アマゾネス系女子のためのコーチ 伊藤史子です

 

前回の記事はこちら

https://ameblo.jp/fmk110/entry-12494680305.html

 

 

〔感想 13〕 

Part.Ⅱ 女性のキャリアを阻害する12の悪癖

第4章「12の悪癖」

(vol.1) 

 

 

 

今回からPart.Ⅱに入ります。

 

 

 

著者は、何十年もの間、専門家としてあらゆる領域で活躍する女性を見てきた経験から、

 

最高峰まで上り詰めた女性ですら、

 

自分で自分をダメにする行動で力を弱める

 

ことがあるといいます。

 

 

 

それは、男性がしばしば実力を損なうものとは違うものだ。

 

 

 

これは、悪癖や行動は経験から生じる。

 

女性は男性とは職場で異なる経験をしてきている。

 

 

 

女性が働き始めて数年間は、違いはそれほど顕著ではない。

 

だが、ある時点で、これらの違いが表面化してくる。

 

そして大きな打撃を与えるようになる。

 

 

 

 

 

例としてあげられているのは「女性が話すとき

 

女性に共通の認識として確認されているのは、

 

男性は女性の話を聞かない

 

 

 

会議で女性が一人もしくは少人数の場合、女性が議論で意見を述べたりしても、

 

誰も(男性)は誰もコメントしようとしない、あるいは気づかないように見える。

 

そして、他の参加者は議論を続ける。

 

 

 

そこで、男性の同僚が女性と同じ意見を述べると、

 

他の男性は「いいアイデアだね」「賛同します」あるいは

 

「彼の意見を聞いて考えたのですが」などの発言が続く。

 

 

 

女性は、男性が同僚やもしくは下のポジションだったら(上司でもない男性なのに)

 

黙って無視されるのはバカみたいだと思えるが、

 

そこで発言すると狭量で不満げに思われるのではないか?と懸念したり

 

以前の会議で女性同僚が同様の抗議をしてけなされたりしたことを思い出したり、

 

男性の仲間に仕返しするのではないか、最終的に敵を作るまでもないと考えて口を閉じる。

 

 

 

だが、見下されたとの思いは残り、

 

その後の男性やその他の同僚との接し方に影を落とすだろう。

 

 

 

このような話はよくあるとされています。

 

そして問題は、このような出来事が女性の職場での経験として累積していくことだ。

 

 

 

経験から行動が生まれる」ため、たびたび無視されると、

 

相手が話を一言一言きちんと聞いてくれたときにもその影響があなたの行動に表れるようになる。

 

そして、やがてその反応が習慣となっていく。

 


 

この「女性が話すとき」は、あっさりと書かれているのですが、そうだとしたら

 

意外と根深い問題だなぁと感じます。

 

 

 

私自身は、就職後23年位は正職員がほぼ女性(もちろん管理職も)だったので

 

職場で話が聞いてもらえない ということはなかったように感じますが

 

 

 

最後3年は組織改編で男性もいる(というか男性優位)のメンバーになり

 

同じグループに居ても女性一人なので、なんだか私以外のメンバーの共通見解で

 

話をしているような無言の雰囲気をものすごく感じていました。

 

 

 

自分の性格上、絶対言わなければならないことはそりゃ言いましたが(笑)。

 

 

 

そして、組織変更後、働くフロアも変わり、他部署の様子も見えるようになり

 

そこで気づいたことは、やはりある年齢上の女性は少数派なので、

 

仕事に関して女性が積極的に話して男性とコミュニケーションを取っているような姿は見えず、

 

黙って孤立して仕事をしているような印象を受けました。

 

(若い職員は女性もたくさんいるし、男女団子のように固まってキャアキャア言っているのであまり関係ないですが)

 

 

 

それが、一昨年前に始めた「もっとイキイキと働きたい貴女のための対話空間」

https://ameblo.jp/fmk110/theme-10102860129.html

 

繋がったのです。

 

 

残念ながら、その対話空間は集客の大変さや共催者との意識のズレなどあって終了しましたが、

 

現在、形を変えて現在開催している読書会につながってきたのかなと感じます。

 

 

 

女性もきっと「聞いてもらえない」経験を積み重ねていくうちに、諦めてしまうんでしょう。

 

一緒に職場にいても、目に見えない壁が存在しているんですね。

 

 

 

また、著者の「女性が働き始めて数年間は、違いはそれほど顕著ではない。

 

だが、ある時点で、これらの違いが表面化してくる」も、

 

 

 

 

前職で人事担当者にお話を聞くと

 

「採用時は女性の方が優秀だが、数年経つと逆転する」と言われることが多々あったのですが、

 

明らかな教育訓練や仕事の与え方には違いはなくとも、

 

このような分かりづらい日々の関わり方が影響を与えているのではないか? という気もしてきました。

 

 

 

皆さんの職場、職場以外でも地域活動や、何かの集まりでも男性多数の場面では

 

このような雰囲気なのでしょうか?

