高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのための相談家 伊藤史子です

 

 

第8章 悪癖その4「人間関係を築くだけで活用しない」です。

 

(本の概要をまとめて掲載しています)

 

 

 

 

(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)

サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス

日本経済新聞出版社

 

 

 

大半の女性は、強い人間関係を築く能力が高いと言う。

 

 

 

2つの国際的な研究でも、シニアリーダーは部下の女性の

 

・人をやる気にさせ、しっかり仕事をさせる能力

・強いチーム構築力

・双方のメリットのあるウィンウィンの交渉

・共感しながら人の話を聞く能力

・士気を高める能力

 

を高く買っている と言う。

 

 

 

なぜ、人間関係構築能力に優れた多くの女性が、

組織の上の方に上がることができないのか?

 

 

 

その答えは、「人間関係の活用はどうも気が進まない」と言う人が多い。

 

 

 

有能で良く働く女性が、特定の目的、あるいは自分の長期的キャリアのために

人脈を利用するとなると、考えることすら反発するのをよく見かける。

 

 

 

なぜ、利用するのをためらい、後ずさりするのかを女性に尋ねると

 

「利用しているように人から思われたくない」

「利己的な人は嫌い。私はそうなりたくない」

 

 

 

これらの発言を見ると、人間関係を活用するのは、

あまり良い人がすることではないという解釈をしていることが明確だ。

 

これは問題だ。

 

人間関係を活用することは、仕事で成功を遂げるのに不可欠だからだ。

 

 

 

優れたキャリアはたんに才能や勤勉によって築かれるものではない。

 

相互に役立とうと助け合うことによる。

 

これは男性の方が得意とするところだ。

 

男性は、今回力になってくれたら君のために何でもするよ、と言うことに抵抗がない。

 

誰かと親しい関係を持つことよりも、必要な時にその人の助けを頼れるかどうかの方が大切だ。

 

 

 

人間関係を築くには

 

男性は

・仕事で人間関係を築く時には、通常焦点を絞り込んでいる

・自分の目標達成に役立つと思う人を求める

 

 

 

女性は

・成功している仲間を尊敬し、友達になろうとする

・仕事のことを話せる誰かが欲しい

・一緒に働く誰かが困っていると助けてあげようとする

 

 

 

親しい人間関係を持つことは重要なことだが、

築いた人間関係を自分の目標達成のために活用することを頑なに拒めば、

自分の可能性を最大限発揮してすることができなくなる

 

 

 

影響を与える範囲を制限し、品の悪い政治ゲームとして片付けてしまうことで、

世界に役立とうとするあなたの能力が蝕まれてしまう。

 

 

 

正直、人間関係の活用で男女でこんなに違うとは思っていませんでした。

 

男性はこんな風に人間関係を活用しているのね!と言う感じです

(ある意味ビジネスライクです)

 

 

 

女性は仕事の面においても、人間関係を友人関係のように

大切に思っているのかもしれません。

 

 

 

また、女性が人間関係を活用することが、

「利用している」「利己的だ」と感じるのは、

 

以前にも出てきた「自分の実績を言わない」と同じように、

「品が無い」「自己中心的」だと捉えてしまっているのだ!と気づかされます。

 

 

 

男性は、「人を利用する」のではなく、

お互いのメリットになるように活かそうと言う感覚なんですね。

 

 

 

認識を変えると、人脈を活かすことがプラスになりそうですね。

 

 

 

また、余談ですが、食事をした際、

 

男性は「今回は自分が払います(次回は相手が支払う)」と言うらしいですが、

 

女性は「割り勘」ですよね。

 

なんか、そんなところにも影響がありそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

「レバレッジの基本」

 

 

レバレッジ(人間関係の活用)は、キャリア・スキルの中でも重要なもので、

大きな見返りをもたらしてくれる戦略的なやり方だ。

 

 

 

成功したリーダーは、それをどう使うかをわきまえている。

 

 

レバレッジはどうも嫌だ、疑わしいものだと思っていたとしても、

それがどう機能するか基本的なところを理解しておくと得るところが多い。

 

 

 

基本1 「レバレッジは見返りを前提とし、必ずお互い様となる」

 

 

 

基本となる前提は、私を助けてくれれば、私もあなたを助けますよということだ。

 

レバレッジの関係はつねに相互にとってためになるように働く。

 

何かを頼んだら、見返りに何かを提供する。

 

そしてあなたも相手も、引き続き互いのためになろうとする。

 

 

 

基本2 レバレッジは戦術的・戦略的な目標達成に使われる

 

 

 

相手に依頼することからレバレッジが始まる。

 

 

「この顧客を動かすにはどうしたら良いか教えてくれる?」

 

これはすぐさま目的を達成する手伝いをしてもらうための戦術的な依頼で、

今週、今月、今年役立つことだ。

 

 

だが、将来役に立つかもしれない人を知るという

大きな戦略的目標にもレバレッジは役にたつ。

 

これが最大の効果かもしれない。

 

戦略的な依頼をすることでギブアンドテイクの関係のドアが開かれる。

 

すぐさま見返りがなくても、将来、長期的目標実現の助けにあるかもしれない。

 

 

このような互恵関係は、あなたの目的と頼む相手の目的がうまく調和し、

補完し合う場合にもっともうまく機能する。

 

 

 

基本3 レバレッジは意図的なものだ

 

 

 

特定の目的を念頭にレバレッジを築くから、

友人関係を築くのとは異なる基準を使うことになる。

 

 

・関係を築こうとしている人は現在、あるいは将来あなたの役に立つだろうか?

 

・彼女はそのうちにパワーを持つようになる人だろうか?

 

・将来あなたのために役立つ存在になろうと彼が一生懸命になってくれるような何かを、

今あなたは提供できるか?

