続・功夫電影専科 -116ページ目

続・功夫電影専科

香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「12 TWELVE」
原題:UNDERGROUND
製作:2007年

●その日、選ばれた12人の猛者たちによる格闘トーナメントが行われようとしていた。資産家や富豪といった観戦者たち6人は、それぞれ2人の選手を手駒に決めて大金を賭ける。もし自分の手駒の選手が優勝すれば、選手と自分にそれぞれ賞金が転がり込む…というシステムだ(ただし、負けたら全てがパー)。ある者は家族の為、ある者は大金を手にする為、選手たちはこの死闘に身を投じていく。最後に立っていた選手は果たして…?
『メダリオン』『ツインズ・エフェクト』で香港映画にも出演した事のあるマーク・ストレンジの主演作(一応)であるが、これが面白い!最近のマーシャルアーツ映画といえば『ダークブレイド』で痛い目を見たが、今回は大当たりでした。
本作の一番の特徴は、物語に余計な枝葉が一切無い事だ。賭けの元締めが悪党で主人公と対決したり、因縁のある相手とスポ根路線でぶつかりあうとか、そんな展開は何ひとつ存在しない。ただそこにあるのは拳と拳を交える選手たちの闘いだけで、ある程度のバックホーンだけが語られるのみなのだ。
マーク・ストレンジを主演だと先述したが、確かに最後まで彼は勝ち上がるものの、実際に見てみると主役とは言えない。それどころか前半部では台詞が無いし(他の選手たちも場合によっては一言も台詞の無いキャラがいる)、各々の役名もホームレスや秘密結社といった感じで、意図的に"選手たちへの"感情移入を削ぐようにしてある。これは、我々視聴者の視点を観戦者たちに近い状態にすることで、観戦者たちと同様に"トーナメント(格闘アクション)に"感情移入するように仕向けた演出なのだろう。
貴方は、マーシャルアーツ映画を見ていて、「ラブシーンはいいから格闘アクションをもっと見せて欲しい」とか、「ドラマに凝るより格闘シーンに凝ってくれ」とか思った事はないだろうか?
私もマーシャルアーツ映画のみならず、時として功夫映画にもそう思った事がある。本作はそんな不満の声を解消し、ドラマで格闘アクションを見せるのではなく、格闘アクションそのものでドラマを生み出すことに成功した、ある種の理想形と言っても良い作品だ。この作りは人によって好みが分かれるかも知れないが、ここまでスッパリと格闘アクションだけに集中したその潔さは、高く評価してもいいはずだ。
ロケーションなどは異様にショボく、格闘アクションも決して素晴らしい訳ではない。動作自体はかなりハイレベルなのだが、息継ぎが多いことと選手によって格闘スタイルに変化があまり見られない(戦い方の差別化が図れていない)ことなど、目に付くところは多々ある。マークに関しても同様で、彼についてはこれからに期待といったところだろう。
だが、凡百のマーシャルアーツ映画にはない特異性に満ちている事だけは確か。予想を裏切る選手の勝敗や意外なラストにも驚かされるし(これについては特典の予告編を見ないようにして欲しい。予告編を見ると、ある程度の勝敗が予想できてしまう)、『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編や『餓狼伝』なんかが好きな人は確実に楽しめるはず。私としては、是非とも全てのマーシャルアーツ映画ファンに見て欲しい…というか必見すべき作品なので、かなりオススメです。