 


 

そして、女性の悪癖の紹介の前に「男性特有の悪癖」が紹介されています。

 

 

 

著者のクライアントの男性エグゼクティブでよく見られる 成功した人の障害となる悪癖は

 

・極度の負けず嫌い

 

・自分がいかに賢いかを話す

 

・他人の手柄を横取りする

 

・きちんと他人を認めない

 

・腹を立てている時に話す

 

・すまなかったという気持ちを表さない

 

・感謝の気持ちを表さない

 

・責任回避する

 

 

 

これらの悪癖は、多くの女性で特に問題となっておらず、時にはあっても多いとは決して言えない。

 

 

 

 

男性の悪癖、読んでみてどうでしょうか?身近な男性を思い浮かべて頷く女性もおられるのでは?

 

男性はこれを読んでどう感じるのでしょうか?

 

 

 

男女で、悪癖の違いがあるのはとても興味深いです!

 

 

 

次回は、「男女共通の悪癖」が紹介です。

 

次の記事

https://ameblo.jp/fmk110/entry-12499770206.html

 


 

先月から、この本をテーマに読書会を始めました。

 

日本一ゆる〜い読書会

 

本を読んで、感想や自分の体験、会社での女性の仕事の与え方はこんなのだよ〜、

 

と話しているだけの読書会です(笑)

 

 

 

今月は、7月30日 火曜日 19時。場所は大阪府大阪市内(本町)

 

参加費は、会議室を利用するので会場費(人数割)をご負担ください

 

近隣の方で、関心のある方はどうぞ!

 

 

 

また、コーチングもやっています。

 

「夢を実現したい」もあれば、自分の生き方まさに「悪癖にはまっていないか?」

 

自分を認められなくて仕事で成果を出さないと!と頑張りすぎるアマゾネスになってしまっていたけど、

ちょっとずつ変えていきたい と思う方

 

 

 

私が、四半世紀「女性は一般色で事務職、寿退職が当たり前」の時代から

 

「女性が活躍できる社会にする」と行政でその目的に向かって一心にやってきたからこそ、

 

夢を叶えることが社会貢献につながることを応援したいですし、

 

 

 

逆に、自分が頑張らないと自分を認められなくて仕事で成果や結果を出そうと頑張りすぎて、

 

時に体を壊すまで頑張ってきた過去があり、コーチングでそのことに気づいたからこそ、

 

アマゾネス経験者として、女性活躍に押しつぶされてしまわないよう女性(もちろん男性もですが)には、

 

自己犠牲ではなく「自分を大切にする」ところからの活躍を願っています

 

 

お問い合わせは、メッセンジャーか下の「お問い合わせはこちらから」でお願いします。

 

体験セッションもやっていますので、受けていただいてからでも構いませんよ。

 

 

 

アマゾネス系女子のためのコーチ 伊藤史子です

 

3年前まで「夢インタビュー」をしていました。

 

 

単に「夢を聞いてはい終わり」、ではなく、

 

「夢をテーマにした単発のコーチングセッション」です

 

 

「平成に語った夢は、現在どうなっているのだろう?」

 

と、ある方と話していて思い浮かんだので、

 

かつて夢インタビューを受けていただいた方に

 

「平成で語った夢はどうだったのか?」をお尋ねしてみました。

 

 

 

以下は、受けていただいた方のご感想です。

 

 


 

先日、コーチの伊藤 史子 さんがされている「夢インタビュー」を5年ぶりに受けました。

 

 

 

5年前に話したことのメモを見せてもらいましたが、

 

ちょっとしたタイムカプセルを覗くような感じでした。

 

 

 

今、大切にしていることとほとんど変わっていないですが、

 

5年前よりは軽やかさが出てきたように思います。

 

 


さらに、これからの夢ということで、どう生きていくのかを新たにイメージすると、

 

なんと、新しい自分の役割が見つかりました!

