高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのためのコーチ 伊藤史子です
第6章 悪癖その2 「あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する」
(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則
〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)
サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス
日本経済新聞出版社
悪癖その2に入りました。
前の章で、
自分の功績をはっきりと主張しないと、
組織の中での昇進やキャリアの進展が妨げられることを見た。
この悪癖のコインの裏側は、
自分が注意を惹くように努力しなくても
人はあなたの仕事ぶりに気づいてくれると期待することだ。
この2つの悪癖は2つ一緒に働く。
サリーのワークショップで自分たちの仕事ぶりに
注意を惹くことがうまくできないと言った人たちは、
よく次の2つの理由を述べる。
1つは、前章で詳しく見た不愉快なほら吹きという答え。
もう1つは、私のすることじゃないという答えで、
「優れた仕事は自然と目立つものだ」とか
「私がいい仕事をすれば、人は気づくはずよ」
という言い方で表現されるのが普通だ。
こういった信念は、自分の仕事ぶりを主張しない
格好の言い訳に使われている。
だが、それは、あなたの最高の努力を妨害し、
一生懸命働いた仕事の成果が見過ごされる結果となる。
「不愉快なほら吹き」は、前回のブログや
第7回読書会でも取り上げた内容です。
そして「自分が注意を惹くように努力しなくても
人はあなたの仕事ぶりに気づいてくれると期待する」ことも、
私自身も前職で仕事をしていた時は、
なんだかそのように思っていました。
今思うとなんででしょうね?
その根拠が良く分からないですね。
そして、そのように信じ込んでしまったのは何故なんだろう?
根拠なく「それが良いこと」だと信じ込んでいるものは沢山ありそうです
(それを「思い込み」と言うのでしょう)
単なる思い込みで済んでいるうちは良いのですが、
この悪癖は次のような、否定的な思考パターンに進んでしまうという怖さがあります。
企業は、素晴らしい製品をただ作って、
顧客が買いたいと思う「べき」であるとは想定していない。
企業は、マーケティングの部署を持ち、
自分たちの仕事をうまく宣伝している。
プロフェッショナルとしてあなたにもマーケティングが必要だ。
さもなければ、あなたが望む称号を得られていない、
評価されていない、認められていないと感じることだろう。
あなたが一生懸命働いていることに全く気づいていない
上のほうの人たちに腹を立てるばかりか、
注目を集めるスキルに巧みな同僚にも腹を立てるようになるだろう。
そして、あの人たちは単なる目立ちたがり屋なんだ、
彼らみたいに自己中心的ではない私はえらい、と思い、
日陰に立たされながら、自分の素晴らしさに心の安定を求めるようになることだろう。
この種の否定的な考え方に凝り固まってしまったら、
自分の仕事がほんとうに適職なのかと疑問に思うようになってくる。
結局のところあなたの周りの人があなたの努力に気づく能力を持たないのなら、
ほかで働いたほうがいいだろうと考える。
こうして、就職時には完璧と思えた仕事が魅力を失っていってしまう。
だからこそ、気付いてもらうことを期待するよりも、
もっと積極的なアプローチが重要なのだ。
もの凄く大切で重要な内容なので、引用しまくりです!
企業だって、ただ売れるのを何もしないでいるのではなく、
自社製品はしっかり宣伝して買ってもらおうとしている!
物に喩えると、本当によく分かります。
著者の言う、自分の仕事ぶりを自然に気づいてもらえると思っている弊害は
整理すると
・女性が自分の仕事ぶりを自ら伝えることをせず、
気付いてもらえると信じている
(自らアピールするのは嫌だ)
↓
・(仕事ぶりが周囲に気づいてもらえないので)
望む役職や仕事が得られない
人事評価などで評価されない
認められていないと感じる
↓
・自分の実績に気づかない上司や上層部に腹を立てる
↓
・自己アピールの上手い同僚に腹を立てる
↓
・「自己中でない自分はエライッ!」と自分を褒め、
目立たないポジションや処遇に甘んじ、
自分の素晴らしさに心の安定を求める
↓
・自分の仕事が適職なのかと疑問を持ち始める
↓
・周囲が努力に気づいてくれないのなら、他で働いた方が良い!!
という展開に!!
自分の努力や成果を伝えようとせず、他人が気づいてくれると期待していると、
今の職場には居場所が無い!!とまで感じ、退職や転職に進んでしまう。
これは、このような女性が働く企業にとっても大きな損失ですし
(元々仕事ができる人だから、辞められるのは困るはず)
女性本人にとっても、自ら仕事ぶりを伝えられていたら、こんなことにはならなかった!
双方にとって、大きな不幸な気がします。
私も組織で働いて居た間
「どれだけ自分の仕事ぶりを上司や周囲に伝えられていたか?」
振り返ると、十分ではなかったのかも知れないな、と感じます。
この本の女性のように
「気づいて報いてくれると期待」していた方が
多かったように思います。
上司も周囲も、エスパーでも神様でもないので(笑)
分かるように伝えるしかありません
(これって、夫婦関係の妻が夫に対する不満にも当てはまりそうですね)
今もプロフィール作成やら職務経歴書の見直しなどで、
改めて自分の仕事ぶり(=成果、実績)を
しっかり伝えることに向き合っている最中です。
言わなきゃ(伝えなきゃ)、
誰も私の実績を知ることはできない!!
この章の言葉は、まさに私自身の課題でもありますが、
「この悪癖を知らなかったら!?」と考えると、
ずっと間違った努力ややり方を
「それが正しい」と信じて続けていただろうと思うと、
怖い気がしますし、
余計悪い方向へ行ってしまったのだろうと感じます。
次回は、悪癖その2「あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する」の続きです。
※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ
引用元の表示もなく、リブログもされず、
ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。
引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨
表示ください。(これは喜びます!)
ブログで取り上げているこの本の読書会、今月も開催予定です。
また、日程は決まり次第お知らせします。
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(前職は労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、働き方改革、ハラスメント対策の推進や、
企業や労働者の方からのご相談にも対応していました)

