アマゾネス系女子のためのコーチ 伊藤史子です
前回の記事はこちら
https://ameblo.jp/fmk110/entry-12490372158.html
〔感想 11〕
Part.Ⅰ 女性のキャリアが行き詰るとき
第3章「女性が変化に抵抗するとき」
(vol.3)
「私たちの信念が抵抗を作る」
著者は「信念」について
前進の邪魔をする行動を変えようとするとき、
その行動がどのような信念を伝えようとしているかを理解しない限り、
成功はありえない。
信念がフレームワークを作り、それが行動を作る。
それが行動の論理的根拠となり、
変わる必要がないとする論理的理由となってしまう。
共著のマーシャルがコーチしたエグゼクティブ男性クライアントは、
・彼らの信念の根底に流れるものは「自信過剰」
・「今までやってきたことで成功してきたため
『成功を手に入れて当然、勤勉と戦略的才覚から当然得られる結果だ」と考える
(この図式には、幸運や他人の力はあまり入らない)
・「そして自分は正しい」 という揺るぎない(時に妄想的な) という信念を持つ。
・これらの信念が楽観的な考え方を植え付け、周囲の人はそれに引き付けられる。
・疑念にとらわれ身動きがとれなくなるということもなく、
挫折や失敗から立ち直る力をもたらす。
・しかし、それが行動を変えようとするときに大きな抵抗となる。
それに対し女性は、(男性のような信念を持つ女性もいるが)
・自信過剰で失敗する人は少ない
・高い業績を上げた女性でも、自信を保つために戦わなければならないことがよくある
(例)
*わが身に鞭打って、「自分は優秀だ」と言い聞かせる。
*「役員の座を獲得したのはなぜなのよ」と自分に言い聞かせる
*自信をつけるために自己啓発の本を読む、
勇気を与えてくれるオーディオブックやポッドキャストを聞く
*「この努力をして私は必ず成功するわ」と繰り返して自己肯定感を得る努力をする
*「あたかも」そう信じているように行動して、実際にそうなるまでそのふりをしたりする。
女性を動かす核となる信念は
男性と異なり、女性たちの抵抗の中心にあり、
前進を阻む行動の理由づけに使われる。
と言っています。
私も、自己肯定感を得る努力や、
何か自分にとってプレッシャーを感じる仕事をする時には
「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせる とか、
そういえば自己啓発のセミナーも結構通いましたし、
一時期その手の本はドッサリ読みました(苦笑)。
何も高い業績を上げた女性でもこうなんだ!というのは驚かされます。
「『あたかも』そう信じているように行動する」は、
いわゆる「形から入る」(意外と外見から取り入れる)とかありそうですね。
職場だと、「役職が人を育てる」みたいにこれは男女関わりなく ですが。
男性はこのような信念はないのでしょうか?聞いてみたい気がしますね。
この本では、女性の信念について3つ紹介しています。
信念その1 「野心をもつことは悪いことだ」
昇進を目指す女性「野心がありすぎる」と批判される。
女性政治家も顕著であり、ビジネス・NPO・団体組織・教育の場でも同じである。
「野心的すぎる」とはどういうことか?
野心的な女性はみな、
「下品で、派手で、利己主義丸出しで、信頼できない」
という意味に使われる。
男性にも野心的という表現が使われるが、
「すぎる」という修飾語付きで語られることはほとんどない。
それは女性だけに使われる。
(←確かにそう思う! 男性は野心がある方が、肯定的な印象で語られる感じはします)
だから、とても成功している女性でも自分を野心的と表現するのをためらうのは当然だ。
また、NYの女性精神分析医が、女性にはためらう傾向があることに気づき、
女性クライアントに「野性的な女性と聞いて何を連想するか?」質問したところ
「うぬぼれ、自己中心的、権力志向、
自分の目的のために他人を操る」
が一番よく聞かれた言葉だった。
著者サリーのクライアントである、世界的に成功した女性弁護士ニッキも
「自分は野心的でない」 と言い
大学時代の男性同級生は学生時代から、
受講するコースも人間関係も将来のキャリアのプラスになるように行動してきたが
ニッキは、法律事務所に入ったのは、
「キャリアを始めるのに素晴らしい場所であり、ずっと働き続けるのは仕事が楽しいから、
良いフィードバックを得るのが嬉しい。
そしてクライアント等に喜んでもらうのが嬉しいから。
それが基本的には私の動機」と言い、野心を否定的な目で見ている。
また、ニッキは野心を「地位が与える権力のみを追い求めることだ」
と考えており、それはニッキにとって動機にならないという。
ここでも、第2章の研究結果の
「女性は質の高い仕事に従事し、世界のためになる
仕事をすることに価値を置き、肩書や立場という評価には
価値を置かない」
と同じです。
ニッキの例からも、女性が野心で評価されることを許さない強さは実に印象的です。
著者はこのように訴えています。
「満足のいく仕事、世界のためになる仕事をしたい
と目指すことが野心の一種にならないわけではない」
「野心と言えば 自動的に傲慢、自己中心、信頼できない
とみる必要はない」
「『野心を価値ある仕事に自己の才能を最大限生かしたい』という願いといった、
『もっと有意義な形』で定義してもいいのではないか」
そう考えず、野心を否定的にとれば、
「抵抗を合理化することに使われてしまうおそれがある」
何となくイメージですが、アメリカでは女性も野心的であることは
肯定的なイメージなのかと思っていましたが、
まるで日本人の事例を読んでいるようで、
アメリカも日本も女性が野心的であることに対し、ネガティブに捉えられ、
そして当事者の女性自身も「そうみられたくない」と考えているように思われます。
よく、女性活躍推進について聞くと、
職場から「女性は管理職になりたがらないから」との理由を聞きますが、
この「野心的すぎる」と思われたくない心理的ブレーキも大きいのではないか!?
と改めて感じます。
著者のいうように、「野心の定義」を肯定的に変え、
「褒め言葉」と受け止められるように社会全体も女性自身も変わっていってほしいと感じます。
次回は、「信念その2 よい人は他人をがっかりさせない人だ」と
「信念その3 女性は、つねにほかの女性のロールモデルであるべきだ」です。
次の記事
https://ameblo.jp/fmk110/entry-12494680305.html
先月から、この本をテーマに読書会を始めました。
日本一ゆる〜い読書会。
本を読んで、感想や自分の体験、会社での女性の仕事の与え方はこんなのだよ〜、と話しているだけの読書会です(笑)
今月は、7月30日 火曜日 19時。場所は大阪府大阪市内(本町)
参加費は、会議室を利用するので会場費(人数割)をご負担ください
近隣の方で、関心のある方はどうぞ!
コーチングのクライアントも募集しております!