 

 

 

これまでも自然とやっていた行動ではありますが、それに名前を付けたということです。

 

 

名前を付けるということは、明確に意識化されるということで、

 

意識化できるとそれを取り扱うことが可能になります。

 

 

 

自分の中で、コーチという役割とトレーナーという役割がぶつかり合っていたのですが、

 

新しい役割が意識化されたことで、その傘下にどちらも入るイメージです。

 

 

 

一見、異なる役割が矛盾することなく、どちらも損なわれることなく、共存する。

 

この状態を「統合」というのだと実感しました。

 

 

 

いや、まさか、夢インタビューで、ここまでの体験をするとは思わなかった。

 

 

 

もちろん、こういう抽象的なことではなく、実現したい夢や社会に貢献したいことなど、

 

普段、頭の中で漠然と思い描いていることを声に出して言葉にすることで、

 

意識化されて、現実化するのが、夢インタビューです。

 

 


 

この方は、いわゆる「○○したい」とか「○○になりたい」というタイプの夢ではなく

 

夢でご自身の「あり方」をお話しされていました。

 

 

夢を語る中では珍しいですが、そのご自身のあり方について5年経ってどう思われるのか?

 

と興味津々だったのですが、

 

5年の月日が人を進化(深化)させ、さらなる想いや気づきが加わり、

 

使命というかご自身の役割が更に固まってこられたように感じました。

 

 

 

また、平成で語った夢のその後も聞いてみたいと思います。

 


 

そして、せっかくの令和元年ですので、夢を言葉に出してみたい!

 

大切な想いや願いを明確にしてみたい!

 

 

 

そんな貴方に「夢インタビュー」を受けてみませんか?

 

 

 

話しておいて、来年、再来年、または3年後とか開けて確認してみるのも楽しいと思いますよ!

 

スカイプか対面で約1〜1時間半程度

 

代金は令和元年記念価格 5,000円です。

 

 

お問い合わせは、メッセンジャーか「お問い合わせ」にてお願いします。

 

 

 

アマゾネス系女子のためのコーチ 伊藤史子です

 

前回の記事

https://ameblo.jp/fmk110/entry-12492531294.html

 

〔感想 12〕 

Part.Ⅰ 女性のキャリアが行き詰るとき

第3章「女性が変化に抵抗するとき」

(vol.4) 

 

「私たちの信念が抵抗を作る」

 

 

 

前回の続きで、信念その2「よい人は他人をがっかりさせない人だ」と

信念その3「女性は、つねにほかの女性のロールモデルであるべきだ」です。

 

 

 

信念その2「よい人は他人をがっかりさせない人だ」

 

 

女性は、素晴らしい人間になろうと実に熱心で、これは立派なことであり、

 

世の中の役に立つ。

 

 

 

しかし、素晴らしい人になるということが、「他人を絶対にがっかりさせない」

 

という意味であれば、それはあなたのためにならない

 

 

 

以前に例にあげた、ミランダの例のように、

 

それほど親しくない男性同僚をがっかりさせたくなという理由だけで、

 

彼女の時間のとられる仕事で行き詰ってしまい、効率を落としてしまった。

 

彼は、自分がやりたくない仕事を彼女に勧めて(押し付けて)いたというのに!

 

 

 

著者のクライアントである、コンサルタントであるリサについてです。

 

彼女は同僚や顧客から「あの素晴らしいリサ」として知られていた。

 

他社がリサをスカウトしようとしたが、リサはチームとの関係を壊したくないため

 

すべてオファーを断っていた。

 

 

 

ある意味、これは賢い選択であった。

 

リサは、彼女が育てたチームの働きに助けられていることも知っており、

 

自分自身の才能だけでどんな環境でも同様の仕事ができるとは思っていなかった。

 

 

 

ついに、競合会社はリサのチーム全体をスカウトしようとした。

 

前例をみないほどの提案内容でリサは感激したが、チームに話すと

 

個人的な理由があって数人は会社を移ることを渋ったり

 

「とてもよくしてくれた会社を辞めることを考えるなんてがっかりした」という人

までいた。

 

 

 

この抵抗はリサを動揺させ、リサ自身事務所のチーム以外の

他のメンバー達のことを考え、

 

彼らがどう反応するのか?や、

 

自分がチームを一緒に連れて行ったら「素晴らしいリサ」ではなくなると考え、

 

誘いを断ってしまった。

 

 

 

しかし、リサは

 

「素晴らしい人としての自己イメージを保ち、

 

人をがっかりさせたくないという思い」が

 

「他社からのオファーの長所短所を客観的に分析することを妨げた

 

 

「自分自身の得る利点」と、

「他人の期待」を切り分けられないことが、

 

リサの変化に対する抵抗となった。

 

 

 

リサは、結局チームの最重要メンバー2人がもっと条件の良い会社に移ったとき、

 

リサは自分の判断を後悔することになった。

 


 

「他人をがっかりさせたくない」(特に期待されている場合は!)は、ありそうですね。

 

 

 

女性だけなのか?と感じますが、男性はもっとドライに割り切れるのでしょうか?

