ほたるいかの書きつけ -52ページ目

奥健夫氏続報

 このエントリ「トンデモ本:『意識情報エネルギー医学』」 でとりあげた著者の奥健夫氏であるが、本屋で物理本を見ていたら彼の専門に関する本があったのでパラパラと眺めてみた。
動かして実感できる三次元原子の世界/奥 健夫
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まあ彼の専門に関する解説書だから、変なことは書いてないだろうと思い(期待し)つつ…。

 ダメだコリャ。
 いや、専門に関する部分はたぶんマトモなんだと思いますよ。だけど、間に挟まってるコラムにホメオパシーを擁護する発言があったり、意識は脳内分子だけで理解できるのだろうかと疑問を挟んだり(まっとうな疑問の持ち方ではなく、なにか通常の科学を超えたものがあるのではないかと臭わす)、それからシュレーディンガーの「負のエントロピー」について、さきのエントリで触れたような変な理解(誤解)を書いちゃったり。
 もちろんそういう「ダメ」な部分は全体から見ればごくわずかなんだけど、もう少し専門とあっち系は切り分けるだけの矜持を持っていると期待していただけに、とても残念。この調子じゃ、自分の学生にもいろいろ吹き込んでいると思わざるを得ないなあ。大丈夫か?

誰が教育を支配してきたか

 下関の教育長がスゴイ発言をしたらしい。『朝日』(6/28 17:05) より。
山口県下関市の嶋倉剛教育長(44)が26日、学校への教育補助金増額を求めて訪ねてきた山口朝鮮学園の金鍾九理事長と保護者らに、日本の朝鮮半島に対する植民地支配について「植民地支配は歴史的事実に反する」と述べた。

 同学園は山口朝鮮初中級学校を運営。この日、保護者側は「植民地支配によって日本に渡航せざるを得なかった朝鮮人子弟が通っている。ほかの外国人学校とは経緯が違うことをふまえて対処してほしい」と要望した。これに対し、嶋倉教育長は「植民地支配という部分については歴史的事実に反するので受け入れられない」と述べた。

 保護者らは机をたたくなどして激しく抗議し、金理事長も「歴史的事実は歴史的事実と受け止めて」と主張した。嶋倉教育長は「日朝併合の部分をいかに言うかは自由」と言いつつ、植民地支配であったことは改めて否定。「そこは日朝交渉でやって頂ければいい話」と述べた。

 金理事長は「日朝平壌宣言や日本の首相談話にも植民地支配への謝罪が盛り込まれている。それを否定することは国のトップを否定することだ」と話す。嶋倉教育長は朝日新聞社の取材に「助成の話に昔の話を持ち出すのは筋違い」と話した。

 嶋倉教育長は87年に文部省に入省。教育財政室長などを歴任した。下関市では前任の教育長が突然辞職して4月から空席だった。市は後任を文部科学省に求め、嶋倉氏が5月に着任した。(以下略)


もちろん植民地支配は歴史的事実であるのだが、44歳という年齢で、教育長という立場にありながら(しかも文科省出身)、朝鮮学校の関係者・保護者らに向かって堂々と嘘を言える神経が理解できない(まあ当人は嘘とは思ってないのだろうが)。これは安倍の影響ですかね。いずれにしても言語道断の発言であることは間違いない。


 昔、「どんなに革新自治体が増えても、教育行政だけは支配層(財界・経済界)は握って離さなかった」という話を聞いたことがあるが(ちゃんと検証したことはないのでどこまでかは不明)、教育は次世代の方向性を決めるだけに、熾烈な闘いの場であることは確かで、実際教育委員の公選制も早々と廃止させられたし、長らく「準公選制」を続けていた東京の中野区も、しばらく前にやめさせられてしまった。
 教育長は事実上首長のすぐ下にある要職で、その自治体の教育全般を司る。それだけに現場への影響も大きい。もっと問題にしてもいい「事件」だと思う。

