高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのための相談家 伊藤史子です

 

 

 

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

働く女性に、この本はとても役立つ!と実感し、ブログで

概要と私の体験・気づき・感想をシェアしています。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

第12章 悪壁その8「喜ばせたい病」

 

(本の概要をまとめて掲載しています)

 

 

 

 

(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)

サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス

日本経済新聞出版社

 

 

 

 

本の概要です

 

 

 

完璧な人間になろうと努力するのは、人間の限界を考えれば、

這い上がることのできない落とし穴になる。

 

 

 

しかし、素晴らしい人間になろうと努力することも、落とし穴になりうる。

 

 

 

どのような環境にあっても素晴らしい人間

 

ー思いやりがあるいい人で、周りの人がみんないい気分になれる人ー

 

になりたいという願望は、

 

 

 

コーチの間で

 

「喜ばせたい病」 

 

として知られている。

 

 

 

これは、とくに女性の間で広くみられる。

 

 

 

・自分のためにならず、時間を取られると分かっていても、

 任務や仕事を依頼されると習慣的にイエスと言ってしまう。

 

・愚痴をこぼすのが好きな人に同情して時間を費やす

 

・他の人は巧みに身をかわしているのに、修羅場を作り出すのに

長けた同僚に巻き込まれてしまう

 

 

 

喜ばせたい病は、明確な判断を下す能力を弱めてしまう。

 

あなたの判断力を損ない、自分の望みを通すために

他人の罪の意識を利用することを知っている人に巧みに操られてしまいやすい。

 

 

 

喜ばせたい病は、あなたのキャリアにとって確実に有害となる。

それなのに、なぜあなたはそうなったのだろう?

そして、この習慣をどうすれば打破できるのだろう。

 

 

 

完璧主義者と同様、慢性的に人を喜ばせたいとする人は通常、

仕事を委譲することに苦労する。

 

 

喜ばせたいという人は、人の役に立ちたいと思い、

過去に彼らを頼ってきた人に負担を与えたり、

がっかりさせたくしたくないと思う。

 

 

 

こういった問題はわかっていても喜ばせることをやめられない。

 

他の人の役に立ち、自分のことよりも彼らのことを先に考えることで、

自分はいい人だと感じられるからだ。

 

 

 

心理学者もコーチも、喜ばせたい病は女性に見られることが多いという。

 

なぜか。

 

 

 

・女の子は、従順で愛想が良く、他の人の役に立ち、

 「いい人」であることで、家庭でも学校でも褒められる

 

 

 

・組織は、入社間もない女性や中間レベルの女性を

「補佐的ポジション」につけることがよくある

 

 

 

・ 女性たちは他の人の二―ズに応える能力で判断され、

自己主張すると不利になる

 

 

 

・シニア・レベルにある女性ですら、

 大胆な行動や独自の考えの主張より、

 期待に応え、他の人が喜ぶように行動したときに

大きな見返りを得られる傾向がある

 

 

 

女性が数千年かけ発展させてきたスキルは

(子育ての能力、他人のニーズを読み取る能力)

職場においても多くの強みとなるが、

 

 

 

好かれたい、役に立ちたいという欲求が

ほかの考慮すべき点を凌ぐようになると

強みとなるべきスキルが有害となってしまう。

 

 

 

喜ばせたいと思う気持ちはキャリアの初期段階では

プラスになるかもしれないが、

 

上に行くにつれ、妨げとなり、

リーダーシップを発揮する能力を弱めてしまう。

 

そしてあなたのパワーを手放すことになってしまう。 

 

 

 

 

 

 

 


大阪市中央公会堂

 

 

 

女性は「喜ばせたい病」が多い!

 

 

 

これも、日本の女性は多いだろうな、と感じました。

 

そして私もきっとそうだったんだとも思います。

 

単純に、人が喜んでくれると嬉しいですよね。

 

 

 

そして本の中でもあったけど、

これまで受けてきた家庭や学校教育、職場環境で

どんどん強化されてきたのだろう、と感じます。

 

 

「貴女の思っていることをどんどん言いなさい!」

 

そんな環境・場面あったかなぁ???

 

振り返ってもあまり思い浮かびません。

 

逆にそんなことしたら、ものすごいバッシングとか

陰口を叩かれている印象があります。

 

 

 

だから女性が悪いのではなく、

「それが良し」とされてきたから、真面目で頑張る女性は

より「そうなろう!」と努力してきたんですよね。

 

 

 

一見良かれと思うこの「喜ばせたい病」も

実は逆効果であると指摘しています。

 

 

 

「喜ばせたい病」にはまってしまったナンシーの事例が

次に書かれています。

 

 


 

「要(かなめ)として頼られすぎる」

 

(本の概要)

 

メディカル・センターで働いているナンシー。

 

 

ナンシーは最初短大を出て受付勤務だった。

 

 

 

ナンシーは患者たちの人気者で、 

ナンシーが助けてくれたという礼状が届くようになり、

地域でセンターの格付けが上がった。

 

 

 

センターはナンシーを受付に置いておくのはもったいないと、

患者支援のポジションを作った。

 

 

 

ナンシーは着実に前進し、多くのプログラムを作った。

医療センターが買収されても、彼女のプログラムは基金集めに役立つと採用された。

 

 

20年間ナンシーは大活躍し、

同僚が対外的に何かをするときは、ナンシーを頼るようになった。

 

ナンシーが組織全体の渉外担当部長になったとき、壁にぶち当たった。

 

 

それはナンシーが手を広げすぎていたからだ。

 

以前の担当にも巻き込まれ、過去に助けた患者や家族、

同僚も障害に出会うと彼女に間に入ってほしいと依頼してきた。

 

 

 

ある看護師長はこう言う。

「神経質な人、取り乱した人には、自分たちで対処するより

ナンシーを連れてきた方が簡単だとスタッフは知っていた。

難しい事態になると、彼女が要になりました」

 

 

ナンシーは「5つの仕事を持っている気がしてへとへとでした。

私の仕事に専念すべきと考えていても、

多くの人が頼りにしてくると、断り切れなかったのです」

 

 

ナンシーがあまりにも多くの責任を果たそうともがいている時、

スタッフは無視されていると感じ、

ナンシーがいつも自分たちの仕事をかっさらっていくように見た。

 

 

彼女の努力にもかかわらず、

いつもナンシーがそばにいるのに慣れていた患者の多くが

彼女が離れていくと感じ、腹立たしく思うようになった。

 

 

全ての人を喜ばそうとするナンシーの試みはうまくいかなくなった。 

 

 

 

オペラ・ドメーヌ高麗橋

 

 

 

 

 

絵にかいたような「喜ばせたい病」の例ですね。

 

 

上に上がれば上がるほど、

過去のことも引き受け続けると、

今の立場でやらねばならないこともあり、

どれもできなくなってしまう。

 

いっぱいいっぱいになってしまう。

 

 

人の事例を見ているとよく分かりますね。

 

 

 

ナンシーも、本当に患者・スタッフ・組織の為に

一生懸命役立とうとしてきた人なんです。

 

しかしそれでは上手く行かなくなってしまいました。

 

 

その次にナンシーをコーチングしたコーチの見解が書かれています。

 

 


 

「喜ばせたい病の共通点」

 

 

 

(本の概要)

 

 

 

会社はコーチを雇ってナンシーが考えられるようにした。

 

 

コーチのイルサは、ナンシーの問題を

「会う人すべてから好かれて、気配りをする寛大な人とみられたい」

という欲求が問題だった。

 

 

人を喜ばせることは女性があるレベルに行くまでは上手く行きます。

 

そして突然うまくいかなくなってしまう。

 

多くの人を部下に持つようになれば、

期待値を設定する必要がある。

 

 

 

ナンシーの喜ばせたい病の要因の一つで、

全ての慢性の喜ばせたい病の人たちに共通することは

 

ナンシーは「広く罪の意識を抱えていた」

 

 

 

ナンシーは家族の期待を超えることをいつも意識しており

家族は、成功した人に対し「とてつもなく傲慢」と言っており、

そのように見られるのを恐れていた。

 

 

ナンシーは、 一緒に働いた人を置き去りにしたら

冷淡で自分のことしか考えていないと思われると信じていた。

 

そのため、みんなの期待に沿うように頑張っていた。

 

問題は、彼女の責任が広がり、そうする時間も余裕もなくなったこと。

 

 

 

またイルサは、ナンシーが適度にゴシップを恐れていたことに気づいた。

 

彼女は、人が彼女のことを悪く言っているのではないかと思うと

耐えられなかった。

 

とくに早く出世して高いポジションについた人のことを噂します。

 

 

 

そのため、ナンシーはみんなで親友でいれば

中傷されることはないと考えていた。

 

 

 

多くの喜ばせたい病の人は同じように錯覚している。

 

 

イルサは

「シニア・アドミニストレーターとなれば

何らかの恨みを買うことは避けられない。

 

いかにいい人であろうとしても、

担当任務のせいで避けられない。

 

リーダーシップのポジションについたら、

そういうものだと思うしかない。

 

さもなければみんなに振り回されるだけです」

 

 

 

イルサは、ナンシーが成功したのは、

上の人たちが彼女に責任を任せてくれたからだと指摘した。

 

そうしてもらえなかったら、彼女はいまだに受付の席に座っていただろう。

 

 

 

このような見方をさせ、

権限委譲は成長を促す行為であるとわからせることで、

 

ナンシーは、自分がいつも仕事をひったくるようにしていたのは

彼らの為にならなかったことに気づいた。

 

 

組織のシニア・リーダーとして、

彼女は他の人が手探りで進み、

過ちから学んで活躍して育つチャンスを与える必要があった。

 

 

 

イルサは、ナンシーに1週間のうちに行った業務のすべてを書き出させ、

彼女の任務とされているものだけ印をつけるように言った。

 

それを思い出させるツールとした。

 

 

ナンシーは、印をつけなかった仕事をしてもらおうとした人たちに

ノーと言うのは強い自制心が必要だったが、

 

行動をたんに変えただけで、良い結果が出始めた。

 

 

ナンシーは要求を押し返すのが容易になった。

 

また、喜ばせたいという欲求がどこからきているかを理解するようになった。

 

 

 

多くのことを引き受けすぎる悪癖は、

いなくてはならない存在であると感じていたいという欲求に

根差していることにも気づいた。

 

 

 

イルサは、ナンシーが

「関与しすぎるのはすべて自分のこととしたいからだという

事実を直視する必要があった。

 

このことはたいてい喜ばせがり屋にショックを与えます。

 

「私ってすごくいい人」と頭の中で思っていることと合致しないからです」

 

 

 

 

ここでも家庭の影響(家族の価値観の)がみられますね。

 

ナンシーは努力家で頑張り屋だから、家族の価値観に沿った行動をしないと!

