の世界

 

 

  様々な民芸品と有名無名の作家の世界。グラスはすべてアンティーク

 

   「器は料理の着物」

 

 心の料理にはそれに合う着物、心の器が必要ですね。

 器、調度品、食空間にも全て心があり、それら全てが助け合い更にお客様も一体化して調和する

 食材と料理と器 調度品の輪 それらとお客様との輪

  全てをひとつの宇宙としてゆったり感じていただきたいと思い造る心の料理です。

 

  この空間で

   日常を忘れ

    ゆったりと

  心と体を癒してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ひと月に一度 一日一組四名様限定で行っていますが、予約を頂くと20日も前から恵那の野山へ何度も自然の花や食材を探しに出かけ、三日前からは朝から夜まで仕込みやダイニングのセッティングを行い、当日は4時間弱ほどかけて素の料理を楽しんでいただいています。

 一番楽しませていただいているのは亭主の私です

しっとりとした

  肌の涼しさを感じるようになり

 

 それとともに

  胸の奥に

   秋の憂いが沁みこんでくる

 

  心に芽生えるのは

    少しウェットで

     一抹の儚さ

 

 

  この頃になると

    いつも脳裏に浮かぶ曲

 

  そう

  セプテンバーソング

 

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September Song

Oh, it’s a long, long while from May to December

But the days grow short when you reach September

When the autumn weather turns the leaves to flame

One hasn’t got time for the waiting game

 

ああ、5月の頃12月までは先のことだと思っていた

でも9月にもなると日々はあっという間に過ぎ去っていく

秋が来て、木々の葉が燃えるように色づくころには

もうゆったりとは待ってなどはいられない

 

Oh, the days dwindle down to a precious few

September, November

And these few precious days I’ll spend with you

These precious days I’ll spend with you

 

ああ、日々は過ぎ去り残された日々はわずか

9月、そして11月

この残された日々を君と過ごそう

君と共にこのかけがえのない日々を

君とずっと共に過ごしたい

 

 

こういう曲を聴くと

  Would you like to dance?

たかが豆腐 されど豆腐

 味が生きている

 豆腐が持てる最高の味を引き出している

これほどの豆腐はない

 至福の時間

 

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自宅から車で30分

 山の中の奥 携帯が通じなくなった頃ようやく到着

 落差10mの滝の前を歩き臨む荒屋(あばらや)

 

 戸を開けると別世界

 

  白木の壁 床

ガラスの向こうに滝

 

   花をかざり

 落ち着いた佇まい

おもむろに始まる豆腐懐石

 

 最初から最後まで豆腐だが

  豆腐自体のレベルが高く

それに調和し

 よりそうタレや汁の味付け

  素晴らしい

 

 

微かに聞こえる瀧の轟音

 木々のささやき

  時々鳴く 鳥の声

 

静かな中で

  3時間半

 

 ゆっくり味わいを楽しむ

 また更に美味しくなっている

美味しい料理を数多食べ歩いているが

 こちらの料理は素材の素を感じ

至福という名の料理

  豆腐料理

    了息庵

 

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豆腐とは、大豆とにがりと水だけの世界。

 素材を見極め職人の五感だけで完成される究極の世界だが、

見事に良い豆腐を作られる

 

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真冬と真夏はお休みで 1日5名のみ、お昼のみ営業をされる

 春には年内の予約が埋まってしまう小さなお店。

自分の目指す素朴な素の料理を、豆腐で追求され、はるか頂上近くへ進まれている素晴らしい方。

 年間の予約をとり 毎月一度お邪魔していますが、大豆とにがりと水だけの世界は、その時の気温や天候等で微かに変化していてこれがまた面白い。

 今回は先回より少し濃厚で甘味も出ていて更に美味しかった。

 次回はどんな味わいが楽しめるだろう

たかが豆腐 されど豆腐

 味が生きている

酷暑続きの
 長月も
  今日の雨にて
    冷やされて
  ようやく秋を
    思い出す夜

秋らしい草花を求めて雨上がりの午後 野山へ出掛けてきました。

見つけてきた秋の幸

尾花
藤袴
丸葉の木
秋明菊

 拙作花器
  鎬(しのぎ)
 釉薬 酸化志野 灰立乳白釉

秋の七草も二つ
 秋の野山らしくさらりと活けることができました。