高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーの相談家 伊藤史子です

 

 

 

いつもの女性悪癖の本の感想では無く、私自身の体験から気づいた、人材活用の内容です。

 

 

 

私は前職を退職し一年間、前職場が用意してくれた

再就職支援会社にお世話になりました。

 

 

 

そこに来られていた50代の方の再就職状況を見ながら感じた事です。

 


 

再就職支援会社のサービスを利用される方は

大企業出身の方が多く、

 

ご経歴も商社やメガバンクなどで海外勤務もなさっていたという

私からしたらとてつもないキャリアの持ち主の方々です。

 

 

 

そんな方々が、「年齢が高いから」との理由で転職先が見つからず

 

役所の嘱託職員になられたり

 

(元役所としては、そのようなずっと同じ企業でお勤めされてた

 

いわゆる「履歴書がキレイ」な方は安心なので、大歓迎だったのですが)

 

 

 

余りにも書類選考すら通らないので

 

「福祉タクシーの運転手に応募しようか…」

 

と、弱気になられる始末。

 

 

 

この方々のせっかくの貴重な経験や知見が、二度と活かされ無いのは

 

日本全体として見ると、大きな損失になっているのでは!?

 

と感じたのです。

 

 

 

彼らの体験や知見を欲しがっているところは多いのではないか…。

 

 

 


 

そしてもう一つ、私の経験も踏まえて、ベテランの人材がいなくなる事への

大きな影響も気づきました。

 

 

私も労働行政で長年仕事をしているうちに、

就業規則の「育児・介護休業規定」は、

真剣に見なくても眺めてるだけで間違いが見つけられたり、

 

 

 

助成金審査では他の職員の一次審査後に、

再チェックする際、「何かおかしい・・・」と違和感があり、

 

改めて出勤簿と賃金台帳を突き合わせると、

明らかに出勤日数が合わないのが分かり

 

事業主呼び出して問い詰めたところ不正を認め、

その年の助成金を不支給にし、前年分を返還処分にしたこともありました。

 

 

 

(不支給処分にすると、時には「お前なんか人間じゃない!」くらいの罵詈雑言を

3時間以上浴びたこともあります)

 

 

かつて建設会社を経営していた叔父も、見積書などの数字を見ていて、

「『この数字だとこのくらいになる筈だが、合計がおかしい』と気がつく事がある。

 

それはそろばんや電卓でずっと計算していたから違和感に気付けるが、

今時のエクセル集計しかしていなかったら、その違和感は身に付かないと思う」

と語っていたこともあり

 

 

 

また、機械整備などされる職人さんが、素人では聞き比べが出来ない違いを

「音がおかしい」と言って異変に気付かれたり

 

 

 

かつて人事担当で採用選考をしていた方も、

書類も経歴も何も問題は見当たらないが

「なんだか目が嫌だ」と思い、

 

同じく採用担当者に聞いてみると、同僚も「何か違和感を感じた」

と言われた経験がある

 

 

 

と、色んな方が

多くの経験を積んだからこそ分かる「違和感」

を語られ、

 

 

 

「おかしい」と直感レベルで、

まるでアラームが鳴るかのように気づく事ができる

 

 

 

こんなもの凄い能力をベテランの方は身につけているのです。

 


 

近年、企業でも役所でも、

50歳以上の従業員を対象とした早期退職勧奨制度を設けるところが増えてきています。

 

 

 

年代の従業員の偏りを(ミドル以上が多く、若手が少ない)解消する為

 

ベテラン層の人件費を企業の負担軽減の為

 

ベテラン社員を手離していくのですが、

 

 

 

「その人件費で若い社員が多く雇える」とも言われたりしますが、

 

 

 

頭数だけは増やせますが、

 

「直感レベルで違和感を感じる」能力やスキルは入ってこないのです。

 

 

 

ニュース等で報道される企業や組織のミスやトラブルは、

このような人材がいなくなり、未然に違和感に気づき防ぐことができなくなった事も

一因かもしれません。

 


 

日本は今後人口減少が進み、当然労働力人口も減少します。

 

 

 

現在もすでに慢性的人手不足にあり、その対策として

私も四半世紀担当した女性活躍もその一つですが、

 

もう一つ重要なのが「シニアの活躍」もあると思います。

 

 

 

定年延長も言われるようになり、

 

また年齢の偏りからポスト不足により昇進もできず

 

いわゆる「キャリアの踊り場」状態が見られるという問題もあります。

 

 

 

50代以上の社員の活躍をどうするのか?

 

「年齢が高い」だけで、閑職や単純労働、10年前と同じ業務に据え置く…

 

果たしてそれで良いのか?

 

この世代をどう生かすのか!? も必要な対策だと感じます。

 

 

 


 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 

 

組織で働く女性リーダーへのご相談やアドバイスをしています。

 

高い成果を求められる中、

・部下育成で困っている

・成果を出すのに自分だけ頑張ってしまいチームで成果が出せない

・自分でなんでもやらないとと思って頑張ってしまう

・自分がいないと仕事が回らないと思っている

・リーダーや管理職になるのに不安がある

 

そんな女性の方へ、困りごとを伺い、一緒に考えたりワークで気づいたり、

時には、私の経験からのアドバイスも行っています。

 

 

 

また働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください

 

(前職は労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、育児休業・介護休業、働き方改革、ハラスメント対策を担当、

企業や労働者の方からのご相談にも対応していました)

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーの相談家 伊藤史子です

 

明石家さんまさん

ヴァイオリニスト 葉加瀬太郎さん

フィギュアスケート 羽生結弦選手

 

 

 

いずれも、それぞれの分野で素晴らしい結果や実績を出している

この3人に共通することは何でしょう?