となってしまったのかもしれません。

 

 

また人のことを考えてしまうから、余計罪悪感を感じてしまうのかもしれません。

 

「一緒に働いた人を置き去りにするのは自分勝手だ」とか、

どうして罪悪感を感じないといけないのだろうか?

 

私も含めそう感じてしまう女性は多い気がします。

(なんでインプットされたんだろう?って疑問に思います)

 

 

 

この項目の中で

「権限委譲は成長を促す行為である」と分からせることは、

 

今までナンシーが良かれと思ってしてきた

「人の代わりにやってあげること」が

逆効果であったことに気づかせる大切な気づき(転換点)であったと感じます。

 

 

ナンシーのような人は、職場でも家庭でも、

成長の機会を奪うようなことをしているのかもしれません。

 

 

 

私も前職で一人では明らかにこなしきれない業務量になった時、

一緒に働く非常勤職員に、彼らができることはどんどん任せていったところ、

 

自分一人で抱え込んでやるよりも、

こなせる量も質も、はるかに上だったことがあります。

 

しかも「仕事を任せてもらえて楽しかった」とまで言われるという…。

 

 

 

また、イルサがナンシーに業務を書き出させ、

ナンシーでなければできない業務に印をつけさせたことも

 

コーチが関わったからからならでは!と感じます。

 

 

きっとナンシー1人で途方に暮れていても、改善しなかったでしょう。

 

 

 

自分の業務を書き出させ、

自分でなければできない業務を明確にする

 

その作業があったから、ナンシーも仕事が客観視でき

自分以外の業務にノーということをコーチがアドバイスすることで、

ナンシーに気づきがあり、結果も変わってきたのだと感じます。

 

 

 

「何を選んで、何を止めるか」

 

これは、仕事でも家庭でも人生でも、当てはまります。

 

ある企業のエライ人が仰った、

 

働き方改革で大事なことは「何を止めるか」を決めること!

 

それを決められるのはマネージャーや管理者しかいない。

 

でもなかなか「止めること」を決めるのは怖い。

 

その時は、「今はやらない」とする とお聞きしたことがあります。

 

 

 


 

 

「家庭での喜ばせたがり屋」

 

(本の概要)

 

 

ナンシーは、もっと距離を置くことを練習するようになると、

 

喜ばせてあげたいという衝動は、家庭生活を複雑にしていることに気づいた。

 

 

 

どういう時でも、

子どもたちから世界で一番素晴らしい母親だ

 

思ってもらえるように、ボロボロになるまで動き回っていた。

 

 

 

ここでも罪の意識があり、

 

仕事が大変だから子どもたちのことをすべてやってあげなければならない

 

感じていた。

 

 

 

・息子の普通のサッカー練習も、

息子が来なくても大丈夫だと言うのに、

あとで恨まれてしまうのでは、と恐れてしまう。

 

 

 

・周りの母親は外で働いておらず、

スーパーママで手作りのお菓子に

ものすごい誕生日パーティを開き、

子どものハロウィンの衣装を1カ月かけて作る…

 

ナンシーは、自分の子ども達が嫌な思いをしていないか不安に思っていた。

 

 

 

社会学者、ジュリエット・ショアは、現在のカルチャーでは

 

「母親業は世界でかつてなかったほど労働集約型」で、

 

子どもの生活に関与するレベルは前例をみないほどだという。

 

 

 

不可解で皮肉なのは、

 

これは極めて多数の女性が働きだし、

高いポジションに就きだしたのと

まったく同じ時期に起きている点だ。

 

 

 

その前の世代では、

親は子どものスポーツの練習に姿を見せることも、

放課後のイベントに子ども達を送迎することも

期待されていなかった。

 

 

 

子ども達は、近所を自転車で乗り回し、

林や自宅の地下室で遊び、

誕生パーティはアイスクリームとケーキだけだった。

 

 

ショアは、

女性にこの変化が大きな葛藤を生み出しているという。

 

 

働いていることの罪の意識から、

 

度を超えた期待をされても「できない」と押し返すのに躊躇する

ようになっているという。

 

 

 

ソーシャル・メディアがこのプレッシャーを強めている。

 

 

・誰かがFacebookに子どものパーティの写真を投稿する。

 テーマは「サーカス」だといい、ケーキも衣装もサーカスにしている。

 それを見た他の母親は、何か可愛い、オリジナルなことを考えなくちゃと思う

 

 

 

・みんながグレードアップしていき、

働く母親はついていけなくて出来損ないのように感じるか、

ばかばかしいほどのお金を子どものパーティに使うようになる。

ある時から、子どもは二の次、写真がすべてになる。夫は全く気にかけない。

 

 

 

・インスタグラムに手作りの工芸品を載せている

 

 

 

どんどんエスカレートしていくこの動きを止める唯一の方法は、

 

優先順位を明らかにして、自分のよって立つところに自信を持ち、

 

本当に自分にとって、また多くの場合あなたの子供にとって

 

重要ではないことを期待されてもお断りすること。

 

 

 

さもなければ、はてしない要求に消耗してしまう。

 

 

 

ナンシーは、

「人生における最大の目的は、みんなを喜ばせることではないということを、

うまく受け入れられるようになったら、

 

他の人が価値を見出すことではなく、

自分や自分の家族にとって重要なことに

時間を作る必要があると気づきました」 

 

 

 

ナンシーは家で以前よりももっと率直な会話をするようになった。

 

「現実的になり、家族に私の予定やしなければならないことを伝えるようになった。

皆がそれを分かっている必要があるから。

 

率直になり、家族をパートナーとして扱うようになって、会話が大きく変わりました」

 

 

 

女性クライアントを持つコーチは

 

「喜ばせたい病」は以前にもまして問題になってきたという。

 

期待値がますます上がってきているせいだ。

 

 

 

女性のコンファレンスの多くでは

 

「バランスを取る」ことがお馴染みの題目になっているが、

誰もが認識しているのに口に出さない。

 

 

 

女性は「頑張れ」と励まされ、

最高レベルのリーダーシップを目指すように言われる。

 

 

 

一方、その結果として子ども達の活動にほとんどいけなくなるよ、

と警告を受ける。

 

 

ワークライフ・バランスは「仕事と家庭の融合」と

最近では言われることが多くなったが、

 

女性は「すべてほしいもの」を手に入れられる、

それができないのはどこかに欠陥があるからだ、

という基本的なメッセージには変わりがない。

 

 

 

ますますエスカレートしていく環境で平静を保つには

 

自分の優先順位をじっくり慎重に考える必要がある。

 

 

心の底からなりたい自分、

そして自分の人生で達成したいものは何かを考えるべきだ。

 

 

 

プレッシャーにさらされて、

後ろめたく思うことが数多くあるから、

 

喜ばせたい病に抵抗して押し返す道を見つけるのは

かつてないほど重要になってきている。   

 

 

 


芝川ビル

 

 

 

家庭の中でも、頑張りすぎる女性の「喜ばせたい病」が回見えますね。

 

 

 

著者が指摘する、「多くの女性が働き出し、高いポジションに就き出した」頃と同じ時期には驚かされます。

 

 

私も、女性が働きやすく、マネジメント能力のある女性は高いポジションに就けるように!

 

と会社に指導してきたので、

女性の活躍に比例してこのようなことが起きていたのか!?と驚愕します。

 

 

本の著者が言うように、仕事にエネルギーを注ぐから、

その分家庭や家族を疎かにしてはいけない!

 

 

 

その思いは、責任感もあるのでしょうが、

ナンシーのような「罪悪感」「後ろめたさ」も

あったのですね。

 

 

 

確かに、私が子どもの頃は親がこどもをそんなに構っていなかったと思います。

 

習い事も病院も、自分一人で行っていたし、

下校後は、近所の子どもと一緒に遊ぶ、

自宅で勝手に遊ぶ という状態でしたね。

 

 

なぜか、子どもがい働く女性は、

知人を見ていていも、

つきっきりのように習い事の送迎、

休日も子どもと一緒にいるのが前提

と、なっているように感じます。

 

 

 

それでは、自分が息を抜いたり、

好きなことはいつやるのだろう?

と思わずにはいられません。

 

 

 

また、SNSの影響も多そうですね。

お弁当も「キャラ弁」なるものが登場し

可愛いお弁当を作らないといけない!!

 

 

 

もう、どれだけしたらいいの!?

と感じます。

 

 

 

私が個人的に気になるのは

テレビで芸能人のお母さんへのインタビューなどで

「子どものお弁当は何があっても毎日作りました!」

ってコメント。

 

そして、それに対する賛辞のコメント。

 

 

 

どれだけ他のお母さん苦しめているのだろうか…。

 

 

 

お弁当作るのが好きで好きでたまらないのなら

良いのですが、

 

そうではないお母さん、

忙しくて毎日お弁当を作れない、

当然お母さんだって体調不良の日もある!

 

 

 

そんなお母さん達にとっては

「責められている」としか思えないのでは?

 

 

 

マスコミの「良いお母さん像」の強要が

こんなところにもあると思います。

 

 

子どもからしたら、

たまには菓子パンが食べたい!

