foo-d 風土

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自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

甲府で山梨県立美術館「山下清展」・山梨県立考古博物館で「特別展「PAPUA×JOMON 縄文文化とパプアニューギニアの民族誌─」を見学した夜は、甲府の食を楽しもうと、地の素材を活かしたフランス料理と甲州ワインのマリアージュをいただきました。

 

 『サドヤレストラン レアル・ドール』

甲府駅北口徒歩5分にある立派なワイナリーレストラン

 1936年創業の老舗SADOYAワイナリー経営で、ちょっと贅沢感のあるゆったりとした欧風の敷地に、地下セラーの見学ができるワイナリー。

 

 

南仏プロヴァンスイメージのシャトー、レストラン「レアル・ドール」が3箇所に分かれてあり結構良い雰囲気

 

 レアル・ドールへ入ると、ゆったりとしたラウンジに案内され、柔らかいソファーに座り待機

 

   ダイニングへ案内され席へ

 

今日のコースは

 「SADOYAワインと

  山梨の地の素材を活かしたフランス料理のマリアージュ」

 

Specialite - France

シェフおまかせのディナーコース

 

乾いた喉を潤わそうと

富士桜ビールヴァイツェン

 富士山の伏流水「ふじざくら命水」を使用したビール。やや深い香りとコク、少しスモーキー。

 

 さて、ここからSADOYAワインの始まり。

SADOYAスパークリングワイン

 チリ産のソーヴィニョン・ブランと山梨県産の甲州種をブレンドした、辛口スパークリングワインで、緑がかった薄い黄金色のフレッシュで少し柑橘系の爽やかっぽい香りだが特に特徴のないスパークリング

 

アミューズ1

オリーヴのフィナンシェ

竹墨のフォカッチャにサーモンのリエット

まあまあの味

 

 

SADOYAシャトーブリヤン ミュール 白

 自社畑のセミヨン100%を使用した辛口 少し酸が立つが

誰でも飲みやすいワイン

(シャトーブリヤンは牛ヒレの最高峰ですが、このシャトーブリヤンはサドヤワイナリーが製造するワインのブランド名です)

 

Amuse bouche

アミューズ・ブーシェ

色鮮やかな1皿 「紅」のイマージュ

Mackerel beetroot and couscous salad

関サバのビーツとクスクスのサラダ

紅の部分はクスクスだが

 今まで、クスクスは特に旨みもあるわけでもないただの細かな粒々で、クスクスを使った料理で美味しいと思ったことがないのですが、今回のクスクスはいい味付けで全体的にいい感じ。

 これは次からの料理が楽しみだ。

 

次のワイン

ソムリエが持ってこられた瓶 スレンダーな形からするとアルザスワインだね。

 アルザスは好きなワインなので期待が持てる。

 エチケットにはピエール・ソヴァージュとある。

「ピエール・ソヴァージュ」は「野生の(原生の)石」という意味で、アルザスの名門ドメーヌ、「マルセル・ダイス」のマチュー・ダイスが伯父の畑を継承して誕生した新ドメーヌ。

これは「ヴィニョブル・デュ・レヴール  ピエール・ソヴァージュ」アルザスの自然派ワイン ミディアムボディ

 、Vignoble du Reveur (夢見る者のぶどう畑)のワイン。 

ピノ・グリ50%、ピノ・オーセロワ30%、ピノ・ブラン20%。

洋ナシとリンゴの澄んだ芳香とオーガニック特有のミネラル感、爽やかなニュアンスでまろやか。

「マルセル・ダイス」は何度か飲んだことがあり、結構好きで、私のセラーにもマルセル・ダイス アルザスブラン2011が1本眠っている

 

 

Koshu chicken and Koutake lightly stewed

甲州地鶏コンフィと香り高い香茸 軽い煮込み

 甲州地鶏と地きのこ

 地物の香茸 天然舞茸 占地

 泡は小松菜と出汁で

 茸は種類が増えれば増えるほど旨みが2倍3倍と増大する不思議な食材。

 中でも香茸は美味しくて大好きなキノコ。美味しさが増幅する。

きのこの味がしっかり出て甲州地鶏の脂と旨みが混ざって 特に美味しい。

 

