高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのための相談家 伊藤史子です
第7章 悪癖その3 「専門性を過大評価する」です。
(本の概要をまとめて掲載しています)
(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則
〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)
サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス
日本経済新聞出版社
「専門家になるために、仕事の細部まですべてマスターしようとするのは、
今の仕事キープするにはとてもよい戦略だ。
だがもっと高いレベルに移って行こうと考えるのなら、
専門性を磨いても上には行けない。
実際のところ、現状の仕事に精通することは、
その仕事に自分を閉じ込めるのに役立つ戦略になってしまう」
「あなたの分野で、あるいは組織で上に行こうと望むのなら、
専門性だけでは限界がある。
トップの仕事では専門性を持つ人を管理し、指揮を取ることが求められるのであって、
あなたの専門性を提供することは求められていない」
自分の仕事について「もっと詳しくなろう!」と専門性を
磨くことに没頭するのは、女性は多いかもしれません。
本でも言っているとおり、例えば職人さんとか、
仕事が固定されていて昇進昇格がない職種であれば、
専門性を磨くことが何よりの強みになるのですが、
昇進する可能性がある場合、それではダメだということです。
上に立つ人の役割は、
あくまでも専門家の力を生かして、指揮を取ることだから。
上に上がる可能性があるなら、専門性だけでなく
その他の要素も必要になります。
それは後半に出てきます。
専門性を磨くことに依存しては頭打ちになる、
いわゆる逆効果になると言っています。
私も女性で管理職や課長補佐になった人を見てきましたが、
・変わらずご自分で何でもやってしまう、
(人に任せない、人の力を使わない)
・自分の仕事しかしない、全体管理や指揮をする気?がない(見ていない)
(ご自分のデスクの前に、ダンボールで衝立を作ってわざわざ
職場が見えないようにしていた方もいましたね…)
社員と上のポジションでは求められる役割が異なるのに、
切り替えができていない方が多かったように感じます。
本の中で
「仕事で充実感を得るには、熟達と認知の2つが必要だ」
と言っています。
熟達は、専門性にかかわることで、自分が価値を見い出す
何かをとても上手に達成した時に感じる心からの喜び
(=内因性報酬)。
熟練そのものから満足感が得られる。
認知は、していることが認められること
(=外因的報酬)。
誰か認めてくれる相手が必要だが、女性はよい仕事をしても
男性よりも認めらることが難しいため、専門性を過大評価してしまう。
(熟達なら自分で可能だから)
女性は自分が達成したことを主張することをはばかるため、
認められることが少ない。
しかし、女性が認められないのは、周りの人がその貢献度を
低く評価するからという側面があり、
常に認められないと専門性が身を守る手段になってしまう。
女性リーダーの集会で基調講演をしたアシュレーは、
参加者に華々しい昇進にもっとも寄与したのは何かと聞かれ
「専門家になることをやめる。
それを学んだことです。
キャリアで学んだことでいちばん大きかったことは、
何の仕事でも専門性は期待されますが、
前に進むには余り役だたないということです。」
これには理由が3つあり、
第1に、完璧に学ぼうとするのは消耗することで、
先に進むのに必要な人間関係を築く時間がほとんど残されない
第2に、全てを完璧にこなそうと努力すると、
現在の仕事にあなたはピッタリだと周りに伝えることになってしまう
第3に、あなたの培った専門性のせいで、
上司はあなたがいなくては困るようになり、
当然あなたを今のポジションに据え置こうとする
アシュレーも第3のポイントで、目覚めた。
6年間会社で働き、他の事業にどうかという話が出た時
アシュレーの上司は「彼女を出すなんてできないよ」と答えたと聞かされた。
その話を聞いた時、アシュレー自身も
「上司がそんなに私を必要としているなんてと光栄に思った」が、
その後、自分よりも能力の劣る同僚が魅力的な昇進を得たのを見て、
「熟達の考え方」アプローチは、
彼女を立ち往生させていると悟った。
以前上司だった人に相談すると、彼は
「どんな仕事も、仕事であると同時に
次の仕事につなぐものとして考える必要がある」と話した。
「仕事を完璧にこなしたからといって昇進する事は滅多にない。
みんなが君のことを知っていて、上のレベルでもいい仕事を
してくれるだろうと信頼するから昇進させるんだ。
そしてチャレンジする用意があることをアピールするから
昇進を得られるんだ」
この理由の2、3について、
私も行政で企業を訪問し、女性の活躍について調査・アドバイスなどしていたのですが
(特に中小企業で見かけたのですが)、
あるベテランの女性が入社以来ずっと経理をやっている。
(男性は総務や他の業務も担当しているのに)
「どうしてこの女性は経理なのですか?」と尋ねると
「入社以来ずっと経理をやっていて、彼女がいなくなると回らないので、
経理から外すことができない」とのお答えが。
まさに専門性を磨きすぎて、今更異動させられない!
