こんばんは、守田矩子（もりたのりこ）です。
認知症が進んできため、
介護付き有料老人ホームへの
入所を決めた母。
実家から引っ越すにあたり、
最も母の頭を悩ませているのは、
２匹の猫のことです。
２０１２年に、実家にやってきた野良猫たち↓
猫に選ばれてしまったら。。。
今では、２匹の猫だけが生き残り、
母が、その猫たちのお世話をしています。
しかし、もともと、野良ちゃんなので、
人を警戒しており、いくら可愛がっても、
決して家の中には入ってきません。
去勢・不妊手術は済ませているので、
２匹の寿命まで、餌とトイレのお世話をするのみです。
母が実家から居なくなると、
お世話をする人が居なくなるので、
私は、この２匹を
自宅に引き取る準備を進めていました。
幸いうちのマンションは、小型動物なら
２匹まで飼うことが許されています。
私がその話をすると、母は、
「連れて行かないでくれ」と言うのです。
「全然知らない場所に連れていかれて、
ずっと家の中に閉じ込められる生活は、
猫たちにとって、幸せではないはずだ」と。
じゃあ、どうるすん？
とちょっとムっとして私が尋ねた時、母は、
「隣家の住人さんに頼んでいく」と
言うではないですか！
いやいやいや、お母さん！
お隣さんのおじさんは、
独り暮らしの母のことを
いつも気遣ってくださっている方です。
正直、とても助かっているのですね。
時々、食事を差し入れてくれたり、
ブレイカーが落ちた時にすぐに
助けに来てくださったり。
しかし、あのおじさん、
猫が大嫌いなのよ！！
「こんなに良くしてくれている人に、
嫌なことを押し付けるって、
それはあんまりだよ。
だから、そんなことは、絶対に頼まないでね！」
と、私は母に強く伝えていました。
そして、何度も何度も
猫をどうするかという話を重ねてきました。
何度、話をしても、母は忘れてしまうから。。。
で、先日も、同じ話になったのですが、
母からビックリする言葉が！
「猫のことは、もう隣のおじさんに頼んできたよ。
キャットフードも持って行ってきたし」
と言うではありませんか！！
は？？？？？
しかも、お隣のおじさんが、
猫のお世話を引き受けてくれたとい
いうではありませんか！
嘘やん(≧▽≦)
そんな訳ないやん！
母の話が、どんなに事実とかけ離れていたとしても
否定しないように努めてきた私ですが。
この時は、思わず、
「それ、事実なの？」
「それとも、お母さんの作り上げた空想の話？」
と尋ねてしまいましたww
「猫嫌いの人に、猫のお世話を頼むのは
あまりにひどい仕打ちじゃない？」
と言ってしまった私に、返した母の答えに
私は、ひっくり返りそうになってしまいました。
母は凛とした態度で、
「私は、あの人（隣の住人さん）に、
新しい世界を体験させてあげるねん。
今まで、あの人は、動物なんか
飼ったことがないと思う。
だから、猫の世話をすることで
人生の新たな扉が開くと思う」
とのたまうではないですか！！
お、おかあさん！
か、カッコいい(≧▽≦)
こ、これ、
ボケた老人の言うことなのか！！！
と不覚にも、また大爆笑してしまいました。
お母さん、あなたには敵いませんww
※（過去の同シリーズ）↓
「深刻よりユーモア（母のコント劇場（２））」
「深刻よりユーモア（母のコント劇場（３））－無駄買いか備蓄か？」
「深刻よりユーモア（母のコント劇場（４））－カレーが過ぎる(≧▽≦)」
「助けて」が言えたー深刻よりユーモア（母のコント劇場（５））」
「母が別人に！ー深刻よりユーモア（母のコント劇場（６））」
「認知症って、何のためにあるんでしょう？」
「拾う神ー深刻よりユーモア（母のコント劇場（７））」
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