アマゾネス系女子のためのコーチ 伊藤史子です
前回の記事はこちら
https://ameblo.jp/fmk110/entry-12494680305.html
〔感想 13〕
Part.Ⅱ 女性のキャリアを阻害する12の悪癖
第4章「12の悪癖」
(vol.1)
今回からPart.Ⅱに入ります。
著者は、何十年もの間、専門家としてあらゆる領域で活躍する女性を見てきた経験から、
最高峰まで上り詰めた女性ですら、
自分で自分をダメにする行動で力を弱める
ことがあるといいます。
それは、男性がしばしば実力を損なうものとは違うものだ。
これは、悪癖や行動は経験から生じる。
女性は男性とは職場で異なる経験をしてきている。
女性が働き始めて数年間は、違いはそれほど顕著ではない。
だが、ある時点で、これらの違いが表面化してくる。
そして大きな打撃を与えるようになる。
例としてあげられているのは「女性が話すとき」
女性に共通の認識として確認されているのは、
「男性は女性の話を聞かない」
会議で女性が一人もしくは少人数の場合、女性が議論で意見を述べたりしても、
誰も(男性)は誰もコメントしようとしない、あるいは気づかないように見える。
そして、他の参加者は議論を続ける。
そこで、男性の同僚が女性と同じ意見を述べると、
他の男性は「いいアイデアだね」「賛同します」あるいは
「彼の意見を聞いて考えたのですが」などの発言が続く。
女性は、男性が同僚やもしくは下のポジションだったら(上司でもない男性なのに)
黙って無視されるのはバカみたいだと思えるが、
そこで発言すると狭量で不満げに思われるのではないか?と懸念したり
以前の会議で女性同僚が同様の抗議をしてけなされたりしたことを思い出したり、
男性の仲間に仕返しするのではないか、最終的に敵を作るまでもないと考えて口を閉じる。
だが、見下されたとの思いは残り、
その後の男性やその他の同僚との接し方に影を落とすだろう。
このような話はよくあるとされています。
そして問題は、このような出来事が女性の職場での経験として累積していくことだ。
「経験から行動が生まれる」ため、たびたび無視されると、
相手が話を一言一言きちんと聞いてくれたときにもその影響があなたの行動に表れるようになる。
そして、やがてその反応が習慣となっていく。
この「女性が話すとき」は、あっさりと書かれているのですが、そうだとしたら
意外と根深い問題だなぁと感じます。
私自身は、就職後23年位は正職員がほぼ女性(もちろん管理職も)だったので
職場で話が聞いてもらえない ということはなかったように感じますが
最後3年は組織改編で男性もいる(というか男性優位)のメンバーになり
同じグループに居ても女性一人なので、なんだか私以外のメンバーの共通見解で
話をしているような無言の雰囲気をものすごく感じていました。
自分の性格上、絶対言わなければならないことはそりゃ言いましたが(笑)。
そして、組織変更後、働くフロアも変わり、他部署の様子も見えるようになり
そこで気づいたことは、やはりある年齢上の女性は少数派なので、
仕事に関して女性が積極的に話して男性とコミュニケーションを取っているような姿は見えず、
黙って孤立して仕事をしているような印象を受けました。
(若い職員は女性もたくさんいるし、男女団子のように固まってキャアキャア言っているのであまり関係ないですが)
それが、一昨年前に始めた「もっとイキイキと働きたい貴女のための対話空間」
https://ameblo.jp/fmk110/theme-10102860129.html
繋がったのです。
残念ながら、その対話空間は集客の大変さや共催者との意識のズレなどあって終了しましたが、
現在、形を変えて現在開催している読書会につながってきたのかなと感じます。
女性もきっと「聞いてもらえない」経験を積み重ねていくうちに、諦めてしまうんでしょう。
一緒に職場にいても、目に見えない壁が存在しているんですね。
また、著者の「女性が働き始めて数年間は、違いはそれほど顕著ではない。
だが、ある時点で、これらの違いが表面化してくる」も、
前職で人事担当者にお話を聞くと
「採用時は女性の方が優秀だが、数年経つと逆転する」と言われることが多々あったのですが、
明らかな教育訓練や仕事の与え方には違いはなくとも、
このような分かりづらい日々の関わり方が影響を与えているのではないか? という気もしてきました。
皆さんの職場、職場以外でも地域活動や、何かの集まりでも男性多数の場面では
このような雰囲気なのでしょうか?
そして、女性の悪癖の紹介の前に「男性特有の悪癖」が紹介されています。
著者のクライアントの男性エグゼクティブでよく見られる 成功した人の障害となる悪癖は
・極度の負けず嫌い
・自分がいかに賢いかを話す
・他人の手柄を横取りする
・きちんと他人を認めない
・腹を立てている時に話す
・すまなかったという気持ちを表さない
・感謝の気持ちを表さない
・責任回避する
これらの悪癖は、多くの女性で特に問題となっておらず、時にはあっても多いとは決して言えない。
男性の悪癖、読んでみてどうでしょうか?身近な男性を思い浮かべて頷く女性もおられるのでは?
男性はこれを読んでどう感じるのでしょうか?
男女で、悪癖の違いがあるのはとても興味深いです!
次回は、「男女共通の悪癖」が紹介です。
次の記事
https://ameblo.jp/fmk110/entry-12499770206.html
先月から、この本をテーマに読書会を始めました。
日本一ゆる〜い読書会
本を読んで、感想や自分の体験、会社での女性の仕事の与え方はこんなのだよ〜、
と話しているだけの読書会です(笑)
今月は、7月30日 火曜日 19時。場所は大阪府大阪市内(本町)
参加費は、会議室を利用するので会場費(人数割)をご負担ください
近隣の方で、関心のある方はどうぞ!
また、コーチングもやっています。
「夢を実現したい」もあれば、自分の生き方まさに「悪癖にはまっていないか?」
自分を認められなくて仕事で成果を出さないと!と頑張りすぎるアマゾネスになってしまっていたけど、
ちょっとずつ変えていきたい と思う方
私が、四半世紀「女性は一般色で事務職、寿退職が当たり前」の時代から
「女性が活躍できる社会にする」と行政でその目的に向かって一心にやってきたからこそ、
夢を叶えることが社会貢献につながることを応援したいですし、
逆に、自分が頑張らないと自分を認められなくて仕事で成果や結果を出そうと頑張りすぎて、
時に体を壊すまで頑張ってきた過去があり、コーチングでそのことに気づいたからこそ、
アマゾネス経験者として、女性活躍に押しつぶされてしまわないよう女性(もちろん男性もですが)には、
自己犠牲ではなく「自分を大切にする」ところからの活躍を願っています。
お問い合わせは、メッセンジャーか下の「お問い合わせはこちらから」でお願いします。
体験セッションもやっていますので、受けていただいてからでも構いませんよ。