「余人を持って替え難し」になってしまい、
この女性のキャリアアップを阻害してしまったケースです。
ご本人が経理が大好きで、昇進や他の業務には関心がないなら良いのですが、
そうでなければ、
本人は会社への貢献のためにも良かれと思って専門性を磨いたのに、
本人は報われないという結果になってしまいます。
私自身も、この3つの理由など職場で教わったこともなく、
早く知っていれば「頑張りどころ」が変わったかもしれない!!と痛感します。
成功した人たちは、組織に「4種類のパワー」があることを理解していた。
(テッド・ジェンキンスの類型)
第1は「専門性」
これは、今まで見てきた通り。
第2は「人脈」
誰を知っているかによって生まれるパワー。
人脈は、リソースを得る時や、自分の貢献を注目してもらう為に
お金のように使うことができる。
第3は「個人的権威」
カリスマ性、他の人を元気づける自信に根差すもの。
キャリアを始めたばかりの時は個人的権威はあまりないが、
時間が経つにつれ評判とともに築かれる。
強い存在感、独特なパーソナリティ、忠誠心と信頼をかき立てるような話し方・聞き方、
並外れた重々しさ。
肩書きのあるなしにかかわらず、個人的権威は成功したリーダーを際立たせる。
第4は「肩書」
組織の中でどういう立場にあるかによるもの。
ドラッガーいわく「決定する権限を持つ人によって決定はなされるものだ」
この4つのパワーがバランスしている時に組織はもっとも健全になる。
肩書のパワーが他のパワーを凌ぐと、
十分な情報や十分な支持無しに恣意的に決定される傾向がある。
この4種類の類型は、専門性が肩書きのパワーに結びつくと
期待した経験があるなら役立つだろう。
専門性、人脈、個人的権威はキャリアの中で培い、利用することのできるパワーだ。
これらの補完的なパワーを伸ばすほど、肩書によるパワーを得る備えができる。
パワーを定義すると、「影響を与える可能性」である。
本の中で紹介された女性も、人脈が広がり自信がつくにつれ、
顧客も同僚も信頼できる人と見るようになり、
そう見られることで個人的権威を得た。
ついに部門長に任命された時、彼女は肩書のパワーを加えた。
ちょっと難しい内容ですが、最後の事例でなるほど!と思いました。
専門性だけなく、その他のパワーを身につけることによって
進んでいくのか!?と納得されます。
専門性から抜け出して、人脈を作りそこで「自分自身について知ってもらう」
↓
実績を出して認めてもらうことで、個人的権威が出来てくる。
↓
そこから肩書にもにつながっていく。
こういう流れが存在するのですね。
著者が、「肩書きが他のパワーを凌ぐと恣意的に決定される傾向がある」
も組織(役所)にいた経験上、分かる気がします。
「エライ人の言うことにはとにかく従わないといけない」
そんな環境では、柔軟で革新的なアイデアは出ないでしょう。
この章では、女性が専門性を過大評価する理由や、
それがなぜ逆効果なのか、
専門性以外のパワーを身につけて進んでいくことを
分かりやすく教えてくれています。
今一度専門性だけでなく、自分の人脈はどうだろう?振り返ってみたり、
人脈をうまく作っている人を観察するところから始めても良いかもしれませんね。
次回は、第8章 悪癖その4「人間関係を築くだけで活用しない」です。
コロナ自粛で、外で集まることができなくなり、研修もセミナーも飲み会も
オンラインが増えていますね。
先日参加したセミナーで、「波動を上げる」ことを知りました。
波動が変わらないと、いくら方法を変えても、
結果が変わらないとのこと!!!
(えらいコッチャ)
波動を上げる方法は、
・よく笑う
・身体を伸ばす、ストレッチ
・太陽を直視
・スキップ30秒(子ども心になる)
・運動
だそうです。
自粛していると、どれもおろそかになりそうですね。
私も朝太陽をみたり、日差しを浴びたりながらの散歩や
じっと座っていると体も硬くなるので、ストレッチや、
縮こまった身体を大きく使うようにしてみたり…しています。
※散歩中に見かけた花
※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ
引用元の表示もなく、リブログもされず、
ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。
引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨
表示ください。(これは喜びます!)
ブログで取り上げているこの本の読書会、5月もオンライン開催予定です。
第10回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」〜日本一ゆる〜い読書会〜
(通称:アマゾネス読書会)
日時:5月28日(木)19:00〜21:00
利用ツール:ZOOM
参加費:無料
定員:6人(定員に達し次第締め切ります)
お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、
Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。
本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!
そんなゆる〜い時間です。
仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。
読書会は「悪癖その3 第7章」のP.142 「4種類のパワー」です。
コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。
(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、
働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、
企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)


