高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのための相談家 伊藤史子です
第9章 悪癖その5「初日から協力者を得ようとしない」
(本の概要をまとめて掲載しています)
(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則
〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)
サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス
日本経済新聞出版社
新しい仕事を始めた時、多くの女性は「すぐさま仕事ができるようになりたい」と、
大量の資料を勉強し、仕事の細やかなことに没頭してなるべく多くのことを学ぼうと集中する。
そして様子が分かってきたら、周りを見て人脈を築こうとする。
これは、多くの女性がする過ちである。
悪癖その3<専門性を過大評価する>
悪癖その4<人間関係を築くだけで活用しない>の結果だ。
それは、女性によく見られるインポスター症候群(ペテン師症候群)を回避する方法となる。
インポスター症候群は、
自分にはそれだけの価値がない、
仕事をする能力がないと感じ、
お荷物と見られるのではないかと恐れるものだ。
新しいポジションに就いた女性は、詳細にわたって良く理解し、
ある程度の仕事はできると自信ができるまでは、下を向いておとなしくしていようとする。
十分準備ができたと感じてから、外と接触したいと思う。
男性は、「この仕事で成功するには誰とつながりを持つべきだろう」と
質問するところから始まる。
彼らは成功への道は「何を」「どのように」マスターすることでなく、
「誰が」にかかっていると思う。
彼らは人との結びつきを仕事で一番重要な部分と見て、
初日から関係構築をしようとする。
成功した経験豊富な女性は、専門性はパワーの1つでしかなく、
いちばん重要性が高いということはほとんどないと分かっている。
専門性と並行してコネを最初から築いていれば、道のりは円滑になる。
すっかり信頼されるためには、いつでも協力者が必要だ。
協力者は、同僚、上の人、
スポンサー(メンターではなく昇進を強く推してくれる人)、
直属の部下、そしてあなたが行きたいと思っているところにたどり着こうとする
あなたの努力をサポートしてくれる内外のファンだ。
協力は、キャリアで成功するための核心となるものだ。
協力相手は友人である必要はない。
広く、柔軟な人間関係を持つ人は、個人的に親しくならないまま
何十年と知人としての関係にある人を何十人と抱えている。
社会学者は、このような関係を「細い紐帯」と呼び、
親しい友情のような強いつながりよりも、
弱い紐帯のおかげで職を得たり、
努力を認められたりすることがはるかに多いという。
研究者は、細い紐帯を持つ人は、共通する2つの行動を取るという。
彼らは他人がやってくるのを待つかわりに、自分から外に向かって働きかける。
そして、たとえあまり良く知らない人たちでも、紹介の労をとる。
この本で何度か、女性は専門性を重視し、
人脈よりも専門性を優先することは指摘されていました。
ここでも、新しい仕事やポジションについた時の、男女の行動の違いが紹介されています。
こんなに違うのか!?と驚かされます。
そして私もご多分に漏れず、とにかくまず知識を身につけなければ!と
必死になっていたのを思い出します。
ただ、担当業務が増え、一人ではとうていこなしきれない状況になった時、
優秀な非常勤職員さんが多かったので、彼らができることは思い切ってお任せし
(何せ私よりも、労働基準法や経理、建築とそのプロが居てくれたので)
専門性を手放し、彼らがどうしたら仕事がしやすくなるのか?