もう一種 白ワインを。

サドヤが製造する「Liel(リエル)高山村 シャルドネ 2022」という白ワイン。

 長野県高山村 シャルドネ100% 

梨やメロンなどの複雑な香り凝縮感のある果実味と爽やかな酸味のバランスが良く、エレガントな味わいの辛口白で先程SADOYAシャトーブリヤン ミュール よりランク上の味わい。

 

 

Fresh fish of the day

本日の氷温熟成鮮魚

今夜は平目

ズワイガニを挟んで

オマール海老のソース

食べた瞬間 オマール海老の味が来て ズワイガニが来て 忘れる瞬間に平目が来るという三変化の味わいの面白さ。

おいしい

スープを多めに食べると口腔内にオマール海老がふくらむ

 

今日のメイン

Roasted "Japanese Beef" with burdock and Madeira sauce

極上 和牛フィレ ロティ

ごぼうのデクリネゾン マディラ酒のソース

ごぼう尽くし 牛蒡が美味しい それに乗って和牛ヒレ肉も良い

ごぼうはすごく化ける食材で、和食のみならず洋食の隠し味などに使うとグレードがワンランク上がるので、大好き。

最近はパリの三星なんかも日本から輸入し使い出しているとのこと。

 

 この料理に合わせる美味しそうなワインを2種飲み比べでお願いした。

SADOYAの赤

シャトー・ブリヤン カベルネ・ソーヴィニヨンのヴィンテージもの

自社農園で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨン100%

 とても素直ないい味わい

 

もう一本はフランス・ロワール

フレデリック・マビロウ エクリプス2014

 カベルネフラン100%

ドライだけど、果実味豊か。タンニンの量は少なめでカベルネフランらしい味わい、

いかにも10年以上寝かせたワインらしい味。

良いワイン

 

ただ、この料理にはSADOYAの素直な赤がよく合う

 さすが、自店の料理には自転のワインですね すばらしい

 

Avant dessert

デザートの前に

 リンゴと紅茶のコンビネゾン

  りんごの泡 紅茶のチュールりんごのマリネ

サラッと美味しい

 

Dessert

 

 マンゴーのジェリー

 チョコレートのムース

  カカオニブ

 マンゴーのソルベ

最後にコーヒーをいただいて

 

 

ごちそうさまでした。

美味しかったです。

 

最近、時々同じ値段でディナーの食べ比べをしていますが、今回も飲み物別で15000円でお願いしました。こうすると、店のランクが客観的に評価しやすいです。

このレストランもこの値段にしては内容もよく、とてもおいしく値ごろ。

 

飲み物代は別ですが、今回もたくさん飲み楽しませていただき、

ソムリエでギャルソンの方はとても溌剌として優秀で対応も良く、ゆったりと良い気持ちでたのしませていただきました。

次回はこちらが経営されている近くのちょっと贅沢そうなホテルに泊まり、また、レアル・ドールへディナーに来ようかなっと思います。

 

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サドヤレストラン レアル・ドール

甲府駅北口側にあるワイナリーレストラン

055-288-8723

山梨県甲府市北口3丁目3-24

アクセス 甲府駅[北口]徒歩5分

 令和7年度第68回恵那市文化祭

華道展 11月8、9日

 

 

今年も出品させていただきました。

 

花材

紅葉

ローゼル(ハイビスカスの実)

カーネーション

ヤツデ

ピンクッション

 拙作 鎬(しのぎ)大花器で活けさせていただきました。

 

 

 

拙い腕ですが

  いかがでしょうか

 山梨県立美術館 2025.10.25

生誕100年 山下清展-百年目の大回想

   2025年9月20日(土)~11月24日

 私が幼少の頃、毎日遊びに行き、可愛がってもらっていた伯父の家に山下清が来て、作品も作っていますし、私の実家の玄関には山下の代表的な作品の花火の貼絵も飾ってあり、子供の頃から山下清の作品はとても身近に感じていました。

 その山下清の生誕100年展があるというので甲府まで行きました。

 

 