食堂で食べてみたい!

と思っているかもしれないのにね

(私はそうでしたが)

 

 

この項では

仕事だけでなく、家庭でも

「優先順位」をつけて

自分や家族にとって何が大切なのか!?を

考えて、

 

自分も家族も大切にすることが必要だと

教えてくれています。

 

 

 

何もかも頑張り過ぎて、

心折れてしまわないように!

消耗して倒れてしないように!

 

 

良い意味で 人は人、自分は自分。

 

 

他のお母さんと同じようにできなくても

良いんです!

 

 

 

そんな時には

「だって人間だもの」

と自分に声かけてあげましょう。

 

 

 


 

 

 

次回は、第13章 悪壁その9「矮小化する」です。

 

 

※写真は、お花の写真も無くなってきたので、大阪市内のレトロ建築の写真です。

レトロ建築大好きです!

 

 

生駒ビルヂング

 

 

 

 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 


 

ブログで取り上げているこの本の読書会、今月も開催します。

 

(写真は先月のリアル開催です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第14回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」

〜日本一ゆる〜い読書会〜

(通称:アマゾネス読書会)

 

日時:9月中~下旬 19:00〜21:00

 

場所:大阪市内(梅田近郊を予定しています)

 

参加費:無料(会場費がかかる場合、会場費を人数割り)

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

 

 

毎回、素敵な女性が集う楽しい場になっています!

 

前職で働いていた時には、他の職場やお仕事の方と

仕事の愚痴や雑談はしたことはありますが、

 

読書会のような「仕事をするなかでの悩み」や

「本に書かれている悪癖が自分にもあった」

などという話はしたことがなく、

とても新鮮で楽しい時間をいただいています!

 

また、次回もどんなお話が皆様から聞けるのか、

本当に楽しみです!

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

このブログが、何かの役に立てれば幸いです。

 

長文ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。

 

(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、

働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、

企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)

 

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのためのコーチ 伊藤史子です

 

 

 

 

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

働く女性に、この本はとても役立つ!と実感し、

ブログで概要と私の体験・気づき・感想をシェアしています。

 

 

 

よろしくお願いします。

 

 

 

さて、先週この本の読書会を開催しました。

 

 

13回を迎える今回も、5名の方がご参加くださいました。

 

 

会社員の方、アンガーマネジメントの先生、元署長さん、

糖質コントロールの先生と、

多彩なキャリアの方にお集まりいただいています。

 

 

 

 

 

 

 

(お店のスタッフさんが、上手く撮ってくださいました!
 店員さんも読書会のこと覚えてくださって、
 気配りもしていただき楽しい時間が過ごせています)

 

 

 

ちなみに、今回のスペースはクイーン(英国ロックバンド。

フレディ・マーキュリーがボーカリスト)の写真が一面に!

 

前々回はロイヤルファミリーの写真だったのでちょっとビックリ!

 

 

 

いつも自己紹介の際にハマっているものなどご紹介いただくのですが、

 

・配信ライブ

 

・乗馬

 

・神社巡り

 

と、こちらも多彩な楽しそうなお話が広がりました。

 

 

 

神社巡りで、今度京都の貴船神社に行かれるとお話があったので、

 

かつて、私も貴船神社からの流れで鞍馬寺に行った際、行きは駅から寺までロープウェーで、

 

帰りは下りだから大丈夫だろうと歩いたら、

 

 

 

ものすごい山道と傾斜で、

人生初 膝 が笑った!

 

 

 

とお話したら、

 

 

 

参加されていた方も、鞍馬寺の帰りに歩いて

やはりひざがゲラゲラと大笑いした!

と同じ経験をされていて盛り上がりました。

 

 

 

今後行かれる方は、帰りはバスだそうで一安心です。

 

 

 

この場からの人の繋がり・交流も楽しみです!

 

 

 


 

 

読書会の本は、いつもブログで取り上げているこの本

 

「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有の「キャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」

 

(サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス著 日本経済新聞出版社)

 

 

今回は、具体的な悪癖の6つ目です。

(悪癖は12個紹介されています)

 

 

 

今回も本の内容からの気づきだったり、

皆さんの経験などたくさんシェアしてくださいました。

 

 

 

第10章悪癖その5「キャリアより仕事を優先する」を皆さんで読みました。

 

 

※内容のブログはこちら

 https://ameblo.jp/fmk110/entry-12617299655.html

 

 

 

 

 

 

(本の概要です)

 

 優秀な女性が一定レベルまで昇進したら、

その後その地位に長く止まるのをよく見る。

 

 

こういう女性達は、この場の人間関係が良いこと、

磨いてきたスキルが活かせること、

仕事が気に入っていることなどで

この状況を正当化しようとする。

 

 

だが心の中では、同期入社や後輩の男性に抜かれ、不満が溜まっている。

 

 

 

もしこのような状況で行き詰まっているなら、

あなたは時間とエネルギーを最高の仕事をするのに費やしてしまい、

 

存在感をアピールしたり、

人脈を築いたりせず、

 

高いポジションに空きができても

誰もあなたの名前を思い浮かべなかったのではないか?

 

 

もしこれに当てはまるなら、

あなたは仕事に集中してキャリアを犠牲にしている。

 

 

女性がキャリアよりも仕事を優先させる最大の理由は、

最大の美徳である忠誠心に根ざしている。

 

 

 

義理立てしたいと思うと、

自分の将来を無視し、

自分の志を犠牲にし、

自分の才能と可能性を売り込めないままになる。

 

 

 

読んだ後のシェアでは、

 

 

 

・日本では「キャリアと「仕事」は重なるイメージだが、

アメリカでは別のものとして捉えている印象がある

 

 

 

・この部分を読んで、???がいっぱいだった。

 

 

 

・「キャリア」と「仕事」について、

「キャリア」は半沢直樹のように、銀行で出世するイメージ。

 

「仕事」は、仕事の成長や、部下に教えたり、チームを統制できて

リーダーになっていくイメージ。

 

日本はずっと同じ会社・組織で働き、アメリカは職を変えていくから

そこでも違いがあるのかもしれない。

 

 

・同じポジションに長く留め置かれると、

自分で「この仕事は好きだから長く居たい」と

自分で自分を正当化してしまう。

 

自分も通常1年か2年で異動するポストなのに、

4年も留め置かれた時、自分で正当化する言葉を

自分に言い聞かせていたように感じる。

 

 

 

・「正当化する」ことも、心の平安を守るために、

機嫌よく生きるのも生きる方法の1つでは?

 

 

 

・でも、同じポジションにいることに甘んじていると

「彼女はそのポジションで満足しているから」と悪利用されてしまう。

 

 

 

やはり今回も、ドラマ「半沢直樹」の話で大盛り上がり!

 

 

メガバンクの頭取が、行政の調査にわざわざ出迎えには出んわ!

 

あんな話し方する公務員はいない!(愛之助さんです)

 

でも、昔会計検査院の受検があった時、お弁当にメロンを用意していた…

(もちろん今はそんなことありません!)

 

逆に銀行に調査に行ったら、会議室で長テーブルに白布かけて

削りたての鉛筆と新品の消しゴムが用意してあった…

 

などなど。

 

 

 

 

 ※街中で見かけた花の写真です

 

 

 


 

「個人的な忠誠心」

 

 

(本の概要です)

 

 セリーナは、テレビ局で11年PA(シニア・プロダクション・アシスタント)として働いていた。

 

 

彼女の上司は、何度もエミー賞を受賞しており、

セリーナの貢献を褒め称えている。

 

 

 

しかし、セリーナより先に同期入社の男性は5年でプロデューサーになった。

 

 

 

セリーナは自分のすべき昇進のタイミングを上司やシニアマネジメントが分かっているだろうと思っていたが、

 

あるセミナーでセリーナは、このままだと残りの人生をPAのままで終わることになるだろうと理解した。

 

 

セリーナは自分がチャレンジしたい!と周囲に知らせることに心が揺らいだ。

 

そこで自分が上司に義理立てし、

立ち往生していることに気づいた。

 

 

上司に対して尊敬の念を持っていたから、

上司に別のポジションを紹介してほしいと言ったこともなかったし、

 

 

上司も称賛してくれたが、

上席の人達に推薦してくれることはなかった。

 

 

 

彼女の育った両親の影響もあり、

まともな仕事につければ良いと考える人であった為、

高いポジションに行きたいとの願いは理解してもらえないと考えていた。

 

 

 

セリーナは上司に次のステップに進みたいと話し、

上司はすぐ協力し、

新たな次のポジションに就くことができた。

 

 

 

読んだ後のシェアでは、

 

 

 

・男性は、

 熟練の女性(仕事もベテランでプロフェッショナルな仕事のできる) と、

 若い未熟な女性

 一緒に仕事をするのにどちらを取るか?

 

 若い女性と一緒に仕事をしたがる。(←あるある!)

 

 熟練の女性は、自分も仕事ができるから

 「すご~い」」とは言わないし(当たり前だから) (笑)

  逆に男性の仕事に対して、何か言われるのでは?と思われてしまう。

 

 

 

・同じポジションに長く居ると、上は変えてくれない。

 「変えて欲しい」と言わないと変えて貰えない。

 

 

・採用後ずっと内勤業務で、外勤業務にしてもらえない。

 直接上司には言わなかったが、

 先輩の居た倉庫の隅で嘘泣きをしたことも。

 アピールしないとダメ!