 

 

 

相手を好きかどうかは、主要なポイントではないが、

好きになれない人と互恵関係を持とうとするのは決して良いアイデアとは言えない。

 

 

 

相手をどう感じるかよりも重要なのは、

時とともに2人が互いに役立つような適切なポジションにあるかどうかだ。

 

 

 

これが、

友人関係とレバレッジの違う点だ。

 

 

 

基本4 レバレッジは、はっきりとした見返りをもたらす

 

 

前章で、熟達と認知の関係で、内因的な見返りと外因的な見返りの2つの違いについて述べた。

このコンセプトは、レバレッジにも適用できる。

 

 

友人関係や単なる同僚としての関係では、

見返りは内因的だ。

 

 

レバレッジでの関係では、見返りは外因的だ。

 

計測可能で具体的だ。

 

・新しい見込み顧客や投資家へのアクセスを得る

 

・自分の評判や注目度を高めるチャンス

 

・新たなスキルを学ぶチャンスを得る

 

 

レバレッジを築く時、あなたの目的がつねに前面に出てくる。

 

かといって、その人との時間を大切にしないとか、

楽しまないということではない。

 

 

 

だが、内因的な見返りはボーナスのようなもので、

それがポイントではない。

 

 

 

これを読んだ時の第一印象は、「7つの習慣」に出てくる

Win-Winの関係を思い出しました。

 

 

 

どちらかが買って、どちらかが負ける のではなく、

両者にメリットがある そんな関係を築くことが

成功につながる。

 

 

 

決して、相手を利用する ということでなく、

自分を助けてもらったら、その分自分も相手に貢献する

そういうことがレバレッジかと思いました。

 

 

 

一方的に利用する関係だと、当然利用された側は

不愉快ですし、そのような関係は破綻します。

(私も公私で利用されたと感じた経験はしましたし、

嫌になってその人たちとの友人関係も解消しました)

 

 

「相互にメリットになる」ということを意識して関わるのであれば、

多くの女性が嫌がる「相手を利用しているのでは?」と感じるアレルギーも

緩和されると思います。

 

 

 

それと共に、「相手が自分にとって役立つ人物か?」という視点で見るという

ある意味ドライな部分もあるんですね。

 

仕事だから、こういう視点も必要なのかもしれません。

 

 

 

そして、「相手に依頼することからレバレッジが始まる」も、

大事なポイントですね。

 

なんとなく「先に頼まれごとを引き受けたから、こちらが依頼できる」と

私なんかは思ってしまいがちですが、

「先に依頼すること」も今後はやってみたいと思わさせられました。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

「正当な理由」

 

高い価値観を持つ女性は、関係を築き将来利用できるポイントを集めるよりも、

内因的な見返りを与えてくれる個人的な友情関係を強く求める。

 

 

 

抜け目のない駆け引きは、何か企んでいる、自分のことしか考えていないことだと思う。

 

 

この種の考え方には2つの問題がある。

 

 

 

第一に、「あなたの側にパワーがないことを想定」

している。

 

 

 

「あなたが私を助けてくれたら、私もあなたを助けてあげる」

という精神には、あなたには相手の役にたつ能力があることが

暗黙の了解になっている。

 

 

 

あなたは助けを求める哀れな人ではない。

 

 

 

レバレッジにかかわるということは、あなたが成功し、

出世していくことをやんわりと示すこと。

 

 

 

他の人を「使う」のは好まないと言う理由で拒むのは、

このようなパワーを自分は持っていないと考えていることを示す。

 

 

 

そして、相手があなたと関係を持つことに利点を見出すとは

想像できないと思っていることを示す。

 

 

 

第二は、「白か黒かの二者択一的考え方」だ。

 

 

利害関係のない友情を持ちたいと言う思いで動くか、

あるいは、自分のためだけにやっているのか。

 

この種の枠組みは中道の立場を許さない。

 

喜んで手助けをする良い人でありつつ、

自分自身のために何かを達成しようとすることを許さない。

 

 

 

この白か黒かの考え方は、女性が、自分のキャリアのために

レバレッジを使うことは見下すのに、

何か正当な理由のためにはまったく気にしないことで

はっきりと見て取れる。

 

 

 

かつて病院で総務として働いてたアマンダも、

知人の医療機器の営業ケビンから、

「商品を紹介したいから、役職にある人を紹介して欲しい」

と電話を受けた。

 

 

アマンダは、

 

・自分の個人的な友人に押し売りされたと思ってほしくなかった

 

・自分がその病院で働いていたことを知るまで、ケビンは何の関心も示していなかった

 

・ケビンが私を1人の人間として大切に思っているようには思えなかった。

 

と言う理由で、ケビンを避けようとした。

 

 

 

だからと言って、会社のスターで出世コースを駆け上がっている人に

ちょっとした手助けをするチャンスを撥ねつける理由にはならない。

 

 

 

友人を守ろうと思ったなら、紹介しても良いかどうかを

友人に尋ねることができたはずだ。

 

会社の製品が優れていることを知っているのだから、

つながりができたら、昔の友人にとってもためになることだったかも知れない。

 

 

 

アマンダが守ろうとしていたのは、実は、

「自分のためにレバレッジを使うのは受け入れられない利己的なやり方だ」

という自分の信念だけだった。

 

 

 

ケビンにはもったいぶっていたが、

アマンダは地元にオープンした家庭内暴力被害者シェルターのためには

人間関係を使って無理強いしている。

 

 

 

近所の人に基金集めのチケットを買うよう電話したり、

 

同僚にボランティアになるよう働きかけたりしている。

 

 

 

避難所を求める女性のためにと言う正当な理由のためには、

 

アマンダは友人に圧力をかけることも、

 

彼らを利用することも

 

押し付けがましくなることも全く気にしていない。

 

 

 

その目的は価値あることだと見ているから、

ケビンの「恥知らず」な戦術を同じことをするのを何とも思っていない。

 

 

 

彼女が反対をしていたのは、彼の戦術ではなく、

その戦術を彼自身の利益のために使っている点だった。

 

 

 

この考え方も、なるほど!と納得させられます。

 

レバレッジの関係は、自分が何もできない人ではなく

私もあなたの役に立てますよ!