 今回の展覧会は代表的な花火や鉄道、富士山等の貼絵の作品だけではなく、幼少期の鉛筆画から晩年までの貼絵、油彩、水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けなど約190点を展示し山下芸術の豊かさ、奥深さを紹介し山下清の人物像にも迫っていました。

 10歳頃の絵にはもう美的感覚が観えていて、まるで熊谷守一の絵の様な作品もあり、15、6歳ではすごく緻密でありながら構図の取り方、描写力の素晴らしさが溢れかえっています。

 

 

 

 

 

 学園を勝手に飛び出し、日本各地を自由気ままに旅する生活を好んだ清ですが、驚異的な記憶力を持っており、スケッチやメモを取らずとも、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出し。旅から戻ると、高い集中力で、手で細かくちぎった紙片を緻密に貼り合わせ、超絶技巧の貼絵を制作しました。そこに見られる丁寧な細部描写と豊かな色調という魅力は、油彩やペン画、水彩画など他の作品にもよく表れています。

 油性マジックは一度書くと書き直しができませんが、見事に緻密な点描を書いています。

 

貼り絵はあまりにも細かい1mmほどにちぎった紙を重ねて貼り合わせ、その緻密さ正確さには驚くばかり。

生涯に油彩画は10数点しか書いていないのですが、ヨーロッパへ行った時の油彩の点描は、緻密な貼り絵の技術が生かされておりとても見事。

今回の時系列を追うこの会は、山下清の新しい面の発見もたくさんありとても充実した展覧会でした。

貼り絵は一般的な絵とは異なり、重ねて貼っていくので微妙な立体が場所によっては高く低くなっていますから、 写真ではこの実物の良さが全くわかりません。

是非、本物を鑑賞してその良さを確認してくださいね。

 少し残念だったのは、山下清という子供の芸術的才能を見つけ、苦労して導き続け開花させた式場隆三郎(清の文に出てくる「先生」)について、何ら触れられていないことです。

 式場隆三郎は新潟大医学部で親友の吉田翔也と共に、柳宗悦の民芸運動最初期に加わり、その後、雑誌民藝の創刊から携わっているが、山下清が世界的芸術家になれたのも式場隆三郎の苦労あってのもので、更に日本各地の民芸運動の仲間たちの協力も大きかったとおもわれます。

その一例ですが、

 1956年8月、34歳の山下清は、彼を指導した式場隆三郎に連れられ、吉田璋也の招きで鳥取の牛ノ戸焼を訪問し、その後、倉吉市の知的障害児施設・皆成学院を訪問し、「裸の大将」として多くの人々に歓迎されました。

 皆成学院は児童の教育に陶芸を取り入れており、大きな登り窯建設や陶芸指導には、美術教諭で染織家の吉田たすく(私の父)が関わり、学院の学校医は彫刻家でもある伊藤宝城(筆者の伯父)でした。

 二人は吉田璋也とも親しく、山下清の訪問を提案したのはこの兄弟だったのではないかと考えられます。

山下清は倉吉滞在中、伊藤宝城の家を訪れ、そこで作品を制作していますが、その場所は伊藤病院の一室で、私が子どもの頃に遊んだ思い出の部屋でもありました。

 (この展覧会は、残念ながらすべて撮影禁止でしたので、ネットにあったものから引用し、モノクロ写真は伯父の家で創作する山下清と伯父です)

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山梨県立美術館

生誕100年 山下清展-百年目の大回想

2025年9月20日(土)~11月24日

子供の頃から日本人はどこから来たのかちょっと興味がありましたが、南、ニューギニア方面から、西は上海や朝鮮経由の西ルート、北は樺太からの北ルートの三方向から人々が渡来しています。

 縄文時代以前から黒潮に乗って南方系の人々が、縄文晩期から弥生時代には西方系の影響が強まったと考えられます。

 沖縄やアイヌの人々は共通して眉や髭が濃く目や口の大きい特徴をもっていますが、日本武尊の日本各地への遠征や出雲族の国譲りのように、本州中心に上海や朝鮮経由の人々(弥生系)が増えていくに従い縄文人は混血しながらも沖縄や南九州と東北北海道というように南と北と分かれて移動しているようです。近年のDNA鑑定でも裏付けられるように縄文人のDNAが本州人より多く残っています。 

 ニューギニア人も眉や髭が濃く目や口の大きく、特徴も似ていることから、南方ルートとのつながりを示唆するものであり、こうした古代の交流を土器や出土品など生活の痕跡からも知りたいと考えていたところ、まさにそれをテーマにした展覧会が山梨県立考古博物館で開催されました。

これは絶好の機会!

