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ポンピドゥー・センター その1 ~ ピカソ

ポンピドゥーの第一弾はピカソです。


美術館紹介ページに、いつもの地図のリンクを張りました。


真ん中の長方形の固まりが、その建物で、ポンピドゥー・センターっ

て、結構大きな建物の気がしてましたが、左下にルーヴルが出て
いて、こうやって鳥瞰図で見ると、ルーヴルって、ともかく広大な
敷地なんですね。


と、記事をアップする前に、再チェックしてみると、、、


お! " Microsoft Virtual Earth 3D(Beta) " がバージョンアップ
している。(重たいのは変わりないな)


と、マイクロソフトのを担ぐから、ヤフーに嫌われたんだろうか(苦笑)。。


ポンピドゥー・センター国立近代美術館

さて、フランスに戻って、ポンピドゥー・センターです。
これから、しばらくお付き合い願います。


ポンピドゥー・センターのホームページに行くと、ショッキング・
ピンク(今はオレンジ)の、ド派手なデザインのページがお出迎え
してくれます。この派手派手さはフランスならではでしょうかねぇ。


まずは、ピカソをアップしようと思ったのですが、もう少し調べた
いことがあるので、ちょっとお待ちください。


お先に次の話題。


ポンピドゥー・センターでは、来年開館予定の " Centre Pompidou-Metz "
を建設中。この建築デザインがすごいんです。北京の鳥の巣も

びっくりの奇抜なフォルム。


次のページへ飛んでみてください。↓
http://www.centrepompidou-metz.fr/


いやぁ、良いですねぇ、この斬新性の精神。


Yahoo! Japan からパージされる

一時期あんなに多かった「ピカソの検索」からのアクセスが

ピタリと止まってしまい、「あれぇ、変だな?」と原因を調べ

てみたら 、Yahoo! Japanの検索から消されてしまってました。

全画家分、すべてです。9/19(土)から。
( この、ブログへのリンクは生きていますが )


うへー。正直に便利な情報提供のつもりなんですけどねぇ。。


おそらくは、サイトに Google検索を置いているのが気に入ら

ないのでしょう。


また、Yahoo! で ブックマークしてもらっていた人、どうなるのだ
ろう ??


・ 問い合わせしてみた方が良いんだろうかなぁ。。
・ 無視されるだけかなぁ。。
・ 単に愚かなだけなのかなぁ。。> Me


一極集中した権限の、ルールがありそで無い(少なくとも見

えずらい)世界において、それを利用する人々の動きが、あ

る日突然振り回されるというのは、ネット世界の未熟なとこ

ろかもしれません。



北九州市立美術館 ~ プロムナード

北九州市立美術館の情報を掲載する前に、その館までのアプローチに

ついてです。


HPのアクセスガイドに従って、JR戸畑駅より西鉄バスで「美術館口」
にて下車。 「う~ん、結構、山の上だなぁ」。


そこから専用の無料シャトルバスが出ていて、それで、さらに山の上
まで登るのですが、20分おきの便が丁度出たばっかり。


停留所待ち嫌いの人間としては、そのまま徒歩で登ることに。。

カブト虫がたくさん取れそうな山の臭いをかぎながら、てくてくと歩
いていくと、遊歩道脇に彫刻がいくつも展示。


その中の一つ。


朝倉

朝倉響子 『 ジェリー 』 1987年


ブレないようにケータイのカメラを構えるも、蚊が多いこと、多いこと!!

右腕に3匹も止まって血を吸っているぅ~!

写真が撮れたのは良いのですが、足にも服の上から食われて、その

後、かゆいのなんのって。


教訓:夏場、北九州市立美術館へ歩いて登ろうと思ったら、虫よけスプ
   レーを持っていきましょう。


こうやって、かゆい山を登り切ると、そこで入り口の前で待っていたの

は、フランク・ステラの巨大なステンレスの固まり。制作には新日本

製鉄株式会社の八幡製作所が協力したそうです。


ステラ

フランク・ステラ 『 八幡ワークス 』 1993年 427 * 475 * 462


千葉の川村記念美術館の前にも、ステラの鉄の作品がありますが、
それよりも大きかったと思います。鉄の街を象徴する強烈な作品。


さて、北九州市立美術館は巨大な美術館で、エントランスまでに長い
エスカレーターで上がっていきます。


よく、まぁ、こんな山の上に、巨大な館を建てたもんだなぁ。。


オルセー美術館 その21 ~ コロー

オルセー美術館シリーズも、もう、終わりに近いかと思うと、
ちょっと名残惜しい気もして、少し、ぐずったりしてしまって

いる状況です。


閉館前、もう一度、館内を回ってきたいな、という気になる、
あの心境に近いです。


ということで、今回は、コロー。


ルーヴル美術館にも所蔵があって、なぜ、一部はオルセーで、
一部はルーヴルにあるのだろう? と疑問です。


ヴラマンクとパッションについて

先日、ヴラマンクのフランス切手の記事をアップした際に、当ブログに
お越しいただいている、ワインとクラシック音楽、そして、フランスに
大変お詳しい cortonさんと、「ヴラマンクって、ピンと来ませんよね」
といったやりとりをさせていただきました。