 

 

 

それは「振り返りをしている」こと

 

 

 

羽生結弦選手は、練習や試合後に

「振り返って気づいたことなどをノートに書かれている」

のをテレビで拝見しました。

 

 

 

また、試合後のインタビューでも、単なる感想ではなく、良かった点・

改善点を冷静に語っているのが印象的です。

 

 

 

振り返り、改善点やアイディアを整理し、次の練習や試合で実践している!

 

 

 

だからこそ、世界トップレベルになったのだとつくづく感じます。

 

 

 

(ちなみに私は羽生選手の大ファンです!

平昌オリンピックでは、「自分ごとではこんなに神頼みしない!」

くらい神様に拝み倒してました、金メダル嬉しかった〜。

ぜひ、一度リンクで羽生選手の滑りを観てみたい!!)

 


 

葉加瀬太郎さんも、コンサートパンフレットのインタビューで、こんな話をしていました。

 

 

 

パンフレット「TARO  HAKASE  〜コンサートツアー2018〜 ALL TIME BEST 」より

 

 

(聞き手)

同じプログラム同じ演出であっても磨き上げていくのですね。

 

 

 

(葉加瀬)

コンサートは生き物だから。

なにしろ完成形はないです。

 

そうだな、5、6年ぐらい前からかな、コンサートをリハーサルでも、

公演終了後も、事細かに全てをチェックしているんですよ。

 

そして、気が付いたことを翌日のショーで変更しては、

どんどんどんどんブラッシュアップしていくんです。

 

 

(聞き手)

公演終了後ということは、寝る時間を削って?

 

 

 

(葉加瀬)

そうですね。部屋に戻ってからライブ映像を観て、

ここはこうしよう、ここはもっとこうできる、と

何時間も考え、具体的にプランを練っていきます。

 

そして、翌日のリハーサルにそれをみんなに伝え、

やってみるんです。

 

そういう作業を始めてからは、実際日々時間が足りない。

 

だからツアー中はショーのことしか考えられなくって。

でも楽しい生活です。

 

 

(聞き手)

頭からアンコールまで全て観るのですか?

 

 

(葉加瀬)

そうなんですよ、3時間全部丸々観ちゃうんです。

スタッフには「変態」って言われるんですけれど(笑)。

 

コンサートが終わって楽屋へ引き上げて、

午後10時に会場を出て、皆で食事すると午前0時ですね。

 

そこから部屋へ戻って、ライブ映像に釘付けになります。

3時間の映像、2回観ちゃう。

 

 

(聞き手)

それを葉加瀬さん自身が?

 

 

(葉加瀬)

はい、それもお客さんの入場するシーンからノンストップで見るんです。

 

1回目はとにかくノンストップで観ます。

自分がお客さんのつもりになって。

 

それで2回目は、気になったところの映像を止めて、

ダメ出しをメモに書いていくんです。

 

時には1曲ずつ全てにダメ出しする時もあります。

そうすると実際には6時間以上かかる。

それを毎晩。

 

 

(聞き手)

えっー!コンサートで移動しながらその作業を?!信じられません。

 

 

(葉加瀬)

次のライブまで中1日空いていると楽なんだけど、

公演が2日続くと睡眠時間は3時間しか取れないです。

 

それで本番の日に公演前リハーサルの前にスタッフ、

演者を集めて1個1個のダメだしを伝えて、

「じゃあ今日も頑張りましょう、昨日よりいい仕事をしましょう」と

声をかけ、本番を迎えます。

 

昨年なんて、50公演、結局千秋楽まで毎日毎晩その生活でした。

 

 

 

このエピソードを知った時、

だからコンサートツアー初盤(9月)と千穐楽(12月末)では、

 

コンサートの仕上がり具合(葉加瀬さんとバンドの演奏のまとまり)がグッと上がり、最後には完成形が観せて貰えるのだ!と実感しました。

 

 

 

振り返りをせず、そのまま何となく繰り返しているだけでは

レベルアップはしないのですね。

 


 

そして、明石家さんまさんも自分が出演されている番組は、

録画を観ておられるとテレビで拝見しました。

(とにかく寝ない方だそうです)

 

 

 

その時「俺、ここで面白いこというてるやん」と、

「良い点」を見ていらっしゃるのも

素敵だとなぁと感じました。

 

 

 

つい、振り返りだとダメ出しばかり意識が向かいますが、

良い点も見ることも同じように大切です

 

(ダメ出しばかりだと、辛くなりますからね)

 

 

お3人とも、肖像権や著作権があろうかと思いますので

残念ながら写真はなしです

 


 

そして、この「振り返り」の大切さに気づかせていただいたのが、

広島在住 講師経験30年以上のベテラン研修講師の 大西恵子さん!

