次世代を担う子供たちの現在そして未来 -58ページ目

子どもたちよ,理系に進め(1)

 この記事は,『ぶんぶんどりむ』2012年12月号に寄稿したものの蔵出しです。


 先日,私は中高生向けの講演会に参加しました。現在「理系の仕事」に就いている35歳前後の女性3名が登壇し,仕事の説明や生活(2名は子育てと並行して働いていました)のこと,そして中高生の頃には何を考えどんな準備を心がけていたのかといったことについて,子どもたちにわかりやすく紹介し,理系への興味を持ってもらうことが目的でした。その中身の多くが小学生とその保護者にもつながっていましたので,できる限り紹介していこうと思います。


●小学生から始まっている「理科離れ」


 最初の登壇者は,科学実験教室を立ち上げ自らも講師として子どもたちに接している方でした。彼女は,今の子どもたちに欠けているとされる「問題解決力・表現力」について,その中身や背景についてわかりやすく説明してくれました。


 その例として紹介されたのが「マッチの使い方」でした。ほとんどの子どもたちがマッチの使い方を知らない状態で実験教室に参加してくるので,最初は使い方を教えるそうです。すると,「外側から内側へ」,つまり自分の体に向けてマッチを擦る子どもが少なくないというのです。そのため,この段階で「なぜ?」「どうして?」という投げかけが始まるそうです。


彼女は言います。
「理科の実験では,頭の中で理解した知識の他に,目配り気配りで色々注意することがある。『こうしたら危ない』という想像力を働かせること(問題解決力につながる)はもちろん,気づかない友達にわかりやすく伝えてあげること(表現力につながる)も,経験を積んで初めてできるようになるのです」


 また,実験を通して見える「現在の子どもたち」の特徴については「教科書どおりの答えを求める傾向が強い」そうです。教室は「計画・仮説→実験→結果→考察」の順に授業が進むのですが,事前に実験テーマを予習してくる子が多く,しかもその予習が「検索して結果を覚えてくる(しかも検索上位のサイトだけをチェックするので,皆同じサイトを見ている)」ことなので,結果や考察の段階で子どもたちに問いかけると「全く同じ答えを発する」ことがよくあるそうです。


 そのためでしょうか,実験が予定通りに進み,予定通りの結果にならないと気にいらない子どもが増えているとのことです。彼女は「世間でよく言われる『失敗を恐れる』とは違います」と念押ししていましたが,


ここに2人目の登壇者の言葉を重ねると,その意味が理解できます。


「私は,予定外のことが起こったときのワクワク感が忘れられず,いつのまにかこの仕事に就いた」

 この方は生物学の研究のために南極探検隊の一員として南極へ複数回行かれており,講演ではペンギンをはじめとする動物の写真紹介や「南極あるある」を披露され,皆が彼女の話にすいこまれていきました。その彼女が最も力をいれて参加者に語りかけた言葉が,この「ワクワク感の大切さ」でした。


 私は,ここに「子どもたちの理科離れ」の実態を見た気がしました。普段の生活はもちろん,実験教室の場においてさえも予定調和を求めワクワク感を抱けないとしたら,予定外のことがおこる自然科学には興味を持てないでしょう。逆に言えば,日常生活にちょっと気を配るだけでも「理科を好きになる」チャンスはあるということです。

教育講演会実施のお知らせ

 主に埼玉在住の小中学生・保護者を対象として,話をさせていただく機会を頂戴いたしました。



日時:10月21日(日) 13時半開場 14時開演 90分程度


場所:東松山市平野市民活動センター


内容:(1)埼玉県の入試事情 (2)算数・数学の苦手克服法(こちらがメインです)

※内容は変更になる場合があります。


全国学力調査を総括した分析結果が昨日公表されましたが,算数については「明らかに弱い分野」が浮き彫りにされています。内容の紹介・分析はもちろんのこと,「それが中学生以降にどんな弊害をもたらすか」について,あるいは「そうならないための予防策」まで,時間の許す限り話したいと思います。