だからお互い役立て合いましょう!だと、ずいぶん印象が変わります。

 

 

 

そして、「白か黒かつけたがる」のも、この本ではよく取り上げられていて

女性の傾向としてありそうです。

 

 

 

〇〇は良い・××は悪い

 

の考え方は、何だか物事に対して、

主観的に(感情的に)判断している印象を受けます。

 

「この人は○○するのね、ふ〜ん」くらいに

フラットに物事が見て、

「良い・悪い」をくっつけない。

 

 

 

そうすると変わりそうな気もします。

 

 

 

アマンダも、ケビンの行為が失礼だ!と怒っていても、

ケビンと同じことをしているんですね。

 

 

 

「自分自身の利益ならダメ、自分以外の人にするのは良い」

こういう白黒なんでしょうね。

 

 

 

この行為そのものではなく、アマンダの価値観に基づく判断だったのですね。

 

 

 

私も、つい白黒つけたがり(基本的にはっきりさせないと気持ちが悪い、

清濁併せ呑むのは苦手だったりしますが)

主観で判断したくなりますが、

 

 

 

物事に善悪をくっつけず、「そのことだけ」見るよう意識的にしているところです。

(客観視というのでしょうか)

 

 

 

それができると、かなり楽になりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

「自分の強みに基づいて行動する」

 

 

 

上を目指す女性は、レバレッジをキャリアのスキルとして

もっと上手に使うべきだと、私たちは経験から思う。

 

 

 

だが、多くの女性が使うのを阻むものは、

深く根ざした女性固有の強みにあることも経験から認識している。

 

 

 

何十年とリサーチした結果、女性は一時的に手を結ぶことよりも

強い個人的な絆を結ぶことを好み、

 

それが不屈の精神、長期的に立ち直る力、そして日々の喜びをもたらすと考える。

 

 

 

だから、もっとレバレッジを利かせるために、

親しい関係を築く天賦の才能を過小評価したり、

 

人間としての温かみや人への心配りを抑えたりするようにと

言っているとは思わないでほしい。

 

 

 

そうではなく、深いつながりを作るスキルを使い、

将来あなたの役に立つように意図的に関係構築するにはどうすれば良いかも考えてほしい。

 

 

 

また、道徳的な判断から関係に見返りを求めることを

切り捨てるのはどうなのかじっくり考えてほしい。

 

 

 

レバレッジは双方向で、自分が恩恵を被っているとき、

誰かほかの人も恩恵を被っているということを覚えておくと良いだろう。

 

 

 

うまくいくレバレッジは、ウインウインそのものだ。

 

 

 

著者は、女性の強みである親しい関係を作ることができることを否定するのではなく、

レバレッジはお互いにメリットになるんだよ!と伝えてくれているようです。

 

 

行間から、女性へのエールのような思いを感じます。

 

 

 

次回は、第9章 悪癖その5「初日から協力者を得ようとしない」です。

 

 

 

 

 

 

※写真は全て散歩中に見かけた花です

 

 

 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 


 

ブログで取り上げているこの本の読書会、5月もオンライン開催しました。

 

 

ちょうどこの内容の章だったのですが、

皆さんの体験もシェアしてくださり、

やはり一人で読むよりも沢山の気づきや

「ヘぇ〜!」と感心することがあり、楽しい時間となりました。

 

 

また、その時の内容はこちらでシェアしますね。

 

 

6月の読書会は、コロナが大丈夫であれば久しぶりにリアル開催できればと考えています。

 

(無理ならオンラインでの開催です)

 

 興味のある方はいらしてください。

 

 

 

 

 

このブログが、何かの役に立てれば幸いです。

 

長文ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。

 

(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、

働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、

企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)

 

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのための相談家 伊藤史子です

 

 

第7章 悪癖その3 「専門性を過大評価する」です。

 

(本の概要をまとめて掲載しています)

 

 

(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)

サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス

日本経済新聞出版社

 

 

「専門家になるために、仕事の細部まですべてマスターしようとするのは、

今の仕事キープするにはとてもよい戦略だ。

 

だがもっと高いレベルに移って行こうと考えるのなら、

専門性を磨いても上には行けない。

 

実際のところ、現状の仕事に精通することは、

その仕事に自分を閉じ込めるのに役立つ戦略になってしまう」

 

 

 

「あなたの分野で、あるいは組織で上に行こうと望むのなら、

専門性だけでは限界がある。

 

トップの仕事では専門性を持つ人を管理し、指揮を取ることが求められるのであって、

あなたの専門性を提供することは求められていない」

 

 

 

自分の仕事について「もっと詳しくなろう!」と専門性を

磨くことに没頭するのは、女性は多いかもしれません。

 

 

 

本でも言っているとおり、例えば職人さんとか、

仕事が固定されていて昇進昇格がない職種であれば、

 

専門性を磨くことが何よりの強みになるのですが、

 

昇進する可能性がある場合、それではダメだということです。

 

 

 

上に立つ人の役割は、

あくまでも専門家の力を生かして、指揮を取ることだから。

 

 

 

上に上がる可能性があるなら、専門性だけでなく

その他の要素も必要になります。

 

それは後半に出てきます。

 

専門性を磨くことに依存しては頭打ちになる、

いわゆる逆効果になると言っています。

 

 

 

私も女性で管理職や課長補佐になった人を見てきましたが、

 

・変わらずご自分で何でもやってしまう、

 (人に任せない、人の力を使わない)

 

・自分の仕事しかしない、全体管理や指揮をする気?がない(見ていない)

 

(ご自分のデスクの前に、ダンボールで衝立を作ってわざわざ

職場が見えないようにしていた方もいましたね…)

 

 

 

社員と上のポジションでは求められる役割が異なるのに、

切り替えができていない方が多かったように感じます。

 


 

本の中で

「仕事で充実感を得るには、熟達認知の2つが必要だ」

と言っています。

 

 

 

熟達は、専門性にかかわることで、自分が価値を見い出す

何かをとても上手に達成した時に感じる心からの喜び

(=内因性報酬)。

熟練そのものから満足感が得られる。

 

 

 

認知は、していることが認められること

(=外因的報酬)。

 

誰か認めてくれる相手が必要だが、女性はよい仕事をしても

男性よりも認めらることが難しいため、専門性を過大評価してしまう。

(熟達なら自分で可能だから)

