高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーの相談家 伊藤史子です

 

 

 

いつもの女性悪癖の本の感想では無く、私自身の体験から気づいた、人材活用の内容です。

 

 

 

私は前職を退職し一年間、前職場が用意してくれた

再就職支援会社にお世話になりました。

 

 

 

そこに来られていた50代の方の再就職状況を見ながら感じた事です。

 


 

再就職支援会社のサービスを利用される方は

大企業出身の方が多く、

 

ご経歴も商社やメガバンクなどで海外勤務もなさっていたという

私からしたらとてつもないキャリアの持ち主の方々です。

 

 

 

そんな方々が、「年齢が高いから」との理由で転職先が見つからず

 

役所の嘱託職員になられたり

 

(元役所としては、そのようなずっと同じ企業でお勤めされてた

 

いわゆる「履歴書がキレイ」な方は安心なので、大歓迎だったのですが)

 

 

 

余りにも書類選考すら通らないので

 

「福祉タクシーの運転手に応募しようか…」

 

と、弱気になられる始末。

 

 

 

この方々のせっかくの貴重な経験や知見が、二度と活かされ無いのは

 

日本全体として見ると、大きな損失になっているのでは!?

 

と感じたのです。

 

 

 

彼らの体験や知見を欲しがっているところは多いのではないか…。

 

 

 


 

そしてもう一つ、私の経験も踏まえて、ベテランの人材がいなくなる事への

大きな影響も気づきました。

 

 

私も労働行政で長年仕事をしているうちに、

就業規則の「育児・介護休業規定」は、

真剣に見なくても眺めてるだけで間違いが見つけられたり、

 

 

 

助成金審査では他の職員の一次審査後に、

再チェックする際、「何かおかしい・・・」と違和感があり、

 

改めて出勤簿と賃金台帳を突き合わせると、

明らかに出勤日数が合わないのが分かり

 

事業主呼び出して問い詰めたところ不正を認め、

その年の助成金を不支給にし、前年分を返還処分にしたこともありました。

 

 

 

(不支給処分にすると、時には「お前なんか人間じゃない!」くらいの罵詈雑言を

3時間以上浴びたこともあります)

 

 

かつて建設会社を経営していた叔父も、見積書などの数字を見ていて、

「『この数字だとこのくらいになる筈だが、合計がおかしい』と気がつく事がある。

 

それはそろばんや電卓でずっと計算していたから違和感に気付けるが、

今時のエクセル集計しかしていなかったら、その違和感は身に付かないと思う」

と語っていたこともあり

 

 

 

また、機械整備などされる職人さんが、素人では聞き比べが出来ない違いを

「音がおかしい」と言って異変に気付かれたり

 

 

 

かつて人事担当で採用選考をしていた方も、

書類も経歴も何も問題は見当たらないが

「なんだか目が嫌だ」と思い、

 

同じく採用担当者に聞いてみると、同僚も「何か違和感を感じた」

と言われた経験がある

 

 

 

と、色んな方が

多くの経験を積んだからこそ分かる「違和感」

を語られ、

 

 

 

「おかしい」と直感レベルで、

まるでアラームが鳴るかのように気づく事ができる

 

 

 

こんなもの凄い能力をベテランの方は身につけているのです。

 


 

近年、企業でも役所でも、

50歳以上の従業員を対象とした早期退職勧奨制度を設けるところが増えてきています。

 

 

 

年代の従業員の偏りを(ミドル以上が多く、若手が少ない)解消する為

 

ベテラン層の人件費を企業の負担軽減の為

 

ベテラン社員を手離していくのですが、

 

 

 

「その人件費で若い社員が多く雇える」とも言われたりしますが、

 

 

 

頭数だけは増やせますが、

 

「直感レベルで違和感を感じる」能力やスキルは入ってこないのです。

 

 

 

ニュース等で報道される企業や組織のミスやトラブルは、

このような人材がいなくなり、未然に違和感に気づき防ぐことができなくなった事も

一因かもしれません。

 


 

日本は今後人口減少が進み、当然労働力人口も減少します。

 

 

 

現在もすでに慢性的人手不足にあり、その対策として

私も四半世紀担当した女性活躍もその一つですが、

 

もう一つ重要なのが「シニアの活躍」もあると思います。

 

 

 

定年延長も言われるようになり、

 

また年齢の偏りからポスト不足により昇進もできず

 

いわゆる「キャリアの踊り場」状態が見られるという問題もあります。

 

 

 

50代以上の社員の活躍をどうするのか?

 

「年齢が高い」だけで、閑職や単純労働、10年前と同じ業務に据え置く…

 

果たしてそれで良いのか?

 

この世代をどう生かすのか!? も必要な対策だと感じます。

 

 

 


 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 

 

組織で働く女性リーダーへのご相談やアドバイスをしています。

 

高い成果を求められる中、

・部下育成で困っている

・成果を出すのに自分だけ頑張ってしまいチームで成果が出せない

・自分でなんでもやらないとと思って頑張ってしまう

・自分がいないと仕事が回らないと思っている

・リーダーや管理職になるのに不安がある

 

そんな女性の方へ、困りごとを伺い、一緒に考えたりワークで気づいたり、

時には、私の経験からのアドバイスも行っています。

 

 

 

また働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください

 

(前職は労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、育児休業・介護休業、働き方改革、ハラスメント対策を担当、

企業や労働者の方からのご相談にも対応していました)