「ゴーストパワーを持つ少女」
原題:女學生與流氓鬼
英題:Kung Fu Student
製作:1989年

●本作は、莊胤建に染野さんに羅鋭(アレクサンダー・ルー)に林小樓(リン・シャオロウ)と、台湾功夫片お馴染みの顔が勢揃いした動作片である。とはいえストーリーはちょっとヒネってあり、プロデューサーとして名を連ねた李作楠(リー・ツォーナム)の影響が見え隠れする作品となっている。
やることなすことドジばっかりの林小樓は、昼は叔父の経営する三流探偵事務所で働き、夜は学校で学業に勤しんでいた。そんな彼女の前に、ある日突然幽霊の羅鋭が現れた。転生を邪魔された羅鋭は林小樓につきまとって邪魔ばかりするのだが、先輩の幽霊に諭されて仲直り。イメチェンした林小樓と共に仕事も学業も頑張っていく事に。ところが羅鋭が成仏する間際、かつての妻の元に訪れたことで物語は大きく変わっていく。
かつて羅鋭は黒社会との抗争を繰り広げ、後ろから何者かに撃たれて死んでしまったのだが、その羅鋭を殺して彼の妻を略奪したのは弟分の常山だったのだ。幽霊の羅鋭が自分を狙っていると知った常山は、羅鋭の妻や自分の部下と共に羅鋭をこの世から消し去ろうと画策する。林小樓や彼女の仲間たちが救援に駆けつけるが、いつも功夫片で羅鋭にやられてばかりだった常山の恨みは並大抵のものではない(違)。羅鋭は林小樓の体に乗り移って常山と死闘を繰り広げるが…?
まず本作での注目どころは、やはり林小樓が女の子なキャラを演じている点だろう。いつもボーイッシュなキャラしか演じてこなかった林小樓だが、こうして見てみると案外女の子役も悪くはない(かつて『新桃太郎』シリーズで羅鋭や常山と肩を並べて死闘を演じたことのある林小樓だが、本作では意外と背が低いことに驚かされる)。
武術指導は羅鋭と常山が担当しており、容赦の無い蹴りが炸裂するお馴染みのファイトを展開している。こちらに関しては申し分の無い仕上がりなのだが、ストーリーは残念ながら「あともう一歩」といった感じだ。例えば羅鋭が林小樓に嫌がらせをする場面が長すぎてクドかったり(正直、見ていて林小樓が可哀想としか思えない)、林小樓と羅鋭が思いを寄せる場面もその過程の描写が足りなかったりと、所々納得のいかない点が多いのだ。
特に気になったのがラストで、せめて林小樓とそのボーイフレンドの間に産まれた子が羅鋭の転生した姿だった…とかエピローグを付加してくれればスッキリしたのだが、あれじゃあ単に悲劇以外の何物でもない。そういえば同じ林小樓の主演作である『妖魔伝』でも似たようなラストだったが、もしかしてこのオチも李作楠が口出しした結果なのだろうか?『鷹爪蟷螂』などで李作楠のファンになっている私からすれば、この判断は莊胤建がやった事だと信じたいのだが…。


「ネイビー・ストーム」
原題:HOSTILE ENVIRONMENT
製作:1998年

▼マーシャルアーツ映画ファンなら、誰しも一度はマシアス・ヒューズという男を見た事があるはずだ。
ドイツ出身のマシアスは、役者になる前は193cmの長身を生かしてモデルの仕事などをこなしていたという。そんな彼が映画界へ踏み込むきっかけとなったのが、かの傑作『レイジング・サンダー』だ。当初、マシアスがこの作品で演じた悪の将軍は『シンデレラ・ボーイ』で呉思遠(ウン・シーエン)に発掘されたジャン=クロード・ヴァン・ダムが続投する予定だった。だがスターとなったヴァンダムはその依頼を蹴り、結果的にマシアスという新たな格闘スターが誕生することとなったのだ。
ちなみに話は反れるが、ヴァンダムはその後『キックボクサー』のヒットでスターへの階段を駆け上っていく事になるが、続く『キックボクサー2』にはマシアスが参加している。ヴァンダムとマシアスは呉思遠が製作した海外資本向けの擬似マーシャルアーツ映画の第1作と第2作にそれぞれ出演していたが、ハリウッドでも同様の構図が再現されるとは、なんとも不思議な縁である。
話を元に戻そう。その後ヴァンダムは格闘映画スターとして羽ばたいていったが、マシアスはあまりメジャー作品には出演せず、その映画人生をB級映画に捧げた。大作にこそ縁が無かったマシアスだが、彼は多くの格闘映画スターと拳を交える事となる。
『アンダー・カバー/炎の復讐』でジェフ・ウィンコットと、『バウンティ・ハンター/死の報酬』でロレンツォ・ラマスと、『キングオブドラゴン』でビリー・ブランクスと、『シューティング・サンダー』でドン・"ザ・ドラゴン"・ウィルソンと対決。極めつけは『ダーク・エンジェル』でのVSドルフ・ラングレン戦もあった。