 

 

 

女性は自分が達成したことを主張することをはばかるため、

認められることが少ない。

 

 

 

しかし、女性が認められないのは、周りの人がその貢献度を

低く評価するからという側面があり、

常に認められないと専門性が身を守る手段になってしまう。

 

 

 

女性リーダーの集会で基調講演をしたアシュレーは、

参加者に華々しい昇進にもっとも寄与したのは何かと聞かれ

 

専門家になることをやめる

 

それを学んだことです。

 

 

 

キャリアで学んだことでいちばん大きかったことは、

 

何の仕事でも専門性は期待されますが、

前に進むには余り役だたないということです。」

 

 

 

これには理由が3つあり、

 

 

 

第1に、完璧に学ぼうとするのは消耗することで、

先に進むのに必要な人間関係を築く時間がほとんど残されない

 

 

 

第2に、全てを完璧にこなそうと努力すると、

現在の仕事にあなたはピッタリだと周りに伝えることになってしまう

 

 

 

第3に、あなたの培った専門性のせいで、

上司はあなたがいなくては困るようになり、

当然あなたを今のポジションに据え置こうとする

 

 

 

 

アシュレーも第3のポイントで、目覚めた。

 

6年間会社で働き、他の事業にどうかという話が出た時

アシュレーの上司は「彼女を出すなんてできないよ」と答えたと聞かされた。

 

その話を聞いた時、アシュレー自身も

「上司がそんなに私を必要としているなんてと光栄に思った」が、

 

その後、自分よりも能力の劣る同僚が魅力的な昇進を得たのを見て、

「熟達の考え方」アプローチは、

彼女を立ち往生させていると悟った

 

 

 

以前上司だった人に相談すると、彼は

「どんな仕事も、仕事であると同時に

次の仕事につなぐものとして考える必要がある」と話した。

 

 

 

「仕事を完璧にこなしたからといって昇進する事は滅多にない。

 

みんなが君のことを知っていて、上のレベルでもいい仕事を

してくれるだろうと信頼するから昇進させるんだ。

 

そしてチャレンジする用意があることをアピールするから

昇進を得られるんだ

 

 

 

この理由の2、3について、

 

私も行政で企業を訪問し、女性の活躍について調査・アドバイスなどしていたのですが

(特に中小企業で見かけたのですが)、

 

 

 

あるベテランの女性が入社以来ずっと経理をやっている。

(男性は総務や他の業務も担当しているのに)

 

「どうしてこの女性は経理なのですか?」と尋ねると

 

「入社以来ずっと経理をやっていて、彼女がいなくなると回らないので、

経理から外すことができない」とのお答えが。

 

 

 

まさに専門性を磨きすぎて、今更異動させられない!

「余人を持って替え難し」になってしまい、

 

この女性のキャリアアップを阻害してしまったケースです。

 

 

 

ご本人が経理が大好きで、昇進や他の業務には関心がないなら良いのですが、

 

そうでなければ、

本人は会社への貢献のためにも良かれと思って専門性を磨いたのに、

 

本人は報われないという結果になってしまいます。

 

 

 

私自身も、この3つの理由など職場で教わったこともなく、

 

早く知っていれば「頑張りどころ」が変わったかもしれない!!と痛感します。

 


 

成功した人たちは、組織に「4種類のパワー」があることを理解していた。

(テッド・ジェンキンスの類型)

 

 

 

第1は「専門性」

これは、今まで見てきた通り。

 

 

 

第2は「人脈」

誰を知っているかによって生まれるパワー。

 

人脈は、リソースを得る時や、自分の貢献を注目してもらう為に

お金のように使うことができる。

 

 

 

第3は「個人的権威」

カリスマ性、他の人を元気づける自信に根差すもの。

 

キャリアを始めたばかりの時は個人的権威はあまりないが、

時間が経つにつれ評判とともに築かれる。

 

強い存在感、独特なパーソナリティ、忠誠心と信頼をかき立てるような話し方・聞き方、

並外れた重々しさ。

 

肩書きのあるなしにかかわらず、個人的権威は成功したリーダーを際立たせる。

 

 

 

第4は「肩書」

組織の中でどういう立場にあるかによるもの。

 

ドラッガーいわく「決定する権限を持つ人によって決定はなされるものだ」

 

 

 

この4つのパワーがバランスしている時に組織はもっとも健全になる。

 

 

 

肩書のパワーが他のパワーを凌ぐと、

十分な情報や十分な支持無しに恣意的に決定される傾向がある。

 

 

 

この4種類の類型は、専門性が肩書きのパワーに結びつくと

期待した経験があるなら役立つだろう。

 

 

 

専門性、人脈、個人的権威はキャリアの中で培い、利用することのできるパワーだ。

 

これらの補完的なパワーを伸ばすほど、肩書によるパワーを得る備えができる。

 

 

 

パワーを定義すると、「影響を与える可能性」である。

 

 

 

本の中で紹介された女性も、人脈が広がり自信がつくにつれ、

 

顧客も同僚も信頼できる人と見るようになり、

 

そう見られることで個人的権威を得た。

 

ついに部門長に任命された時、彼女は肩書のパワーを加えた。

 

 

 

ちょっと難しい内容ですが、最後の事例でなるほど!と思いました。

 

専門性だけなく、その他のパワーを身につけることによって

進んでいくのか!?と納得されます。

 

 

 

専門性から抜け出して、人脈を作りそこで「自分自身について知ってもらう」

   ↓

実績を出して認めてもらうことで、個人的権威が出来てくる。

   ↓

そこから肩書にもにつながっていく。

   

こういう流れが存在するのですね。

 

 

 

著者が、「肩書きが他のパワーを凌ぐと恣意的に決定される傾向がある」

も組織(役所)にいた経験上、分かる気がします。

 

「エライ人の言うことにはとにかく従わないといけない」

そんな環境では、柔軟で革新的なアイデアは出ないでしょう。

 

 

 

この章では、女性が専門性を過大評価する理由や、

それがなぜ逆効果なのか、

 

専門性以外のパワーを身につけて進んでいくことを

分かりやすく教えてくれています。

 

 

 

今一度専門性だけでなく、自分の人脈はどうだろう?振り返ってみたり、

人脈をうまく作っている人を観察するところから始めても良いかもしれませんね。

 


 

次回は、第8章 悪癖その4「人間関係を築くだけで活用しない」です。

 

 

 

コロナ自粛で、外で集まることができなくなり、研修もセミナーも飲み会も

オンラインが増えていますね。

 

 

 

先日参加したセミナーで、「波動を上げる」ことを知りました。

 

波動が変わらないと、いくら方法を変えても、

結果が変わらないとのこと!!!