 

 外勤希望を言ったとき、男性上司から

 「トイレどうするの?」と聞かれて絶句。

 (昭和50年~60年代の話)

 

 トイレなんて、駅でもビルの中でもあるのに

 男性上司はそんなことを気にしていたのか!と驚いた。

 

 

 

・上は部下が仕事が慣れている方が安心すると思う。

 だから変えたがらないのもあると思う。

 

 

・男性から、

「女性はバリバリ働く人と、そんなにバリバリ働かなくても良いと

 考える人がいるので、難しい」と言われたことがある。

 

・男性は「バリバリ働く」しか選択肢がない。

 

 

 

・かつて一緒に働いた女性が、工業高校に進学し

(それも中学校に貼ってあった工業高校のポスターを見て

「建築いいなあ、土木カッコいいなぁ」と思って進学したそうです)

 

 土木の授業のトンネル工事見学。

 それまで女子生徒は「山の神様が怒ると事故が起きる」

 と見学を断られていたのを、

 

 彼女は「授業料払っているんだから、授業を受ける権利がある!」

 と先生に直談判。

 

 先生も見学先に交渉してくれ、女子生徒も見学可能に。

 

 当然、山の神様もお怒り?にならず、何事もなく終了し、

 翌年から女子生徒の見学も当たり前になったそうです。

 

 そこでも「アピールが大事」を思い出しました。

 

 

 

 

 

 


 

「チームに対する忠誠心」

 

 

 

(本の概要です)

 

 チームや部署に対する忠誠心から

自分の志を犠牲にする女性もたくさん見てきた。

 

 

 

「チームに過度な思い入れをしてしまう」のが女性が自分のキャリアに投資できない主な理由だという。

 

 

チームに献身的なあまり、

前進の為に必要なネットワーク構築を疎かに指定しまう。

 

 

女性は管理スキルを磨き、素晴らしいマネージャーだというメッセージを伝えるが、

 

男性は、売り込みのスキルを構築し、

とても優れた人だというメッセージを送るのに忙しく動き回る。

 

 

これが重要なのは、

トップのリーダーシップは

次のレベルの責任をこなす可能性に関わるものだからだ。

 

 

チームに対する忠誠心から

彼らのニーズを満足させるために誠実に労力を使えば、

 

現在のポジションに留まるのに最適だと証明することになってしまう。

 

 

 

読んだ後のシェアでは、

 

 

 

・先ほどは、個人(上司)に対する忠誠心で、

 この項目はチーム(組織)に対する忠誠心が書かれている。

 

 

 

・この本で、「男性は売り込みのスキルを構築して、

とても優れた人だというメッセージを送るのに忙しく動き回る」

とあり、男性同僚はそんなことをしていたのかっ!と思った。

 

チームの力を発揮して成果を出すことに力を注いでいたが、

「売り込み」が必要なんて思いもよらなかった。

 

 

 

・かつては職場に喫煙コーナーがあり、

 煙草をすっている男性の間で色んなことが決まっている

 

 

 

・コロナで仕事もリモートになったりし、

 本当の能力(リアル職場で上司の傍にいて受けが良いのではなく)が

 あぶり出されるのでは?

 

 

 

・何となく・・・の人は淘汰される。

 オンライン会議も、誰が何を発言したか?がはっきりし、

 ただ参加している人も分かってしまう。

 

 

 

・女性は目の前のことに集中するが

 男性は全体を見て顔を売るようだ

 

 自営の場合も、目の前の仕事だけしていてはダメで

 人脈を広げつつ人と仲良くなりつつも必要。

 

 

 

・女性はこれまで、男性がやっていたようなことをする

 「役割」が与えられていなかった。

 女性はバランスをとるのが上手いので、

 与えれば「目の前の仕事」と「人脈作り」も上手くできると思う。

 

 

 

・「食べながら」人脈づくり も良いと思う。

 

 

 

 


 

読書会で、ホッと一息つける時間を提供しています!

 

 

 

(読書会で大切にしているものです)

 

 

 

今回も皆様のご体験や、他では聞けない業界の話など、

お話が楽しくて、あっという間の2時間でした。

 

 

 

本だけでなく、ご体験からのお話がとても参考になります。

知識はお金で買えたり調べられたりするけど、体験はその人だけのもの!

そこからシェアいただいた内容だからこそ、説得力もあるんです!

 

 

 

読書会が、あるコーチの方が仰っていた「上質な雑談」のような時間になっていれば幸いです。

 

 

 

来月も読書会開催します!

 

 

第14回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」

〜日本一ゆる〜い読書会〜

(通称:アマゾネス読書会)

 

日時:9月中〜下旬 19:00〜21:00

 

場所:大阪市内(梅田近郊を予定しています)

 

参加費:無料(会場費がかかる場合、会場費を人数割り)

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

 

 

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。

 

(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、

働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、

企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)

 

 

長文ご覧いただき、ありがとうございます!

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのための相談家 伊藤史子です

 

 

 

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

働く女性に、この本はとても役立つ!と実感し、ブログで

概要と私の体験・気づき・感想をシェアしています。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

第11章 悪壁その7「完璧主義の罠に陥る」

 

(本の概要をまとめて掲載しています)

 

 

 

 

(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)

サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス

日本経済新聞出版社

 

 

 

 

本の概要です

 

 

 

完璧を目指してきたことは、今のポジションにたどりつくのには役立ったかもしれないが、

さらに高いレベルに行こうと願っているのなら、邪魔になる。

 

それには多くの理由がある。

 

 

 

〇完璧であろうとするとストレスになる。

 あなた自身だけでなく周りにもストレスになる。

 人間はときには完璧になれたとしても継続できるものではないからだ。

 

 

 

〇完璧を目指すと詳細にこだわるようになる。

 シニアな立場にあれば大きな枠組みを見ることが

期待されるのに、それが見えなくなる。

 

 

 

〇完璧を目指すと、うまくいかない些細なことすべてに

 イライラするようになり、後ろ向きの態度をとるようになってしまう。

 わずかなミスでも全体を「台無しにする」からだ。

 後ろ向きな姿勢がリーダーで評価されることはない。

 

 

 

〇完璧を目指すと失望することになる。理由は簡単。

 それは非現実的だからだ。

 あなたもあなたと働く人、あなたの部下も完璧であることはない。

 この地球上に生活している間は。

 

 

 

私たちの経験では、女性はとくに完璧主義の罠にはまりやすい。

 

仕事を完璧にこなし、へまをしなければ成功すると信じているからだ。

 

 

 

一般的に女性は男性よりも優れたリーダーと見られているが、

完璧でありたいという願望に根差す悪癖のせいで

自分に厳しくあたり、力を弱める傾向がある。

 

 

 

コーチや医者もこの見方に賛同する。

 

完璧願望を、女性クライアントが抱えるもっとも深刻な

2つの問題の1つだとする。

(もう1つは次章で取り上げる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女性は完璧主義に陥りやすい。

この部分を読んで、日本女性もそうではないか!?と実感しました。

 

 

 

私もどこかで「きちんとしないと」という呪いにかかっている気がします。

 

 

 

退職後、何も(この場合、何も=「仕事」です)していない自分を責め、

夕方の電車で仕事帰りの人を見ては、「何もしていない」自分を責め、

 

 

 

テレビで吉永小百合さんの特番や、

フィギュアスケートの羽生結弦選手を見ては

「あんな凄い人も努力しているのに、自分は何もしていない!」

とこれまた自分を責め…。

 

 

 

当時コーチングを受けていた女性コーチから

 

「吉永さんや羽生選手は『努力しないと!!』とは思っていないと思うよ。

好きだからやっているだけだと思う」と言われ、

 

 

 

それからしばらくは、電車の仕事帰りの人をみても、

無理やり「この人たちは好きで残業しているんだから」と

自分に言い聞かせるようしていました。(笑)

 

 

 

本当に凄い人からでも、自分を責めるネタを、なんとか見つけてきては自分を責める

 

そんなことをやっていましたね。

 

「世間の目」を借りて自分が自分を責めるんですね。

 

 

 

この女性コーチからは「苦しむような理想なら、持たない方がマシ」と言ってくれ、

気持ちが楽になったのを思い出します。

 

 

 

働く女性の完璧主義、これは私もクライアントにこういう人がいました。

 

 

 

人事考課で上司が高い評価をしてくれても、それに満足できない。

 

「上司は自分に他に指摘すべきことがあると思うのに、なんで言わないんだ!」と。

 

どれだけ自分に厳しいんだ!と感じましたが、

まさに完璧主義だったんでしょうね。

 

 

 

できている部分があっても、「全くできていない」と思い込んでしまう。

著者も言っていますが、辛くなりますね。

 

 

 

そして、子供や部下からしたら、お母さんや上司が完璧主義だったら、

認めてもらえることはなく、いつも厳しい目標設定をさせられる…

 

親子で辛い状態になりそうです。

 

 

 

それでは、なぜ女性は完璧主義になってしまったのか?

それが次に書かれています。

 

 


 

「なぜ女性は完璧主義なのか?」

 

(本の概要)

 

なぜ女性は完璧願望にかかりやすいのか?

経験と研究から2つの理由が考えられる。

 

「子供のころから始まる女性への期待」

 

「その期待が職場で強化される」

 

 

 

女の子は従順でお勉強ができると褒められるが、

男の子はもっと自由が与えられる。

 

 

 

男の子は、言うことを聞かない坊やを温かい目で見、チャーミングと思い、

スポーツが得意だと、スポーツで手を抜いても目立ちたがり屋でも褒められる。

 

 

 

女の子は期待される基準に沿わないとあまり幸運に巡り合わない。

 

 

 

学校で感情を露わにして喧嘩などの攻撃的な行動を取ると、罰せられる可能背が高いが、

男子なら男性ホルモンのせいだとして片づけられるのに、女子はみっともないとされる。

 

 

 

このような態度は、男女平等をうたう家族や学校の間でもよく見られる。

 

 

 

このように期待されるために、女の子はすべてをきちんとし、

ミスを回避し、一点一画もおろそかにしないよういして認められようとする。

 

つまり、完璧になって認められようとするのだ。

 

 

 

エグゼクティブ・コーチも組織でも同じようなパターンが見られるとする。

 

「コーチングに使うデータと心理測定調査を見ると、

 

エグゼクティブ・レベルの男性は大胆不敵にリスクを取ることで報酬を得ている。

 

同等レベルの女性は精密さ、正確さで報酬を得る」

 

 

 

多くのシニアな女性は、誠実で正確であるべきという期待を

体に染み込ませている。

 

そのために女性はミスをすることに過度の不安を持つ結果となり、

それはさまざまな形で表れてくる。

 

 

 

「非常に重要なミーティングで、男性はしっかり考え抜いていない

発言をするのを何とも思わない。

 

だが、女性は、狼狽し、恥ずかしいとすら感じ、なかなか忘れられない。

こんなことにならないようこれからは口を閉じていようと決意する。

そして慎重すぎる、あるいは何も貢献しないと批判されることになる」

 

 

 

男性社会では女性のミスはもっと批判的に見られるから、

ミスすることに対する不安は当然ながら増幅される。

 

 

 

1人の女性がエラーをすると、女性はできないという一般論の証拠に使われることがある。

 

そうなると、社内の他の女性を見る目に影響を与える。

これが、ミスを犯したこと、そして完璧でないことに対する罪の意識を増幅する。

 

 

 

完璧であろうとする願望を取り除くことを学ぶのは、

期待の重さにつぶされないために喫緊の課題だ

 

 

 

上に上がっていくには、重荷を下ろさなくてはならない。

 

 

 

 

 

 

 

女性が完璧主義になる理由は、実は子供時代の育てられ方に由来する!