 

 

 

よく言えば仲間思い、情に深いのでしょう。

 

 

 

しかしそのことが、

 

「自分に対して本当に重要なことは何なのか!?」を冷静に判断することを

 

狂わせるケースもありそうです。

 

 

 

ビジネスや仕事では、周囲への思いやりだけではなく、

 

自分自身にとっての優先順位を決めてシビアに考えることも時には必要なのですね。

 

 

 

また、確かに私も全国転勤をしていたので、

 

そこにいる間は仲間として存在していたと思いますが、

 

転勤後しばらく経てば、「もういない人」に変わるので

 

想いは残ったりしますが、それは仕方ないことですし

 

いわばその程度なので、しかも後任もやってくるので

 

自分がいなくても仕事は回る!んです(笑)。

 

 

 

その時は色んな感情は湧いてきますが、そう思えば、

 

時には割り切ることもやりやすくなるかもしれません。

 

 

 


 

信念その3「女性は、つねにほかの女性のロールモデルであるべきだ」

 

 

 

マリッサ・メイヤーがヤフーのCEOだった時、双子を妊娠した。

 

会社は育児休業のルールを一般的な内容よりも社員に有利にしていたが

 

マリッサは育児休業を短くとり、その間もずっと働くと発表した。

 

 

 

マリッサの決定に対し、嵐のような抗議が引き起こされた。

 

最も多い批判は「マリッサがロールモデルとして行動しなかった」だった。

 

 

 

それは社員だけでなく、メディアの解説者や評論家までもが

 

「それがどういうメッセージになるだろう。

 

彼女はすべての女性が努力してきたことを後退させてしまった。

 

彼女の地位にまで行くと、個人的決定というものはなくなる。

 

ほかの女性がガイダンスとしてみているからだ」

 

とまで非難した。

 

 

 

注目される女性が人生の選択をするとき、

 

「まずほかの女性への影響を考慮しなくてはならない」というのはひどい落とし穴だ

 

 

 

要求の厳しい仕事で成功しつつ、実りある私生活を維持しようとすることは、

 

誰にとっても難しいことだ。

 

 

 

それなのに、

 

ほかの人がどう解釈するかを考えながら個人的な決定をすべき」

 

としたら、さらに負担が増える。

 

これは男性には求められない負担であることは確かだ。

 

 

 

それなのに、

 

女性はロールモデルの視点から決定や失敗を事細かにみられる

 

 

 

これは不名誉や罪悪感のもとになりうる。

 

また女性同士の対立を生み出しかねない。

 

 

 

ロールモデルであろうとすることを信念に置いていれば、

 

あなたの力が弱められてしまう

 

それは、考えてみてはほかの女性にとってもよいことではない

 

 


 

前職で行政の立場から女性活躍推進の取り組みを

 

企業に勧奨していた時

 

当たり前のように「女性のロールモデルを育成して」とか、

 

既にロールモデルとなりそうな女性がいたら、

 

「この女性は後輩の女性にとってロールモデルとなる存在ですね」

 

などと言ってきましたが

 

 

 

会社から期待される存在であることは、それは期待に応えようと

 

ある意味励みにもなるでしょうが、

 

逆の面から言えば、自分のやることなすこと全てが

 

「ロールモデルとしていかがなものか!?」として計られ、判断されることになる

 

怖ろしさでもあった訳ですね。

 

 

 

「女性管理職第一号」なんてことになったら

 

社内では期待と注目の的になり、

 

期待に応えようと頑張り(時に頑張りすぎ!)、

 

ロールモデルとして正しくあらねば!とがんじがらめになって

 

「自分はこうしたい」が疎かに、

 

「自分らしく生きる」なんてどこかにいってしまいそうです。

 

 

 

まるで、「自分自身ではない何か」になることを強いられてそうです。

 

 

 

そういえば、「女性のロールモデル」という言葉は何かと見かける気がしますが

 

「男性のロールモデル」という表現はあまり聞かないようですね。

 

 

 