諫早湾

 諫早湾干拓事業に関する訴訟、佐賀地裁が画期的判決。5年間は開門せよ、と(その前に3年かけて治水対策工事を実行)。それによって、中長期的な影響が評価できるので、それを見て漁業への影響を調べなさい、ということ。実証的な調査が必要だというわけ。
 「潮受け堤防開門命じる 諫早湾干拓訴訟判決」 (『佐賀新聞』6/27)右下から号外のPDFへ
 「潮受け堤防の開門命じる 諫早湾の漁業被害認定」( 『長崎新聞』6/27 11:07)号外PDFはこちら

 判決では、開門について、
 因果関係の十分な証明がないとする国の主張について、神山裁判長は「原告にこれ以上要求することは酷で、不可能を強いるもの」とした上で「大型公共工事を実施した国は、漁業被害の可能性がある以上、率先して解明し、適切な施策を講じる義務を負う」と指摘。「中・長期開門調査は不可欠で、これに協力しないのは立証妨害」と批判した。(『佐賀新聞』)
と述べた。本来ならば、新規な事業を行う国が十分なアセスメントを行ったうえで工事を実施すべきだったにも関わらず強引に工事をすすめ、一旦作ったら「因果関係を立証しない限りないものとみなす」かのような逆立ちした姿勢をとり開門に応じてこなかった国は大いに反省すべきである。
 無論、干拓地に入植した農民に対する措置は講じられなければならない。工事ありきで突っ走ってきたゼネコン行政の犠牲を農民に押し付けるのはやめてもらいたい。

 諫早湾周辺の航空写真 (画像の貼り方がわからん…)。堤防内側の海水の色が全然違うのがよくわかる。

6月24日

 しまった、昨日(ってもう一昨日か)は重要な日であるのを忘れていた。
 そう、6月24日は「UFOの日」。あのケネス・アーノルドがUFOを目撃した日だそうである。

 一度行きたいと思っているのが福島のUFOふれあい館。当分行けそうにないが。このあたりは過去のnifty daily portal Z の記事「UFOで誕生日 」をご覧あれ。

 まあ福島だから、そのうち行けるだろうとは思っているのだが、しかし行けるかどうかわからないがいつかは行きたいのが Roswell UFO Museum 。Research Center まで附属しているそうなので、さぞかし充実しているのだろう。

 UFO研究は、たしか European Journal of UFO and Abduction Studies という査読付き(!)ジャーナルがあったんだけど、数年で頓挫したみたいですね。残念、なのかなんなのかよくわからないけど。

プラス・ビタミン

 コンビニ行ったら No Calorie Coca-cola plus vitamin という新しいコーラが売ってたのでつい買ってみた。
 うーむ。もういいや。(^^;;

 Cola-cola light っぽい甘さ(あの人工甘味料の甘さね)に、よくわからない柑橘系の味(というか香りというか)がついている。これがどうも中途半端で。Coca-cola light のレモン味のやつは、夏場は結構飲みたくなる味だったのだけれど(いまはもう売ってませんが)、コイツはどうも味が薄いというか、深みがないというか、味に隙間があるような気がする。
 ググって見たら、23日新発売だったのだな。しかし wikipedia のコーラに関する記述はすごいですな。…とそういえば「コーラ白書 」なるウェブサイトもありましたね。最初に発見したときは衝撃だった。その後、たしか本にもなってたような。

 おいしくないコーラといえば、バニラコークは最悪であった。日本発売前、たまたま海外に出張した際、空港の売店で見慣れないコーラを見かけたので買ってみたのがバニラコークであった。一口飲んで、「げ、こりゃあかんわ」と思ったのだが、ここは空港、捨てるわけにもいかんし…と思って必死に飲んだのであった。まさに悪夢。
 そういや5年ほど前のペプシ・ブルー(だったっけ?)も、海外へ行く飛行機の中で「お試しですよ~」と機内でもらって飲んだんだっけ。あれもイマイチであった。いま、ペプシ・ハワイアンブルーってのが出てますが、これもなんかおいしくないねえ(一度は飲むんですが)。なんか違うのだろうか?

 コーラだったらやっぱりチェリーコーク、もっと言えばドクターペッパーなのだけどなあ。今住んでいるところでは売ってないのが悲しい。