ほたるいかの書きつけ -14ページ目

今日この頃

 どうもこんにちは。
 先週から本業のほうが忙しくて、更新が滞っております。
 忙しかったのは先週だけの予定だったのですが、色々ありまして、今週まで引き摺っております。来週はまた忙しくなるのがわかっているので、たまっている宿題は今週中になんとかしたいと思っています。というわけで、すみません>どらねこさん、メカさん

 数時間前にようやく仕事の目処がついたもので、やっとこさ pooh さんのところを覗いてみたらコメント欄は停止になっているし、そうかと思えばJさんとこで議論が始まっていて。なんだか浦島太郎気分。ついさっき、全部読み終えたところなのであります。
 さすがに今からエントリまとめる体力はないので、また先延ばしになっちゃいますが、なんとか明日明後日ぐらいにはとりかかりたいところです。

 そうそう、話題の「ビジュアルブログ検索エンジン」、先週だったかチラッと自分のところを見たら、あの某論宅氏とバッチリ隣接していて吹いてしまった。(^^;;
 さきほど見たら、いつのまにかまた別のところに移動しているようですが…。定期的に更新されてるのかしらん。

 ちうわけで、近況報告。なんでもいいから書いとかないと、書く気力もなくなりそうだし。(^^;;

問題はこれからだ

 選挙結果が出ましたね。予想通り、民主党圧勝でした。しかし、これも小選挙区の効果であって、比例代表のほうではそこまでは違いがありません。得票数が確定したら、そちらも合わせてちょっと分析してみたいと思います。

 さて、現時点で少しばかり感想を。
 自公の大物がかなり落ちました。麻生や安倍、森、福田あたりは通っちゃいましたが、酔っぱらい会見や「レイプする若者は元気がいい」発言した人や「産む機械」発言した人などじゃんじゃん落ちてくれました。落ちるのを見ることに喜びを感じてしまうのが、情けないというか寂しいというか、複雑な気持ちですが。自民党の次期総裁を誰にするのかが見所かな、と思います。ほぼ確実に総理にはなれないわけで、それでもやろうという骨のある人がいるのかどうか。
 公明党の「不敗神話」が打破されたのも良かったのではないかと思います。建前上政教分離していることになってますが実質は当然違うわけで、今後どう対応するのか興味深いところです。

 民主党もマトモなことも言えば「それはいかんだろう」という政策もあるわけで、そのあたり、どうブレーキがかけられるかもポイントだと思います。

 しかしなあ。党派に関わらず、小選挙区で当選した人が、「◯◯区の人々の良識が示されました!」とか叫ぶけど、実際は数千票の僅差だったりするわけで。それでまるで自分が良識の代表のような顔をされるのはたまらんですな。やっぱ小選挙区制は怖いですよ。

***

そうそう、以前のエントリで書き忘れていたことを思い出したのでついでに。
 投票の際、自署式でやるのはもうやめませんかね。投票用紙に候補者一覧が書いてあって、それにマルをつける方式にもう移行してもいいんじゃないか。名前の連呼しかできないような人にはそうでないと困るんだろうけど。

再び比例代表制について

 今週書いた二つのエントリ、「衆議院の選挙制度は比例代表だけにしよう」 と、「どんな比例代表制が望ましいのか 」へ、多くのコメント及びブクマコメントをいただきありがとうございました。色々と参考になりました。
 とりわけ、小選挙区中心ではなく、比例代表中心に、少なくとも単純な小選挙区では良くないのではないかという趣旨の意見が多かったことは、支えになります。選挙の結果、二大政党以外の政党の消長にも大いに依るとは思いますが、選挙制度改革の話が出てくる可能性も高いと思われますので、今回の話は大変有益でした。

 さて、「比例代表をメインにしよう」というのが私の基本的な主張です。その具体化については、色々な意見があります。選挙制度というものは、結構その国の「文化」にも依存しますので、小選挙区と比例代表どちらをメインにするか、というのとは違って、細かいところは「どれが正しい」とはなかなか言いづらいところがあります。文化ですから。
 いただいたコメントの多くは、議席数の決定法としては比例がいいけれども、でも個人に投票したい、というものでした。これも文化が大いに関わっていますし、私もその気持ちは理解できます。なんたって、以前は私もそう考えていましたので。

 詳細を繰り返しても長くなるだけですので、要点だけまとめます。
 まず、なぜ比例がいいのか。これはもう、民意をなるたけ正確に国会に反映して欲しい、これに尽きます。もちろん、幾つかの「政党」には意見は集約されているわけで、完全な反映は不可能ですけれども。ただそれはそれとして、選挙制度でフィルターをかけて人為的に歪めるようなことはしてほしくない、と思うわけです。得票数に比例した議席になるようにしてほしい。なんたって、国民に代わって国会で議論してもらうわけですから。