決して持って生まれた性格や特性ではなさそうです。

 

 

 

これもまた、日本の話かと思うほど日本でも当てはまりそうです。

 

 

 

子供の頃も(今はずいぶん変わっているかもしれませんが)、

昭和で育った者に取っては、男女で育てられ方が違うのはよく分かります。

 

 

 

同じことをしても男子は怒られない(逆に褒められることも!)、大目に見てもらえるのに

女子はものすごく怒られる!そんなことはあったかと思います。

 

そんな小さな頃のしつけ・教育が大人になっても影響を及ぼすのですね。

 

 

 

社会人になってからも、なぜか職場で女性上司が男性部下には

そんなにきつく言わない人もいたり

(「〇〇く~ん」と猫撫で声で呼んでいた人もいる(苦笑))

 

私を含め女性には、書類の訂正も重箱の隅をつつくレベルでの指摘があったりと、

 

女性自身もなぜかアンコンシャスバイアスになっている人もいた気がします。

 

 

 

著者が指摘するように、女性は何かミスをすると「だから女性は」と

女性全体がそうであるかのように言われてしまうこともあり、

余計きちんとすることに拍車がかかるのかもしれません。

 

 

 

(余談ですが、ずいぶん前にテレビで男性保育士さんが部下の男性保育士に

「そんなことしていると、『だから男は!』って言われるんだよ!」

と怒っていましたが、男女どちらもマイノリティになると

そう言われてしまうのですね)

 


 

「完璧主義の見えないコスト」

 

(本の概要)

 

 

自分自身に高い基準を設ける人は、他人にも高い水準を要求しがちだという。

それを同僚や部下は嫌がる可能性がある。

 

完璧であるのが成功の唯一の道だと女性が信じるのは理解できるところだが、

その大変な努力がしっぺ返しをする。

 

 

 

ヨーロッパ北米に本社をおく国際的な保険会社に働く極めて優秀な女性ベラ。

 

彼女はCEOの候補に挙がったが、彼女の完璧主義が足を引っ張り、その職を逃した。

 

 

 

会社はCEO候補者に対するフィードバックを集めたところ、

ベラと働いた人は、

 

彼女の仕事に対する倫理観の高さを尊敬し、彼女の仕事の成果を畏怖していたが、

 

彼女はコントロールしすぎる、人に厳しいと見ていることが分かった。

 

 

 

ベラと近しい同僚は、

 

「人に要求が多すぎ、失敗をものすごく恐れているから、

チームを細かに管理し、私たちは極度に疲れてしまう。」

 

 

 

「ベラはいつも何か不都合が起きるのではないかと神経質になり、

ミーティングは台本ができているかのようで、

入念にチェックせずにいいアイディアを出す人は誰もいない。

 

そんなことをしたら、彼女は大失敗に終わるシナリオを5つくらい見つけてしまう。

 

そのせいで、彼女の部門はクリエイティブになれず、

業績目標はクリアするが、イノベーションは出てこない。」

 

 

 

リスクを取るには失敗を受け入れる気持ちが必要だ。

 

リスクは慎重に考えなければならないが、

結果は確実なものになることもないし、

100%コントロールできるものでもない

 

 

 

リーダーとして効果的に行動するのに必要なのは将来に対する自信だ。

 

結局、リスク回避が主な理由で、ベラはCEOのポジションを得られなかった。

 

 

 

CEO指名を担当した取締役は、

 

「ベラは困難な問題が予見できる場合には、それに対処するのに優れている。

 

だが、過去にうまく行ったことが将来のために役立つわけではない。

 

それには、人を信頼し、考慮したうえでリスクを取り、

組織の将来に大きなビジョンを持つ健全な能力が必要だ」

 

 

 


 

 

 

ここでは完璧主義のデメリットについて紹介しています。

 

 

 

完璧主義の例として紹介されたベラ。

 

 

 

完璧主義であるがゆえに確かに仕事は優秀。

 

しかし、部下には厳しく、自由にさせない。

型にはまった仕事をし、攻めや発展ではなく、ミスを出さず決められたものは守る…

そんな印象を受けます。

(役所には向いているかも 笑)

 

 

 

しかし、一緒に働く同僚や部下はどうでしょう?

 

任せて貰えず、自由な発想も許されず、そんな環境で楽しく働けているでしょうか?

 

 

 

そしてもう一つ、上のポジションではミスなく仕事をして求められる成果を出すことより、

 

組織の成長には「リスクを取って決断できる」ことが求められるということですね。

 

 

 

そこが、この本で述べられている、

 

「女性が今のポジションに至るまで良かれとやってきた今までのやり方では通用しない。

新たな方法を身に着ける必要がある!」

 

と訴えているところなのでしょう。

 

 


 

「健全な完璧主義者」

 

(本の概要)

 

もちろん、優れた結果を出そうと頑張る気持ちは、貴重な資産だ。

完璧主義傾向が抑えられるのら、という条件付きだが。

 

 

 

コーチのジュリーは、クライアントであるデイナを「健全な完璧主義者」と呼び、

他の完璧主義者とどう違うのかをこう述べる。

 

 

 

「デイナはとても高い水準を持っています。

でも、彼女はコントロールをしないということを学びました。

 

彼女は、社員は人間だから過ちを犯すものと理解しています。

 

上手く行かなかった小さなことに目を向けて、それで全体を判断することをしません。

 

詳細にも目配りしますが、大きな流れの中でそれを考えます。

 

生来の完璧主義者だが、広い視野を持ち寛容です。

 

良く働きますが、事態が計画通りに進まないと最初に諦めるのは彼女です。

 

ユーモアのセンスに富むので、批判を上手く扱い、人々が安心していられるようにします。

 

すべて彼女に自信があるからです」

 

 

 

ジュリーは、デイナには多くの完璧主義者に欠ける2つのスキルがあるという。

 

デイナは「仕事を委譲する」ことが上手で、

「優先順位のつけ方」をわきまえている。

 

 

 

通常、完璧主義者は委譲できずに苦労する。

超厳格な基準を持っているなら、人に仕事を任せるのが難しいのは当然。

 

社員の仕事をモニターするには時間がかかり、心配が多いため、

自分で仕事を片付けた方が楽で早いと思ってしまう。

 

 

 

その結果人の分まで仕事を背負いこみ、

人の仕事に干渉するのを習慣にすると、

 

チームはすべての段階でチェックを受けるのに慣れてしまい、きっちり準備しなくなる。

 

上司がさっさと片付けてしまうと、

 

彼らは良い仕事をしよう、学び、成長し、

さらに成長しようとするインセンティブを奪ってしまう。

 

その結果、機能不全のチームが生まれる

 

 

 

仕事を委譲するのに苦労しているなら、家庭でも苦労しているのではないか?

 

子供もあなたが干渉してくるのを期待し、責任を取らないことに慣れてしまう。

 

 

 

これって私みたい、と思うのなら、

周囲の人を自分で何もできない人にしてしまっていないかどうか

考えてみよう。

 

 

 

高いレベルに上がるにつれ、

上手に委譲することが重要になってくる。

 

 

 

何しろより多くの社員を管理するようになり、

彼らの多くは、専門性の高いスキルや知識を持つ人たちで、彼らの肩代わりをするのは無理だ。

 

 

 

もし「自分でやった方が楽」といつも言っているのなら、

リーダーとしての自分の可能性を弱めていることを考えてほしい。

 

 

 

委譲できない根本的原因は、優先順位をつける能力不足にある。

 

何が重要で、何が注意する必要がないかを決められない。

 

 

 

完璧主義者の傾向があるのなら、長期的にあなたのためになるのは、

委譲する

優先順位をつける

そしてよく計算したうえでリスクを取ることを学ぶことだ。

 

 

 

あなたも周りの人もこれによってストレスが減少する。

 

そして、あなたが次の段階に進む準備が整っていることを示すことができる。

 

重荷を下ろして一番恩恵を被るのはあなただ。

 

完全でないことを受け入れられればのことだが。

 

 


 

 

 

仕事ができる女性は、「それは人に任せたら?」とアドバイスしても、

「教えている時間がもったいない。自分でやった方が早い」

と答える方が多いように感じます。

 

 

 

確かに忙しいと、自分がやった方が早いという気持ちはわかります。

 

ただ、自分がそれをしてしまうと、部下は(時には家族も!)

