この、阪神との最後の3連戦を全勝すれば、中日ファンはプレーオフ進出という一縷の望みを持てた。素質はルーキーの時から買われていた佐藤がプロ初勝利をおさめ、9月はエース級の働きを見せる中田が悪いながらも試合を作り、そして3戦目は川上。後半に入ってから調子を落としているが、今日こそはやってくれるだろうと。結局それは淡い期待だったのだが、僕としてはこれで踏ん切りがついた。連覇は夢と潰える。
今季は投手陣が軒並み崩れた。ドラフトで即戦力選手のみを指名したことは正解だった。新戦力を除き、年俸以上の活躍をした選手は高橋聡文と川岸くらいだろうか。個々のレベルは高い故、何もフルシーズン働けなくても構わないのである。調子をうかがって入れ替えの見極めをすること。
自転車を使うには荷物が多く、普段なら愛車に乗る道をバスに乗った。その距離は自転車の走行時間にして15分。バスを3台は抜かす。平素ノンストップの景色を、信号やら渋滞やらバス停毎に止まってゆっくり眺める。
後輪が小さいレトリックな自転車に乗る女性が、バスと併走している。フォークロア風のショールを羽織って、大きめの帽子を目深に被り、鼻と口しか見えない横顔は勝ち組臭が漂うほど凛としていた。しかしそのアンティークバイクは尻が下がり、腰が引けているポーズが間抜けである。
抜きつ抜かれつの攻防は彼女に軍配が上がった。繁華街に消える自転車を見送る。できれば同じ条件下で勝負を挑みたかった。追い抜く際に正面の顔を拝見しようと振り返ってバランスを崩し危うく自動車と接触しかけて転びそうになるところまでイメージできる。
1971年の作品「夢のチョコレート工場」との比較をしたかったのだが、小学生の時に見た記憶では既におぼろげで、活字として読んだのか映像として見たのかすら定かではなく、大まかなあらすじしか覚えていなかった。
平凡な少年チャーリーは、世界中で食されているウィリー・ウォンカのチョコレート工場の近く、町外れの傾いた家に暮らしていた。家計は非常に苦しいが、家族思いで健気な彼は両親と祖父母4人、愛の絆で固く結ばれている。チョコレート工場の見学を5人の子供に許可するとの発表があり、その当たり券“金のチケット”が入ったチョコレートは5枚だけ。誕生日のプレゼントとして毎年1枚しか食べられない貧しいチャーリーがそれを得るチャンスは少なかった。ここまでの色彩はほぼモノクロとチョコレート色で、後半との抑揚を効かせた。
運良くチケット入りのチョコレートを手に入れたチャーリーは、他の4人の子供たち、それぞれの同伴者とウォンカの工場へ足を踏み入れる。ここからは極彩色で童心に返る。中はまさに夢の工場で色とお菓子に溢れていた。幻想的でユーモアに富んだ工程を経てチョコレートは出来上がる。ウォンカの忠告を無視して工場内でエゴを貫くチャーリー以外の子供は、体が膨張したり縮小したりして次々と脱落した。最後まで残ったチャーリーを、ウォンカは後継者として見初める。観客の心を一体化へ導き、勧善懲悪である。
原作ロアルド・ダール、監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップの奇人三つ巴は、一つのファンタジーの頂点ともいえよう。いかにもフェイクの世界観と人間味を感じさせないキャラクター、しかし家族愛がメインテーマとなって温まる。リアリティの観点が異質だった。
ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」は鮮明に残っていて、板チョコレートの銀紙の中に金色のチケットが入っていた件など、そのスリリングな喜びは今でも記憶に新しい。児童小説の人かと思いきや、本職はシュールな成人向けの短編小説で、今それを知ったとは面目ない次第だが、映画リメイクに伴って約20年ぶりに著作を読んだ。
変人の多いイギリス人の代表格とも言われる彼の作品は、ユーモアが理解しきれない部分もあるが、これは割と分かりやすかった。備わった男の、日記にしたためられた放蕩生活を、その甥が回顧する表題短編は、とりわけたやすくイメージが沸く。想像力をかき立てられて独自の見解を促す文字を、映像化する意味は果たしてあるのか。さて、映画館に行ってくる。
ロアルド・ダール
来訪者
フェチバトン
をもらったMakiさんから再びバトンを受け取った。僕にとってタイムリーといえばタイムリー。しかし色恋話は経験が少ないので苦手である。嫌いではない。
■Q1 現在、恋人または好きなひとはいますか■
付き合って一ヶ月弱。まだ互いに出方を探り合っている。
■Q2 今まで一目惚れした事はありますか■
ある。学生の頃、その女に7回告白して全て玉砕した。それはそれで過去の良い思い出となる。何が僕をそうさせたか。
■Q3 恋人に求める条件を3つ挙げてください■
・情に厚い
・愛嬌がある
・利害が一致する
■Q4 今まで付き合った人、好きなタイプと一致しましたか■
したりしなかったり。求める条件もTPOで変わってくる。明日はまた違う条件を突きつけてるかも知らん。一概には言えない。
■Q5 自分から告白しますか?それとも待ちますか■
十中八九告白する。男で告白待ちとは体裁が悪すぎる。どれだけのヘタレだ。待ってどうすると問いたい。小一時間問い詰めたい。
■Q6 結婚願望はありますか■
あるが、ない。ないが、ある。実際問題として現実味を帯びていない。夢としてOne Loveに生きて、それに殉じたい。
■Q7 失恋した時はどう対処しますか■
対処方法を知らない。荒れる。すさぶ。
■Q8 今現在の自分の恋愛をあらわす曲は■
「檸檬」Polaris
「I Wanna Be Adored」Stone Roses
「ベガ」キセル
なんとなくだ。深い意味はない。
■Q9 つぎにバトンまわすひとは■
おらず。
追記調
気づけばこれで7本目のバトンです。ご指名くださった方々には感謝いたしております。記憶の片隅に僕を残してくださって、自分の存在の確認ができる次第でございます。こちらから回さないことをご容赦ください。「あの人を指名してこの人を指名しなかったら角が立つかな。それに指名させてもらったあの人が面倒に感じたらどうしよう。もしかしたらそれが原因で疎遠になるかも」とか考えているうちに、いつの間にか別のこと、何故か全く違うこと、何ならエロい妄想に変わっていることも多々あるのです。
6月に林由美香が亡くなった。享年35歳。AVやピンク映画で人気を博した彼女の出演作を各地で特集上映しており、今日はピンク七福神の一人・いまおかしんじ監督作「痴漢電車 感じるイボイボ」「たまもの」がシネ・ラ・セットにて。
失踪した恋人を追い求めてさまよう男が、妊娠したことによって恋人に逃げられた女と出会い、情事を重ねて一つになる「イボイボ」。女は「私はあなたよ」と言い、男は「お前は俺だ」と言う。退廃的な環境で生きる二人の世界が描かれた。
「たまもの」は原題を「熟女・発情 タマしゃぶり」といい、30代半ばとなった林由美香が白痴の女を演じる。郵便局に勤める若い男を献身的に愛すが、男はそれが重荷となって別の女と結婚する。無垢な純粋さが痛々しい。しかし、はまる。
1300円のチケットだが、先着特典で500円分のパスネットをもらう。上映後はいまおか監督と出演者3人のトークショーがあった。800円で短編2本にトークショーと思うとかなり割安である。トークショーに参加していた華沢レモンが僕の正面で、先ほどまでの濡れ場が甦る上に、スカートの裾からその奥が気になって仕方ない。