何か困っていることはないか?を聞いては解決し、
全体を見てバランスを取ったり、進捗をみて対応を考えたりすると、
どんどん仕事も進めてくれるので、私自身も精神的に楽になって
仕事が進められるようになったという経験があります。
また他部署の人も知っていると、こちらがお願いしたいときも
お願いしやすくなったり、分からないことも教えて貰え易かったりしました。
この本の後半の、「弱い紐帯」
これは驚きました。
私は仕事以外の場でも(例えば勉強会とか)よく出かけて知り合う人は多かったのですが、
それが何かに役立った!という経験がないため、「そうなのか!?」という印象です。
逆に、権利ビジネスやネットワークビジネス、はたまた仮想通貨の勧誘、
何かイベントするからお金払って参加しろ...の類の連絡はバンバン来ていて、
うんざりしていました。
ただし、この本で言っているような行動が足らなかったのかもしれません。
(紹介の労は良く取っていたけどね)
「細い紐帯」も少し意識しておきたいと思いました。
「協力者、メンター、スポンサー」
(本の概要です)
1990年代から2000年代初頭、
女性はメンター(組織の上にいる経験豊富な人で、指導やアドバイスをしてくれる人)を
見つけるよう強く勧められた。
だが、2001年にカタリストという研究団体の調査結果では、
メンターも役立つが、女性がキャリアで成功するのに重要なのは
スポンサーシップである と発表された。
メンターとスポンサーの違いは、
メンターはアドバイスを与え相談役となってくれる人だが、
スポンサーは話すよりも行動をする。
通常、スポンサーは組織のシニア・リーダーで、あなたを推してくれ、
仕事の担当者にあなたの名前をあげて推薦したり、重要な同僚に紹介したり、
あなたを阻止している制度上の障害を取り除く手助けをしてくれたりする。
だが、1つの問題がある。それは見つけるのも関係をもつのも、嫌になるほど難しい点だ。
また、公式なスポンサーシップの取り組みはあまり成功していません。
こういった関係は、個人的に相性が合う時にうまくいくもの、
だから自然発生したときに効果が出る とも言われている。
多くのシニアなポジションにいる女性は、
助けてくれるスポンサーなしに今のポジションについている。
そして彼女達は、「会社で力のある人が私の側に立ってくれていたら
どんなによかったかと思うけれど、25年前には女性が
そのようなサポートを得るなんて誰も聞いたことがなかった。
シニアな地位にいる男性が、お気に入りの男性を選んで昇進させるだけ。
いわゆるオールド・ボーイズ・ネットワークね」
スポンサーは価値ある協力者だが、それは数ある中の1つでしかない。
だから探すのが大変なら、そのエネルギーを代わりに
広いネットワーク構築に向けるほうがいいだろう。
それによって、あなたが強くなるばかりではない。
もっと目立ち、あなたの貢献が広く知られるようになり、
スポンサーを探せる確率が上昇する。
成功への道を歩んでいるというシグナルを送る1つの方法は、
自分自身で積極的に人脈の輪を築くことだ。
カタリストの調査では、スポンサーシップは、
自分が勝ち取った場合に最も効果を上げると述べている。
「スポンサーを引き付けるためには、シニア・リーダーのみならず、
同僚にスキル、強み、どのような仕事をしているかを知ってもらう必要がある。
柔軟性に富み、平等を重んじるプロフェッショナルで、
つねにキャリアを伸ばそうとしているという評判を築かなくてはならない」
それをどのようにするか? 積極的に協力者を得ようと努力することだ。
できることなら、新しい仕事に就いたその日からスタートするのが望ましい。
ここでは、スポンサーシップの重要性と、
やはり自ら積極的に協力者を得る行動をしなければならないことが語られています。
女性活躍推進の取り組みでも、「メンター制」を導入することは言われており、
それを取り組んでいる企業もあろうかと思います。
私自身はメンターすらおらず、それすら羨ましいと思って働いていましたが、
アメリカでは先を行っていて(10年前にもう調査結果で出ているのですから!)、
相談に乗ってくれるだけでなく、
いわゆる「推し」てくれる 行動をしてくれる人が必要だ
と言っているんですね。
確かに、女性は自ら業績を声高に主張することも少なく、
そもそも担当している業務が男性と同じでも、より裏方の仕事になっているように感じます。
余計目立たない存在が、いわゆるオールド・ボーイズ・ネットワークの中で
上にあがるチャンスが得られるでしょか?
そこには、やはり目にとめて上に「適任者がいますよ、能力がある人がいますよ」と
伝えてくれる存在が必要です。
そこが、これからの女性活躍にも必要になってくるのかもしれません。
そして、著者は、スポンサーシップに出会うためにも、
自ら行動して積極的に協力者を得ようとしなければならないと強調しています。
受け身ではだめだということですね。
先日ベストセラー本を出版されている方のお話を聞いたのですが、
「日本人は謙虚が美徳となっているので、自分のことをアピールしないが
「さわやかなずうずうしさ」(笑)でアピールしないといけない」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
適切な自己表現は必須なんですね!
次回は、この章の後半を紹介します。
※写真は神戸の布引ハーブ園での写真です
※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ
引用元の表示もなく、リブログもされず、
ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。
引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨
表示ください。(これは喜びます!)
ブログで取り上げているこの本の読書会、6月も開催します。
昨年6月に、大阪でG20が開催され厳戒警備の中読書会を初めて開催。
おかげで1年になりました。
(写真は先月のオンライン開催です)
6月の読書会は、満席になりました。
このブログが、何かの役に立てれば幸いです。
長文ご覧いただきありがとうございます。
コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。
(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、
働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、
企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)