(えらいコッチャ)

 

 

 

波動を上げる方法は、

 

・よく笑う

 

・身体を伸ばす、ストレッチ

 

・太陽を直視

 

・スキップ30秒(子ども心になる)

 

・運動

 

だそうです。

 

 

 

自粛していると、どれもおろそかになりそうですね。

 

私も朝太陽をみたり、日差しを浴びたりながらの散歩や

じっと座っていると体も硬くなるので、ストレッチや、

縮こまった身体を大きく使うようにしてみたり…しています。

 

※散歩中に見かけた花

 

 

 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 


 

ブログで取り上げているこの本の読書会、5月もオンライン開催予定です。

 

 

第10回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」〜日本一ゆる〜い読書会〜

(通称:アマゾネス読書会)

 

日時:5月28日(木)19:00〜21:00

 

利用ツール:ZOOM

 

参加費:無料

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

 

 

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

読書会は「悪癖その3 第7章」のP.142 「4種類のパワー」です。

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。

 

(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、

働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、

企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)

 

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのためのコーチ 伊藤史子です

 

 

 

第9回の読書会、今回は初のオンライン読書会でした。

 

 

 

私がZOOMのホスト役をするのは初めてで、

ログインするのに手間取り、参加者の方を10分もお待たせすることに…(大汗)

 

「日本一ゆる〜い読書会」と名乗ってて良かった!?と変な安堵感も…。

 

今回はオンラインだったので、普段参加できない遠方の方もご参加いただき

楽しい時間になりました。

 

 

 

大阪府内の方だけでなく、兵庫県、そして山口県の方も参加!

5名の方にご参加いただきました。

 

 

 

お仕事もキャリア支援の方や、収納整理の先生、組織の管理職経験者、など

今回もバラエティーに富んでます。

 

 

(焦って撮ったのでこんな写真になってしまいました…)

 

 

 

冒頭の自己紹介で、「現在ハマっていること」など伺うと、

 

・断捨離

・料理やホームベーカリーなど

・自宅でオンラインライブや音楽・歌舞伎の配信を観ること

 

など、在宅で時間があるからこそ出来ることをされている方が多いです。

 

 

 

そして、「コロナが終わったらやりたい事!」は

 

・海外旅行、USJ

・ライブ

・買い物

・リアルでランチやお喋りをする事

 

とアクティブな回答が目白押し!!

 

 

 

現在自粛中の業界の皆様、コロナ終わったらみんな総出で行きますよ!

 

負けないでください!!!

 


 

読書会の本は、いつもブログで取り上げているこの本

 

「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有の「キャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」

 

(サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス著 日本経済新聞出版社)

 

 

今回は、具体的な悪癖の3つ目です。

(悪癖は12個紹介されています)

 

 

 

今回も本の内容からの気づきだったり、

皆さんの経験などたくさんシェアしてくださいました。

 

 

 

今回は第7章悪癖その3「専門性を過大評価する」を皆さんで読みました。

 

最初の項目では、

 

(概略です)

女性が専門性を磨くことを頑張るのに、男性は仕事をこなしつつも

次のレベルに引き上げてくれる人間関係を築き、注目してもらう為に時間を使う。

 

との内容に対し

 

・女性は家庭や子育てがあるため、バランス良くしようとすると、そうなるのでは?

 職場で「椅子」を確保する必要があり、残れる道として専門性を磨くのでは?

 

 

・女性は他で認められられないから、専門性を磨くことになるのでは?

 

・男性はステップアップが見えやすいが、女性はそうではないから

 

という意見がありました。

 

 

 

特に印象的だったのが、ご自身も管理職や組織の長を勤められた方々が

 

・男性は、自分達の領域を荒らすと、叩きのめす(女性の進出も)。

 

・男性は嫉妬深い、それに比べると女性の嫉妬は可愛いものだ。

 

・女性が男性の中で活躍するには、人としてチャーミングで、

どこか抜けているようなところも見せ、助けて欲しい と言えるような人。

 

・男性の職場では、(女性は)「私は弱いんです」としていないと、嫉妬深い。

 パワーでねじ伏せられてしまう。

 

・女性も敵にせず、男女両方からバックアップしてもらうこと。

 人としてのチャーミング力が必要

 

 

というお話でした!

 

 

 

男性社会で、上(幹部や管理職)に上がったご経験談は、

 

「こんなことがあるのか!」と驚かされます。

 


 

また女性の特性として、

 

・なんでも自分でやりたがる→責任感が強い、努力をする→自分がしっかりしないと!

 となってしまいがちだけど、

 

実は、「他の人を参加させること」「他人を巻き込む力」が必要だ!と

 

 

・女性だらけの職場では、女性は「実力をつければ良い」と思っている

 

・組織だけでなく、個人の仕事でも一緒。「専門性を磨けば良い」と思っている。

 その為、どんどん勉強(深堀り、または広げる)をしている。

 

 

 

・派遣会社で管理職をされていた方からのお話では

 

派遣の女性は、クラーク(一般)からスタートし、

経理アシスタント→秘書(ジュニア・シニア)と進むパターンがある。

 

外資系役員の秘書だと80〜100万/月(ビジネスの接待での通訳も含むので)。

だけど3年間の有期雇用で終了する、といった興味深いお話まで…。

 

 

 

・女性は組織で求められる役割はチームリーダーまで。

 

その後は「若手を育てるお母さん役」!

