アマゾネス系女子のためのコーチ 伊藤史子です
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〔感想 10〕
Part.Ⅰ 女性のキャリアが行き詰るとき
第3章「女性が変化に抵抗するとき」
(vol.2)
「抵抗とステレオタイプ」
この本の著者は、よく知られた調査では
「昇進決定時に、女性は貢献度に基づき評価され、男性は可能性で評価される」
「可能性というのは漠とした基準で、能力の劣る男性が
ポジションを得ることはよくあることだ」
と、言っています。
これについては、私自身は、男性と同僚として仕事をした期間は短く
(それまで正職員は女性ばっかりというある意味特殊な職場だったので)、
しかも人事系統も別だったので私自身はあまり実感がないのですが、
日本もそうなのでしょうか?
そして、「ステレオタイプ化もまた女性が受けるフィードバックに影響を与える」
「しゃべりすぎるか、きちんと発言しないか」
「攻撃的すぎるか、自己主張をしなさすぎるか」
「いつもニコニコしているか、いつも眉をひそめているか」
前々回のブログで紹介した、「女性の抵抗の3段階」
(過小評価されたと感じやる気を失う
→どうしてそのような評価をされたのか考える
→批判をされるようなったのはなぜか自分自身の行動を考える)
これが、ステレオタイプによって歪曲されることがよくあるそうです。
女性に対し否定的なフィードバックを伝える人が誰であっても、
「基本的に女性について分かっていない」と思えば、
その人からのフィードバックを受け入れる気にはならないだろう。
本の中で、NYの投資銀行に勤めるサリーの例があります。
会社は世界のどこでも食うか食われるかの戦いを繰り広げており、
「みんな、猛烈な野心の塊で『早いピッチで動いているんだから、邪魔するなよ』
という態度であるのに、
サリーは男性上司から「押しが強すぎる」と批判されてきました。
この業界のカルチャーでは誰だって押しが強いはず。馬鹿げた話だわ!
だからこの上司のフィードバックは無視してきました。
確かに、押しが強い業界なのに、女性だけ「押しが強すぎる」と言われたら、
たまったもんじゃないですね。
私もそういえば、某県で勤務していた時、地元の非常勤職員や若い女性職員に
「言い方がキツい」と陰で上司に告げ口されていたり、
時にはパワハラだと訴えられたりしたことがあり、
それまでそんなことを言われたことはなかったので、
「キツかったのか???」と心配になり、
他県のかつて一緒に仕事をした上司や非常勤の方と会った際に
尋ねてみたこともありましたが、
「あなたの言い方のどこがキツイの!?」と言われ逆に驚かれましたが…。
今思えば、そこにも県民性ならではのステレオタイプもあったのかもしれません
(確かに女性は自分の意見は言わないし、
男女かかわらず陰で何か言っている人が多かった印象があります)
そして、
「もし男性が言っていたら、彼女たちは男性にも同じように
「言い方がキツイ」と言っていただろうか!?」
とも今となっては思いますね。
無意識な性差別のバイアスは、男性だけに限らず、
もちろん女性も互いに厳しく批判することもあります。
これに、人種や民族の違いが入り込むと余計複雑になるそうです。
(日本だと、県民性とかでしょうか。「〇〇(地名)の人は●●だから」みたいな)
著者は
「ステレオタイプの見方をされていると思うのと、
そう思われるようなことを自分が実際にしていないかと反省することを、
うまくバランスさせた方が良い」
「偏見だからと切り捨ててフィードバックをいつも拒んでいるのであれば、
それは抵抗の一種ではないかと胸に手を当てて考えた方が良い」
と言っています。
そして、重要だと感じたのは次の、
「結局のところ、多少の偏見が混じっていたとしても、
情報を与えられたことには違いない」
「私たちにとって重要な人たちの見方は、
彼らにとっては事実だということは覚えておかなくてはならない」
この「情報を与えられたこと」
そして「彼らにとっては事実だ」ということは、
ものすごく肝であって、悪癖に気づき、受け止めるのには必要であると私も感じました。
それは、自分という存在を、どんな見方であれ客観視されることであり、
「そんな風に見えているのか?」と気づけることであり
(自己認識とは異なっていても!)、
現代の会社や組織社会が、まだまだ「男社会」であり、
男性の考え方で回っているからこそ、
「それが事実として通ってしまう」ことは
嫌でも知っておく必要はあるのでは?と感じたところです。
また著者は、次のように指摘しています
「誰であろうとフィードバックを与えてくれた人の
誤っている点ばかりに目を向けるのは、
成功の次のステップに進もうとしたら効果的なやり方ではない。
それでは、間違いなく非生産的なまま足踏み状態を続けることになる」
本書に登場するエレンは、フィードバックした上司の過失をあげつらうのに時間を使わず、
ショックから立ち直ると、
「自分の何が上司にそう評価させたのか?
それを変えるのには何ができるのか」を考えた。
言い換えれば、「エレンは自分の力の及ぶところに注意を移した。
彼女は自分のコントロールできるものは何かを見つけるのに
エネルギーを注いだ」
偏見は今もあり、職場に色濃く残っていて、
女性がどう見られるか判断されるかに影を落としている。
だからと言って、ステレオタイプのように聞こえるフィードバックが
何の妥当性もないとか役に立たないという訳ではない。
最初に登場した 「押しが強すぎる」サリーは、
高度に外交的なスキルが求められる政府の仕事に転職しようとしていたが、
投資会社でのアグレッシブに攻め続けるやり方は、
次の異なるカルチャーの中では役に立たない!
ここまでくる(投資会社での活躍)には役立ったが、
これから先に進むのを阻むことになるだろう。
そのため、サリーは受け取ったフィードバックをもっと注意して聞くようになり、
馬鹿げていると無視する代わりに、
「具体的な例をあげてほしい」と言うようになった。
それは、
「男女差別の可能性はあったし多分そうだったと思うけど、
今は変わる必要があり、役立つことも分かったから」
とサリーは言います。
エレンやサリーの例のように、反発してフィードバックを受け取らないのではなく、
一旦受け止めて、そこから
「自分は何ができるのか?」
「どう変わった方が良いのか?」
と考えていくと、足踏みから抜けたり、新たな活躍の場で
必要な行動につながったりするのかもしれませんね。
先月から、この本をテーマに読書会を始めました。
日本一ゆる〜い読書会
本を読んで、感想や自分の体験、会社での女性の仕事の与え方はこんなのだよ〜、
と話しているだけの読書会です(笑)
今月は、7月30日 火曜日 19時。
場所は大阪府大阪市内(西梅田か本町)
参加費は、西梅田は無料(カフェなので各自の飲食費はご負担ください)
本町は、会議室を利用するので会場費(人数割)をご負担ください
近隣の方で、関心のある方はどうぞ!
開催場所はお申込みいただいた方にお知らせしておりますので、
メッセンジャーでお問い合わせください。
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