 見なければ!と、行ってきました。

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⚫︎山梨県立考古博物館

第42回特別展

【日本・パプアニューギニア国交樹立50周年】

PAPUA × JOMON

縄文文化の謎を考える―パプアニューギニアの民族誌一

   9月27日~12月7日

 

リーフレットより

 南太平洋に位置するパプアニューギニアは、オセアニア州に属する一万近くの島々で成り立つ広大な島国で、 熱帯雨林や火山といった、 厳しくも多彩な自然環境が織りなす独自の文化で知られています。中でも「プリミティブ・アート(部族芸術)」と総称されるPNG (パプアニューギニア) アートには、800を超える部族の歴史と信仰が刻まれており、アフリカン・アートや日本の縄文文化を彷彿とさせるような躍動感あふれる美しいデザインが今なお息づいています。 本展では、 早稲田大学考古学研究室が長きに渡り調査・研究してきたパプアニューギニアの民俗資料とともに、多種多様な日本の縄文資料を比較紹介することで、遠く離れた両地域における儀礼や精神文化の共通性を探りながら、縄文文化を新たな視点から深掘りします。

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 今回の展覧会、ニューギニアの縄文の土器を見て回りますと、形や線刻等類似したものやそっくりなものもあり、何千年前は同じ民族だったのかなとも思える作品もあり参考になり、良い展覧会でした。

 ただ山梨県は縄文土器の出土が多く、出品もニューギニアよりとても多く、ニューギニアのものがまだちょっと物足りない。

 もっと資料を揃え、数千年前からの対比等をやりながら近現代まで、更に大々的な展覧会をどこかでやって欲しいと思います。

山梨県立考古博物館

山梨県甲府市下曽根町923

 山梨県立美術館の山下清生誕100年展と5つの美術館を観て、拘りの蕎麦を食べる旅。

 全国の蕎麦屋400軒ほど行っていますが、山梨県の蕎麦屋はまだ数軒しか行けてなくて、SNSで甲府市の手打蕎麦屋を検索。

 どの検索も筆頭に出ていて山梨県一とか絶品等書かれているのが「専心庵」。更に有名な蕎麦通のT氏のHPでも、もう1人蕎麦ブロガーT女氏も2023年に行かれてベタ褒めされていたから、これなら間違いないだろう、もしかしたらとても素晴らしい蕎麦が食べられるかもと、ワクワクして行ってみました。

 

 甲府の住宅街の中にありました。

 

 開店時はすごく混み早々に売り切れる等書かれていたが、オープン10分前にきたら一番で入れた。

 座敷に上がると大きな陶器製スピーカーや変わったオブジェ、壺、花器などが飾られていた。

これも使用している食器も全て専心庵 陶工房一意さんの手作りとのこと。

「食器は料理の着物である」という魯山人の有名な言葉があり、

 自分の料理を自作の器で供する。 これぞ作るものにとっては真骨頂で、私も下手な器で蕎麦懐石をやっていますが、さてその器は料理の着物になっているでしょうか。

 

 蕎麦の種類は5種類あり

それぞれ特徴がある5種類が食べられる様に下記の2種類注文。

鴨汁1540円

  (二八蕎麦)

四種類の十割そばの食べ比べ 2200円

 (粗びき蕎麦、韃靼そば、生粉蕎麦、くろきこ蕎麦)

 

鴨汁  (二八蕎麦)

いつもの如く、何もつけないで味わいを楽しみ、塩で楽しみ、あとで鴨汁。

少し黄みがかった新蕎麦風の色。細打ちで甘みもあり結構美味しい蕎麦。

これなら後の4種類も期待できそうだ。

 鴨汁は甘すぎず結構おいしい。

 