職場で「男性のロールモデルとして」指導されたりする場面がないのは

 

きっと職場(仕事)では女性は少数派であるからこそでしょう。

 


前回・今回と、女性の信念3つを見てきましたが、著者は

 

これまで述べてきた信念は、

 

女性は自分自身より他人のことを先に考えるべきだ

 

という社会の期待に根差している。

 

そして「この社会の期待は早いうちから始まる

 

 

 

男の子はもっと自由度が高いが、

 

女の子の場合「思慮深く、従順であることで報われる

 

男性も女性もこの遺産を職場にまで引きずる

 

 

 

最後に著者は

 

あなたの行方を阻むような信念や期待が

 

身に沁みついていないかどうか考えることは、

 

あなたにとって得るところがあるだろう」

 


 

やはり、アメリカでも幼少から男女で差のあるメッセージを与えられて育っているのか!?

 

と驚かさせられます。

 

 

 

私自身も、子どものころの躾や学校でも「どんどん自由にやってよいよ」ではなく

 

女の子は、活発さはあまり評価されず(きっと元気すぎると言われるのでしょう)

 

「躾や決まりを守り、いかに人の気持ちを汲んで、それに応えるようにふるまうか」が

 

重要視され、その行動が強化されるような大人の言葉掛けや反応があったのではないか!?

 

と感じます。

 

 

 

それ故に、ある年代以上の女性は

 

「とても細やかに気が利いて、人の気持ちを察して

 

自分がいくら辛くても、自分のことは後回しにして人のことを優先する」

 

そんな人が多い気がします。

 

 

 

典型はお母さんでしょうね。いくら体調が悪くても家族のために料理を作る、

 

朝早く起きて弁当を作る…。

 

 

 

職場でのふるまいも、女性には「こうあるべき」みたいな暗黙の意識は存在するかもしれません。

 

 

 

若い女性に「女子力が高い」といって、

 

料理の取り分けや、飲み物のお酌など気が付いて

 

さっと行動できる女性が「女子力が高い」と称賛され、

 

その振る舞いが求められるのも

 

(そして暗黙のうちに強要し、女性にストレスをかけている!?)

 

これがベースにあるかもしれませんね。

 

 

 

職場での雑事や、懇親会の席上の行動など、

 

振り返ってみるのも何か気づけるかもしれませんね。

 

 

次は、Part.Ⅱ「女性のキャリアを阻害する12の悪癖」

第4章 「12の悪癖」に入ります。

 

次の記事はこちら

https://ameblo.jp/fmk110/entry-12497027359.html

 


 

先月から、この本をテーマに読書会を始めました。

 

日本一ゆる〜い読書会

 

本を読んで、感想や自分の体験、会社での女性の仕事の与え方はこんなのだよ〜、と話しているだけの読書会です(笑)

 

今月は、7月30日 火曜日 19時。場所は大阪府大阪市内(本町)

 

参加費は、会議室を利用するので会場費(人数割)をご負担ください

 

近隣の方で、関心のある方はどうぞ!

 

 

アマゾネス系女子のためのコーチ 伊藤史子です

 

前回の記事はこちら

https://ameblo.jp/fmk110/entry-12490372158.html

 

〔感想 11〕 

Part.Ⅰ 女性のキャリアが行き詰るとき

第3章「女性が変化に抵抗するとき」

(vol.3) 

 

「私たちの信念が抵抗を作る」

 

 

 

著者は「信念」について

 

前進の邪魔をする行動を変えようとするとき、

 

その行動がどのような信念を伝えようとしているかを理解しない限り

 

成功はありえない。

 

 

 

信念がフレームワークを作り、それが行動を作る

 

 

 

それが行動の論理的根拠となり、

 

変わる必要がないとする論理的理由となってしまう。

 


 

共著のマーシャルがコーチしたエグゼクティブ男性クライアントは、

 

・彼らの信念の根底に流れるものは「自信過剰」

 

・「今までやってきたことで成功してきたため

『成功を手に入れて当然、勤勉と戦略的才覚から当然得られる結果だ」と考える

 

(この図式には、幸運や他人の力はあまり入らない)

 

・「そして自分は正しい」 という揺るぎない(時に妄想的な) という信念を持つ。

 

・これらの信念が楽観的な考え方を植え付け、周囲の人はそれに引き付けられる。

 

・疑念にとらわれ身動きがとれなくなるということもなく、

 挫折や失敗から立ち直る力をもたらす。

 