 

大西さんの「お仕事ノート」を拝見する機会がありました。

 

 

 

手帳についてのブログはこちら

https://danbell1960.exblog.jp/30648697/

 

(大西さんから掲載についてはご快諾をいただきました!)

 

 

ほぼ日日記が、辞書並みに膨れ上がっている!!

 

 

 

中を拝見すると、単なる日記だけではなく

研修の相手先企業の課題点や、ご自身が受講された勉強の振り返りまで。

 

 

 

週間、月間、年間ごとの振り返りがしっかりなされていました。

 

 

 

研修でも前回の内容や課題点が記録されているので、

打ち合わせでもそれを元に提案ができる訳です。

 

 

 

相手先企業もこれには大変驚かれるそうです!

 

 

 

これを拝見した時、

 

「これだけしっかり振り返りをされ、

それを踏まえて次の研修ができるから、

相手先企業も安心して次の仕事を依頼できる」

 

「ご自分自身の活動実績も確認でき、

何ができていて何がまだなのか?が客観的に分かる」

 

のだと感じました。

 

 

 

「インプットだけ」「ただ実行するだけ」では成長しないのだと感じました。

 

 

 

子どもの頃、学校で「予習・復習」を言われていた意味が今になって分かるようです(遅いわっ)

 

 

 

学校もテストの点数だけでなく、「何のためにテストをするのか?=振り返り」が

きちんと伝わってないですね。

 


 

私も、葉加瀬さん(こちらもファン歴25年以上)のコメント読んでから、

 

自分のコーチングセッションを録音し、可能な限り聞くようになりました。

 

うまくできていたつもりでも、

改めてセッションを聞き直すと、

 

「コーチの方がよう喋っとるやん・・・」と撃沈することも。

 

でもそうやって気づくから自分の癖がわかり、次回には改善しようと

意識するので癖が出なくなります。

 

 

 

また、大西さんの手帳を拝見してから、私もほぼ日手帳を買い、

実績記録や、

受講した講座の振り返りを記入、

週末の振り返りを始めました。

 

 

 

セミナーや講座も、これまで受けっぱなしだったのが

「振り返り」ができる量を考えると、おのずと受講できる数には限りがあり

むやみやたらではなく「どれを受けたら良いか」を考えることになり、

 

 

実績も、前職ではとにかく仕事に追われ記録なんてしたことがなかったでの

自分が26年半具体的な数値として実績が出せません。

 

今は自分の実績を記録を始めたことで、

「自分は何もやっていないのでは?」と落ち込み傾向にあったのが、

 

記録を見ることで「あれもやった!これもやった!」と

無駄な落ち込みも減ってきたように感じます。

 


 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 


ブログで取り上げているこの本の読書会、来月(4月)開催予定です。

 

 

 

第9回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」〜日本一ゆる〜い読書会〜

 

日時:4月中旬〜下旬 19:00〜21:00

 

場所:大阪市内西梅田(お申し込み頂いた方にお知らせします)

 

参加費:カフェの場合は無料。会議室の場合は会場費を人数割

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

 

 

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

 

組織で働く女性リーダーへのご相談やアドバイスをしています。

 

高い成果を求められる中、

・部下育成で困っている

・成果を出すのに自分だけ頑張ってしまいチームで成果が出せない

・自分でなんでもやらないとと思って頑張ってしまう

・自分がいないと仕事が回らないと思っている

・リーダーや管理職になるのに不安がある

 

そんな女性の方へ、困りごとを伺い、一緒に考えたりワークで気づいたり、

時には、私の経験からのアドバイスも行っています。

 

 

 

また働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください

 

(前職は労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、育児休業・介護休業、働き方改革、ハラスメント対策を担当、

企業や労働者の方からのご相談にも対応していました)

 

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのためのコーチ 伊藤史子です

 

 

第8回目の読書会を開催しました。

 

 

 

今回はコロナで何かとおちつかない中でも3名ご参加いただき、

楽しい賑やかな読書会となりました。

 

1名初参加予定だった方が体調不良でご欠席。

次回お会いできるのを楽しみにしています。

 

 

 

読書会のご参加者さんは、

会社員、アンガーマネジメントの先生、

「何かしたい」という女性に場を提供して応援している方など

様々なキャリアの方が集われています。

 


 

読書会の本は、いつもブログで取り上げているこの本

 

「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有の「キャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」

(サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス著 日本経済新聞出版社)

 

 

 

前回から、悪癖の具体的な内容に入りました。

 

 

 

今回は具体的な悪癖の2つ目です

(悪癖は12個紹介されています)

 

 

 

今回も本の内容からの気づきだったり、

皆さんの経験や皆さんの組織での状況など

たくさんシェアしてくださいました。

 


 

今回は第6章「悪癖その2 あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する」

を読みました。

 

 

 

最初の項目では、

 

(概略です)

悪癖2つ目の、「優れた仕事は自然と目立つものだ」

「いい仕事をすれば、人は気づくはずだ」

という思い込み。

 

 

 

しかしその思い込みのままだと、評価されず、認められていないと感じ、

自分の仕事が適職か疑問に思い始め、

他で働いた方が良いのではと考えてしまう。

 

