昭和湯 三軒茶屋2-39-3
サウナがある銭湯は大抵の場合、水風呂も設置してあってそれはサウナ料金を払わなくても入れる。つまりのぼせた体をすぐに冷やせるので長湯ができるのである。
造りが変則的だった。サウナは浴室から出たところ、脱衣所から出入りする。シャワーと水風呂は脱衣所と面して、ガラス張りで覗かれる。まず、着替えている客や番頭と向き合ってシャワーを浴びた。僕も自分の流れというものが確立しつつある。まず髭を剃って髪を洗う。一旦、湯船に浸かる。体を洗って二度目の湯船。歯を磨いて締めの湯船。ジェットにバイブラと、浴槽を一度ずつ吟味する。その手順通り、水風呂も交えながら遂行した。
これは以前にも書いた記憶があるが、重ねてしつこく主張したい快感とは、水風呂に入るや否やキュッと睾丸の袋が収縮されること。体積が半分以下になる。ここの水風呂は小部屋のように区切られていて、そこだけ天井が低く、浴槽の上から水道のパイプが垂れ下がって、締めが甘い蛇口と打たせ湯の中間くらいの微妙な水が、湯船に向かって流れていた。それに打たれて全身を冷やし、また熱い湯に戻る。
超音波、ジェット、電気とある。電気風呂は苦手だが、今回は設定が弱めだったようで、肩まで浸かって堪能した。ピリピリと程よい刺激が、そういえば何に効くのだろう。
- Kemuri
- Little Playmate
キアロスタミ十八番のジグザグ道はいきなり登場し、車が土煙を立てて走る。イランの原風景として僕は既に刷り込まれている。本作では自然美にこだわっているようで、死と対を成すものとして「この美しい世界」というセリフがあり、黄金色の大地を多く映した。
TVクルーが山間の小さな村シアダレにやって来た。ディレクターのベーザードの友人がその村の出で、友人の親戚にもてなしてもらう。山を削って構えたこの集落は立体的な造りで、それを様々な角度で撮る。家の2階を真正面から捉える手法もキアロスタミ作品でよく見る。彼らの目的は中盤まで明かさない。
毎日が淡々と過ぎていく。案内役である友人の甥っ子ファザードには具合の悪い彼の祖母の様態を伺う。日々その様態は変わった。部屋を借りているファザードの叔母には村の生業を聞き、夏は収穫で忙しいが冬は暇を持て余すと言う腹が膨らんだ彼女に、冬には冬の営みがあるのではないかと問う。その翌日には子供が生まれた。村には電話線がなく、ベーザードはボスから電話がある度に電波が届く丘まで車を飛ばす。そこで井戸を掘る男、カメラには姿を見せない彼とは他愛もないことを話す。しかし会話から素朴で優しい人柄が伝わった。親しくなるにつれてベーザードは愚痴をこぼすようになった。
ベーザードたちの目的は葬式の取材だった。学校に向かう教師を拾い、車で送る時にそれが明らかになる。一風変わった村の葬式を「辛く痛ましい因習」だと教師は言った。それは貧しさからくるものだと加える。学校に着き車を降りて、教師が松葉杖をついていることが分かった。ああそうだったのかと、途中で気づかせる手腕はさすがである。他には言語。ベーザードは時折彼らの話す言葉が理解できない。「クルド語は分からない」の発言で繋がった。虐げられてきた民族の貧しさ、それが起因となる風習があった。
葬式を撮影しようと、人の死を待つ。わだかまりを感じている時、「ごきげんよう、神のご加護を、誇りを持つよう、長生きするよう、健康でありますように」と、通りすがりの老人に声をかけられる。「この美しい世界」を去り、その先にあるのは天国か地獄か。この世で最も残酷なものは死だと説く。
携帯電話をなくしてばかり
で、ついに見つからなかったことは一度だけだが、24時間以上を手元に置かなかったことなら数え切れない。もはや趣味である。
今日はおおよその見当をつけるまで時間を要した。最後に使用したのはどこか、一日を巻き戻す。なにせ記憶力には自信がなく、しかし昔は記憶力には自信があり、それが混ざるも偏って、断片的には鮮明に蘇る。昼に自宅でメールを打ったが、それは戻りすぎ。3時頃に電話がかかってきて、それ以降も使ったような気がして早送り。夕方にカフェでメールをチェックしたのが最後だ。店に電話して落し物を尋ねた。シルバーのauがあるという。ほっと一息ついてタバコがうまい。しかしおそらく今後もやらかすだろう。もはや特技である。
電車に座っている。扉が開いて中学生くらいの女の子が乗ってきて、空いている席を見渡すも諦めて僕の前に立った。ポップな柄のノースリーブに大きなトートバッグを持って、細長い手足と団子状のまとめ髪がバレエ帰りを思わせる。際立って美人とはいわないが、すっきりした顔立ちと涼しげな目許に愛嬌がある。
乗降が激しい駅に着いて、彼女は僕の対面に座った。コンビニのビニール袋に入ったウーロン茶1リットル紙パックをひっきりなしに飲む。顔や耳や腕をひっきりなしに擦る。目立ちはしないが、察するところアトピー体質のようだ。幼い頃に砂壁で背中をこすっていた自分と重ななった。
「あと数年して、君は悩みを抱えるかもしれない。それでも大丈夫。そのままでも充分に魅力的だから」爽やかな彼氏を作り上げたり、そして淡いラブストーリーまで組み立てたり、勝手に膨らませて下衆な 話。