 

 

 

・ドラマ「スーツ」に登場する女性は、

自分のやりたいことをハッキリ言うが

 

この本に登場するアメリカ人女性はそうではなく

日本人女性と共通するところがある。

 

あのドラマで、アメリカ女性に対するイメージを

勝手に持ってしまっているかもしれない。

 

 

 

といった、経験談やご感想も!

 


 

本の中で(概要です)

 

仕事で充実感を得るには、熟達と認知の2つが必要だ。

熟達は専門性に関わること。

 

そして2つ目に必要なことは「していることが『認知』されること」だ。

 

女性は実績を主張しないから認められにくい、

認知されないことで専門性が身を守る手段になる

 

しかしそれでは、前には進めない。

 

 

 

アンガーマネジメントの先生からも

 

・女性は人の役に立ちたいと思っている。

 

 その一次感情として、不安がありその払拭の為資格を取ることに向かう。

   ↓

 「認めてもらえる」と喜びを感じるが、出ていくのは怖いと思っている

   ↓

 行動の背景、気持ちの底に「何か」が働いている

 

 「認めて欲しい」「役に立っている」と思いたいがある!

 

とのコメントも!

 

 

他の方も、

 

・期待に応えようとして燃え尽きた経験から、自分らしく働こうと思った!

「何が楽しい?」

「認められたい?」

「役に立ちたい?」

を自分で確認することも必要かも?

 

 

 

・女性性=受け取る 男性性=与える があるのでは?

 

 

とのお話も出ました。

 


 

読書会に以前ご参加いただいた方からは

 

・このような勉強の仕方があるのか?と目から鱗です

 

・本もとっても良くて、身近で話しやすい内容です

 

・皆さんの職場ってどんな感じなのかなあという興味があります

 

・集られた方が皆さんステキで、とても心地良い空間でした

 

・読書会、あのまったり感が良かったです

 

とのご感想もいただいております。

 

 

 

ホッと一息つける時間を提供しています!

 

 

 

(読書会で大切にしているものです)


 

今回はご意見・ご感想が盛り沢山で、

皆さんご経験や知識をどんどんシェアしてくださり、

 

私自身知らなかったこともあったり、

新たに学んだこともあり良い時間になりました。

 

 

 

コロナ後は、以前と同じには戻らないだろうね!

 

きっと、良い変化も増えて、特にオンラインを使ったサービスが増え、

地方の方にチャンスが増えるだろうね! との話になりました。

 

 

また、5月もコロナが収束していなければ、オンラインで開催しようと思います。

 

 

 

次回読書会は、

 

「12の悪癖」の2つ目 第7章 悪癖その3「専門性を過大評価する」の続き

(142ページ「4種類のパワー」)からです。

 

 

5月下旬の開催予定です。

まだコロナがどうなるか分からない為、オンラインでの開催を予定しています。

 

参加希望の方はご連絡ください。

 

 

定員6名は、参加された方皆さんが話すことができる、

最大限度人数だと感じているので、定員で締め切っております。

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。

 

(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、

働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、

企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)

 

 

 

 

コロナ自粛の中、いかがおすごしでしょうか?

 

 

 

中には一人でいることが多くなったり、何も上手くいかなくて

気持ちが落ち込んでしまう人も多いかもしれません。

 

 

 

今日は、いつもの本ではなく、週末に読んでココロが温かくなった本のご紹介です。

 

(いつもの本の感想も、後日続けますのでご安心ください)

 

 

 

週末気分が落ち込んでしまった私は、気分転換にでもと、散歩に出かけました。

 

普段は出かけないエリアに、スマホのナビで徒歩で出かけてみました。

 

 

途中「こんなところに公園があるの?」と気づいたり、その公園をぐるっと一周してみたり…。

 

 

地元にも意外と緑のスペースや公園があるんだ!と気づかされました。

 

 

 

散歩の終点である駅前に、初めて入った小さな本屋さんがあって、

 

そこでこれまでだったら自己啓発やビジネス本コーナーに行くのに、

 

ホント何年ぶりかに小説や文庫本コーナーへ。

 

 

 

そこで、私の好きなチェリスト柏木広樹さんが

 

アルバムに収録している曲の元になった本を見つけました。

 

 

 

ちなみに、柏木さんのアルバムは 「VOICE」

 

 

 

 

 ※3曲目に入ってます!

 


 

「エミリの小さな包丁」 森沢明夫 著 (角川文庫)

 

 

 

 

この「エミリの小さな包丁」のお話はこんな感じ

 

 

本の裏面の紹介文を見たら「一体どんな話なの???」と

ギョッとしたものの、読んでみようと購入。

 


 

主人公エミリは、シングルマザーに育てられた若い女性。

 

母は何度も再婚を繰り返し、自宅には居場所がない。

 

そんなエミリは、自分に自信が持てない。(自己肯定感が低いんですね)

 

20歳年上の上司に言い寄られ好きになってしまい、

男性が既婚者だと知ったのに、

男の言葉(離婚するから)を信じてしまい、裏切られてしまう。

 

そのため、職も失い鬱状態になり、家賃も払えなくなり、

子供の頃に会ったきり疎遠の祖父しか頼れず、祖父の元へ…。

 

という始まり。

 

 

一体エミリはどうなっちゃうの?

 

と最初は心配から、読み進めましたが、

 

 

エミリが何もない漁村の田舎での生活を送るうちに、

 

ささやかで質素だけど、祖父の手がけた料理の美味しさと

 

 

深く立ち入らないけど、孫を見守り、必要な時に言葉かけをする祖父の姿

 

傷ついたエミリに、自分の辛い過去を話して元気になれるよ!と伝える地元の若者

 

 

 

そういったものが、エミリの心を癒し、大事なことに気づかせ、

 

自信のなかったエミリが、自分は自分で良いんだと思えるように変化していく。

 

 

 

そんな変化を読み進めるうちに、後半ではボックスティッシュ片手に

 

何度も泣きつつ鼻をかみながら、まるで私まで癒されるような心持ちになりました。

 

 

 

私も孤独や辛い気持ちが、温かく溶けたようでした。

 

 

 

人と話すことじゃなくても、このような美しい内容の本でも心が温められます。

 

 

 

「自分の存在価値と、自分の人生の価値は、

他人に判断させちゃだめだよ。

 

判断は必ず自分が下すことだ。

他人の意見は参考程度にしておけばいい」

 

 

 

「世界は変えられなくても、気分は変えられる」

 

 

 

「最近あった『小さないいこと』をなるべくたくさん思い出して、

その時の感情をあらためて丁寧に嚙みしめる」

 


 

小説は架空であっても、心が再生するにはこんな関わりなんだろうな、

と思わせてもらえます。

 

 

コーチングやカウンセリングの「スキル」ではなく、こんな関わりだろうなと。

 

 

そして最後は、自分自身が立ち上がるんですね!!