 

 

このような場合、気づいてもらう事を期待するのではなく、

もっと積極的なアプローチが必要である。

 

 

 

この内容から、

 

・思い込みについて

いつも子どもの面倒を見るお母さんが1日出かけ、

お父さんが自宅で子どもと一緒に過ごした。

 

お母さんが帰宅して子どもの口元にチョコレートが付いているのを見た時、

お母さんは「あ〜チョコレート食べさせた〜!」と大騒ぎ。

 

お父さんは子どもが言うことを聞かず、静かにしてくれるのなら

チョコレートを食べさせても良いと考えた。

 

お母さんは日頃から子どもに甘いものを食べさせないようにと考えていた。

 

こんな場合でも、お母さんは「甘いものはダメ」という思い込みがあり、

お父さんは「静かになるなら良いのでは?」という考えがある。

 

 

 

・起業女子も、自分のことはアピールしないのに、

他人のことは積極的にアピールしてあげる人が多い。

 

自分のことをアピールするのは苦手なのか。

「品のない 」になりたくないという思いがあるのでは?

 

 

 

・理系の人は、何か起きても大騒ぎしたり感情的に

反応することが少ないように感じる。

(仮説を立てて、どうなるのか?やってみて、その結果を検証する 

という思考回路だからか?)

 

理系の息子が車をぶつけても、「ぎゃ〜」と騒がず、

「ぶつかったんだ…」と冷静。

 

トラブルが起きても「どうしよう…」と感情的になるのではなく、

「どうすれば良いか」冷静に考えている感じがする。

 

 

・女性が職場の雑用(早く出勤して全員のお茶出し。

しかもコーヒーの濃さやら砂糖の有無まで細かく!

、お菓子配り、その他もろもろ)をさせられる。

 

入社時には先輩女性から全員のカップを覚えさせられた。

上司が徐々にそのような雑用を減らしていってくれ、

今ではお茶汲みはなくなった。

 

そのことについて、女性も不満を言っているだけでなく、

その雑用がどのくらい時間がかかるのかを計って、

1日の中でどのくらい手を取られているか?

(察する機能のない)男性に分かるように伝える必要もあるのでは?

 

(それは家事をしない夫についても、家事を一旦見える化して示すとか)

 

 

 

・女性は仕事のアピールをしないが、しかし職場でできる男性上司は、

部下の成果や日々どんな事をしているか?について目配り、観察力が高い人が多いと感じる。

 

 

 

という感想がありました。

 


 

「モーリーンの大きな教訓」では、

 

 

 

(概略)

 

モーリーンは、

職場で男性よりも女性の昇進が遅いのは、

実績ではなく、「男性が早くから昇進したい」と常々話しており、

それを聞いている上司は、役職に適任だと感じてしまうと気づいた。

 

 

 

また、女性は出産適齢期だから、と勝手に判断されてしまう。

モーリーンもそのことに異議を唱え続け、

「女性に会社での将来のキャリアをどう考えているか尋ねること」という

シンプルな解決法にたどり着いた。

 

 

 

そうして、会社も「役職の資質がある人」と「ただそう言う人」には

相関関係がないと分かってきた。

 

 

これについては、

 

・見ていると、男性は入社時から他の部署に自己アピールをしている。

 男性も自分を知ってもらえるように努力をしている。

 

 

 

・男性は「家族を養う必要がある、大黒柱」という理由で、昇進したり昇給することが多かった。

 

 

 

・会社の査定も、男性は昇給、女性はボーナスでの査定で評価をしている。

 ボーナスは一時的、昇給の方が基本給がアップするため、給与も男女差がついていく。

 

 

 

・人権研修で、子どもが産まれた女性の例を紹介していた。

その女性は出産前からプロジェクトに関わっていたのに、

出産したらプロジェクトを外されそうになった。

 

そこで女性は自分はこの仕事にずっと関わってきて今後もやりたいことが

理解されなかったが、最後に理解して貰えたという内容だった。

 

本の内容にあるよう、勝手にこうだろうと判断されることがある。

きちんと本人に「どうしたいのか?」を確認すれば良いのに!変な忖度をしないでもらいたい。

 

 

 

・上司や先輩には、自分が苦労したから後輩や部下が楽をさせず、

同じ思いをさせたい人もいる。まるで、嫁姑の関係もそうでは?

 

 

 

 

というシェアもあり、日本でも実績や能力ではない理由で評価や昇進が

なされているのだなぁと感じました。

 

しかし、人権研修で妊娠や育児中の女性に対する仕事の与え方を取り上げるとは!?

 

「女は寿退職が当たり前」の時代から女性活躍推進を進めてきた身としては

世の中進んできたなぁとも思います。

 


 

「エレベーターで売り込む」

 

 

(概略)

 

それではどのようにして売り込むのか?