次は四種類の十割そば。

 

1.粗びき蕎麦

 上村下栗産の手狩り天日干しの、今日では入手し難い貴重な玄そばを、小さい石うすで荒い粉を、大きな石うすで細かい粉をつながる程度に調整して十割そばにしました。石うす引きにして17メッシュでふるっています。と書かれていた。

 (上村下栗は、過去に3度ほど行ったことがあるが、長野県飯田市の標高1000mの谷川沿いの日本のチベットとも呼ばれるすごい場所であまりにも急斜面なので、米作りができず民家やそば畑、茶畑がへばりつくように広がる山岳地区で、特に下栗産のそばは霧下そばと呼ばれ珍重されている。)

 これは旨いだろうと思わせるどっしりと存在感のある超太打ちの蕎麦だが、ちょっと赤い。

 超々粗挽きを出す店でも蕎麦粉の粒子は20メッシュが最大だが、更に粗い17メッシュだとはすごい。

(一般の粗挽き蕎麦は30~40メッシュで粒子は約0.5mm位だが、20メッシュ=0.841mm 17メッシュ=1.08mm と、倍くらいに大きくなる)

 挽きぐるみで17メッシュだったら、粗すぎてプロでも繋ぐのは難しいが、こちらのお店は超粗挽きに、十割の微粉を使ってつなぎにしているので、うまくつながっている。

 鬼皮の黒っぽい中に1mmほどの大きな白い星が入った存在感十分な美味しそうな感じだが。

 そば特有の芳しさが蕎麦を持ち上げるとくるものだが、来ずに微かにひね香 ひね味を感じる。

 丸抜きでなく鬼皮を入れた黒蕎麦なのでこの香りと味は時間の経過とともに出やすく、色も微かに赤みがあるので、打ってから常温で1日位、冷蔵庫で2日くらい寝かせたのかなっ、それとも玄そばを常温で保存してあるのかなとも思う。

 これがこちらのお店の好みなのだろうが、僕の好みは癖が出る少し前なのですが、これもまた面白い。

 超粗挽き蕎麦は何もつけずそのまま食べると噛めば噛むほど旨みがじわーっと出てくるもので、塩だけ添えてもその旨味で美味しく、蕎麦つゆはあまり使ったことがないが、この蕎麦は癖が出ているので蕎麦つゆにくぐらせてたべた。

 

2.韃靼そば

 あれ? ダッタンそばらしい独特の苦味がない。

青臭い苦味というかその独特の味で食べさせる蕎麦なのに、なんか普通の蕎麦っぽいと思ったら十割そばだが、ダッタン蕎麦粉としろい生粉蕎麦の粉をブレンドして韃靼そばの苦さを調整しています と書かれていた。

    (生粉蕎麦とは十割蕎麦のことです)

 

3.生粉蕎麦

北海道産あるいは十日町産の、黒い鬼皮を取り除いた抜き蕎麦

十割の細打ち

 40メッシュ位の切り幅1.8mm位

 

4.くろきこ蕎麦

馬頭産の玄そば十割細打ち

 30~40メッシュの20本打ち(1.5mm幅)位

 

 

食べ終わって、

 結局鴨汁の二八蕎麦が一番美味しかった。

どれも美味しくて良いけど、遠方から特別に食べに行くというより、近場にあれば度々食べに来るだろうという感じのお店でした。

あんなに褒められていた店なので、今回たまたま私のものだけがどこか違っていたのかもしれない。

 蕎麦は生き物 次回また違う味

 もう一度来て食べてみたいと思う。これもまた楽しみだ。

 

 専心庵

山梨県甲府市高畑1-13-18

055-233-6095

映画『ヒポクラテスの盲点』観てきました。

 

 