・しかし、それが行動を変えようとするときに大きな抵抗となる。

 

 

 

 

それに対し女性は、(男性のような信念を持つ女性もいるが)

 

・自信過剰で失敗する人は少ない

 

・高い業績を上げた女性でも、自信を保つために戦わなければならないことがよくある

 

(例)

 *わが身に鞭打って、「自分は優秀だ」と言い聞かせる。

 

 *「役員の座を獲得したのはなぜなのよ」と自分に言い聞かせる

 

 *自信をつけるために自己啓発の本を読む、

  勇気を与えてくれるオーディオブックやポッドキャストを聞く

 

 *「この努力をして私は必ず成功するわ」と繰り返して自己肯定感を得る努力をする

 

 *「あたかも」そう信じているように行動して、実際にそうなるまでそのふりをしたりする。

 

 

 

女性を動かす核となる信念は

 

男性と異なり女性たちの抵抗の中心にあり

 

前進を阻む行動の理由づけに使われる

 

 

 

と言っています。

 


 

私も、自己肯定感を得る努力や、

 

何か自分にとってプレッシャーを感じる仕事をする時には

「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせる とか、

 

そういえば自己啓発のセミナーも結構通いましたし、

一時期その手の本はドッサリ読みました(苦笑)。

 

 

 

何も高い業績を上げた女性でもこうなんだ!というのは驚かされます。

 

 

 

「『あたかも』そう信じているように行動する」は、

いわゆる「形から入る」(意外と外見から取り入れる)とかありそうですね。

 

 

 

職場だと、「役職が人を育てる」みたいにこれは男女関わりなく ですが。

 

 

 

男性はこのような信念はないのでしょうか?聞いてみたい気がしますね。

 

 

 

この本では、女性の信念について3つ紹介しています。

 


 

信念その1 「野心をもつことは悪いことだ」

 

 

 

昇進を目指す女性「野心がありすぎる」と批判される。

 

女性政治家も顕著であり、ビジネス・NPO・団体組織・教育の場でも同じである。

 

 

 

「野心的すぎる」とはどういうことか?

 

 

 

野心的な女性はみな、

 

「下品で、派手で、利己主義丸出しで、信頼できない」

 

という意味に使われる。

 

 

 

男性にも野心的という表現が使われるが、

 

「すぎる」という修飾語付きで語られることはほとんどない

 

それは女性だけに使われる

 

(←確かにそう思う! 男性は野心がある方が、肯定的な印象で語られる感じはします)

 

 

 

 

だから、とても成功している女性でも自分を野心的と表現するのをためらうのは当然だ。

 

 

 

また、NYの女性精神分析医が、女性にはためらう傾向があることに気づき、

 

女性クライアントに「野性的な女性と聞いて何を連想するか?」質問したところ

 

「うぬぼれ、自己中心的、権力志向、

自分の目的のために他人を操る」

 

が一番よく聞かれた言葉だった。

 

 

 

著者サリーのクライアントである、世界的に成功した女性弁護士ニッキも

 

「自分は野心的でない」 と言い

 

 

 

大学時代の男性同級生は学生時代から、

 

受講するコースも人間関係も将来のキャリアのプラスになるように行動してきたが

 

 

 

ニッキは、法律事務所に入ったのは、

 

「キャリアを始めるのに素晴らしい場所であり、ずっと働き続けるのは仕事が楽しいから、

良いフィードバックを得るのが嬉しい。

 

そしてクライアント等に喜んでもらうのが嬉しいから。

それが基本的には私の動機」と言い、野心を否定的な目で見ている。

 

 

 

また、ニッキは野心を「地位が与える権力のみを追い求めることだ」

 

と考えており、それはニッキにとって動機にならないという。

 

 

 

ここでも、第2章の研究結果の

 

「女性は質の高い仕事に従事し、世界のためになる

 

仕事をすることに価値を置き、肩書や立場という評価には

 

価値を置かない」

 

と同じです。

 

 

 

ニッキの例からも、女性が野心で評価されることを許さない強さは実に印象的です。

 

 

 

著者はこのように訴えています。

 

 

 

「満足のいく仕事、世界のためになる仕事をしたい 

と目指すことが野心の一種にならないわけではない」

 

 

 

「野心と言えば 自動的に傲慢、自己中心、信頼できない

 とみる必要はない」

 

 

 

『野心を価値ある仕事に自己の才能を最大限生かしたい』という願いといった、

『もっと有意義な形』で定義してもいいのではないか」

 

 

 