「将来を通じて、どこに行きたいと思っているのかを明確にする」

 

 

 

ある男性が本社の幹部と同じエレベーターに乗り合わせた際、

男性は幹部に「現在の仕事、目標、なぜ自分はそうするのに適しているのか」

を話し、話し終えると黙って、幹部が降りる際に自分の名刺を渡した。

 

 

男性は、一言一言考えて、頭の中でしっかり繰り返していただろう。

 

 

また、その内容は時とともに変わっても心配することはない。

新しいエレベーター・スピーチを作れば良い。

 

 

 

目的は、チャンスが巡ってきた時、それをつかみ取り、自分自身、

自分の将来について語る準備ができていること。

気づいてもらうこと、チャンスを作ること。それが重要。

 

 

これについても、

 

・交流会でも自己紹介はとりとめもない話をする人もいる。

自己紹介は自分のことを聞いてもらえる唯一のチャンス。

やはりその場で何を話すかを決めておかないと言えないもの。

 

 

 

・男性向けには数字を入れる、女性向けには感情で。

相手によって伝え方を変えないと伝わらない

 

 

 

・本の中で「エレベーター・スピーチは変わっても良い」

が良い

 

 

 

・アンガーマネジメントの講師の方は、セミナーでは

ーアンガーに興味を持った理由

ーアンガーを知らなかった時の自分、知った後の自分の変化

を話している。

ー最初に目的・目標を言っておくと、参加者はそれに行こうと意識が向く

との、参考になるお話も!

 

 

 

・異業種交流会でも、男性は目的(客を得たいなど)だけで、それ以上交流しない。

女性は交流が弾む、お互いの共通点を引き出して共感している。

趣味(城好きで盛り上がるとか)でつながりそこから発展する。

 

 

 

・交流会での工夫は、名前、ニックネーム、仕事、趣味、どんな人と付き合いたいか?を

自己紹介で話してもらうようにしていること

 

 

 

・男性は交流会に場慣れの為に参加していることもある

(営業トークを磨く、話してブラッシュアップなど。

本命の営業に向けて、事前準備として交流会に参加していることもある)

男女で参加目的が違う、女性は趣味が同じでも盛り上がれる

 

 

 

と、それぞれのご活動からの貴重なご意見も伺えました!

 

 


 

 

ご参加いただいた方からは

 

・このような勉強の仕方があるのか?と目から鱗です

 

・本もとっても良くて、身近で話しやすい内容です

 

・皆さんの職場ってどんな感じなのかなあという興味があります

 

・集られた方が皆さんステキで、とても心地良い空間でした

 

・読書会、あのまったり感が良かったです

 

とのご感想もいただいております。

 

 

 

ホッと一息つける時間を提供しています!

 

 

 

(読書会で大切にしているものです)


 

このコロナ騒動で、日本全体が大変な状況になっています。

 

でも、これを機に、働き方や学び方が従来とは大きく異なる転機になるのでは?と感じています。

 

 

 

これまで職場や学校に行くことが前提であったものが、

 

働き方改革でも提案されていた、テレワークが普及したり(もちろん注意点や工夫も必要)

 

学び方もWEBコンテンツが充実すれば、いじめや不登校、病気や障がいがあって

登校できなくても学ぶことができる

 

 

 

社会人も、セミナーや講座など、東京や大阪に行かないと受講できないものが、

自宅で受講可能となると、地方の方は金銭的・時間的負担が軽減され受講機会が増える、

 

自宅を長時間開けられないお母さんも受講できる

という、機会格差が無くなってくる

 

 

 

夫婦共働きだと、お母さんだけ1ヶ月も休めるはずもないため、

お父さんも自宅にいることになると、

 

普段お母さんがメインで関わっていた家事・育児にもお父さんも

関わることになり、家事育児の大変さが理解できる、分担が促進される

 

 

 

後で振り返って、大きな転換点だった!という可能性があると思います。

 

 

また、過度に不安に意識を向けないで(TVのワイドショーもほどほどに、

不安を煽るので、余計不安感が募ります)、

 

現状を冷静に見て、「今だからこそできることはなんだろう?」に意識を向けて

見てくださいね。

 


 

 

次回読書会は

 

「12の悪癖」の2つ目 第8章 悪癖その3

「専門性を過大評価する」です。

 

4月中旬の予定です。決定次第ご案内します。

(場所は、大阪市内 西梅田駅付近。会費は無料、ご自身の飲食代はご負担ください)

 

 

 

定員6名は、参加された方皆さんが話すことができる、

最大数限度人数だと感じているので、定員で締め切っております。

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください

 

(前職は労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、働き方改革、ハラスメント対策の推進や、

企業や労働者の方からのご相談にも対応していました)

 

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのためのコーチ 伊藤史子です

 

第6章 悪癖その2 「あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する」

 

 

(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)

サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス

日本経済新聞出版社

 

 

 

悪癖その2の続きです。

 

(本の概要をまとめて掲載しています)

 

 

「モーリーンの大きな教訓」

 

 

 

モーリーンは、サンフランシスコの一流法律事務所のシニアパートナー。

 

早いうちから輝かしい功績をあげていたにもかかわらず、

彼女がパートナーになったのは同期男性よりも遅かった。

 

 

 

過小評価をされていると感じたモーリーンは、

クライアントが「うちの会社の顧問弁護士にならないか」と打診を受け、

モーリーンは勤務先の部門長に転職を考えていると話した。

 

 

 

すると男性の部門長は「パートナーになれたら辞めないでウチに残ることを考えるかい?」と尋ね、

モーリーンはすぐさま「YES」と答えた。

 

 

 

部門長は、「そうなると思っていていいよ。そうなるまで、動かないように。

パートナーシップ委員会は君にその気があることを認識していなかったと思うから」

 

 

 

モーリーンは、部門長に言わなかったが、心の中でつぶやいた。

 

・入社した日から身を粉にして働いていたのに、会社の誰も気づかなかったの?