■現在も活動を続けているマシアスだが、今回紹介する作品はそのマシアスの唯一といってもいい主演作だ。
作品自体は非常にスカスカで、設定やストーリーにもアラが多い。恐らくはメインの舞台となる場所が戦艦だったことが、本作の首を絞めたのではないだろうか?戦艦一隻をレンタルしてスケール感を出そうと背伸びをしたが、その他の部分に予算が回せず、結局は作品全体がショボいものになってしまった…というのが本作の真相だろう。明らかに失敗作の典型だが、しかしマシアスの事を考えると無下に否定することは出来ないし、共演のダレン・シャラビもいい格闘シーンを見せているので、一見の価値ぐらいはあるはずだ。
近未来の地球は水が汚染され、一握りの権力者が新鮮な飲み水を独占して世界を支配していた。ブリジット・ニールセンが率いる組織の一団は、抵抗する住民グループのリーダーから娘を奪い、ついでに反抗したマシアスも誘拐し、本拠の戦艦へと連れ込んだ。ここでは大勢の捕虜が犬のように労働を強いられている、まさに監獄のような場所だった。マシアスは一大反抗作戦を計画するが、同様に裏では組織の幹部による革命も着々と動いていた…。

▲まず本作は設定の根本からしておかしい。
人間の体は80%が水分で出来ているのだから、こんな設定だったら人類のほとんどは死滅しているはずだし、ラストでの超なげやりなオチも頂けない。また、戦艦で働かせている囚人たちの生活がかなり良い待遇だったのも妙な話だ。なにしろメシは食えるし貴重な水もちゃんと分配されている。強いられる労働自体もそんなにキツいものには見えなかったし、拷問を受けていたマシアスがちゃんとベッドに寝かされるシーンまであるのだ(普通ならそのまま鎖に繋いでおくはずなのに)。もしかしてこの戦艦、そんなに悪い所じゃなかったのかもしれない(苦笑
そして肝心のアクションだが、こちらは終始もっさり気味。マシアスはちゃんと動いているのだが、殺陣にバリエーションが無いのが欠点だ。その代わり本作で一番凄い動きを見せるのが、後半から登場するダレン・シャラビのアクションである。ダレンは『太極神拳』で呉京(ウー・ジン)と闘い、他にもいくつか香港映画に出ている人。その足技たるや素早くて力強く、ザコを一蹴するシーンはとても見ごたえがあった。
どうしてダレンのアクションだけこんなに良いのかというと、実はダレンの格闘シーンはダレン本人が振り付けている。本作には他にもファイトプロデューサーやスタントコーディネーターがいるのに、どうしてダレンにだけこんなことが起きたのかはよく解らない。多分、ダレンが現地のスタントマンの鈍さに痺れを切らし、せめて自分が活躍する所だけでも自分なりのやり方で貫き通したかったからこうなったのではないかと推測される(あくまで推測)。
けど、こんなに良質のアクションをやってくれるなら、アクション指導をダレンに一任させてしまっても良かったのでは?ダレンが目立ち過ぎたせいで、マシアスが完全に置いてきぼりを食わされた形になってしまっているので(折角の完全主演作なのに…)、そこらへんはもうちょっとどうにかしてほしかったです。


