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遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 以前パステルで同じ絵を描きました。今度同じ橋を透明水彩で描いてみました。


 ポンヌッフは16世紀に建てられたパリに残る一番古い橋です。.


水彩

 フィレンツェのポンテヴェッキオは14世紀に建てられた「古い橋」や、
「London Bridge is falling down.....」と歌われた1666年の大火で焼け落ちた13世紀建造のロンドンブリッジにも橋の上に建物が作られました。

 

 このポンヌッフはシテ島を跨いで二つの短い橋があり建物がなく広い幅の橋になっています、まさに「新橋」。シテ島にはノートルダム寺院や市庁舎があります。右岸のルーヴル美術館に行くには便利な隣のポンデザールという歩道橋の上からの眺めです。


パステル

 8月第一週から第三週まで市の絵画教室は夏休みです。パステルの絵はスケッチ風にさらっと描いたもので、気にいってます。水彩画の方がダイナミックだと先月のクラスで講師が指摘してましたが、どうでしょうか。

 上野の文化会館に来たのは3年振りくらだろう。以前は年に2・3回は来ていたのだが。東京では古い音楽ホールの改修工事があちらこちらで行われた。ここの小ホールも改修工事で休館になっていた。


上野

 義理の姉が朝日新聞でやっている音楽会の無料入場券に応募してサービス券を入手。一人千円に割引されるピアノトリオのコンサートである。プロの演奏家のコンサートは久し振り。


文化会館

 ポーランドのワルシャワ・フィルのヴァイオリンのトップとチェロのトップに日本人の女性ピアニストを加えたピアノトリオであった。プログラムは誰にでも馴染みのある3曲だ。


プログラム

演奏家


 演奏が始まった。改修したとはいえ、どこを改修したのか音は全然良くなっていない。最初はモーツアルトのk548のハ長調の曲だ。アンサンブルがひどい。今日は冗談が冴えている一緒に行った妻が「空港からきて、すぐ演奏しているのよ」だって。この曲は20年以上も前に私がヴァイオリンを再開して間もなく、大学時代の友人でプロのチェンバリストになった女性を家に招いて、弾いたことがあった懐かし曲だ。今日の演奏は最後まで3人の息は合わずにアンサンブルが整はなかった。


曲目

 2曲目はベートーベンの作品11のクラリネットでも演奏される「街の歌」という曲。アンサンブルが少しは良くなった。すると妻が「曲の合間にコーヒを一杯のできたんだよ」って冗談を飛ばす。この曲にも想い出がある。10年以上前に同じチェンバロの彼女の家で弾き始めて、1楽章も終わらないうちに「もう痛くて弾けない!」って中断したのだ。左手の腱鞘炎を患っていた彼女が痛そうにしている。「街の歌」という副題はヨーゼフ・ヴァイグルの歌劇『船乗りの恋、あるいは海賊』から取ったらしい。とにかく楽しい曲である。


 最後はチャイコフスキーのトリオ「偉大なる芸術家の想い出に」と題名が付いています。偉大なる芸術家とはニコライ・ルビンシュタイン。こんなんでアンサンブルが大丈夫かなって思うのだが、さすがスラブ系のポーランド人、突然演奏は素晴らしくなった。心情的にも、リズムも、和音も、強弱も、音の出し方も、音の流れも、スラブ系は違う。チャイコフスキーの曲はロシアの演奏家やオーケストラが弾く方がピタリとくるのだ。


 会場を出ると昼間の猛暑が嘘のように収まり、過ごしやすくなっていた。まあ色々あったけど、入場料も安いし、楽しい昔の思い出を蘇らせてくれた音楽会だから良かったです。

 猛烈に暑いです。散歩にも行きたくないですね。でも夕方になると気温が若干下がり、散歩でもと思う気になります。


 そんなある日の夕方、ぶらり多摩川に出てみました。多摩川に出る時のいつもの小道を歩いて行くと、素晴らしい庭の前を通ります。時期が過ぎている筈なのにバラの花が満開です。


バラ


庭  前回来た時にこちらの素敵な奥様に出会ったので、「素敵なお庭ですね、この前を通る度に感心してますよ」。(右は以前水彩で描いた庭)


 更に歩いて行くと、花屋さんがあり、今日は休業です。夏の花が一杯です。









花屋

 河原に出ると、太陽は西に傾き、川風が葦を通り抜けます。


葦


 多摩川の水量はは思ったよりも豊富です。夕暮れで二カ領の堰も殊の外に綺麗です。


多摩川01

多摩川03

多摩川002


 遠くには電車の橋と車の橋があり、小田急線の電車が鉄橋を渡ります。その向こうの西の空に太陽が沈んでいく。


夕暮れ01

夕暮れ02

夕暮れ03

 家まで戻って来ると、近くの畑に夕闇が迫っていた。


夕暮れ04


 暑いけど心が和む散歩でした。

 狛江駅近くの裏通りに面した広い庭の塀越しに夏みかんやら柿だのが実のているのを見掛けますが、裏通りに面した普通の家を囲む塀に葡萄の木を這わせ、実ってきたら袋をかぶせている光景にはビックリしました。



ブドウ


 暑い毎日です。西日本は未曽有の水害と言うのに、東京は日照り続き。ブドウの栽培にはうってつけの天気、正にワインならあたり年になりますよね。


 何よりも泥棒に気を付けて下さいね。ちょっと珍しいのと面白いので写真に撮って来ました。

 20年位前にイギリスの中東部を旅しました。友人がお母さんが亡くなって、住んでいたロンドン郊外から田舎に移り住んでいたからでした。


散歩

 彼は私が大学生の頃かの友人で、日本をこよなく愛していました。当時外国人は殆どいなくて、日本に住んでいる外人は大抵「変な外人」と呼ばれていることが多かったのです。普通の日本人よりも日本人的で、例えば3時頃のまだ空いている銭湯に行って湯につかったり、神田の古い酒場の暖簾をくぐり、ぬたを肴におちょこで酒をたしなんだり・・・・、とにかく愛すべき変な外人でした。


 その後イギリスに戻り、ロンドン郊外で両親と暮らしてました。この頃にも2度ばかり訪れています。その後田舎に越したって連絡があり、出かけて行きました。この辺りは鉄道も廃線になり、車での移動しかできません。


 ターナーと並んでイギリス19世紀風景画の絵画史に燦然と輝くコンスタブル。彼の生まれ故郷、サフォーク州にあるコンスタブル・カントリーにも行きました。


 そんな楽しい数日を過ごした後に、ロンドンまで電車で行くために、新設されたガトウィック空港駅に車で行きました。描いたのはその途中の景色です。穏やかな田舎の家々が並ぶ道を母と子が犬を連れて散歩しています。昔を思い出しながら筆を進めました。



Viosan の「ミネソタの遠い日々」

家族でアメリカ留学の記録です。




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