 

・実績を見ていながら、なぜ彼らは私がパートナーになることを目標にしてなかったなんて思ったの?

 

・一生アソシエイトでいたいと思っていたとでもいうの?

 

 

 

パートナーに昇進したモーリーンは、パートナーシップ委員会

(候補者を評価しパートナーへの昇進を決める)に参加することになった。

 

 

 

男女それぞれの候補者がおり、モーリーンは女性候補者の

クライアント管理に格別優れている点を評価し、

 

現状直面している課題からも女性候補者の仕事が

重要になると判断し、女性候補者をパートナーへ推薦した。

 

 

 

ところが別の委員は、「男性を昇進させないと、

競合事務所に取られるのが気が進まない」と言った。

 

 

 

「何故男性が辞めると思うのか?」とモーリーンが尋ねると、

 

委員は

「それは簡単なことだ。

入社したその日から彼はパートナーになることを話してきたから」

 

「今パートナーにしなければ、彼にオファーを出す最初の事務所に移ることは保証して良い」

 

 

 

モーリーンが「女性候補者も昇進を期待しているのでは?」と尋ねると、

 

 

 

委員は

「たぶんね。

 

だが、彼女はそのことについて話したことがないし、

検討して欲しいと強く言ってきたこともない。

 

彼女は仕事自体を楽しんでいるように見える。

だから今年選ばれなくても辞めることはないと思う」

 

 

 

このことから、モーリーンは、自分がパートナーになるのに時間がかかったと気付いた。

 

 

 

なぜなら、入社時からパートナーになりたいと話さなかった。

 

抜きん出た仕事をしていれば、時が来たらパートナーになれると思っていた。

 

そういうものだと想定していた。

 

 

 

その後も、パートナーシップ委員会に参加したモーリーンは、

男性を女性より先に昇進させる同じ根拠を聞かされてきた。

 

 

 

そこで学んだ最大のポイントは、

 

「パートナーになることをずっと話しているアソシエイトは、

パートナーに向いていると見られる」

 

ということだった

 


 

このモーリーンの気持ち、良く分かります!

 

一生懸命働き、成果や実績を出せば、何も言わなくとも認られ昇進できる、と。

 

 

 

「努力すれば認められる、努力を陰ながら見てくれている人がいる」

 

日本で昔から良く聞く言葉ですが、確かにそうかもしれませんが、

陰徳とビジネスの現場では違うようです。

 

 

 

前回で取り上げた自分の実績を言わないだけでなく、

「自分は昇進したい」と入社早々から日々言っていないと、叶わないとは!?

 

 

 

男性は昔から仕事をしており、これまで上司の言動や、

上司・先輩からのアドバイスで

そのようにするよう学んでいたのでしょう。

 

 

 

しかし、女性はこのようなモーリーンのような先人がいなければ、

「どうすれば男性の後回しにならず昇進できるのか?」を学ぶ機会はなかったのです。

 

 

 

自分が「昇進したい」と言っていないと昇進できない!! 実績は二の次!

 

愕然とします。

 

 


 

「力の限りよく働けば、認めてもらえる」という戦略のせいで、

女性は男性よりもパートナーになるのが遅くなる。

 

   ↓

 

毎年男性が先に昇進するのを見て女性は、

ウチの会社は女性の価値や可能性を認めないのだと結論する

 

   ↓

 

女性は社外への機会を考えるようになる

   ↓

上司である男性は、

・男性よりも女性の方が辞める傾向があるという信念を強めるようになる。

・女性の組織や仕事へのコミットメントの方が低いと見るようになる。

 


 

こんな構図が働いているのです。

 

これは、女性だけでなく、企業の人事担当者や男性にも

理解をしてもらいたい点です。

 

 

 

「ウチの会社は、女性が辞めていくんです」

 

その本当の理由、分かっていますか?

 

 

 

「この会社にいても、自分はこれ以上評価されない。認められない」

 

そう思って、優秀な女性が「見切りをつけて」辞めていくんです。

 

 

 

また女性も、このような退職が続くと、

会社にも「女性は辞めてしまう」「コミットメントが低い」という

印象を与えてしまい、後輩が損をしていくのです。

 

 

 

それはただ「自分は昇進したい」と伝えていないがために!