新型コロナワクチンをめぐる驚愕の記録映画 

今、愛知県は3館その他全国各地の映画館で10月10日より放映中です。

 大手メディアでは殆ど報道されない新型コロナワクチン後遺症の影響を多角的な視点で描く、ドキュメンタリー映画『ヒポクラテスの盲点』

初めて知る事も多く、ワクチン肯定の方、中立の方、否定の方もぜひこれを観て自分なりに考えていただければと思います。

 コロナワクチンが国や大手メディアにより半強制的に効くという報道されていましたが、間違っていたり、深刻な副反応の多さを描いたドキュメンタリーです。

 コロナが流行っている頃に、私はFBで反対意見等ではなく日常のことで「コロナ」という言葉を入れた文を投稿したら、「コロナ」について述べるなというニュアンスのアラートが来たことが2度ほどありました。

軍部統制の太平洋戦争中ならまだしも、自由と言われる現代において、国による報道統制を感じたのは、初めての経験ですし、すごくショックした。

 映画の中で実際の報道でもフェースブックCEOのザッカーバーグが国の検閲が厳しくて、コロナについての投稿を抑えたと言っていましたが、

 日本でも反対ではなく、ささやかな疑問にまで国が押さえ込むというのはなぜか。何か知られたらいけない 陰で何か大きなものが動いている感じです。

 コロナの流行初期に医療従事者が真っ先に職域接種されましたが、その時にこの人たちは「モルモット」だと思いましたが、そういう時にも、何よりも、個人で研究し正しいと思い顔出しでアンチワクチンを訴え続けたドクター達には頭が下がります。

 彼らは、医師会や大手製薬等の影響が大きい大病院や地方の中核医院ではなく、どちらかというと小医院のドクターや、個人的に動くドクターでしたが、それでもきっと、保健所から医師会、厚労省から製薬会社、一般のSNS等で滅茶嫌がらせされただろう。 中には家族に害が及ぶのを避けたくて挫折せざるを得ない人もいただろうな、本当に頑張ってこられたと思います。

 コロナについては皆さんの中に、様々な意見があると思いますが、ぜひこの映画を観ていただき、また考えていただきたいと思います。

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映画の案内より

新型コロナウイルス蔓延という未曽有の危機を経て国の感染症対策は変化を重ねた。しかし、今なおくすぶり続けている問題のひとつに、従来のワクチンとは根本的に異なる新技術で開発された新型コロナワクチン(mRNA遺伝子製剤)による後遺症被害がある。当初からその安全性を不安視する声もあったが、ワクチン接種はあくまで強制ではなく努力義務・推奨としつつ、多くの国では2~3回接種までが主流である中、日本ではその安全性に「重大な懸念はない」として、一度も中断することなく7回目のブースター接種まで推奨が続けられた。

そしていまなお、新型コロナワクチンの後遺症に苦しむ患者や、接種直後に死亡した方の遺族の悲痛な声を聞き、真実を究明しようとしている医師たちがいる。コロナワクチンの問題に早々に気がつき、「全国有志医師の会」を立ち上げたほんべつ循環器内科クリニックの藤沢明徳理事長をはじめ、有志の医師たちは「新型コロナワクチンとは何だったのか」を明るみにするために、同士の専門家らとともにあらゆる角度からデータを精査、調査を開始。国内外の学会発表や論文のデータベース化、コロナワクチン後遺症の治療法や検査法の開発を行うワクチン問題研究会を2023年9月に発足した。

この度解禁された映像は、新型コロナウイルス感染症が広がり、政府が緊急事態宣言を出し、新型コロナワクチン接種を推奨するシーンから始まる。しかし、そのワクチン接種によって国に認められた死者数が2,000人を超え、研究者からは接種によって逆に感染者が増えたという証言や、この問題に対し立ち上がった医師からは医学会への提言や、接種によって心不全や不整脈が多発した、心臓が融けた患者もいるといった悲痛の声が続々とあがっていく。一方、パンデミックワクチンとしてはベストだったというワクチンの専門家からの証言も映され、さまざまな立場での意見を多角的にみることで、「反ワクチン運動」や「陰謀論」などとは⼀線を画す、 科学と事実に基づいたドキュメンタリーが展開される。

さびしさは

 その色としも

   なかりけり

 

   まき立つ山の

    秋の夕暮 

 


   (新古今集 寂連法師)

 

 

 

