アマゾネス系女子のためのコーチ 伊藤史子です
第5章「悪癖その1 自分の実績をきちんと言わない」
(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則
〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)
サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス
日本経済新聞出版社
「自分の実績をきちんと言わない」の後半です。
「目に見えない功労者にならない」
ここでは、大企業のトップリーダーを集めたチャリティ・イベントの
共同委員長を務めたエイミー(寄附金目標額の2倍を集めた!)と、
男性の共同委員長ミッチの言動が例に挙げられています。
イベントの翌日に取材を受けたエイミーは、
成功の要因を大袈裟にミッチの協力であると語り、
またチームの皆が良く働いたと語った。
ところがミッチは、エイミーのことは触れず、全て自らの手柄にし、
ミッチ自身と彼の組織を売り込むのに利用した。
その記事を読んだエイミーはショックを受けたとの内容です。
「エイミーとミッチはまったく異なる前提に立っていた。
彼女は取材を寛大で協力的なところを見せる機会として使った。
彼は彼の仕事だと考えることに焦点を合わせた。」
「ミッチを目立ちたがり屋として片付ける代わりに、
彼女自身そして彼女の組織をもっと効果的に主張するには
どうすればよいかを考えることにしたのだ。
エイミーは初めて、自分にはほかの人に注目が集まるように
仕向ける癖があることに気づいた。
エイミーは
称賛を受け入れたり、自分の手柄を話したりするのがただ嫌なだけなのか。
謙虚なじぶんのイメージを大切にしすぎてきたのだろうか。
エイミーを褒めると、いつもエイミーは自分の欠点を話すことにすり替える、
と彼女の友人が指摘したことがある。
エイミーがコーチに相談すると
「褒められた時には、たんに『ありがとう』とだけ言って、
「褒め言葉を受け入れるのをためらう気持ち」に対処するようアドバイスされた。
「ありがとう」を言い、それ以外は何も言わない習慣だ。
「ありがとう。
でも、うちのチーム全員がものすごくよく働いてくれたから、楽だったわ」
とは言わない。
人に譲る、謙虚さを装う、反論するといったことはしない。
たんに「ありがとう」と言う。
エイミーは、最初褒め言葉を受け入れつつ、それを逸らすようにしていた
(上記のようにね)
だが、彼女は努力を続け、やがてこの余分な説明をやめることができるようになった。
彼女は言う
「もし、褒め言葉を受け入れるのに慣れたら、
よい仕事をしたことを自分から話せるようになると思う。
それは私にも組織にも役立つことですね」
どうして女性は、他者が褒めてくれている(認めてくれている)のに、
それを否定してしまうんでしょうね?
何か言われても「いえいえ、そんな」と返す。
このエイミーのように「でも、〇〇だったから」と、
褒め言葉を受け入れても「でも」と自分以外の人へ向けてしまう。
何か自分の手柄や功績を自分のことにしてはいけない!
自分よりも他者を優先すべき!
という刷り込みがありそうに感じますね。
特に女性は「謙虚であれ」は強いかもしれませんね。
これも、持って生まれたものではおそらく無いでしょう。
となると、どこで身につけたものなのでしょうか?
(赤ちゃんはそんなことしませんよね!)
家庭のしつけ、学校教育、社会の常識や価値観、
そういったものから、「そうすべき」と言われたり
間接的に影響を受けているのだと感じます。
エイミーの最後の言葉のように
「それは私にも組織にも役立つ」
これは次に続きますが、もし功績を認められない女性がトップだと
・その組織の功績が正しく伝わられず、
・そこで働く人たちの功績が認めらず評価されない、
という大きなデメリットにもつながるのです。
「チームの一員としての私」
エイミーのように組織を代表する立場になれば、
功績を主張しないと、
あなた自身の実績を割り引いて見られるだけでなく、
あなたと共に働く人たち
(同僚、社員、パートナー、シニア・リーダー、
そしてエイミーの場合は理事会メンバー)
の存在感を引き下げることになってしまう。」
これはかなり深刻な影響があると感じます。
先ほどもちょっと述べましたが、
女性上司が「たいしたことありません」のような振る舞いをしていたら、
その組織にいる人たちは「たいした実績を上げていない」と伝わってしまうのです!
女性上司の振る舞いによって、
組織や部下である自分の評価が下がってしまうんです!