 

 

 

それは決して恥知らずにアピールするということではなく、

 

「正しく伝える努力をする」ということだと今は思います。

 


 

また、女性の昇進が検討されると、

 

「彼女は今パートナーになることにそんなに

関心がないんじゃないかな。出産適齢期だし

 

という発言が出てくる。

 

 

 

しかしモーリーンは、女性パートナーの大半は子供がいることを指摘し、

 

女性の年齢でパートナーになることに

関心があるかどうかを想定すべきではない

 

と指摘した。

 

 

 

その結果、時間はかかったがパートナーシップ委員会では、

 

「女性に会社での将来のキャリアをどう考えているか尋ねること」

 

というシンプルな解決案にたどり着いた。

 

 

 

そこから、幾つかの出来事が動き出し、昇進する女性の数は増え辞める女性が減って行った。

 

 

 

モーリーンはこう言う。

 

 

 

「入社した時から、私はものすごく優秀なのだという男性はいつでもおり、

かつては本人がそう言うからそうに違いないと想定していた。

 

 

 

しかし、

 

『パートナーの資質がある人』と

『ただそう言う人』の間には、相関関係がない

 

ことに、シニア・パートナーも慣れてきた。

 

 

 

経験から、モーリーンは、入社してくる女性に

 

「自分で注目を得るように努力することがいかに重要か」

 

を説いている。

 

 

 

具体的には、

 

・何をしているのか

・何を達成したか

・やる気になっているのはなぜか

を話すこと

 

 

 

・パートナーになりたいなら「なりたい」と繰り返し言う

 

 

 

そうしなければ、上の人は、あなたがコミットしていると思わない。

 

一生懸命働いているだけでは、行きたいところにたどりつけない

 


 

女性が出産や育児中ということを「勝手に」考慮して、

本人の希望ではないのに責任の軽い業務を担当させる、

 

中には「マミートラック」というワーキングマザー向けのキャリアコースまであるそうです。

 

 

 

ここのポイントは、

「女性本人がどう思っているか?」 

それを確認すること

 

 

 

出産適齢期であっても、育児中でも、

仕事を頑張り成果を出して、どんどんチャレンジしたい女性も多いのです。

 

 

 

モーリーンの最後の「何を話すのか?」は重要だと思います

 

 

 

会社に対し、自分の働きや貢献を客観的に判断しないのがいけない!と憤るだけでは不十分なのです。

 

 

 

人事考課の場面などでも、

ただ「頑張っています!」では、相手は理解できない、

相手には正しく伝わらないのです。

 

 

 

「何の業務を」

「どのくらい(数値とか)達成したか」

「(やりたい仕事があれば)なぜ自分はこの仕事がやりたいのか」

といったことを、

 

 

 

相手(主にオッさん)に分かるように、

 

(女性同士ではふんわりイメージトークで伝わるのですが、男性は無理です)

 

話す努力が欠かせないのですね。

 

 

 

すぐには難しいかもしれませんが、これも「癖」なのでやっていくうちに身に付くと思います。

 


 

次回も、引き続き、女性が自分の仕事が注目されるように取り組めば良いか?の続きです。

 

 

 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 


ブログで取り上げているこの本の読書会、来月(3月)開催予定です。

 

 

 

第8回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」〜日本一ゆる〜い読書会〜

 

日時:3月3日(火)19:00〜21:00

 

場所:大阪市内(お申し込み頂いた方にお知らせします)

 

参加費:会場費を人数割(約500円)

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

 

 

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

読書会もちょうど「悪癖その2」なので、

どんな感想が聞けるのか?楽しみです。

 

また、参加者が実際に「悪癖を止めることに取り組んでみる」のも

面白いかも?と考えています。

 

 

 

組織で働く女性リーダーへのコーチングをしています。

 

 

高い成果を求められる中、

・部下育成で困っている

・成果を出すのに自分だけ頑張ってしまいチームで成果が出せない、

・自分でなんでもやらないとと思って頑張ってしまう

・自分がいないと仕事が回らないと思っている

・リーダーや管理職になるのに不安がある

 

そんな女性の方へ、コーチングならではの気づきが得られます。

私の経験からのアドバイスも行っています。

 

 

 

また働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください

 

(前職は労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、育児休業・介護休業、働き方改革、ハラスメント対策を担当、

企業や労働者の方からのご相談にも対応していました)

 

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのためのコーチ 伊藤史子です

 

第6章 悪癖その2 「あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する」

 

 

(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)

サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス

日本経済新聞出版社

 

 

 

悪癖その2に入りました。

 

 

 

前の章で、

自分の功績をはっきりと主張しないと、

組織の中での昇進やキャリアの進展が妨げられることを見た。

 

 

 

この悪癖のコインの裏側は、

自分が注意を惹くように努力しなくても

人はあなたの仕事ぶりに気づいてくれると期待することだ。

 

 

 

この2つの悪癖は2つ一緒に働く。

 

 

 

サリーのワークショップで自分たちの仕事ぶりに

注意を惹くことがうまくできないと言った人たちは、

よく次の2つの理由を述べる。

 

 

 

1つは、前章で詳しく見た不愉快なほら吹きという答え。

 

 

 

もう1つは、私のすることじゃないという答えで、

 

「優れた仕事は自然と目立つものだ」とか

「私がいい仕事をすれば、人は気づくはずよ」

 

という言い方で表現されるのが普通だ。

 

 

 

こういった信念は、自分の仕事ぶりを主張しない

格好の言い訳に使われている。

 

 

 

だが、それは、あなたの最高の努力を妨害し、

一生懸命働いた仕事の成果が見過ごされる結果となる

 


 

「不愉快なほら吹き」は、前回のブログや

第7回読書会でも取り上げた内容です。

 

 

 

そして「自分が注意を惹くように努力しなくても

人はあなたの仕事ぶりに気づいてくれると期待する」ことも、

 

私自身も前職で仕事をしていた時は、

なんだかそのように思っていました。

 

 

 

今思うとなんででしょうね?