友人に誘ってもらって野球観戦、東京ドームへ行く。彼はしょっちゅう野球をおごってくれて、これで3度目か4度目。感謝している。内野2階席は雰囲気が違った。一塁側で周りには巨人ファンしかいない。はじめのうちは大人しくしていた。
負けられない巨人3連戦でまさかの初戦取りこぼし。今日は中日マルチネス、巨人桑田ということで試合前から勝った気でいた。恒例
のカワイコチャンチェックもせず野球に集中する。しかし小久保にやられた。一人で5打点も荒稼ぎして劣勢となる。マルチネスが打たれてまたも先発が試合を作れない。それにどうも継投がはまらない。高橋聡文も疲れている。打線の要である井端がここにきて調子を落としているのも痛い。
それでも最終回に見せ場がくる。二死1、3塁でウッズが四球を選び満塁となって、中日ファンの僕とアンチ巨人の友人はボルテージが上がった。福留に一発が出れば逆転の場面で大騒ぎをする。すると隣の、親子二人組の親のほうが「うるせえ」と怒りだした。「お前らは中日ファンか」「そうだ」「だったら向こうの席で応援しろ」「どこで応援しようが勝手だろう」「殺すぞ」「やれるもんならやってみろよ」友人の連れと罵声を飛ばし合っている。福留の打球は快音を残したが、伸びが足りず外野手のグラブにおさまった。「ざまあみろ」泥酔している親父は勝ち誇っている。「さすがだよ。5位だもんな。すごいすごい」と言って黙らせることはできたが、結局は負け惜しみ。セ・リーグのペナントレースは風前の灯となる。
サッカーが好きな少年ガッセムは、それが高じて学校の勉強が疎かになっている。近く、テヘランで大きな試合があることを知った彼は、テヘランまでの旅費と試合のチケット代を稼ぐために、手段を選ばず金を工面した。どこか「大人は判ってくれない」を想起させる。
友人のアクバルが、サッカーをしているガッセムに「学校に間に合わないぞ」と声をかける。支度をして学校へ向かう途中に、後で父が払うからとねぎってサッカー雑誌を買う。白い布を頭に巻いて「歯医者に行っていた」と遅刻の言い訳をして、授業中は雑誌を読む。それを見つけた先生は「また落第したいのか」とガッセムを教室から追い出す。冒頭の件で、彼の性格を全て表現した。
鑑賞していないキアロスタミ作品を制覇するべくまず本作。おかげでイランの国柄もおよそ把握した。アッバス・キアロスタミはよくもこれだけ粗暴さと哀愁を持った少年を見つけたものだ。金を親から盗んだり、同年代の子供たちをだましてせしめたりしそうな顔つきをしている。教頭先生に体罰を受けて泣き叫ぶガッセムも、教室の外からその泣き声を聞くアクバルも、その怯え方は演技とは思えない。キアロスタミがまた子供たちを騙して素の表情を撮ったと思われる。相変わらずの悪い大人ぶりを発揮して、少年を心理描写まで事細かに追った。
登場人物の誰かに強いシンパシーを抱くことはなかった。老人ホームに介護とボケ、これは身近にあるものの、だからといって良し悪しとは別問題だ。ストーリーや演出、テンポが自分の好みということもない。秀でていたものが不明瞭と告白して、これは傑作だと僕は言おう。
ゲイの老人ホームであるメゾン・ド・ヒミコは、銀座でバーを開いていた卑弥呼が店をたたんで建てた。若くて容姿端麗の晴彦がホームを切り盛りしている。卑弥呼の愛人でもある。彼は卑弥呼の娘の沙織にホームの手伝いを頼んだ。沙織は自分と母親を捨てた父親・卑弥呼を憎んでいる。長いこと音信普通で存在すら否定していた。母親が残した、死に際の入院費などによる借金に奔走している最中で、高額の報酬を聞いた沙織は晴彦からの依頼を受諾する。
卑弥呼が日に日に活力を失い、ホームの住民の一人ルビイが脳卒中で倒れ、ホームのパトロンが逮捕されて経営危機に陥って、残されたゲイたちはエゴを貫く。沙織はそれに反発するが、これまで彼らは性的弱者として虐げられて蔑まれてきて、理想郷を作って肩を寄せ合いながら暮らしている現状を、晴彦は否定されたくなかった。沙織もホームの人間たちも孤独だった。しかし気丈に生きている。それこそがユーモアで、老いを笑い、ホモセクシャルを笑い、醜さを笑う。沙織が卑弥呼に罵声を浴びせ、そのレスポンスが一言「でも、あなたが好きよ」これに集約された。
オダギリジョーが驚くほど美しい。無造作にボサボサの髪に加えて、顎のほくろから毛が生えているのではないかと錯覚する無精髭にもかかわらず、透明感がある。「二人ほどゲイの世界に引き入れた」というセリフが妙に頷けた。対照的に柴咲コウは役柄もあってかスタイルまでもブスで、泣きじゃくった時などとりわけ醜い。If you want toタッチを望むなら、不器用なりに彼らは体温を感じ合う。二人の絡みのシーンは繊細でエモーショナルだった。
半年以上シネマライズから遠ざかっていたら、座席が指定制に変わっていた。若気の至りでミニシアター被れだった頃に足繁く通っていたが、今では居心地が悪い。予告編時では照明がスクリーンに反射して、出入口が一重でカーテンもないために誰かが通るたびに光が漏れる。些細なことで集中力が削がれて傑作に水を差す。
mixi経由で矢継ぎ早に2つ。指名をもらったまきさんは大学からの友人で、会うことは稀だがネットでは隣人のように感じる。フェチをアピールするとはいよいよ赤裸々で、それはストリーキングに近い。快感なのかどうなのか。
■Q1■あなたは何フェチ?
