次世代を担う子供たちの現在そして未来 -38ページ目

たかが風邪,されど風邪

 この時期になると,どうしても「風邪」をめぐるトラブルが勃発する。


 とくに我々の業界では,「風邪をひいたのに無理して出社した自分」なんてまったく偉くはなくむしろ叱責の対象だろう,と自分は考える。



 ここ数年自分が眉をひそめた事案だけを思い出しても・・・


 「昨晩から調子が悪くて・・・」といいながら無理して会議に出席した人→明らかにつらそうなので病院に行かせたところインフルエンザだった


 インフルエンザで寝込んだ人(上記の人とは別)が「こんな時期に休んでいるわけにはいきませんから」といって1日休んだだけでムリして出てきた


 見る見るうちに顔色が悪くなっていく人がいて,見かねた周囲の人が「早退しなよ」と声を掛けたにもかかわらずかたくなに拒み,結果インフルエンザで1週間休んで仕事の進捗に支障をきたして上,数人にうつした


 

塾予備校業界は,生徒・保護者に対する責任から「安易に休んではいけない風潮」があることは事実。ただしそれは,


 「代講を出して有休をとり,ネズミ―ランドに遊びに行く」


 類のことに対してであって,病気に関してはむしろ逆。



 (風邪を)うつさない努力

 (風邪を)うつされない努力

 (風邪を)早く治す努力


 を怠る者は,この世界でプロを名乗る資格はない。


 


 風邪対策として,自分は「てづかみでものを食べない」ことをルールにしています。ポテトチップスをはじめとする菓子類も箸で食べるので,嫁からは変人扱いされていますが,最近はこんなものまで発売されていて・・・。世の中には同志がいるのだ!

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塾・予備校にとって・・・

 誠意とは スピード のこと。





 


 今日1日何のトラブルもなく平和に終わりました! なんてことは我々の世界ではまずない。








毎日毎日,なんらかのトラブルで頭を抱えることは当たり前。それをいかに早く処理できるか。状況判断・決断・そして実行。





この部分を,保護者は「この塾・予備校をどこまで信頼できるのか」の尺度として捉えている。





 新入塾・退塾+受験生対応で忙しい時だからこそ,仕事に対する「本当の姿」が一挙手一投足に現れる。








あっ,もちろん自分に対する戒めの投稿です。

「算数・数学への苦手意識」の原因はどこにあるのか(3)

 この記事は「ぶんぶんどりむ 2013年11月号」に寄稿したものの蔵出しです。


 


(1)はコチラ
 (2)はコチラ


●算数・数学を勉強する意義とは



 今,私が大学で指導している学生たちは,正直に申し上げて「数学に苦手意識を持ちずっと避けてってきた人たち」です。高校受験では数学と向き合う必要がありますが,大学受験では文系学部で数学を課されないケースは珍しくありません。私立大学の入学者の半数が「AO・推薦入試」による合格者である現実から見ても「数学を捨てても大学生にはなれる」のです。



 そんな彼らの中学・高校時代は「数学はとにかく公式や解法を覚えて,直近のテストさえ乗り切ればいい」という勉強スタイルであったことは言うまでもありません。この勉強スタイルで,はたして彼らは何を学び取ったのでしょうか。



 算数・数学を学習することで得られるものは「公式やテクニック」だけではありません。たとえば,計算ミスが多くて困っている人が自分で工夫してそれを克服したとすれば,そこから得た経験は将来社会に出てから業務遂行や書類などのチェックをするときなどに活かされることでしょう。




「何が書いてあるのか意味がわからない」文章題を,丁寧に自分のレベルに落とし込んでイメージを把握する練習をした人と,数学が嫌いだからといって逃げ回っていた人とでは,「深く考え,しっかり理解するまであきらめない習慣」に大きな差がついていることは言うまでもありません。



 算数・数学を勉強する目的は,けっして「よい高校やよい大学に合格するため」ではありません。中学生までの間は,社会に出たときに必要とされる「経験を基にして自分で考える習慣」を身に付けるためのツールでしかありません。だからこそ小中学生の間には,公式やテクニック,裏技やマニュアルといった便利な道具に頼らない勉強が必要なのですが,算数・数学に苦手意識を持てば持つほどその場しのぎで頼ってしまいます。よって,悪循環が始まるのです。(終わり)



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久々に思い出した池田高校の記憶

 今朝仕事に行く途中コンビニに寄ったところ,各スポーツ紙の見出しが


 蔦監督


 になってる。どうしたのかと思ったら,池田高校が27年ぶりにセンバツに出場するそうで。いやいや,本当に頑張ってほしい。


  

