エイラク、いよいよ色仕掛けか?

いやいや、色仕掛けはこれまでもあった。

姉をレイプし

殺した犯人捜しのため。

容疑者を追い詰め、正体を晒すため。

そしてそして、

乾隆帝からの「不同意性交」を拒むため。

皇帝様は、「媚びたエイラク」には「萎える」

なので、見事に退散したのでした。。

 

エイラクの目的は

「自分勝手に生きる」ことではなく、

「母親」たちの敵討ちだったのだ。

だから、姉のカタキを討ち、

母親同然だった皇后が崩御してから、

皇后の供養施設で 平和に過ごしていた。

しかし、仲良しの明玉が

純妃から

残酷な拷問をされていたことを知り、

その背後には「皇太子暗殺」が

あったことを知る。

 

皇后が「エイラクは自由に」と

願ったにもかかわらず、エイラクは

王宮に戻る計画を立てる。

母親と慕った皇后の敵討ちのだめだ。

 

最初は女官になれば、

と思っていたかもしれない。

けど

皇太后がエイラクを気にいって、

自分の女官にと言い出したので

皇帝は、

「悪賢いエイラクを皇太后に近寄らせてはいかん」

「また何か不愉快なことが起きるのでは?」

自分の側室にしちゃった。

皇太后の温情で、

エイラクは「貴人」の位を授けられた。

異例の「出世」だと言える。

 

史実どおりにするとなれば、

エイラクは後宮の一員でないと

皇后にはなれない。

予想の展開だが、

展開早いなあ。。

「初夜」は、故皇后の喪服を着て

逃げられたが、

いつまでも「お召」がないと

後宮での地位が危うくなる。

それでエイラク、

皇太后の機嫌を取り、

皇帝をもやもやさせて

毎日連続三回もすることになる。

明玉は

「エイラクの自由を奪ってしまった。

皇帝に気に入られることで

地位は確保されるが、

一生ここからは出られない」

と泣く。

 

「お気に入り」になったエイラクへ、

他の妃たちは

嫉妬と自分の地位への不安を持つが、

カン妃は落ち着いたもので

「美しい花も見続ければ飽きる」。

 

カン妃役の女優さんが

抜擢された理由がわかった。

堂々とした「権力者」ぶりだ。

 

エイラクに助けられたのにも

かかわらず、今は純妃の取り巻きになり、

エイラクに冷たく当たる愉妃。

彼女について純妃は

「理解できる」と言う。

「どん底にいたころを知る、

昔の友人には会いたくないものだ」

 

ただの「女の闘い」の物語に留まらず

「人間」「人心」がよく描かれていると思う。

 

。。。。。

話が長くなりましたが、

男尊女卑をも告発し

女性の気持ちも代弁する

ドラマ「エイラク」であるが、

エイラクの闘い方は

当時の「男尊女卑」や

「階級社会」を利用しているのだ。

 

エイラクの気性としては

差別社会(儒教社会)そのものに

文句があるだろう。

が、エイラクが

これ以上の変革をするとなると

「革命」ドラマになる。

「社会派ドラマ」になる。

 

儒教社会の女性にとって

そして、

現代の中国にとっても

これが「限度」だろう。

 

「エイラク」は極めて男尊女卑なドラマなのだ。

 

けど、

男尊女卑表現を排除すると

男尊女卑や階級社会を批判することも

できなくなる。

ただの「ヒーロードラマ」になるだろう。

 

下URL過去ログの

「フェミニストが好きな俺黒と漫画サンデー」

でも書いたけど、

社会を描くためには

エログロは必要だ。

しかし、

その扱い方と

表現する対象の選び方

表現する場所への

配慮は重要だ。

それができないから

抗議は起きるのだ。

 

抗議するのは

フェミニストだけではない。

健全なる

社会の「良識」と

健全なる

「親心」

なのだから。

それから

「社会が良くなってほしい、みんなのためにも」

と願う、心優しい人々なのだ。

 

 

。。。。。

アンチ・フェミとミソジニストの事情。

下、フェミニストへの誤解。性表現は排除しない。

問題は。。

お知らせ。

「漫画から性欲がらみの表現を排除すべきだろうか?」の

テーマはこちらから。

 

 

「エイラク」関連。

 

 

ご参考に