毛。ただし自分。陰毛を抜いてはそれを数え、鼻毛を抜いてはそれを眺め、背中に生えた長い毛を抜いては腕がつりそうになっている。
■Q2■ 異性を見る時、まず何処を見る?
顔。女は見た目ではないと公言してはばからないくせに、まずはそこに視線が行く。露出、パーツとも多いので、これはマジョリティではないだろうか。
■Q3■ 最近プッシュ出来る部位
掌。最近、その大きさがアピールポイントだと気づいた。昔はふくらはぎに自信があったが、それはおよそ衰えた。
■Q4■ 異性の好きな部位5つ
目、唇、胸、尻、腿。さらに倍で頬、首、指、二の腕、膝の裏。我ながら直接的。言ってしまえば女体は全てが好きである。
■Q5■ フェチを感じる衣装は?
ピンクだろうがブルーだろうがナース服。着ているらしい。プレイを夢見ている。しかしどんな制服にもエロスを感じる。
■Q6■ 回す5人(必須)
回さず。
追記的
もらえるものは全ていただきますが、必須といわれると天邪鬼が発動して、なおさら止めます。ダムです。開閉は自由ですので、これっぽっちでも「面白そう」と思った方はバトンを受け取ってください。
鑑賞映画が被り、しかも同時期・同劇場に足を運んでいるmixiフレンド・ゆかりさんから学校バトンを受け取った。学校までもがお題になって、バトンもバリエーションがすさまじい。
☆質問1:小・中・高の中で1番、思い出深い時期は?☆
中学生。首都に進出して世界が広がった。
☆質問2:1番お世話になった先生は、いつのときの先生ですか?☆
小学5年生の時の福元先生。30代の女性で、いじめた。泣かせた。本当に悪いことをしたと後悔している。
☆質問3:得意だった科目は? ☆
算数が大の得意だったが、数学に変わって高校でつまづく。それからは世界史が好きになった。
☆質問4:では、苦手な科目は? ☆
図工。とにかく不器用である。国語も嫌いだった。偉そうに、何様だと、僕がのたまう。
☆質問5:思い出に残った学校行事を3つあげてください。
・小学校の運動会。応援団長を務めた。この頃までは目立っていた。
・高校の文化祭。空缶壁画でジェームズ・ディーンの顔を製作したのは、ほぼ僕のおかげ。
・大学の夏休み。国内外の旅行に勤しむ。
☆質問6:学生時代は、クラスではどんなキャラでしたか?
小中高大でキャラはそれぞれ変化したと思われる。基本的に馴染めず。総じて友人は少なかった。
☆質問7:学生時代の友達からの呼び名は? ☆
「たっくん」「たこ」「なべ」「たくちゃん」
これは名前がばれる。
☆質問8:好きな給食のメニューは? ☆
コーヒー牛乳。そういえば小学生の頃は少食でしょっちゅう残していた。
☆質問9:学生時に出会った友人はあなたにとってどんな存在ですか? ☆
言わずもがなのソウルメイト。
☆質問10:次にバトンを渡す5人 ☆
渡さず。
追記然
案のごとくバトンを止めます。バトンはネタの手助けになり、指名を受けることは極めて光栄ですが、回す件に関しては面倒なのであります。「いただいた方に悪いから回さなきゃ。でも僕が回した相手は嫌がるかも。でも僕はもらって嬉しかったからもしかしたら喜んでくれるかも。でも。でも」と考えている間に眠くなるのでございます。