 入試事情については,入試のしくみや私立高校併願のわかりにくさの部分もさることながら,特に数学の平均点下降が止まらない現実の紹介と数学対策法について述べていこうと思っています。


 関心を持たれた方はお気軽にお越しくださいませ。

 

中高一貫校に通う中学生の留意点(数学編)

 もう季節は秋。塾予備校業界はすでに新年度の集客のことを考えている時期です。来年度の集客においては,「新課程に伴う学習環境の変化とそれに向けた対応策」の差をどうやってアピールするかがカギとなります。


 そこで,備忘録代わりに自分の考えを今のうちにまとめておくことにしました。入塾説明会で話すのか,それともどこか他の場面(講演会など)で話すのかはわかりませんが,最近物事を忘れることも多いのでw。


●中学1年で最初に悩むのは「進度」


 中高一貫校に入学して,数学の授業でとまどうのはほとんどのケースが「内容の難易度ではなく進度」でしょう。授業のペースを「ちょうどいい」と答えられる生徒はよほど運がいいと思った方がよいほどで,「速過ぎる」「遅すぎる」ことが気になってしまうばかりに,「算数から数学に変わって,気分も新たにさぁ頑張るぞ」という入学時の気持ちが早々に萎えてしまう生徒が目に付きます。


 いまどきの生徒は,こうしたストレスを感じた場合に「自分で折り合いを見つけられるように調整する」ことが苦手で,誰か(親か先生か)が「(自分が困っていることに)気づいてくれて,段取りや自分にとって快適な環境を整えてくれるまでひたすら待っている」ケースが多いので,うっかりしていると本当に「勉強の仕方を見つけられないまま1学期が終わってしまい,内容も頭に入っていない」こともあります。


 だから,口を開けば『数学は面白くない』『あの先生はつまらない』といった愚痴ばかりという事態に陥ってしまうのです。中高一貫6年間のスタート4ヶ月でこの状況では,今後数学にどれほど苦戦していくことになるかは容易に想像がつきますね。


 これは,学校側のカリキュラム構築の根拠を事前に理解していれば防げることです。


「だからもっと要領よく工夫して授業についていかないと」

とか

「自分にとっては余裕だから,空いた時間でもっと自分を高めよう」

といった具合に,自分で考えて試しながら「勉強の型」を作り始めてくれればよいのですが,自分にとって心地よいか否か」のみで考えてしまうために,落とし穴にまったく気づかず中学生活を進めていくことになるのです・・・。


 

 では,学校側のカリキュラム構築の根拠とは何でしょうか。これは皆さんの予想通りで,ほとんどの学校が「大学受験に対応する時間を確保するため」です。


そのため,


中学1年:公立中の1年・2年範囲
中学2年:公立中の2年・3年範囲
中学3年:公立高の1年範囲


といった具合に先取りするカリキュラムを取ります。


中学課程は「速く浅く」さっさと終わらせる


が,ほぼ共通のキーワードとなっています(だから多くの弊害があるのですが)。


 私が見る限り,首都圏において「中2終了段階で中学課程を修了させる」学校は3割程度でしょうか。最も多いのは「中3の夏休み前で中学課程修了」のパターンであり,「中311月頃から高校課程へ」となると,かなりゆっくりしたペースとなります。それであっても公立中学から高校受験して高校に入学する人に比べれば,2~3単元は先行していることになります。


 (続く←自分のために)

「グローバルな人材」に必要な資質・能力とは何か

この記事は,ぶんぶんどりむ2011年10月号に寄稿したものの蔵出しです。 


 昨年にも増して厳しさが予想される大学生の就職活動事情ですが,日本を取り巻く環境が激変していることもあって,企業がより一層の「グローバルな人材」を求める傾向が強くなっているようです。それは,学生を採用する際の基準の変更にも現れており,まさにこの数年間が「分岐点」となることが予想されています。これから先,企業は学生に対してどのような資質や能力を求めるのでしょうか。誌面の許す限り紹介していきたいと思います。