 次に、なぜ全国一区の拘束名簿式比例代表制がいいと考えたのか。ややこしいので、箇条書きにしてまとめます。
◯議員はスーパーマンではないので、個人でできる範囲は限られる。
◯しかし議決にはどんな問題であっても参加する。
◯判断基準は所属する政党の決定である。
◯結局、どの政党が多数か、という方が本質的である。
◯とはいえ、ある議員(候補者)が力を入れている課題に深く共感することもあるだろう。
◯その候補に国会で頑張ってもらいたいと思うかもしれない。
◯全国一区で非拘束名簿式なら、その人に投票することもできるので、それはアリかもしれない。
◯しかし小選挙区との併用や、狭い地域ブロックでの比例であれば、自分の選挙区にそういう候補がいる保証はない。
◯となると、やはり個人より党を選ぶのが、現実的ということになる。
◯それに、その候補の不得意分野での行動は、結局党の決定に従うことになるのだし。
◯そう考えていくと、もう全国一区で拘束名簿式の方がスッキリしていいじゃん、と。
◯むしろ、どんな人を候補にしているのか、どんな人を上位に並べているのか、ということ自体を、判断材料にすべきなのでは?

とまあこんな風に考えたのですね。

 最初に述べたように、選挙制度の詳細は文化に依存しますから、比例の詳細については「こういう意見もある」ぐらいに思っていただければいいと思います。今後、あちこちで議論されると思いますので。

 いよいよ明日は投票日です(もう今日になっちゃいましたが)。明日は、有権者として権利を行使してこようと思っています。

***

そうそう、選挙制度についてのエントリを書いたら、「比例代表」とか選挙制度に関するキーワードでの検索でのアクセスが増えました。皆さん、色々考えてらっしゃるんだなあ、と実感しました。

『an・an』血液型特集号:戦国武将の血液型

 『an・an』です。美容院や図書館に探しに出掛けられた方々、どうもなかなか見つけられないようですね。残念ではありますが、まあ世間に害悪が広まらないという意味では良かったような気もします。

 さてさて、前回紹介したトピック集 。今回はその1番に戻ってみよう。ここはかのABO FANさんが関わっているだけに、ちょっと気合いを入れてみる。
 タイトルは「ブームの戦国武将、血液型で読み解くと?」ということで、4人の武将が紹介されている。豊臣秀吉、徳川家康、上杉謙信、伊達政宗。それぞれテキトーなエピソードをもとに「○型っぽいですね」みたいなコメントが付されている(これはABO FANさんの付けたコメントかな?)。

 さて、単に紹介するのもツマラナイので、ここでクイズを。以下に、豊臣秀吉に関するコメントを載せますが、このうち一つだけが本当に掲載されているもので、残りは私がwikipediaの秀吉の項とか「血液型人間科学研究センター」(能見親子が主宰していた団体)のサイトを見ながらテキトーにデッチあげたものです。どれが正解でしょう?答は、明日コメント欄で! あ、ABO FANさんは答書いちゃダメよ。

A型 下層階級出身だった秀吉は努力を重ねて出世した。その向上心はA型の特徴。上司の評判だけでなく、世評までも気になり、北野大茶会や華美な軍装で人々の評判を上げようとしていたのだとか。その一方、自分を非難する落書きを発見した時は、作者を探して自害させたのは、批判にカッとなるA型的エピソード

B型 高松城の水攻めや石垣山一夜城など機知に富む逸話を多数残した秀吉。型にはまらずアイデア豊富なところはB型の特徴。人と同じに振る舞うことを嫌い、陣中で柴田勝家と仲違いして勝手に引き上げたこともあったとか。集団性にとらわれず、組織を逸脱することもあるB型ならでは。

O型 敵でさえ会うとファンになるほど人を惹き付ける強いものを持っていた。その求心力はO型の特徴。イベントが大好きで、天下統一後に京都でお茶会を催し、自らお茶を点てて客をもてなしたのだとか。でも10日やると言ったのに1日で投げ出したのも、大ざっぱなO型的エピソード

AB型 数々の戦いに勝利し、戦略家として鳴らした。高松城を攻略していた最中、本能寺の変を知るやいなや明智光秀討伐のために京都に軍を返した。その合理的で素早い判断はAB型の特徴。美食家で贅の限りを尽くしたのも食にこだわるAB型ならでは。

…うーん、やっぱ私はそれほど血液型性格判断の類型が身についていないせいか、うまく書けないなあ。わかっちゃうかな?