私も行政では、私の上司はほぼ女性管理職でしたが、
今思うと「謙虚が美徳」みたいな人もいたことも思い出しますし
(もしかするとそれで割を食ったのかも!?と思うと恐ろしいですが)
「謙虚が美徳」の人は、往々にして適切な自己主張もでないので、
(「いい人だと思われたい」もあるので)
そういう人は、相手の組織の主張に対し
主張も反論もできず大幅譲歩してくるので
部下である私達は、
「なんで相手がすべき仕事までこちらがしなければならないんだ」
と業務増加となり、
その割にはこちら側組織のメリットは全くなかった
(いわゆるlose-winです)
という経験もあります。
女性管理職も増えてきていますが、
「謙虚が美徳」とばかりに
功績を正しく伝えられないことは、
自分自身だけでなく、自分の組織への大きなマイナスにつながる!
ことは認識しておく必要もあるのでしょうね!
「女性が自分たちを上手に売り込むことを好まない問題に、
組織が対応することはあまりない。
男性のリーダーシップのパターンを想定するからだ」
「シニアなポジションにつく女性たちと会って話を聞いた。
その結果、多くの女性は優れた結果を出す能力があると
自信を持っていたにも関わらず、それを認めてもらうのに
苦労をしていることがはっきり見て取れた。」
多くはエイミーが抱えていた問題と同様、
自分を表に出さない習慣を身につけていて、
認めてもらうという項目では低い評点をつけていた」
それにも関わらず、人事部は社内調査で、会社のシニア・リーダーの40%は
「情報や功績を共有することに積極的でない」と出た
(シニア・リーダーの大半が男性だったことがこの結果に影響をあたえている!)
その為、リーダーシップのイベントは全て、
社員間のチームワーク精神を植え付けることに焦点を絞ることが決められた。
女性対象のフォーラムを企画した人事部のチームも、
したがって、「チームに『私』はいらない」というテーマを選んだ。
トップ・エグゼクティブのサムは、開会の挨拶で、
功績はみんなのおかげだとするように努力しようと述べた。
苦笑するしかない展開ですね。
この事例も、女性特有の問題を考慮せず、
社内のリーダーポジションを占めるのが男性であるにも関わらず、
そこで得られた男性リーダー特有の課題を、
女性に当てはめてしまった残念なケースですね。
女性活躍とか、女性リーダー育成の研修など
企業でもなされることは多いと思われますが、
そこで果たしてどのくらいこの女性の悪癖や特性を踏まえた内容になっているのか!?
改めて気になりました。
余談ですが、私も仕事以外で勉強
(スキルアップではなく、マインドとか仕事の理念、人生の使命みたいなもの)
に長年通っていたのですが、
今思うと、それは私に必要な内容だったのか?
と思うこともあります。
幼少から(割と行儀に厳しい家で、しかも祖父は教育者だったので)、
真面目にするよう、礼儀や規律は守るように散々言われ育ち
また就職後も、国家公務員だから国民の信頼失墜をしないように!
とこれまた徹底されてきたので
ただでさえ
「頑張らないと」
「きちんとしないと」と思っている者が、
「さらに頑張れ!」「きちんとしなさい」
という勉強が必要だったのか!?
と思ったりする訳です。
案の定
「(今でも頑張っているのに)まだまだこんな頑張りでは認められない」と
自分を苦しめるループにはまっていきました。
昨年ある女性コーチが
「自分を苦しめるような理想や理念なら、持たないほうがマシ」
と言ってくれ、救われた思いがしました。
私にとっては「頑張れ教」よりも、
この本のような
悪癖に気づいて「行動を止めていく」方が必要だった
ようです。
そして、最近は脳科学の見地からの目標達成方法や、
達成を邪魔するものに対処する方法もあり、
「単に努力・根性で解決する」のとは違うアプローチがある
ことも分かってきました。
(コーチングもその一つです)
そういった人類の進化をうまく活用しつつ、
「無駄な」努力をせず、「無駄に」苦しまないで
仕事をしたり、生きていきたいですね。
次回は、悪癖その1「自分の実績をきちんと言わない」の「自分を売り込む技」です。
※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ
引用元の表示もなく、リブログもされず、
ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。
引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨
表示ください。(これは喜びます!)
ブログで取り上げているこの本の読書会、今年も開催します。
第7回を迎える「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」〜日本一ゆる〜い読書会〜
日時:1月23日(木)19:00〜21:00
場所:大阪市 本町駅最寄り
(ご厚意でお借りしているため、お申し込み頂いた方にお知らせします)
参加費:会場費を人数割(約500円)
定員:6人
お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、
Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。
本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!
そんなゆる〜い時間です。
仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。
次回からは読書会も「悪癖」に入るので、
参加者が実際に「悪癖を止めることに取り組んでみる」のも
面白いかも?と考えています。
コーチングや、仕事の相談などもお問い合わせください。