そのスキルをいつまでたっても身に着けることができないのです。

 

 

 

そして、本来上のポジションの人は「その人でないとできない仕事」があるにも関わらず、

部下の仕事に介入しているがために、本来業務がおろそかになったり、

辛くて部下や他の人にストレスをぶつけてくる、という弊害も。

 

 

 

自分以外の人が成長しないと組織自体も成長しないんですね。

 

それが分かっていない人は多いように感じます

(意外と男性も委譲が下手な人が多いように感じますが)

 

 

 

私も委譲をすることに気づいたのは、

自分の担当する業務が「自分で頑張ってもこなせない量」だったため、

 

担当する業務の非常勤職員さん達が専門家が多く、

できることをどんどんお任せし、自分でなければできない部分をしっかりやり、

 

その代わり彼らが働くのに「何が必要なのか?何が困っているのか?」は

よく聞いて、働きやすい環境を作ろうとは心がけていました。

 

 

 

その結果、ご自分たちで自発的に仕事の効率化や手順も考えて工夫もされ、

おかげで全国3位の業務量を期限内に終了させることができたり、

転勤時には「任せて貰えて楽しかった」とのお言葉もいただけました。

 

 

 

その時に、人の能力・強みを把握して、どこまで委譲できるかを考え、

任せたらやり方などは口出ししないようにしていました。

 

(最低限の守るべきことは指摘しても、やりやすい方法は人それぞれだとだとぐっと我慢して)

 

 

 

本のデイナの言葉に「社員は人間だから過ちを犯すものと理解している」とあり、

完璧主義者はミスしてはいけないとの思いが強いですが、

 

「だって人間だもの」

 

大阪のラジオ番組で、「人のそねみ、ねたみ、うらみ」をテーマにしたリスナーの投稿を読んで、

最後に「だって人間だもの」とつけて読んでいるのが面白くて、つい笑ってしまいます。

 

 

 

時には「だって人間だもの」と心の中で言って、自分も許してあげましょう!

 

完璧目指して頑張っている人だから、そのくらいできっとバランスがとれるんですよ。

 

 

 

次回は、第12章 悪壁その8「喜ばせたい病」です。

 

 

※写真は6月に自粛解除後に出かけた神戸ハーブ園や

とある神社の境内の写真です

 


ハーブ園から見た神戸の風景‼️
海が見えると気持ち良いですね!

 

 

 

 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 


 

ブログで取り上げているこの本の読書会、今月も開催します。

 

(写真は先月のリアル開催です)

 

 

 

第13回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」

〜日本一ゆる〜い読書会〜

(通称:アマゾネス読書会)

 

日時:8月27日 19:00〜21:00

 

場所:大阪市内(梅田近郊を予定しています)

 

参加費:無料(会場費がかかる場合、会場費を人数割り)

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

 

※おかげさまで、今回も定員に達しました。

毎回、素敵な女性が集う楽しい場になっています!

 

お世話になっているティールームでも、スタッフさんから

もはや「読書会の伊藤さん」と覚えていただいてます!

 

 

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

このブログが、何かの役に立てれば幸いです。

 

長文ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。

 

(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、

働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、

企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)

 

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのための相談家 伊藤史子です

 

 

 

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

働く女性に、この本はとても役立つ!と実感し、ブログで

概要と私の体験・気づき・感想をシェアしています。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

第10章 悪壁その6「キャリアより仕事を優先する」

 

(本の概要をまとめて掲載しています)

 

 

 

 

(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)

サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス

日本経済新聞出版社

 

 

 

 

本の概要です

 

 

 

聡明で、才能があり、良く働く女性が、

一定のレベルまであっという間に昇進したかと思うと、

その地位に異例なほど長くとどまるのをよく見る。

 

 

 

こういった女性たちは、長い間に築かれた関係が居心地のよいこと、

磨いてきたスキルを活用できることなど、

仕事で気に入っていることを話してこの状況を正当化しようとする。

 

 

 

だが、心の奥底では、欲求不満を抱えている。

同期入社の同僚が彼女たちを追い抜いていくのを見る。

 

 

 

素晴らしい業績を上げたにもかかわらず、

会社の規則で給料は肩書に連動するため、わずかな昇給しかもらえない。

 

 

 

もしこのような状況で行き詰っているのなら、

あなたはあなたの時間とエネルギーを最高の仕事をするのに費やしてしまい、

次のレベルに上がるのに必要なステップをとらずにきているのではないか。

 

 

 

あなたのスキルが求められるように存在感をアピールするとか、

人脈を築くとかしてこなかったのではないか。

 

 

 

現状の仕事に満足しているというシグナルを送り続けてきたから、

高いレベルのポジションに空きができても、

誰もあなたの名前を思いつかなくなっているのではないか。

 

 

 

もしこれがあなたに当てはまるのなら、

あなたは仕事に集中してキャリアを犠牲にしている。

 

 

 

今日の為に、長期的な可能性を犠牲にしている。

 

 

 

私たちの経験からすると、

女性がキャリアよりも仕事を先行させるもっとも一般的な理由は、

最大の美徳である忠誠心に根差している

 

 

 

研究によれば、女性が男性よりも長く同じ仕事にとどまるのは、

主に忠誠心のせいだという。

 

 

 

この美徳は簡単に罠に変わってしまう。

 

 

 

義理立てしたいと思うと、

自分の将来を無視し、

自分の志を犠牲にし、

自分の才能と可能性を売り込めないままになる。

 

 

 

ほかの人にとってはありがたいが、あなたのためにはならない。

 

 

 

 

この章を読んだとき、「キャリア」と「仕事」を、

 

 

明らかに分けて捉えていることに驚きました。

 

 

 

私も含め、多くの働く女性は「仕事をする」ことが

「キャリア形成につながる」と考えているのではないでしょうか?

 

 

 

だから、一生懸命目の前の仕事をし、やるからにはできる限り良い仕事をしたい!

そうなってしまうのではないでしょうか?

 

 

 

しかしこの本の著者は、「忠誠心」が逆効果になることを指摘しています。

 

 

 

「義理立てしたい」と思うと自分にとっては逆効果になる、とは驚きですが、

今まで見逃されてきた、しかし重要な指摘がされています。

 

 


 

「個人的な忠誠心」

 

(本の概要)

 

 

セリーナは、ネットワーク・ニュース・ショーの

シニア・プロダクションアシスタント(PA)として11年働いていた。

 

 

 

上司のプロデューサーは、著名なエミー賞を何度も受賞している。

 

 

 

上司は、絶えずセリーナの貢献を褒めたたえ、

 

セリーナのような才能と経験を持つ人が自分の為に働いてくれるとは

なんてラッキーなんだろうと話していた。

 

 

 

セリーナは、チームにおけるリーダーシップの役割を大切にし、

彼女の上司の名声で恩恵を受けていると感じていた。

 

 

 

しかし、長くシニアPAの立場にいたことで、辛い経験もした。

 

同期入社の男性アシスタントが、5年でプロデューサーになった。

 

私よりも仕事ができるという訳ではないのに、

しかし彼はいつもチャンスを狙っていた。

 

 

 

私は、チャンスが来るのを待つだけ。

 

私の上司やシニア・マネジメントが私の昇進すべきタイミングを

分かっているだろうと思っていた。

 

 

 

メディア業界のさまざまなバックグラウンドの人が集まる

一泊二日のリーダーシップ・セミナーで、セリーナは目を覚まされた。

 

 

 

プログラムはキャリア・デベロップメントに焦点を当てたもので、

セリーナは長期的に考える必要がある、

 

さもなければ残りの人生をPAのままで終わるだろう、

ということを理解した。

 

 

 

その経験で、セリーナは今の場所に足踏みすることを余儀なくされているのは、

自分のせいだということを直視せざるを得なくなった。

 

 

 

多くの女性がそうであるように、

彼女はいつも、ただ一生懸命働くというアプローチをとり、

その日、その週、その月にしなければならないことをやっていた。

 

 

 

どう行動しようか考えて、セリーナは最初にすべきことは、

ネットワークの人たちに、チャレンジしたいと

彼女が思っていると知らせることだと思った。

 

 

 

しかし、そうすることを考えると強く心が揺れ、

彼女を現状に留めていた不安に気づいた。

 

 

 

考えるほど、セリーナは自分が(上司に)義理だてしようとして

立ち往生していることに気づいた。

 

 

 

上司に対して感謝の念を持っていたから、

別のポジションを紹介してほしいと迫ったことはなかった。

 

 

 

彼が彼女を搾取したわけではなかったが、

セリーナの受け身の態度があらゆる面で彼に有利になっていた。

 

 

 

セリーナは、上司はいつも惜しみなく称賛してくれたが、

彼女の仕事ぶりをニューヨークにいる上席の人たちに

激賞してくれることはなかった。

 

 

 

上司が上席に話してくれなかったことについて、

1つにはセリーナ自身がお願いをしなかったからということがある。

 

 

 

でも、長年の間に、彼にとっていなくては困る存在になってしまったから。

 

 

 

だったら、彼が自分から私を異動させるようにすることはありえない。

 

 

 

彼のせいではなく、プロデューサーになりたいと思ったら、

彼に心から忠実だと見られることに対するこだわりを克服する必要があったのです。

 

 

 

また、彼女の家族の影響もあったと話す。

 

エジプトで育った両親は、まともな仕事につけたらラッキーと考える人で、

自分が高いポジションに行きたいと願っていることを理解しないと考えていた。

 

 

 

セリーナは、義理を尽くそうと袋小路に入っていたことを理解すると、

上司に次のステップに進みたいと話すことができるようになった。

 

 

 

上司はすぐさま協力的になり、

何か月もしないうちに、セリーナはニューヨークで

ドキュメンタリシリーズのプロデュースをするようになった。

 

 

 

セリーナは「彼が私を不義理な人間だと見るのではないかと、

ものすごく心配していました。」と思い出す。

 

 

 

「でもたいていの仕事は、何か別のところへ行くための踏み台です。

 

現在の立場を使って、次に行きたいところへの態勢を整えるのは、

恥ずかしいことではないと分かるようになりました。」

 

 

 

 

 

セリーナのような例は、意外と多いのかもしれません。

 

 

 

この本のこれまでの章でも出てきましたが、

「いつかは人が自分の働きに気づいて認めてくれる」

のような意識・思い込みがセリーナの中にもありましたね。

 