●企業の採用基準が変化している


 企業の新卒採用方法には2つの大きな変化があります。1つ目は「日本国外の採用強化」です。ソニーは2013年度の新卒採用において外国人の割合を30%まで高めると発表しました。日本国内の大学に留学している外国人を積極的に採用することはもちろん,アジアの理工系大学などに人事担当者が直接出向いて採用する道も開くそうです。これまでは,日本で採用した人材を教育してグローバル化に対応する企業が多かったようですが,海外にも拠点を持つ企業を中心に採用方法が変わりつつあります。

日本経団連の調査結果によると,


事業活動のグローバル化に対応した人事戦略の方向性

(回答584社)

海外赴任を前提とした日本人の採用・育成の拡充  233社(39.9%)
特に方向性は定めていない    223社(38.2%)
国籍を問わず,有能な人材を幹部に登用する   172社(29.5%)
今よりも,採用の多国籍化を進める  152社(26.0%)
人事制度を海外拠点も含め共通とする          27社(4.6%)


 と,社員の海外勤務を想定している企業は4割に達し,採用はもちろん経営に関してもその人材を日本人に限定しない企業が3割に迫っているのです。最近の勢いを考えると,近い将来この数値は逆転することでしょう。こうした企業はパナソニックからユニクロ,ローソンまで多業種であり,大学生の就職活動のあり方そのものに影響を及ぼすかもしれません。


 2つ目の大きな変化は「語学力」です。武田薬品工業では2013年入社の新卒採用から,応募条件にTOEIC730点以上(満点は990点)の基準を設けると発表しました。この730点は「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えているレベル」とのことです。 

 武田薬品は,昨年研究部門トップに外国人が就任し,取締役会も英語で開くなどグローバル化が急速に進んでいる企業の一つで,「机を並べる上司・同僚が日本人ではない」光景が恒常化することを前提に準備していると思われます。野村ホールディングスではTOEIC860点以上の英語力と専門性を持つ新入社員を高額優遇する給与体系を取り入れ話題となりました。他にも「採用の際に学校名は一切見ない代わりに,語学力についてTOEICの得点を目安にする」といった,「英語力がなければ門前払い」という方針を打ち出す企業も,今後増加することが予想されます。


●しかし「語学力」だけでは就職できない

 

 こうした話題を中学生にすると,一部の生徒からは「では,とにかく英語力を磨けばいいのか」という短絡的な声が聞こえてくることがあります。自分が数学担当だということもあって「英語だけじゃダメでしょ,数学も!」と笑いながら答えることにしているのですが,「語学力はあって当たり前,しかし語学力があることはアドバンテージにはならない」という考えが採用する側では一般的だということを,子どもたちはもちろんのこと,保護者の皆様にも知っておいていただきたいと思います。


大学生の採用にあたって重視する素質・態度・知識・能力

(回答594社)


主体性 4.6 

コミュニケーション能力 4.5  

実行力 4.5 

チームワーク・協調性 4.4 

課題解決能力 4.3

倫理観 4.2 

論理的思考力 4.1 

社会性 4.1 

創造力 4.0

専門課程の深い知識 3.5

産業技術への理解 3.5

情報リテラシー 3.3
一般教養 3.2

外国語能力 3.1

専門資格 2.6


5=非常に重視 4=重視 3=普通でよい 2=余り重視しない 1=重視しない


大学生に不足しているもの(回答594社)


素質・態度 主体性(99.1%) 

知識・能力 創造力(69.3%)  

産業技術への理解(67.3%)

職業観(61.5%)

コミュニケーション能力(58.9%) 

実行力(56.6%)


 こうした調査結果からも,企業が最も求める資質や能力が主体性・創造力といった「自分で考える力」であり,その自分の考えを主張する手段が「外国語」であることが求められているにすぎないことを理解しておきたいところです。