ヴラマンクが表現した、また、表現せずにはおれなかった苦悩のパッ

ションに、今一線、波長が合わないためだろうと思うのですが、そん

な中、次の作品は、いかにも「なにが、ゴッホの黄色だ! 俺の方が

激しい」とでも言いたげなので(と、勝手に思えて)、紹介させていた

だきます。


vlaminck_0809

ヴラマンク 『 麦畑 』 不明  コロンバス美術館


ただ、これには伏線があります。


所蔵のコロンバス美術館は、ハワード・シラク&ハベット夫妻による寄
贈ものが多いのですが、そのシラク夫妻は、ノルデがナチに追われて

いた時に描いた次の悲しい作品に感化されて以降、一気に絵画コレ

クションを形成しました。


nolde_0809

ノルデ 『 強風に立つひまわり 』 1943  コロンバス美術館


孤独などの悲しさとは次元が異なる、次の瞬間にも家の扉が開いて銃

殺されるかもしれないという極度の恐怖の中における作品です。おそら

く、シラク夫妻は、この作品を前にして何度も涙が止まらなかったので

しょう。


そういったコレクションの一つとしての、先のヴラマンクの作品ですの
で、「波長が合った」というのも、激しい感情のコレクションという意識

の方が先に立っていたためかもしれません。



ところで、苦悩というと、あらゆる新たな価値を生む人は、必ずや苦悩

のパスを通過するものでしょう。それを激しく認識する人もいれば、認

識しなくて済む人もいます。また、それ自体を表現する人もいれば、

表現しない人もいます。


その中で、ゴーギャンのこの作品、


gauguin_0809

ゴーギャン 『 ゲッセマネの園の苦悩 』 1889  ノートン美術館


ココまで素直に表現するものかわ!? と、恐れ入ってしまいました。


モームの「月と六ペンス」も、ゴーギャンの苦悩を表現すること、そ
こだけについては、一歩足りなかったかな、と思えてしまいます。


平野 遼 の作品一覧

福岡で活動した人で、ほとんど、北九州市立美術館か福岡市美術館に

しか所蔵が無いようなので、これまでまとめることができませんでした。


孤独・寂寥・不安などを表現した作品は、戦前では靉光や松本竣介な

どが取り上げられ、戦後にも山口薫や麻生三郎など、たくさんの作品

あります。


この手の作品には、それぞれの説明があって、鑑賞する側も感じ方に

個人差が大きく出やすいものかと思いますが、観ていて一緒に気が落

ち込んでしまうような作品が多いのも事実でしょう。


そういう中、平野遼の作品には力強さと優しさがあって、個人的には

フィットするものです。


どういう作品か、画像を掲載できないのですが、一冊、書籍の表紙に、

素描がありましたので、ページの頭にセットしました。


繭の糸を使ったような、細い細い線の固まりで人体を表現する手法の

素描、これもすばらしいと思います。


オルセー美術館 その20 ~ クールベ

世界初の個展と言われる( その経緯については、Wikipediaに記載
されています )


『 オルナンの埋葬 』 1849-50
『 画家のアトリエ 』 1854-5


は、ココにあります。


時代の違いで出来ることと出来ないことはありますが、彼には英雄
的な大胆さがありましたね。その痛快さが、おもしろいです。


ヴラマンクの切手

続いて、ヴラマンクの切手も。


『 静物 』 1910年  オルセー美術館
 1976年 フランス切手


ヴラマンクの切手が出ているのを知ったときは、正直、意外でした。

フランス国内で、評価はあるんですね。
けれども、各美術館での評価は、さほどでないように思うからと、

この作品自体が、ヴラマンクにしてはパッションが弱いように感じ

るためです。


オルセー美術館蔵だ、ということにもよるのかもしれませんが、

緯などは、調べるすべすら、全くわかりません。


シスレーの切手と画質

シスレーのフランス切手、『 ロワンの運河 』 1892 オルセー美術館
をアップしました。


原作はこれです。

シスレー


ところが切手になると、、

シスレー切手


1974年の発行ですが、8色か16色ぐらいに落としてあるんでしょうか、
かなり印刷の質が悪いです。シスレー本人が見たら、切手にすること
をリジェクトしたんじゃなかろうか、というくらい、別ものになってしまっ

てますね。


一方、日本では、1974(S49) というと、川端龍子 『 愛染 』 が発行

されています。

龍子


「日本の切手は世界一美しい」といわれていた時期があったそうですが、
こうやって比較すると、よく解ります。


手放しで喜びたいところですが、しかし、次のドイツ切手は、1975年
の発行です。


シュレンマー


シュレンマー 『 バウハウスの階段 』 1932 ニューヨーク近代美術館


日本だけが特別に超進んでいた、という訳まではいかないようです。