 

 

そして、仕事ができない人ではなく、

セリーナのように仕事ができ、

上司がその働きに感謝しているようなできる女性ですら、

 

自ら上のポストに上がりたいと言わないと、

いつまでも同じポジションに据え置かれるんです。

 

 

 

上司や自分の部署・組織の役に立っていると感じ、忠実に仕事をしている女性は、

決してそれでは上のポジションやチャンスを得ることは

できないことに気づく必要があるんですね。

 

 

 

私も前職で仕事していた時には、日々の仕事を一生懸命こなし、

求められた結果や成果を出すよう努め、

 

ダブルで育休が出たり、後輩がメンタル休職した時も、

組織への忠誠心で頑張りすぎて健康を害しましたが、

 

だからといって上にあがることもなく、

特別に評価を受けるということもありませんでした。

 

 

 

セリーナが言うように「たいていの仕事は、何か別のところに行くための踏み台」

 

そういう意識も持つぐらいで、忠実になりすぎずバランスもとれるかもしれません。

 

 

 

女性活躍推進で、女性の昇進昇格も言われますが、

働く女性も、上に上がるためのスキル面のアップだけでなく、

時にはこのような意識面での振り返りも必要だと感じます。

 


 

「チームに対する忠誠心」

 

(本の概要)

 

 

 

セリーナは彼女の上司に対して忠実だった。

 

 

 

だが、私たちはチームや部署に対する忠誠心から

自分の志を犠牲にする女性も多く見てきた。

 

 

 

エグゼクティブ・コーチのカルロス・マーティンは、

チームに過度な思い入れをしてしまうのが、

女性が自分のキャリアに投資できない主な理由だと言う。

 

 

 

チームに献身的なあまり、非常に有能な女性が、

前進の為に必要なシニア・リーダーや

外部のパートナーとのネットワーク構築

おろそかにしてしまう。

 

 

 

「チームを見事に運営することは究極的にはマネジャーとして

優れたスキルを持っていることの証明になる。

 

しかし外部で強いネットワークを築くことは、

より大きな組織の中で認められるための売り込みスキルだ。

 

 

 

女性は管理スキルを磨き、素晴らしいマネジャーだというメッセージを伝えるが、

 

男性同僚は売り込みのスキルを構築し、売り込みにとても優れた人だという

メッセージを送るのに忙しく動き回る」

 

 

 

これが重要なのは、トップのリーダーシップの役割は、

現状レベルの責任を遂行するというよりも、

次のレベルの責任をこなす可能性にかかわるものだからだ。

 

 

 

結論を言えば、あなたがチームに対する忠誠心から、

彼らのニーズを満足させるために誠実に労力を使えば、

 

現在の内向きのポジションに留まるのにものすごく適していると

証明することになってしまう。

 

 

 

今の地位をもたらしたマネジメント・スキルは、あなたを今の場所にとどめるのに使われる。

 

最大限のインパクトを与えられる立場に上昇させてくれはしない。

 

 

 

 

 

チームを大切にすることと、自分のキャリアを考えることの両立、

私はこの部分を読んで、難しいなぁと感じました。

 

 

 

自分と共に働いてくれる仲間が喜んでくれ、役立つのなら、

より一生懸命働こうとしますよね?

 

 

 

それが全く悪いことではないが、自分のキャリアアップのためにはならない!

という厳しい現実が書かれています。

 

 

 

だから現在の組織に全力で尽力するだけでなく、

男性がやっているように外部との人間関係構築にも力を注ぐ必要がある。

 

 

 

次の仕事で求められるのは、マネジメントに長けることではない!

それを知っておく必要があるのだ、と感じました。

 

 

 

(少なくとも、私自身は、女性だらけの組織だったためか

上司からそのようなことは学ばなかったし、

 

今の女性活躍推進でも、女性管理職研修でも

この部分に触れたものは少ないのではないでしょうか?)

 

 


 

 

「健全な利己主義」

 

(本の概要)

 

上司に対して義理立てしていることが立ち往生の原因だと認識したことに加え、

セリーナはもう1つ脆弱な点に気が付いた。

 

 

 

「私は自己中心的に見える、

あるいはそうなることをものすごく恐れていました。

 

たった5年でプロデューサーになった男性は、

アシスタントだったのにプロデューサーだと自己紹介し、

プロデュースすること以外話しませんでした。

 

当時、彼が思いあがっている、自分のことしか考えていないと思いました。

 

でも今は、自分の為に気を配るのはそんなにひどいこと?

思えるようになりました

 

 

 

女性は利己主義であることを他人にも自分にも認めるのを嫌がる。

 

そのせいで、キャリアの代わりに仕事に注力し続けるようになる。

 

 

 

対照的に、キャリア・デベロップメントの観点から考えるときには、

すべての仕事、プロジェクトを、次に来るもののために

自分をポジショニングさせるものとして捉えるべきなのだ。

 

 

 

すべての仕事の価値を、

楽しいとか自分がいかに評価されているかという観点からだけでなく、

自分のために長期的にどう役に立つかという観点から考えなさい

という意味だ。

 

 

 

職場で利己主義というのはどう定義したらいいのか?

 

要するに

「自分の才能をフルに活かせるキャリア構築ができる状態にし、

人生は満足でき、価値あるものだと感じられるようにすることだ」

 

 

 

この目標を達成するために、

可能性を最大限に活かせる仕事を追い求めて、

利己主義になるのだ。

 

今だけでなく、働いている間ずっと。

 

 

 

あなたが定義する利己主義はほかの人と同じとは限らない。

 

お金よりも時間に価値を置く、家族との時間が最重要...。

 

なんであれ、あなたの心を動かすものが何かを知り、

そのために意図的に働くには、自分の利己主義を認識し、

それに基づいて行動することが必要だ。

 

 

 

利己主義は、男性たちにとっては問題にならないようだ。

 

男性は勝つことが好きだ。だから自分や家族の利益を第一に考えることをどうとも思わない。

 

女性は自分の利益を追求すると悪い人になってしまうと考える女性が多い。

 

 

 

世界的な金融機関のアナリストであるハイジも、

キャリアに行き詰まりマーシャルのコーチングを受けた。

 

 

 

ハイジは、

「男性は銀行のことを考えず、自分のことしか考えず、

ここで働くことによって何を得られるかを考えるだけ。

仕事よりも多くの時間をかけ昇進を得ようと画策する。

 

それは私のやり方ではなく、できる限り最高の仕事をし、

自分のキャリアよりこの組織のことを考える」というが、

 

それがハイジの問題だとマーシャルも同意した。

 

 

 

マーシャルは、ハイジに対し

「素晴らしいキャリアと素晴らしい人生を送るためにもベストを尽くすべきだ。

 

同義に反すること、倫理に背くこと、法律に反することをしない限り、

銀行の為にあなたは将来を犠牲にする必要はない。

 

銀行の為に働くのと同時に、

自分や家族の為に頑張ろうと思っているからといって、

男性たちはあなたより劣る人間だとどうしてあなたに判断できるのですか?」

 

 

 

この言葉はハイジにとって驚愕だった。

 

しかしハイジは数カ月間に、組織に対して忠誠を尽くしたいという願いと

自分が利己主義を軽蔑することを、違う角度から見るようになってきた。

 

そしてハイジの中に、実は同僚との競争を楽しんでいること

それに対し「後ろめたさ」があることに気づいた。

 

 

 

その「後ろめたさ」は、ハイジの母親が、

競争心が強いのは「女の子らしくない」と戒めたからだろう。

 

 

 

そのことが分かると、ハイジはものすごく仕事ができるという状態を

楽しんでいることを認めらえるようになり、

 

何か違うことのために仕事を見捨てるのは、

自分をダメにすることだと認められるようになった。

 

 

 

ただ、

少女時代に植え付けられた後ろめたさを捨てればよいだけ

のことだった。

 

 

 

あなたが、忠誠心の罠にはまっているのなら、

 

あるいは利己心を認めるのに問題を抱えているのなら、

 

あるいは他の人がやっている社内政治を侮辱しているのなら、

 

その態度があなたにとってどのくらい役に立っているのか、

行きたいと望んでいるところに到達するのに適しているのか、

考えてみるとよいだろう。

 

 

 

キャリアを考えるのを回避するために仕事を口実に使っている女性は、

自分に野心があることを認められない。

 

だが、世界は野心に満ちた女性を必要としている。あなたがそうなったらどうか?

 

 

 

 

 

一見良いとされる忠誠心と、そして女性が嫌悪する利己主義

これが女性のキャリアアップの邪魔をしていることが、見て取れます。

 

 

 

そして、この例が海外の女性の例であるにもかかわらず、

日本人である私も共通・共感するところが多く、

 

まるで日本の、優秀だけど昇進の機会に恵まれず、

何年も同じ仕事を「きっちりしっかり」こなしている女性の姿が思い浮かびます。

 

 

 

まるで子供の頃に親のしつけや教育でかけられた呪い!?のしわざのようです。

 

 

 

本当にこれを知っていたら、組織での立ち振る舞いが変わっただろう、

そして一部の自己主張の激しい女性を見て嫌悪していたけど、

 

本当は私も「自分はこうしたい」とどんどん主張できたのではないか!とさえ

思ってしまいます。

 

 

 

割と最近まで勉強会に参加し、そこでは謙虚や美徳のようなことを学ぶ場でしたが、

今思えばそれは「自己中」な男性には必要な内容だったかもしれませんが、

 

「謙虚であれ」「自分より人を優先せよ」という呪いを受けて育った

女性たちには不要で逆効果だったのかも?と感じます。

(勉強会の内容が悪いわけではありません)

 

 

 

仕事を頑張り、組織第一に働き、組織のメンバーを大切にしてきた女性は、

これまでの意識を逆転させる必要があるのでしょう。

 

 

 

「仕事も大事だけど、自分も自分の人生も大事」

そんな風に思える女性が増えてほしいと思います。

 

 

 

そんな女性はきっと素敵なリーダーになる!