「サンダーホーク/死霊伝説の謎」
原題:SCORPION THUNDERBOLT
製作:1986年

●これまで当ブログでは"最低最悪の映画会社"フィルマークとIFDの作品を幾度と無く紹介してきた。
AN ASSO ASIA FILM(通用)の作品も含めると、『忍者VS阿羅漢』『秘法・睡拳』『少林寺の復讐』『烏龍教一』『師兄師弟』『碧血[ン先]銀槍』『梅花螳螂』『Deadly Shaolin Longfist』『少林寺厨房長』『帰って来た少林寺厨房長』のような正統派なものから、『復活!死亡遊戯』『鷹拳』『地獄十二關門』『一笑一拳』『雑家高手』『黒豹飛客』『雷拳』『クローン人間ブルース・リー』『龍拳蛇手』といったバッタもん李小龍作品、『ニンジャファイター』『Ninja Empire』『Ninja Champion』『Zombie vs Ninja』『忍者プロテクター』『ニューヨーク市警特別捜査官/スーパー・ニンジャ』『地獄のニンジャ軍団・クノイチ部隊』『レディ・ニンジャ/セクシー武芸帳』などのインチキ忍者映画、果ては『アマゾネス・コマンドー』などをレビューしている。

我ながら、よくこれだけのフィルマーク&IFD作品を乗り越えてこれたものだと感心するが(爆)、これらの作品は3つのタイプに分別する事が出来る。1つ目はフィルマーク&IFDが勝手に自社名義に変えただけで、実際は関わっていない作品。2つ目はフィルマーク&IFDが製作した純正の作品。3つ目は我々がよく知る、単なるニコイチ映画だ。
例えば『忍者VS阿羅漢』のような羅鋭(アレクサンダー・ルー)系列や、『秘法・睡拳』『碧血[ン先]銀槍』なんかは、明らかに他社の作品を勝手に自社名義にしただけのもの。調べてみると、『アマゾネス・コマンドー』『地獄のニンジャ軍団・クノイチ部隊』『レディ・ニンジャ/セクシー武芸帳』もフィルマーク&IFD作品では無さそうだ。こうして見てみると、『少林寺厨房長』『師兄師弟』『地獄十二關門』なども本当にフィルマーク&IFD作品なのか疑わしくなってくるが、これらの作品が1つ目のタイプに当てはまる。
2つ目のタイプはちょっと定義が曖昧なのだが、『雑家高手』『復活!死亡遊戯』は確実に連中の手によるもので間違いないはず。残る3つ目についてだが、これは今更説明するまでも無いだろう。今回はそんな分類の中では3つ目に該当する作品で、文字通りの狂った作品と化している。物語はお馴染みのニコイチではあるものの、元ネタ自体が既にカオスの領域を踏み越えており、そんな作品を更に切り刻んでいるからどれだけの地獄絵図になっているかは想像に難しくない筈だ(萎

まずは元ネタの作品のストーリー(推測)から…。
香港で女性を狙った猟奇連続殺人事件が頻発する。その事件を追う刑事は、捜査の過程でひとりの美人記者と出会った。次第に関係を深めていく2人だが、実はこの美人記者は蛇と人間の間に産まれた蛇人間だったのだ(おいおい…)。蛇使いが吹く笛の音を聞くと彼女は血に飢えた蛇の怪物に変化し、夜な夜な街に繰り出しては殺人を繰り返していたのだ。
必死に彼女を助けようと奔走する刑事の努力もむなしく、蛇の怪物に変身した美人記者は警官隊に襲いかかり、銃弾の雨の中に崩れ去るのだった…と、物語は悲劇的な結末を向かえる。しかし、作品の核となる蛇の怪物が怪獣みたいな着ぐるみなので、雰囲気はまるで円谷特撮の世界。作っている方はホラーのつもりなのだろうが、これじゃあアダルトな『ウルトラQ』である(笑
で、この蛇の怪物が暴れる要因となる蛇使いの笛を、追加撮影ではさそりの女王という悪役が仕向けているように補足。さそりの女王を封じるための指輪をたまたま持っていたリチャード・ハリソンが、女王の手下たちと戦っていく物語が挟まれる(当然ながら本編とは全く絡まない)。最後は敵の根城(ただし番兵はたった2人)にハリソンが攻め入り、さそりの女王がバルサンを炊かれたゴキブリのように情けなく死んでいく姿で幕となるのだが、元ネタのインパクトが強すぎたせいで全く印象には残らなかった。
むしろ個人的に気になったのは、追加部分に出演しているある人物に関してだ。
物語中盤、ハリソンに剣で襲いかかる刺客が出てくるが、この刺客を演じているのは何と李發源ではないか!李發源は大量の作品で絡み役として活動していた人。その行動範囲はかなり広く、ジャッキー・呉思遠・劉家良・孫仲・サモハン・ジミー先生の諸作品に出演。ショウブラ・ハーベスト・協利と、派閥やプロダクションの垣根を越えて様々な作品に出まくっている(ただし絡み役ばっかりだが)。
しかし、ちょっと前に『梅花螳螂』で韓国に出稼ぎ出演した姿を見たばかりだというのに、まさかこんなニコイチ映画にまで顔を出していたとは…こういうサプライズがあるから、ニコイチ映画といえども油断は出来ません(作品の出来は別にして)。


