「鎌倉殿13人」孤独な権力者たちの闘いと、

子を失う女たちの物語。

中国ドラマ「エイラク・紫禁城逆襲王妃」も

不思議と符号する。

 

政変と後宮での争い、

「女の敵は女」女は愚か?

ならば、

「男は天下国家と民のため異国と戦う」

その愚かさに早く気が付け!!

 

先の回では、「鎌倉殿」でも

「王の孤独」を感じたけど、

「エイラク」でも同じ。

けど、「王の妻」も孤独だ。

 

王にたくさんの側室がいるからとか、

夫は自分でなくて親が決めるからとか、

だけではない。

「妃」という立場こそが

孤独そのものなのだ。

特に、女への規制の厳しさには

今さらながら驚く。

 

現代では「自分軸で生きることこそ大事」

「他人様が望むから」」という生き方は捨てる」

と言われるが、

後宮と王妃・皇后はそうでない。

これは古代だからとか

中国だからだけでない。

日本も、つい最近までそうだ。

 

「妻」であれ「母」であれ「女」であれ、

という規定に嵌められて「自分は何?」

を忘れたどころか、知らない。

元々「自分を奪われて」

生きる女性も多い。

「男もだ」

とは言うが、

男は遊郭や側室や

性の無茶苦茶が許される。

泥酔も許される。

男には、ストレス解消があるのだ。

 

現代でも、そういう「区別」、いや、

「差別」はあちこちで横行している。

 

現代の皇族への

国民からの「差別」・バッシングには

わたしも驚いた。

 

「エイラク」では、

子ども二人も相次いで失った皇后に

乾隆帝は冷たすぎるので(現代基準で)

私も怒ってきたゾ。

今必要なのは、説教ではない、

休養だろ?

せめて実家に帰らせろよ。

皇后を殺したのは

暗殺者や側室の陰謀ではなく、

皇帝だとも思う。

皇后を「弱い」と言い捨てた皇帝に

「皇帝が嫡男を望んでいたから、

後遺症が残る身で無理して妊娠したり、

足がいつも激痛で、難産で、

命がけで出産した皇后が弱いのですか?」

と怒りをぶつけるエイラク。

 

視聴者大拍手でしょう。

 

明玉までもエイラクに共感し、

化粧箱を投げて出て行ったのにも

大拍手。

皇帝も泣いちゃったけど。

 

エイラク殉死寸前に

皇后の遺書が見つかり、

そこには皇帝のことは一言もなく、

「エイラクを自由にしてやってほしい」ことだけ。

「最後までエイラクのことを気にして、

わたしのことは何も無し」と

皇帝泣いちゃったけど、

ざまあ見ろと思った。

 

。。。。。

前回は、「女たちの陰謀」の話があり、

ジセイは

エイラクへの嫉妬と

フコーへの八つ当たりで

フコーへ残酷な仕返しをする。

真面目なフコーが可哀そう。

 

豹変・本性を現した、

カン妃や純妃も

気の毒だと思う。

彼女らも皇后と同じで

「自分の人生を生きていない」

「娘、妃、後宮の一員、女」という枠の中で

生きるしかない者。

 

選択肢がない、儒教社会の女たちに

生きるための「甲斐」が存在するとしたら、

「権力ゲーム」に加わることしかない。

 

「エイラク」を見て

 

「女は怖い」「女の敵は女」

と言う者や

そういう愚かな感想を持つ者がいるなら、

そやつこそ

「争点隠し」

「論点はずし」

「頭悪い」

と思う。

 

ちなみに、

ウイグルを併合したのも乾隆帝ですからね。

ベトナムまでも。

 

「エイラク」キャスト下。

https://s.mxtv.jp/drama/eiraku/cast.html