 海外で仕事をする際には,異なる文化や慣習で育ってきた人たちとの付き合い方が問われます。たとえば「時間を守る」という習慣があいまいな国の方と仕事をする際に,日本の常識を押し付けてもうまくいくはずがありません。自分がイライラすれば済むのか,初めから時間を早めに設定すればよいのかなど,相手を理解しながら仕事を進めていくためには,臨機応変に対応する「観察眼」が求められます。これがないと,いくら語学に堪能であったとしても仕事で成功することは難しいでしょう。


 そしてこの「観察眼」は先輩から学ぶものではなく,学生時代に自分自身で考え・動いた多種多様な経験でのみ養われるものだと私は考えます。これこそが企業が求める「自分で考える力」の正体だと思うのですが,皆さんはいかがお考えでしょうか。


 この予測は当たってほしくないのですが,「採用基準にTOEICの点数が使われる」ことが報道されるようになると,おそらく日本では「TOEICのスコアを上げるための勉強」を求める風潮が広がることでしょう。私立中学や英語塾の中には「生徒集めのツール」として上手に利用するところも出てくるかもしれません。しかしながら,これからのグローバル時代を生き抜く子どもたちにとって,中学・高校時代も含めて最も経験しなければならないことは「自ら考える力の育成」,具体的には「自分の考えを書いたり話したりして表現する習慣と観察眼の育成」です。お子様の成長に応じて,英語を初めとする外国語の勉強に時間を割くようになることは当然ですが,それと並行して現在作文講座で取り組んでいる「自分の考えをまとめて書く」習慣も,是非続けてほしいと思います。母語である日本語で表現できないものは外国語でも表現できるはずがありませんね。


出典
日本経済団体連合会「産業界の求める人材像と大学教育への期待に関するアンケート結果」
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/005/index.html


「推薦入試」から見る,21世紀を生き抜く力

この記事は,ぶんぶんどりむ2010年11月号に寄稿したものの蔵出しです。


 大学入試における「推薦入試」の位置づけは,この10年程で大きく変化しました。平成20年度に私立大学に入学した学生のうち,一般入試以外の選抜方法(推薦入試・AO入試等)で合格した人の割合は,とうとう51・4%と半数を超えました。国公立大学においても,かつては「推薦入試の募集人員の割合は定員の3割を超えない」としていた目安を変更し,推薦・AO入試による入学者の上限を5割まで拡大していくことになっています。


 私の学生時代には,「推薦入試=安易な大学選び」という風潮があり,ネガティブなイメージを持つ人が少なくありませんでした。今でも「少子化に伴う学生確保のための手段」という一面があることは事実ですが,もしも目的がそれだけであるならば,国公立大学までもが比率を高めていく必要はないはずです。では,世の中や大学は,推薦入試を通してどのような能力を学生に求めているのでしょうか。


○推薦入試に求められるスキル


 大学の推薦入試には,従来から行われてきた「指定校推薦」や「公募推薦」はもちろんのこと,最近では「AO(アドミッションズ・オフィス)入試」の割合が高くなってきました。大学によっては「自己推薦入試」と呼ぶこともありますが,学校長の推薦を原則として必要としない自由応募による入試のことです。ほとんどの場合評定平均も問われることがなく,他大学との併願も可能なケースが多くなっているため,前述の「学生確保のための手段」と受け取られることも少なくありません。
 

 しかしながら,この「AO入試」の合否判定に用いられるのは,
①提出書類(志望理由書や自己推薦書)
②小論文
③面接・プレゼンテーション
などであり,この入試制度の意義を純粋に考えれば,「従来の入試制度では測れなかった能力を確かめようとしている」ことがご理解いただけるのではないでしょうか。
 

 この入試では,志望する大学に対して「自分で自分を売り込む」必要がありますから,自己分析力はもちろん,広い意味でのコミュニケーション能力も必要です。むしろ就職活動に近いイメージで準備をしておかなければならないのです。