「男組」
製作:1998年

●本作は漫画界でも屈指の猛者・池上遼一&雁屋哲コンビによって描かれた不良漫画の実写版作品です。過去にも舘ひろしを主演に添えて2本の映画が作られていますが、Vシネとして映像化されたのは本作が初にして唯一だったりします。
なお、本作の生みの親である雁屋哲は『美味しんぼ』の原作者としても有名ですが、一方で『野望の王国』などを手掛けたバイオレンス漫画の巨匠でもありました。私も『野望の王国』は大好きなのですが(笑)この『男組』でも雁屋節は炸裂!『コータローまかりとおる!』『押忍!空手部』などの学園アクションとは一線を画す、異質な作品に仕上がっています。

 服役囚の川本淳一は、ある裏取引を刑務所署長・哀川翔から持ちかけられた。彼曰く、「私立青雲学園で猛威を振るっている不良軍団を一掃すれば仮釈放させてやる」というものだった。最初は乗り気でなかった川本だったが、圧倒的な暴力で学園を牛耳る金井茂(『電磁戦隊メガレンジャー』のメガシルバー!)の存在を知り、特待生として学園に足を踏み入れていく。
しかし彼を待ちうけていたのは、屈強な四天王や用心棒の中国拳法の使い手といった、名だたる刺客たちであった…。

 本作の主人公は中国拳法の達人という設定で、主演の川本は激しいアクションを演じています。ルックスはそれほどパッとしないものの、冒頭の演舞シーンや随所で見せる格闘アクションなどは迫力満点でした。一方、宿敵として登場する金井も凄味たっぷりに悪役を演じていますが、見せ場となるようなシーンが乏しかったせいで存在感が薄れてしまっています。
サブキャストでは、四天王の一番手を演じた松田優の存在が強烈な印象を残しています。松田は何度も川本に立ちはだかりますが、次第に従うだけの犬でしかない自分の姿に疑問を感じ、最終的には川本を助ける…というおいしいキャラを熱演。他の四天王がザコ同然だったこともあってか、主人公以外のキャラクターの中では最も目立っていました。
 この他にも、脇役ながらキレのいい動きを見せる川本の仲間たちや、ルックスに見合わない大立ち回りを演じる中国拳法の用心棒など、本作は全体的に殺陣のレベルが高い位置でキープされています(特に用心棒のアクションがスゴい!)。そんな中で一つだけ不満に思ったのは、ヒロインである柳明日香の演技がアレだったこと…ではなく、ラストのあまりにも中途半端な幕切れの仕方です。
クライマックスでいよいよ川本と金井が直接対決になるのですが、いざ決着!というところで本作は唐突に終わってしまいます。こういう引きは連続もののVシネによくあるパターンですが、やはり一本の作品として完結した上で幕を引いて欲しかったです…(本作のように一本こっきりで終わってしまった作品なら尚更そう思ってしまいます)。