 

だって、元々他者への思いやりに長けている人だから!

 

他者への思いも持ちながら、うまくバランスを取って活躍できる人は素敵ですね!

 

 

 

次回は、第11章 悪壁その7「完璧主義の罠に陥る」です。

 

 

※写真は先日出かけた太陽の塔(大阪万博のシンボル)内部公開見学の際の写真です

 

これは、かつて地下に展示されていた顔の復元だそう。

 

 

 

 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 


 

ブログで取り上げているこの本の読書会、今月も開催します。

 

(写真は先月のリアル開催です)

 

 

 

第13回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」

〜日本一ゆる〜い読書会〜

(通称:アマゾネス読書会)

 

日時:8月27日 19:00〜21:00

 

場所:大阪市内(梅田近郊を予定しています)

 

参加費:無料(会場費がかかる場合、会場費を人数割り)

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

 

※おかげさまで、今回も定員に達しました。

毎回、素敵な女性が集う楽しい場になっています!

 

お世話になっているティールームでも、スタッフさんから

もはや「読書会の伊藤さん」と覚えていただいてます!

 

 

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

このブログが、何かの役に立てれば幸いです。

 

長文ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。

 

(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、

働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、

企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)

 

 

 

 

高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのためのコーチ 伊藤史子です

 

 

 

 

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

働く女性に、この本はとても役立つ!と実感し、

ブログで概要と私の体験・気づき・感想をシェアしています。

 

 

 

よろしくお願いします。

 

 

 

さて、先週この本の読書会を開催しました。

 

 

12回を迎える今回も、4名の方がご参加くださいました。

 

 

会社員の方、アンガーマネジメントの先生、元署長さん、

交流会を主催して人つなぎをされている方と、

多彩なキャリアの方にお集まりいただいています。

 

 

 

 


(お店の女性スタッフさんが、上手く撮ってくださいました!
 店員さんも読書会のこと覚えてくださって、
 気配りもしていただき楽しい時間が過ごせています)

 

 

 

いつも自己紹介の際にハマっているものなどご紹介いただくのですが、

 

・ジュエリーバッグ作り

 

・自然酵母でのホームベーカリー

 

・イヤリング作り

 

・乗馬

 

・ライブ、芝居

 

とこちらも多彩な楽しそうなお話が広がりました。

 

コンサートも、「この人がこのアーティストのファンなの?」と

時々驚きの声が上がっていましたね。

 

 

 

そして、今回はせっかく参加していただいているので、

それぞれのご活動内容や、これからやりたい事などを紹介。

 

 

 

・人とモノ・やりたいことをマッチングしてコーディネートする活動

 

・アンガーマネジメントやカラータイプの研修

(実際アンガーの研修で使用されるカードをご持参くださり、ミニワークまで!)

 

・メディカルハーブ(代替医療)に興味がある!

 

・転職!

 

・税理士として独立開業

 

(知人の舞台の配信のご紹介も)

 

と様々なご活動をシェアしてくださいました。

 

 

 

この場からの人の繋がり・交流も楽しみです!

 

 

 


 

 

読書会の本は、いつもブログで取り上げているこの本

 

「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有の「キャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」

 

(サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス著 日本経済新聞出版社)

 

 

今回は、具体的な悪癖の4つ目と5つ目です。

(悪癖は12個紹介されています)

 

 

 

今回も本の内容からの気づきだったり、

皆さんの経験などたくさんシェアしてくださいました。

 

 

 

第9章悪癖その5「初日から協力者を得ようとしない」の

後半を皆さんで読みました。

 

 

 

「協力者、メンター、スポンサー」

 

 

 

※内容のブログはこちら

 

 

(本の概要です)

 

1990年代から2000年代初頭、女性はメンターを見つけるよう勧められたが、

メンターも役立つが、女性がキャリアで成功するのに重要なのは

スポンサーシップであると発表された。

 

 

 

スポンサーは、あなたを推してくれ、あなたの名前を出して推薦してくれたり、

重要な同僚に紹介したり、制度上の障害を取り除く手助けをしてくれたりする。

 

だがスポンサーは見つけるのが難しい。

 

 

 

 〈この内容のブログはこちら〉

https://ameblo.jp/fmk110/entry-12607685445.html

 

読んだ後のシェアでは、

 

 

 

・平成17年、18年頃には新聞に「メンター」という言葉が良く載っていて、

 大企業が導入していたのを覚えているが、「スポンサーシップ」は初めて聞いた。

 

 

 

・メンターは師匠という印象がある

 

 

 

・ドラマ「半沢直樹」を見ていても、「誰が自分を引き上げてくれるか?」と

 上の人をよく見ていてその人に付いている印象がある。

 

 

 

・上に上がるには、トップに気に入られるのは必須。

 ただし、どういう風に気に入られるか?はあるが…。

 

 

 

・人脈を上手に使っていくのが必要だと思う

 

 

 

・交流会では、皆から支持される人が、よく紹介されていると感じる

 (人がその人のことを宣伝してくれる)。

 

 そのような人は、ヤル気・人柄が良く信用があるが、

 人が「その人を紹介したい!」と思うような熱意がある。

 

 自分のことだけでなく、人のことも考えられる人は責任感もあるので、

 人が「推し」てくれる。

 

 

 

・職場で女性を活用しようと女性に打診するが、皆断ってしまう。

 

 担当は「自分が」目立つ子を引っ張り上げたいと考えるのか、

 本人の意を無視して、無理して上にあげ激務のポジションにつかせて

 流産してしまったり、家庭の事情が大変な時期に重なった人もいた。

 

 断る女性は5人中3人位は謙遜かもしれないが、

 中には本当に今は無理だという人もいて、難しいと感じる。

 

 

 

・スポンサーは信頼できる人でないと。

 

 

 

・スポンサーとの出会いが難しい

 

 

 

 

 

※写真は、神戸ハーブ園の花です

 

 


 

「会社の大使になる」

 

 

(本の概要です)

 

弁護士であるダイアナが、海運事業本部の法務部長に就任した際、

専門性を身に着けると上司に伝えたところ、

上司からは、「専門性が必要ではなく、リーダーとしてここにいることが必要だ」を言われた。

 

 

 

そこからダイアナは人脈構築に取り組むとともに、自分の人脈を取引先・社内の人に活かすよう尽力した。

 

すると、当初自分に対して反対していた人達も、自分にアドバイスを求めるようになってきた。

 

 

 

おかげで注目を集め、強い立場に立つことができ、シンガポールで会社の大使のようになった。

 

 

 

 〈この内容のブログはこちら〉

https://ameblo.jp/fmk110/entry-12611332858.html

 

読んだ後のシェアでは、

 

 

 

・キャリア、経験を積むと、遠くが見えるようになった。

 

 それは下にいた時には見えなかったが、経験を積むにつれ、状況が分かり、

 いつ・誰に話せば問題解決ができるのか?が分かるようになった経験がある

 

 (休憩室の畳と襖替えも、若い頃はどう対応したらよいか分からず何もできなかったが、

 今は予算の兼ね合いで依頼したらよい時期なども分かるので解決することができるようになった)

 

 

・女性は、上に上がるとその部門の専門性がないといけない!と考えている

(下の女性も上に対して「そんなこと知らないんですか?」と言ってくる)

 

 

 

・女性は自分が何でもしないと!と思っているが、

 男性はもっと大きな視点で捉えているように感じる。

 

 女性は隅々(仕事でも末端の細かな事は詳しい)しか知らない!

 女性も学べばもっと能力が発揮できる。

 

 

 

 

 

 


 

「協力者はあなたのブランドだ」

 

 

 

(本の概要です)

 

 

 

あなたの仲間が有名人であれば、そのことを他人に話せばあなたのブランド価値は上がり、

信頼性を築くパワフルな方法になる。

 

 

 

プロジェクトに人の協力を求めるときには、

彼らがしていることを褒め、他の人とのつながりを持たせること。

 

そしてこれを公にすることであなたも知り合いになれることでメリットが得られる。

 

これをする理想的なタイミングは新しい仕事を始める時だ。

 

 

 

自分がやりたいことがあれば、それに役立ちそうな人5人の名前を挙げ、

彼らにやりたいと思っていることを話し、協力依頼する。

 

こういうささやかなお願いやお誘いをして、そのお返しにささやかなことをする。

 

このようなちょっとしたことを頼みあい、同盟関係を結ぶことは、

キャリアで成功するための生命線だ。

 

 

 

読んだ後のシェアでは、

 

 

 

・「これをする理想的なタイミングは、新しい仕事を始めるときだ」

 ささやかなお願い・お礼。これがスマートに出来たら…と思う。

 

 

・受け取り下手で、人からの頼まれごとなら受け取れるのに!

 こんな発想がなかったと思った。

 

 

・上手に頼むのが難しいと感じる。

 

 

 

 

 

 


 

 

ホッと一息つける時間を提供しています!

 

 

 

(読書会で大切にしているものです)

 

 

 

 

今回も、ご参加いただいた皆様の感想や、

ご自身の体験談などが沢山聞けて、楽しい時間となりました。

 

 

 

あるコーチの方が仰っていた「上質な雑談」のような時間になっていれば幸いです。

 

 

 

今回の本の内容から、自分の努力だけでなく、

 

他の人の力を借りること・人脈を活かすこと・自分も相手もメリットになる関わりをすること

 

そんなことが本だけでなく、ご体験からも学べた時間になりました。

 

 

今月も読書会開催します!

 

 

第13回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」

〜日本一ゆる〜い読書会〜

(通称:アマゾネス読書会)

 

日時:8月中〜下旬 19:00〜21:00

 

場所:大阪市内(梅田近郊を予定しています)

 

参加費:無料(会場費がかかる場合、会場費を人数割り)

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

 

 

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。

 

(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、

働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、

企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)

 

 

長文ご覧いただき、ありがとうございます!