 

 

 

・早寝早起きでしっかり寝て、朝もきちんと食事し散歩する

 

・余計な情報は入れないで、疲れている時にはゆっくりする

 

・食事を美味しくいただき、日常の素敵なことや豊かさに気づいて心を整える

 

 

 

今のこんな時期にもとても参考になります!

 

 

 

とても私も泣きながら読んだせいか、心がスッキリし、温かくなったので

お勧めしたいと思い、紹介してみました。

 

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!!

 

コロナの中でも、何か素敵なこと、心ががあったかくなること、探していきましょう!

 

きっと大丈夫!

 


 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 

 

 

次からは、また悪癖の本に戻ります。いつもブログ見てくださって、ありがとうございます。

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのための相談家 伊藤史子です

 

 

久しぶりにこの本の感想です。

 

 

 

第6章「悪癖その2 あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する」

 

(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)

サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス

日本経済新聞出版社

 

 

 

悪癖その2の続きです。

 

(本の概要をまとめて掲載しています)

 

 

「エレベーターで売り込む」

 

著者は

 

「どのようにして、自分の仕事が注目されるように

責任を持って取り組めば良いのか?」

 

について、とても大事なことを語っていいます。

 

 

 

「仕事を通じてどこに行きたいと思っているのかを明確にすることだ」

 

 

 

「それから、あなたの考えを伝えるどんなチャンスも活用するように備えておこう」

 

 

 

ついつい、仕事でも就活でもうまく行かないと、

ヤケクソになりそうな自分がいます。

 

 

 

焦りが勝って、「早く結果が欲しい、その為にはそんなことは言っていられない!」と、

なりそうになる気持ちも、ここ1年以上感じていたので良くわかる!!

 

 

 

しかし、これが明かになっていないとブレブレになってしまいます。

 

 

どうしたらいいんだろう?と途方に暮れて終わりそうです。

 

 

 

焦る時こそ、「自分は仕事を通じて何をしたいのか?」に立ち返って

考えることが大切なんだなぁと、私も読みながら感じたところです。

 


 

そんな中、こんな事例があります。

 

 

 

「女性が組織でリーダーシップの立場になるために、

1つだけするとしたら、何をあげますか?」

 

との質問に対し、次の事例を紹介した。

 

 

 

「ある役員がエレベーターで若い男性社員と一緒になった際、

役員は男性に何の仕事をしているか尋ねた。

 

 

 

若い男性は、明瞭な3つの文章で答えた。

 

 

 

現在の仕事を話し、南アジア地域でヘッドになるとの目標を言い

自身の出身地と南アジアのつながり・役立ちそうな人物を知っている と伝えた。

 

 

 

このスピーチは1分とかからなかったが

沢山の情報が詰め込まれていた。

 

明らかに、彼は一言一言考えて、頭の中で何度もしっかり繰り返していたのでしょう。

 

 

 

そして、彼は売り込みのセリフが終わると話すのをやめ

エレベーターから降りようとする役員に名刺を渡した。

 

 

 

役員は「このことは亜大陸のヘッドに伝えておこう」と言った。

 

 

 

質問の回答者は、「皆さんこの話から学ぶことが多いと思うからです」と伝えた。

 

 

 

「将来何をしたいか、

なぜ自分はそうするのに適しているかに重きを置きながら、

今している仕事のことを話す。

 

明確に簡潔に、いつでも言えるように準備しておくこと」

 


 

また、このエレベーター・スピーチ=

「何をしているか、将来何をしたいのか、

そして自分はなぜそれに適していると思うのか」を

 

記憶して準備万端整えておくことには3つの利点がある とも言っています。

 

 

 

第一に、あなたが志を抱いていることを示す。その志は具体的なもので、

それに向かって努力していることが分かる。

 

 

 

第二に、今だけでなく将来にわたっても組織に役立つあなたのスキルやバックグラウンドを話すチャンスが掴める。

 

 

 

第三に、あなたは良く考えていて、内省的で、簡潔明瞭な人だということを示す。

この最後のポイントは、エグゼクティブにはとても重要!(いつも時間に追われているので)

 

 

 

もっとも印象的なのは、若い男性は「自分が言いたいことを言い終えたら口を閉じた」ことだ!

 

 

 

一番重要なのは、「それが本物であること。自分の将来を描き、そうしたいという強い望みがあることを伝える、心からのメッセージであることが大切。」

 

 

 

そして、「出来る限り簡潔にする。背景や余計な細かいこと、説明、正当化、逃げを用意することはみな要らない」

 

 

 

「出来る限り短く、はっきりと、そして力強いものにする」

 

 

 

「エレベーター・スピーチは、言うことが変われば新たに作れば良い。

目的は、シニアリーダーと接するチャンスが巡ってきたとき、

それを掴み取り、自分自身、そして自分の将来について語る準備ができていること。

 

 

 

「『気づいてもらうこと、チャンスを作ること』それが重要」

 


 

この項目は物凄く重要な話なのでほぼ引用しました。

 

 

 

女性はこのようなエレベーター・スピーチのようなことを

学んだことがあるのだろうか???