 最も必要とされているのは「文章表現力」です。小論文はもちろんですが,志望理由書・自己推薦書を通して「大学で何をやりたいのか」という具体的なアピールが必要になります。他者の心を動かすような創造性と説得力を養うには,早い段階からの準備が必要であり,これは就職活動時のエントリーシートと同様の意味を持ちます。


 次に必要なのは「自己表現力」です。あいさつや適切な受け答えは出来て当たり前であり,「他者の考えを理解し受け入れた上で,自分の主張をきちんと伝える」ことを理解した上での準備が必要です。自分の志望動機をプレゼンテーションさせる大学も多く「なぜこの大学でなければ自分の目標が実現しないのか」まで表現しなければなりません。「大学に入学したいから」という考えの学生はいらない,というのが推薦入試を実施する意図なのです。


○推薦入試は「社会人基礎力」をチェックしている


 大学の大きな役割の一つに「世の中に変化に応じて,世の中が求める人材をタイムリーに供給する」ことが挙げられます。もしも大学が世の中の変化に疎ければ,そこでの研究内容や卒業する人材への価値が瞬時に暴落するからです。

 この10年ほどの間に,世の中からの要望は大きく様変わりしています。知識の量だけでなく,「自ら課題を発見し,解決していく能力」が優先的に求められており,簡単にいえば「机に向かって黙々と勉強してきた優等生」ではなく,「仲間や同僚とチームで課題を克服し,プレゼンテーションで周囲を説得できる人材」の供給が求められているのです。


 経済産業省と大学が連携して,こうした「社会人基礎力」を身につけた人材を育てようという計画も進められています。大学入試を変えないと,中学・高校といった教育現場では「急激に変化している価値観の変化」に気づかない可能性が高いからです。現実に,従来型の一般入試対策のみで大学に進学した学生が,大学在学中や就職活動時,そして社会人になった後に苦労しているケースが増えているそうで,これは社会全体にとって大きなマイナスであることは言うまでもないからです。


社会人基礎力とは

次世代を担う子供たちの現在そして未来


(経済産業省HPhttp://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/kisoryoku_image.pdf より)



○学力重視に戻る高校入試

 公立高校の推薦入試は,学力試験偏重から脱却するための切り札として,1980年代から各地で導入が進んできましたが,ここに来て大学入試とは対照的に,全国的に見直しが進んでいます。これまでも何度か紹介してきたとおり「公立高校の予備校化」が急激に進むなかで,学力検査が実施されないために入学者の学力面について心配する声が大きくなってきたからです。東京都立高校でいえば,日比谷・戸山といった進学指導重点校は,都全体の削減率よりさらに枠を絞って「学力重視」に移行していくようです。

 大学入試の変革とは,まさに180度反対に向かっていることを皆様はどのようにお考えになりますか。
 

【参考】推薦入試を撤廃した県

 07年度 和歌山
 08年度 静岡
 10年度 青森 埼玉 高知 
 11年度 千葉 徳島
 13年度 宮城

 

 高校入試と大学入試における「推薦入試」のあり方を並列に紹介するだけで,今の教育現場の「一貫性の無さ」がハッキリと読み取れます。「子どもたちをどのように育てていくのか」という方向性が,小・中・高・大という短期的な区切りの中でさえバラバラであり,そこに経営(生徒募集)の側面がプラスされるわけですから,これをスッキリと一本化するには大変な労力がかかります。


 最大の被害者となる可能性が高いのは,「言われたとおりのことをそつなくこなし,評価を得る」ことをヨシとする,従来型の価値観における優等生でしょう。素直であればあるほど,要求される価値観が変わるごとに混乱することでしょうし,順応するまでには大きなストレスを感じることでしょう。
 これだけ急激に変化する現代を,皆様のお子様がたくましく行きぬくにはどうすればよいのでしょう。「自分で考え・解決する能力」を磨くしかない,と私は思います。「社会人基礎力」の要素,私は賛成です。文部科学省ではなく経済産業省からの発信であるところに,深い意味を感じるのです。