そう考えず、野心を否定的にとれば、

 

「抵抗を合理化することに使われてしまうおそれがある」

 

 


 

何となくイメージですが、アメリカでは女性も野心的であることは

 

肯定的なイメージなのかと思っていましたが、

 

 

 

まるで日本人の事例を読んでいるようで、

 

アメリカも日本も女性が野心的であることに対し、ネガティブに捉えられ、

 

そして当事者の女性自身も「そうみられたくない」と考えているように思われます。

 

 

 

よく、女性活躍推進について聞くと、

 

職場から「女性は管理職になりたがらないから」との理由を聞きますが、

 

この「野心的すぎる」と思われたくない心理的ブレーキも大きいのではないか!?

 

と改めて感じます。

 

 

 

著者のいうように、「野心の定義」を肯定的に変え、

 

「褒め言葉」と受け止められるように社会全体も女性自身も変わっていってほしいと感じます。

 

 

 

次回は、「信念その2 よい人は他人をがっかりさせない人だ」と

「信念その3 女性は、つねにほかの女性のロールモデルであるべきだ」です。

 

次の記事

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先月から、この本をテーマに読書会を始めました。

 

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〔感想 10〕 

Part.Ⅰ 女性のキャリアが行き詰るとき

第3章「女性が変化に抵抗するとき」

(vol.2) 

 

「抵抗とステレオタイプ」

 

 

 

 

 

 

この本の著者は、よく知られた調査では

 

「昇進決定時に、女性は貢献度に基づき評価され、男性は可能性で評価される」

 

「可能性というのは漠とした基準で、能力の劣る男性が

ポジションを得ることはよくあることだ」

 

と、言っています。

 

 

 

これについては、私自身は、男性と同僚として仕事をした期間は短く

 

(それまで正職員は女性ばっかりというある意味特殊な職場だったので)、

 

しかも人事系統も別だったので私自身はあまり実感がないのですが、

 

日本もそうなのでしょうか?

 

 

 

そして、「ステレオタイプ化もまた女性が受けるフィードバックに影響を与える」

 

 

 

「しゃべりすぎるか、きちんと発言しないか」

 

「攻撃的すぎるか、自己主張をしなさすぎるか」

 

「いつもニコニコしているか、いつも眉をひそめているか」

 

 

 

前々回のブログで紹介した、「女性の抵抗の3段階」

 

(過小評価されたと感じやる気を失う

 

→どうしてそのような評価をされたのか考える

 

→批判をされるようなったのはなぜか自分自身の行動を考える)

 

 

 

これが、ステレオタイプによって歪曲されることがよくあるそうです。

 

 

 

女性に対し否定的なフィードバックを伝える人が誰であっても、

 

「基本的に女性について分かっていない」と思えば、

 

その人からのフィードバックを受け入れる気にはならないだろう。

 

 

 

本の中で、NYの投資銀行に勤めるサリーの例があります。

 

会社は世界のどこでも食うか食われるかの戦いを繰り広げており、

 

「みんな、猛烈な野心の塊で『早いピッチで動いているんだから、邪魔するなよ』

という態度であるのに、

 

サリーは男性上司から「押しが強すぎる」と批判されてきました。

 

この業界のカルチャーでは誰だって押しが強いはず。馬鹿げた話だわ!

 

だからこの上司のフィードバックは無視してきました。

 

 

 

確かに、押しが強い業界なのに、女性だけ「押しが強すぎる」と言われたら、

たまったもんじゃないですね。

 

 

 

私もそういえば、某県で勤務していた時、地元の非常勤職員や若い女性職員に

 

「言い方がキツい」と陰で上司に告げ口されていたり、

時にはパワハラだと訴えられたりしたことがあり、

 

それまでそんなことを言われたことはなかったので、

 

「キツかったのか???」と心配になり、

 

他県のかつて一緒に仕事をした上司や非常勤の方と会った際に

尋ねてみたこともありましたが、

 

「あなたの言い方のどこがキツイの!?」と言われ逆に驚かれましたが…。

 

 

 

今思えば、そこにも県民性ならではのステレオタイプもあったのかもしれません

 

(確かに女性は自分の意見は言わないし、

男女かかわらず陰で何か言っている人が多かった印象があります)

 

 

 

そして、

 

「もし男性が言っていたら、彼女たちは男性にも同じように

「言い方がキツイ」と言っていただろうか!?」

 

とも今となっては思いますね。

 

 

 