 我々の世代だと,「自分の母校でもないのに校歌を口ずさむことができる」学校の一つ。「あまちゃん」にならって,ちょっと80年代前半の高校野球を思い出してみよう。



 80年代の高校野球は,荒木大輔(早実)の登場によって幕を開ける。1980年夏の決勝は,愛甲の横浜高校と1年生投手荒木の早実が戦って横浜が勝ち。その初々しさと顔立ち,けなげな投げっぷりからハンカチ王子なんて比較にならないほどの人気ぶりに。(注)松坂大輔の「大輔」も,その由来が荒木大輔にあるという話は有名ですね。


 荒木大輔と早実はこの夏から5シーズン連続で甲子園に出場し,高校野球の主役であり続けるけれど残念ながら優勝までたどりつくことはなかった。


 荒木にとって最後の夏(82年)は,誰もが「早実は優勝できるのか?」に注目していたけれど,それをぶち壊したのが「やまびこ打線」の池田高校だった。それは甲子園の主役が交代した瞬間でもあった。


 準々決勝で荒木大輔の早実を14-2で粉砕して そのまま優勝!


6戦で85安打という豪快さで高校野球の主役に躍り出たのだけど,「荒木を倒した」ということでなんとなくヒールの扱い・・・。

 

 池田高校・・・ジャイアン 早実・・・出木杉くん


みたいな感じ。また,畠山も水野も「都会の洗練されたイメージ」とは真逆の「悪ガキ」に見えるため,キャーキャー言われる人気とはちょっと違う注目のされ方だった。


 

 さて,翌春も打ちまくって優勝した池田高校は,憎々しいまでの強さを誇示して83年夏の甲子園に現れる。夏→春→夏の3連覇をかけて。


このチームを倒せるのはどこなんだ???


 という世間の注目の中,このチームを準決勝で倒したのが清原・桑田のPL学園だった。



 しかも試合は7-0の圧勝。これもまた甲子園の主役が交代した瞬間。


 この試合で清原桑田は一気に全国区となり,2人が1年生だったこと荒木のデビューに重ね合わせる人も多く,私の母親などは「荒木くんのカタキをとってくれたわ」と言い出す始末。

 おそらく同様のイメージを持つ人が多かったのだろう,PL学園はあれだけの強さを誇りながらもヒール扱いされることはなかった(と思う)。


 当時ドカベンの人気が高かったこともあって,池田高校を「明訓高校の前に立ちはだかる強敵」のイメージでとらえていた少年(自分もそう)は多かったのではないだろうか。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 それからはや30年。池田高校は今度こそヒールではなくベビーフェイスとして甲子園で走り回ってほしいと心から思っている。


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「算数・数学への苦手意識」の原因はどこにあるのか(2)

 この記事は「ぶんぶんどりむ 2013年11月号」に寄稿したものの蔵出しです。


(1)はコチラ


●文章題克服のカギは知識ではなく体験


 このような設定は本来他人に言われずとも自分自身で行うことが必要ですが,残念ながら彼らはこうした思考習慣を身につけていないどころか,具体的な設定のイメージすら持つことができません。小学生時代の体験が少ないからです。速さ・割合・濃度との接点がないまま過ごしてきてしまっているのです。

 高速道路を使ったドライブをイメージしてください。速さがほぼ一定で,次々と標識が出てくる高速道路では「次のサービスエリアまでの所要時間」を楽しみながら考える絶好の機会です。皆さんはカーナビに任せっきりにしていませんか。


 例えば,次のサービスエリアまで12kmという標識を見たとします。車が時速90kmだと仮定して,あと何分で着くことができるか「暗算」できますか?前述の公式にあてはめると「12/90時間」になってしまいます。これでは何分か判断しにくいですよね。


そんなときには,下の考え方を用います。


時速90kmとは  60分で90km進むこと

              6分で9km進む
            2分で3km進む


じゃあ,12km進むには? 8分かかる



 「時速90kmとは,60分(1時間)で90km進むこと」というルールだけで,公式もパターンも使うことなく,暗算で8分と求めることができるのです。小学校では6年生まで登場しない考え方(比)ですが,こういった会話が日常的に行われている子どもにとっては,「速さ」も「比」も日常のワンシーンでしかないのです。

 濃度の問題であれば「だしつゆを3倍に薄める」といった作業を,できる限りやらせておくことをお勧めします。 「水を2倍にすると濃さが半分になる」という当たり前のことを全く想像できない子どもたち(大学生も)は,皆さんの予想をはるかに超えて多いと思っておいてください。文章題の苦手意識は,日常生活における体験の差に比例しているものです。(つづく)


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