 

そんな事も感じました。

 

 

 

エレベーター・スピーチから、とある塾で学んだ際に

「自己紹介」の練習をしたことを思い出しました。

 

 

 

自己紹介は、唯一自分の話を聞いてもらえる時間。

 

その時に、(特にビジネスや商売ををしている人は特に)限られた時間内で、

自分が何をしている人なのかを伝えないといけない。

 

 

 

それは、その場でいきなり言おうとしてもまず上手く言えません。

 

普段から準備して何を話すか考えておかないとできないのです

 

(実際とある会議で「1分間で自己紹介してください」という機会がありましたが、

ほぼ皆さんアピールできずに終わっていました)

 

 

 

「自分が何がしたいのか、何ができるのか」

 

 

 

コロナで自粛のタイミングだからこそ、考えてみても良いかもしれません。

 

 

 

そしてもう一つ!

「簡潔明瞭」

 

 

 

ついつい、相手に分かってもらおうとする時、

「沢山の情報・背景がある方が相手は理解しやすいだろう」

と考えて、たくさん書いてしまいます。

 

 

 

これに気づいたのは、転職活動をした時に「職務経歴書をどう書くか?」

で悩んだ時でした。

 

 

 

相手目線に立ったら、

 

時間のない人が、文字だらけの長文の文章を読みたいと思うか!?

長話を聞きたいと思うか?

 

なのです。

 

 

 

相手はどういう状態なのか?を考え、

 

相手が欲しい情報を、簡潔に書く!話す!

 

 

 

自分目線ではなく、相手目線で相手の立場を考えること!

は、結構難しいですが、

 

 

 

これができないと、

そもそも相手は見てくれない・聞いてくれないので

何も始まらないんですね。

 

 

 

私も日々、私目線から相手目線への切り替え、健闘しています。

 


 

「基準を持つこと」

 

 

 

エレベーター・スピーチは、

個人として何を達成しようとしているのかを伝える、

理念や使命のステートメントを戦術的にしたものだ。

 

 

 

ピーター・ドラッカーはマーシャルにこう話したことがある。

 

 

「理念はTシャツに書けるようでなくちゃ」

 

 

 

何をしようとしているのか、なぜそうしたいと思っているのか、

 

一点の曇りもない気持ちでいれば、心の底から力強く簡潔に話せるのみならず、

 

どのようなチャンスはつかみ、何は見送るかがはっきりできる。

 

 

 

「これをすることは、私の大きな目標到達に役立つか?と自問すれば良い。

 

そうであれば、イエスと回答する。そうでなければノーと言うしっかりした理由がある」

 

 

 

エレベーター・スピーチは、

 

自分の将来をもっとはっきり考えるのに役立つ。

 

もっと自信を持ち心の準備ができていると思える。

 

真面目な将来性のある、注目すべき人材と思ってもらえる。

 

 

 

そして、気づいてもらうことを期待するだけの

受け身の態度が作り出す落とし穴から這い出すにはもってこいだ。

 


 

この「理念はTシャツに書けるようでなくちゃ」を読んで思い出しました。

 

 

 

創業塾に行った際、先生が

 

「誰に どうなって欲しいのか そのために自分の商品・サービスがある」

が、「一筆書き」で書ければそれは伝わる と。

 

 

 

これを聞いた時、起業でも就活でも共通しているのだ!!と感じました。

 

 

 

単に就活で「営業がしたいんです!」と言っても

「ふ〜ん、他社でもいいんじゃない?」となりますよね?

 

 

 

「この商品がこの人たちに役立って、便利になって欲しいから、

だからこの会社で営業がしたいんです」

となると、説得力が違いますね。

 

 

 

そして、本文にもあったように

エレベーター・スピーチがはっきりするからこそ、

自分がやること、やらなくて良いことが分かり、

それが判断基準になるのだと感じました。

 

 

 

私も色々分からないことだらけ、

やってもやっても上手くいかず

思いっきり迷宮入りしているところですが、

 

 

 

今一度「何をやりたいと思っていたのか」に立ち返り

エレベーター・スピーチを考えてみたいと

思わさせられました。

 


 

次回は、第7章 悪癖その3「専門性を過大評価する」です。

 

 

 

今コロナで都市部は外出自粛となり、自宅待機が長くなっています。

 

 

 

ついつい、TVなどでコロナの影響の報道を見ていると不安になり、

ネガティブなことを考えるようになりがちです。

 

 

 

でも、コロナで自宅にいるからこそ出来ること!

(普段、正月やゴールデンウィークでなければできないことなど)

 

それを、今やってみる時間にすることもできます。

 

 

 

・本文のエレベーター・スピーチを考える

 

・断捨離(結構やっている方多いですね)

 

・手の込んだ料理を作る

 

・積読の本やCD、DVDを鑑賞する

 

・ラジオ体操でも良いので運動する

 

色々ありますね

 

 

 

そして、今の心配だけでなく

 

「コロナが終わったら、何をしたいか?」を考えてみる

 

のもおすすめです。

 

(コーチングでは「視点を変える」スキルです)

 

 

 

「終わったら何したい? どうなっていたい?」

 

それを思いついたら、

 

 

「そのために何をする? それはどんな方法でやる?何が必要?」

 

「自分だけでやるのか、人に協力してもらうのか?」

 

「使えるもの(資源・過去の経験など)は何か?」

 

を沢山考える。

 

「そしてその中から何をやるか決める」

 

 

(コーチングではGROWモデルと言ってます)

 

 

 

スウィーツ好きなら、コロナ終わったら行きたいケーキ店を

調べて、リスト作り とか

 

 

 

旅行行きたいなら、ガイドブックやWEBで調べて

行き先ややること考えて、必要な荷物とか

時間あるなら会話も勉強してしまえ〜とか

 

 

 

妄想とともに手も動かしてみましょう!

 

 

 

1ヶ月後、何ができているかな?楽しみですね。

 

 

 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 


ブログで取り上げているこの本の読書会、4月はオンライン開催予定です。

 

 

 

第9回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」〜日本一ゆる〜い読書会〜

(通称:アマゾネス読書会)

 

日時:4月28日(火)19:00〜21:00

 

利用ツール:ZOOM

 

参加費:無料

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

 

 

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

読書会も「悪癖その3 第7章」です。