無意識な性差別のバイアスは、男性だけに限らず、

もちろん女性も互いに厳しく批判することもあります。

 

これに、人種や民族の違いが入り込むと余計複雑になるそうです。

 

(日本だと、県民性とかでしょうか。「〇〇(地名)の人は●●だから」みたいな)

 

 


 

著者は

 

「ステレオタイプの見方をされていると思うのと、

 

そう思われるようなことを自分が実際にしていないかと反省することを、

 

うまくバランスさせた方が良い」

 

 

 

「偏見だからと切り捨ててフィードバックをいつも拒んでいるのであれば、

 

それは抵抗の一種ではないかと胸に手を当てて考えた方が良い」 

 

と言っています。

 

 

 

そして、重要だと感じたのは次の、

 

「結局のところ、多少の偏見が混じっていたとしても、

 

情報を与えられたことには違いない

 

 

 

私たちにとって重要な人たちの見方は、

 

彼らにとっては事実だということは覚えておかなくてはならない」

 

 

 

この「情報を与えられたこと」

 

そして「彼らにとっては事実だ」ということは、

 

ものすごく肝であって、悪癖に気づき、受け止めるのには必要であると私も感じました。

 

 

 

それは、自分という存在を、どんな見方であれ客観視されることであり、

 

「そんな風に見えているのか?」と気づけることであり

 

(自己認識とは異なっていても!)、

 

 

 

現代の会社や組織社会が、まだまだ「男社会」であり、

 

男性の考え方で回っているからこそ、

 

「それが事実として通ってしまう」ことは

 

嫌でも知っておく必要はあるのでは?と感じたところです。

 


 

また著者は、次のように指摘しています

 

 

 

「誰であろうとフィードバックを与えてくれた人の

 

誤っている点ばかりに目を向けるのは、

 

成功の次のステップに進もうとしたら効果的なやり方ではない

 

 

 

それでは、間違いなく非生産的なまま足踏み状態を続けることになる

 

 

 

本書に登場するエレンは、フィードバックした上司の過失をあげつらうのに時間を使わず、

 

ショックから立ち直ると、

 

「自分の何が上司にそう評価させたのか?

 

それを変えるのには何ができるのか」を考えた。

 

 

 

言い換えれば、「エレンは自分の力の及ぶところに注意を移した

 

彼女は自分のコントロールできるものは何かを見つけるのに

エネルギーを注いだ

 

 

 

偏見は今もあり、職場に色濃く残っていて、

 

女性がどう見られるか判断されるかに影を落としている。

 

 

 

だからと言って、ステレオタイプのように聞こえるフィードバックが

 

何の妥当性もないとか役に立たないという訳ではない

 

 

 

最初に登場した 「押しが強すぎる」サリーは、

 

高度に外交的なスキルが求められる政府の仕事に転職しようとしていたが、

 

投資会社でのアグレッシブに攻め続けるやり方は、

 

次の異なるカルチャーの中では役に立たない!

 

ここまでくる(投資会社での活躍)には役立ったが、

 

これから先に進むのを阻むことになるだろう。

 

 

 

そのため、サリーは受け取ったフィードバックをもっと注意して聞くようになり、

 

馬鹿げていると無視する代わりに、

 

「具体的な例をあげてほしい」と言うようになった

 

 

 

それは、

 

「男女差別の可能性はあったし多分そうだったと思うけど、

 

今は変わる必要があり、役立つことも分かったから

 

とサリーは言います。

 

 


 

エレンやサリーの例のように、反発してフィードバックを受け取らないのではなく、

 

一旦受け止めて、そこから

 

「自分は何ができるのか?」

 

「どう変わった方が良いのか?」

 

 

と考えていくと、足踏みから抜けたり、新たな活躍の場で

 

必要な行動につながったりするのかもしれませんね。

 

 


 

先月から、この本をテーマに読書会を始めました。

 

日本一ゆる〜い読書会

 

本を読んで、感想や自分の体験、会社での女性の仕事の与え方はこんなのだよ〜、

 

と話しているだけの読書会です(笑)

 

 

 

今月は、7月30日 火曜日 19時

 

場所は大阪府大阪市内(西梅田か本町)

 

 

 

参加費は、西梅田は無料(カフェなので各自の飲食費はご負担ください)

 

本町は、会議室を利用するので会場費(人数割)をご負担ください

 

 

 

近隣の方で、関心のある方はどうぞ!

 

開催場所はお申込みいただいた方にお知らせしておりますので、

メッセンジャーでお問い合わせください

 

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