アマゾネス系女子のためのコーチ 伊藤史子です
新年も、第7回目の読書会を開催しました。
今回は初めての方が2名ご参加いただき、
6名での賑やかな読書会となりました。
何と、初参加のお二人が10年以上前に出会っていて、
久しぶりの再会であったことが判明!
あまりの奇遇に私もビックリでした。
(それぞれにどうご紹介しようか?と考えていたのでそれは省けましたが 笑)
この読書会も、
こんな久しぶりの再会が起きたり、
参加者同士でコラボイベントが立ち上がったりと
人のつながりができる場になっているのは面白いです。
ご参加の方は、公務員、会社員、
病院にお勤めしながらアンガーマネジメントを教えている先生、
「何かしたい」という女性に場を提供して応援している方など
様々なキャリアの方が集われました。
読書会の本は、いつもブログで取り上げているこの本
「コーチングの神様が教える『できる女』の法則
〜女性特有の「キャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」
(サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス著 日本経済新聞出版社)
今回は、具体的な悪癖を取り上げている章に入りました
(悪癖は12個紹介されています)
今回も本の内容からの気づきだったり、
皆さんの経験や皆さんの組織での状況など
たくさんシェアしてくださいました。
今回は第5章「悪癖その1 自分の実績をきちんと言わない」の中の
「『目に見えない功労者』にならない」
「チームの一員としての私」
「自分を売り込む技」
を読みました。
「『目に見えない功労者』にならない」では、
(概略です)
事例として紹介された、財団のエクゼクティブ・ディレクタであるエイミーは、
関わったチャリティーイベントで目標額の2倍の寄付を集めることに成功した。
その後、新聞の取材を受けた際、自分や自分の功績やスタッフの尽力について語らず
共同委員長である男性ミッチの協力のおかけであると称賛した。
ミッチは同様に取材を受けたが、自分の手柄だと話し、
自分や自分の組織を売り込んでいた。
そのことでエイミーはショックを受けたが、
エイミーの財団理事会からも、エイミーが財団に適切な注意を
払わなかったことに不満を思っていると知った。
そこで、エイミーも初めて、彼女自身そして彼女の組織を
もっと効果的に主張するにはどうすれば良いかを考えることにした。
エイミーは「自分には他の人に注目が集まるように仕向ける癖がある」ことに気づいた。
こんな事例から、
・女性がトップの場合「いえいえ、大したことはしていません」と
謙遜のつもりで話をされてしまうと、聞いている側はこの女性の部署は
本当に大した働きはしていないんだなぁと、低く評価されてしまうと思う
・(実際に組織の長になった方からは)自分のことは謙遜しても、
組織の長の集まる会議では、「自分の組織がこんな成果を上げた・結果を出した」
としっかり伝えないといけないと思い、結果をしっかり話していた との経験談も。
・自分自身のことだとそんなに主張できないが、「自分の後ろにたくさんの
スタッフがいる」と思うと主張していた。「人のためならできる」
「彼らの為に言わないといけない」とも。
・会議の場でも、発表の持ち時間が7分と制限されていても、
男性は自分の主張をするためには時間オーバーしても構わない人もいた
・(エイミーがカトリック教徒の大家族の長女で、
他の人の要求を優先させるように育てられてきたから)
だから、自分よりも他人を優先させることが当たり前になってしまったのでは?
という感想がありました。
「自分を売り込む技」では、
自分を効果的に売り込むのに例としてあげられた
コカ・コーラの販売促進キャンペーンが分かりやすい!と。
「そうですね、ペプシのほうが好きな人もいますね」とか、
「コカ・コーラを試したら、好きになるかもしれません」とは言わない。絶対言わない。
コカ・コーラがいかに素晴らしいのかを伝えるのが仕事だ。
言葉を濁さず、世界に向かって「素晴らしい商品がありますよ」とはっきりと宣言する。
物に例えると、分かりやすいですね。
この本では、自分の功績をきちんと主張することの大切さを言っています。
人材紹介会社は、求人に応募する女性は、男性に比べて自分が適任であると
積極的に自己主張しないと断言する。
「女性は、自分のスキルや経験を話すとき、ためらいがちなことが多い。
志望を書いた履歴書の中で、「私はこのようなポジションに就いたことがないので、
私の能力が適切かどうかわからないのですが」と書き添える女性が稀ではない。
男性は自信たっぷりなので説得力があるが、女性は懐疑的な表現をするため、
その結果、能力の劣る男性に仕事がいってしまうことが頻繁に起きる。
これについても
・女性は、自分の強みは普通だと思っている。
⬇︎
「それはなぜだろう?」から、
男性の仕事は結果が分かりやすい
(営業とか成果が数字で分かりやすい)から
フィードバックを得やすいのに対し、
女性はバックエンド的な(営業事務とか経理や事務)仕事で、
評価しづらい・分かりにくいからフィードバックしてもらう機会も少なく、
何ができるのか、自分の強みも自覚することがないのでは?
・非常勤職員の採用面接をした際、男性はやったことがなくても
自信たっぷりに堂々としているが、
女性はこれまでの職務経歴で得たスキルや実績も、
面接者が職務経歴書に書かれていないことを掘り出して質問しないと
分からないことが多い
・最近は学卒の採用面接をすると、女性は優秀で積極的なのに
採用後数年経つと、なんだかこの本のように変わってしまっている。
「あの時の彼女はどこに?」と感じてしまうことがある。
⬇︎
それを受けて、
・「その方が職場でやりやすい、生きやすい」となっている!
・出ると(目立つと)叩かれるの?
・採用後数年経つと出産・育児もあるから、そうなってしまうのでは?
との意見も。
また、
・勤め先が外資系で、結果が誰もが分かるようになっているので
男性が威張っても数字が出ていなければ認められず、
女性も結果を出している人は活躍しているので、
職場であまり女性が認められないという雰囲気はない
というシェアもあり、「職場環境で、人の意識もかなり変わるのだなぁ」
と感じることもありました。
ご参加いただいた方からは
・このような勉強の仕方があるのか?と目から鱗です
・本もとっても良くて、身近で話しやすい内容です
・皆さんの職場ってどんな感じなのかなあという興味があります
・集られた方が皆さんステキで、とても心地良い空間でした
・読書会、あのまったり感が良かったです
とのご感想もいただきました。
ホッと一息つける時間となって幸いです!
(読書会で大切にしているものです)
私もこの章の悪癖を読んで、他人事ではなく読んでいました。
自分の実績を
「けたたましく自分を売り込む人」でも「引っこみ事案の人」でもない、
中間でぴったりくるものを探し出そう
これは私にとっても課題です。
いかに自分の実績やキャリア・能力を客観視できて
それを適切に伝えるか?
プロフィールや職務経歴書でどう打ち出すか?
ただいま絶賛苦心中です。
でも、この本のおかげで
「適切に伝えることは、悪ではなく、
相手にとって『適任者がいると知らせる』ことになる」
との意識が持てそうです。頑張ります!
次回読書会は
「12の悪癖」の2つ目 第6章 悪癖その2
「あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する」です。
また日程が決まり次第、ご案内します。
定員6名は、参加された方皆さんが話すことができる、
最大数限度人数だと感じているので、定員で締め切っております。
コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください
(前職は労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、働き方改革、ハラスメント対策の推進や、
企業や労働者の方からのご相談にも対応していました)