 寂しさは、秋の夕日に照る色やどの色でもなく、心の琴線に触れるのは「夕暮れ」そのものによるものだなぁ

この夕暮れという動き 蒼から刻々と淡い紅へ

 紅から朱 茜 やがて闇へと変化するわずかな時間は

 無言ですが音曲を伴って人生の速さ儚さを一刻で表しているようです

 

 消えゆくものの

  なんと素晴らしい

   行き方

    生き方でしょう

映画「ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家」

 

子供の頃からとても好きだった作曲家「ミシェル・ルグラン」のドキュメント映画をミリオン座で観てきました。

 

 僕が13歳以降様々観た様々な映画のシーンとルグランの美しい曲が、どんどんと流れ、それに同調し記憶の中からドンドン波のようにそれらのイメージが溢れ、10代~20代の青春の時間へ戻った様で、すごく良かったです。

 

 ミシェル・ルグラン(1932年- 2019年1月26日)は、フランスの男性の作曲家、ジャズ・ピアニスト、映画監督、俳優。パリ出身。

18歳の頃からジャズで売り出し70年間第一線で活躍

『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』等の映画音楽で知られ、手掛けた映画は200本以上。アカデミー賞®受賞3回、唯一無二の音楽家。

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ミシェル・ルグランの思い出

 

シェルブールの雨傘(1963)

 

 この映画 初めて観たのは僕が中学2年生 同級の彼女と交換日記をしていた頃。

 素晴らしい曲が全シーンに流れ、ドヌーブが最も愛くるしく美しかった20歳の時のミュージカル映画。

 美しすぎるドヌーブに 雨の日 パラソル 素晴らしい曲に 13歳の僕は涙を流していました。

 そのシーン、その曲は心深く残り、今も時々口ずさんでいます。

その後、映画館で1度、テレビでも3度ほど観ていますが、何度見ても美しい曲と映画です。

 

 

華麗なる賭け

(1968年)スティーヴ・マックィーン、フェイ・ダナウェイ共演による犯罪サスペンスだが、マックィーンがとても格好良く、挿入歌「風のささやき」は本当に素晴らしい曲で、学生の頃、フルートでも吹き、そのメロディは今でも脳裏に流れている。

 

ロシュフォールの恋人たち (1967)

太陽が知っている アラン・ドロンとロミー・シュナイダー

おもいでの夏 (1971)これも綺麗な曲だった

栄光のル・マン (1971)スティーヴ・マックィーン格好よかった。

ビリー・ホリデイ物語/奇妙な果実 (1972)

三銃士 (1973)

うず潮(1975)イヴ・モンタンとカトリーヌ・ドヌーヴ

ネバーセイ・ネバーアゲイン ご存知の007ジェームズ・ボンド

 

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今回のドキュメント映画

数々の映画音楽で後世に影響を与え続けているミシェル・ルグラン。2019年に亡くなるまでの75年間の音楽人生の中で、特にジャック・ドゥミ監督とのコンビで名作映画を数多く生み出し、マイルス・デイヴィス、シャルル・アズナヴール、バーブラ・ストライサンドなど伝説的なアーティストとも共演を重ねてきた。
ジャン=リュック・ゴダールなどヌーヴェルヴァーグの監督たちから評価され、以後多くのフランス映画音楽を手掛ける。名声は海を越えハリウッドの映画音楽でも次々と成功を収め、『華麗なる賭け』(68)で第41回アカデミー歌曲賞、『思い出の夏』(71)では第44回アカデミー賞作曲賞を受賞し、計3度の受賞を誇る。『シェルブールの雨傘』(64)はセリフの代わりに全て音楽で物語を展開させるという画期的な手法で、第17回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。後にデイミアン・チャゼルが『ラ・ラ・ランド』(16)のモデルにしたことでも知られる。本作ではルグラン本人と関係者が映画を振り返る形で貴重な作曲の舞台裏が明かされる。練習において自他共に一切の妥協を許さない厳格な姿勢、数々の栄光に隠された挫折と苦悩など、これまで知ることのなかったルグランの姿も余すところなく描かれる。

https://unpfilm.com/legrand/

 さわやかに

  からりと晴れた

   秋の午後

 

  まどろみ過ごす

    悠々自適