 

 

 

その根拠が良く分からないですね。

 

 

 

そして、そのように信じ込んでしまったのは何故なんだろう?

 

 

 

根拠なく「それが良いこと」だと信じ込んでいるものは沢山ありそうです

 

(それを「思い込み」と言うのでしょう)

 

 

単なる思い込みで済んでいるうちは良いのですが、

この悪癖は次のような、否定的な思考パターンに進んでしまうという怖さがあります。

 


 

企業は、素晴らしい製品をただ作って、

顧客が買いたいと思う「べき」であるとは想定していない。

 

 

 

企業は、マーケティングの部署を持ち、

自分たちの仕事をうまく宣伝している。

 

 

 

プロフェッショナルとしてあなたにもマーケティングが必要だ。

 

 

 

さもなければ、あなたが望む称号を得られていない、

評価されていない、認められていないと感じることだろう。

 

 

 

あなたが一生懸命働いていることに全く気づいていない

上のほうの人たちに腹を立てるばかりか、

 

注目を集めるスキルに巧みな同僚にも腹を立てるようになるだろう。

 

 

 

そして、あの人たちは単なる目立ちたがり屋なんだ、

彼らみたいに自己中心的ではない私はえらい、と思い、

 

日陰に立たされながら、自分の素晴らしさに心の安定を求めるようになることだろう。

 

 

 

この種の否定的な考え方に凝り固まってしまったら、

自分の仕事がほんとうに適職なのかと疑問に思うようになってくる。

 

 

 

結局のところあなたの周りの人があなたの努力に気づく能力を持たないのなら、

ほかで働いたほうがいいだろうと考える。

 

 

 

こうして、就職時には完璧と思えた仕事が魅力を失っていってしまう。

 

 

 

だからこそ、気付いてもらうことを期待するよりも

もっと積極的なアプローチが重要なのだ。

 


 

もの凄く大切で重要な内容なので、引用しまくりです!

 

 

 

企業だって、ただ売れるのを何もしないでいるのではなく、

自社製品はしっかり宣伝して買ってもらおうとしている!

 

 

 

物に喩えると、本当によく分かります。

 

 

 

著者の言う、自分の仕事ぶりを自然に気づいてもらえると思っている弊害は

 

整理すると

 

・女性が自分の仕事ぶりを自ら伝えることをせず、

気付いてもらえると信じている

(自らアピールするのは嫌だ)

   ↓

・(仕事ぶりが周囲に気づいてもらえないので)

 望む役職や仕事が得られない

 人事評価などで評価されない

 認められていないと感じる

   ↓

・自分の実績に気づかない上司や上層部に腹を立てる

   ↓

・自己アピールの上手い同僚に腹を立てる

   ↓

・「自己中でない自分はエライッ!」と自分を褒め、

目立たないポジションや処遇に甘んじ、

自分の素晴らしさに心の安定を求める

   ↓

・自分の仕事が適職なのかと疑問を持ち始める

   ↓

・周囲が努力に気づいてくれないのなら、他で働いた方が良い!!

 

 

 

という展開に!!

 

 

 

自分の努力や成果を伝えようとせず、他人が気づいてくれると期待していると、

今の職場には居場所が無い!!とまで感じ、退職や転職に進んでしまう。

 

 

 

これは、このような女性が働く企業にとっても大きな損失ですし

(元々仕事ができる人だから、辞められるのは困るはず)

 

女性本人にとっても、自ら仕事ぶりを伝えられていたら、こんなことにはならなかった!

 

 

双方にとって、大きな不幸な気がします。

 

 

 

私も組織で働いて居た間

「どれだけ自分の仕事ぶりを上司や周囲に伝えられていたか?」

振り返ると、十分ではなかったのかも知れないな、と感じます。

 

 

 

この本の女性のように

「気づいて報いてくれると期待」していた方が

多かったように思います。

 

 

 

上司も周囲も、エスパーでも神様でもないので(笑)

分かるように伝えるしかありません

 

(これって、夫婦関係の妻が夫に対する不満にも当てはまりそうですね)

 

 

 

今もプロフィール作成やら職務経歴書の見直しなどで、

改めて自分の仕事ぶり(=成果、実績)を

しっかり伝えることに向き合っている最中です。

 

 

 

言わなきゃ(伝えなきゃ)、

誰も私の実績を知ることはできない!!

 

 

 

この章の言葉は、まさに私自身の課題でもありますが、

 

 

「この悪癖を知らなかったら!?」と考えると、

 

ずっと間違った努力ややり方を

「それが正しい」と信じて続けていただろうと思うと、

 

怖い気がしますし、

余計悪い方向へ行ってしまったのだろうと感じます。

 


 

次回は、悪癖その2「あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する」の続きです。

 

 

 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 


ブログで取り上げているこの本の読書会、今月も開催予定です。

 

 

 

また、日程は決まり次第お知らせします。 

 

 

 

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(前職は労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、働き方改革、ハラスメント対策の推進や、

企業や労働者の方からのご相談にも対応していました)