 というわけで、『an・an』シリーズはここらあたりで切り上げましょうかね。タレントの座談会とか味わい深くはあるんだけど、正直読むのが苦痛なもんで。

『an・an』血液型特集号:歴女のあなたに

 『an・an』ですが。
 血液型特集号の終わりのほうに、また変なページがあるんだよねえ。「武将も仏像もABOで斬る! おもしろブラッドトピックス。」。TOPIC1~6まであるんですが、今日は軽くTOPIC5を(ちなみに1がABO FANさん監修(?))。

 「あなたには誰が合う?血液型別オススメ仏像。」!! 田中ひろみさんという「血液型にも詳しいイラストレーター」という人がコメントしているのだが、それがもうなんというか。
(…)血液型別性格判断をキーワードに、仏像を分析し、血液型ごとにオススメしたい仏像を教えてもらいました。
とのこと。どうでもいいですが、「血液型別性格判断」ってどう解釈するんでしょうね、ABO FANさん。「別」が入ってるけど、過去の発言かすると「占い」ってこと?
 これへの返答がなんだかスゴイ。
マジメで几帳面な仏像はA型に見えるし、自由奔放なポーズを決めているのはB型っぽい。
…ええと、「血液型ごとにオススメしたい仏像」を聞かれてるのじゃなかったっけ?仏像の血液型(?)を答えてどないすんねん!!

 どんな仏像がオススメされているかというと…バカバカしいので一つだけ。
 AB型にオススメの一つが、宝誌和尚立像(京都府/西往寺所蔵、国立京都博物館)、というものだそうな。その理由は、
和尚が自分の顔の皮を裂いたら、中から十二面観音の顔が出てきたという言い伝えが。唯一無二の個性的な仏像です。AB型の、二面性があるといわれるところにも近い?
ちなみにO型オススメの一つにあるのが十一面観音菩薩立像(神奈川県/弘明寺)。十二面も十一面も変わらんと思うのだが。それとも顔を裂いたら十二面が出てきた、というあたりから「二面性」にコジツケてるのかな?

 まあなんにせよ、こんな感じで各血液型に4体づつオススメされちゃってます。
 仏像も迷惑だよなあ。


 これだけではなんなので、ちょっとTOPIC2の紹介も。
 こちらは「そもそもブームの始まりはいつ?血液型占いヒストリーin日本」と題して年表が掲載されている。これがまた味わい深い。最初の4項目だけ紹介してみる。
1901年 ラントシュタイナーがABO式血液型分類法を論文で発表
1971年 能見正比古(作家)が『血液型でわかる相性』(青春出版社)を発売
     これがきっかけで、血液型相性診断文化がスタートした
1972年7月 女性誌で初めて特集が組まれる
        ヤングレディ「まったく新しい血液型相性学」
1983年 血液型別コンドーム「ジェクスアボバ血液○型コンドーム」発売
     今もまだ売ってます。超ロングセラー
…うーむ。ラントシュタイナーから始まって、次はイキナリ能見正比古か。原も古川もスキップされてしまいましたな。鈴木芳正も完全無視。4番目まで載せたのは、まあそういう筋のトピックだよ、ということを示すためです。
 それと、このトピック、タイトルが「血液型占い」なんですよね。能見も「血液型占い」の重要人物という位置付けなわけだ。

 これにコメントを寄せているのが、江戸川大学の心理学者、松田英子氏。
日本人はA型とO型が多いといわれますが、どちらかというとAとOの性格判断は、比較的肯定的なことが書かれている傾向が。人は"良いこと"を信じます。つまりたくさんの人(A、O型の層)がその判断を支持するから、流行るわけです。日本で血液型性格判断が浸透したのは、これが一番大きな理由ではないでしょうか
だそうな。一見、妥当に見えるこの意見。山岡さんの主張にも近いように見える。ただ、よく見るとなんかヘンなところもある。編集がマズいからなのかもしれないけど、これだとまるで、AとOが多いから浸透した、と言っているように読めなくもない。そうじゃなくて、多数派であるAとOが心地良く感じるような設定をしたから浸透した、ということでしょう。松田氏がそのつもりで言っているのだと良いのだが。

 ちなみにこの松田氏、ちょっと検索かけてみると、血液型の話とはかなり遠いところにいるように思える。悪夢の研究、というか悪夢を取り除く臨床研究をやっているらしい。著書が一冊ある。…サンマーク出版だよ! 大丈夫かおい!
 本人は血液型性格判断を信じてなさそうなのだけど、なんかちょっとナイーブすぎるような気が。大体こういう雑誌にこういう形で登場しちゃったら、お墨付きを与えてるようなもんでしょう。もうちょい気をつけた方がいいんじゃないのかなあ。

 ←前の『an・an』についてのエントリ
 →次の『an・an』についてのエントリ