次世代を担う子供たちの現在そして未来 -110ページ目

和田中とSAPIXの連携に動きが!?

杉並区立和田中の夜間塾「夜スペ」、都教委が再考求める
2008年01月07日(朝日新聞)


 東京都の杉並区立和田中学校が計画している進学塾講師による「夜間塾」について、「公教育の観点から疑義がある」として都教委は7日、区教委に再考を求めた。区教委は「教育の地方自治分権が求められる今日、残念だ」と反発している。

 「夜スペ」と題された和田中の試みは、平日午後7時以降、大手進学塾「SAPIX中学部」の講師が2年生を対象に指導する。保護者らでつくる「地域本部」が主催し、参加費はSAPIXの正規授業料の半額程度。リクルート出身の藤原和博校長らが教材づくりに協力する。

 都教委は(1)希望しても受けられない場合があり、機会均等の確保に疑問がある(2)特定の塾が学校を利用して営利活動をしていると疑われかねない(3)教材づくりに教員がかかわり公務員の兼業兼職の疑いがある――と指摘。7日、区教委の井出隆安教育長らを都庁に呼び、文書で再考を求める指導をした。

 これに対し、杉並区教委は「理解不足の子には補習をするなど機会均等は確保されている。学校でなく支援団体が実費のみを支払うという点でも、非営利性に反していない」と話している。


 どこから切り出せばよいのだろう・・・。


 「学校選択制」が導入されている地域では、「生徒を集める」ことも校長の大きな仕事であるはず。そのために考え出された「独自アイデア」を否定するのはいかがなものであろうか?まずはやってみて、不具合を修正していく形がベストなのではないだろうか。


という優等生的発言はここまで。私が思うに、提携先が「SAPIX」だったから「待った」がかかったのではないだろうか、と私は考える。これが学力不振者向けで、提携先が公文だったら・・・。おそらくOKなのではないか?


 その理由として私が勝手に考えるに、「SAPIXは塾の中でも特に公立中学校と対極にある存」だからである。これがブランドイメージ構築の大きな要素となっている。


 事情を知らない方のために説明すると、この塾は「ターミナル駅の近く」に開校し、比較的広範囲から塾生を集める。平均すると受験学年で1校舎あたり70人前後の塾生がいる計算になるが、「特定の中学校からたくさん来ている」という状況は、国立大学附属中を除いては見られない(と思う)。


 つまり、各中学校から「学校の授業では満足できない」というレベルの生徒が数名ずつ集まって切磋琢磨する塾、それがSAPIXのブランドイメージになる。「中3の日曜講座では新幹線や飛行機を使って地方から生徒が集まってくる」これもウリなのだ。首都圏に数ある塾の中でも、差別化がはっきりできている進学塾といえる。



 その塾と和田中が提携するということは、うがった見方をすれば「SAPIXを使って(他校との)差別化をはかる」ことを和田中が狙ったともとれる。公立の建前である「生徒のために」より、優先された何かがありそうな気がするのは、私だけだろうか?


 まぁ、精一杯都教委の肩を持つならば、「いきなりSAPIXなんて連れてきたら、他の学校は真似できないよ」というところか。今回のストップ勧告は、「独自の努力は他の学校のお手本となりうるものでなければならん」という通達の一面がありそうな気がする。


 

 もう一つの切り口として、今回の一件は「校長の発想が完全に教育委員会側の関係者の想像を超えていたこと」が背景にあるような気がする。最初、関係者の頭の中には「学校が塾に場所を貸す」なんてことは、全くなかったと思う。民間出身の校長には、何のしがらみもないから発想できたのだろうけど。


 そのしがらみとは・・・。

 15年前の「偏差値追放運動」のときには、偏差値や業者テストが「悪者」だったし、当然そのバックには塾の存在もあったわけだから、当時は「塾なんて・・・」とか「塾はけしからん!」という流れが主流だったということ。


 だから、その人たちがまだ教育界に現存していらっしゃるとすれば、今回の提携話に対して「ちょっと待てよ!」と後から出てきても不思議ではない。


なんて勝手に想像しているだけだが、「大人の事情」がありそうで少々残念。


最後に・・・


 SAPIXはタダで宣伝してもらって「おいしい」と皆さんお考えかもしれませんが、私はそうは思いません。

教材を作る手間って、半端じゃないですよ。特に国語の教材なんてどうするんだろう?著作権の問題があるから「切り貼りでなんとか・・・」なんてできません。全部打ち込まないとね。それを事前に和田中の先生と協議して練りこむわけだから・・・。そうとう大変だと思います。

 

 先生と塾講師って、時間が合わないんです。先生が時間が取れるようになる放課後以降が、塾講師の活動時間。自分の経験から言って、教材の内容の概案をすりあわせることはできても、中身をじっくり協議するには、どちらかが時間を融通する必要がでてくるはず。


 講師だって、バイトの新人お兄ちゃんを連れてくるわけにもいかないし・・・。でも利益がでるわけでもない。



他人事ながら「担当の方々、本業に差し障りが出ないのだろうか」と心配してます。


学校が学習塾にのみこまれる日/前屋 毅
¥1,260
Amazon.co.jp

正解発表

12月30日に掲載した「年賀状クイズ」の正解を発表します。


 年賀状にクイズを載せたところ、何年ものあいだ「年賀状のやりとりだけ」になっていた人からメールが来るなど、予想外の反響がありビックリしています。


【問題】 次「へ」「い」「せ」「れ」「き」に対応する数字を求めてください。


へいせい+20=せいれき+2008


【ルール】

・各文字に0~9の数字をあてはめ、正しい計算式にします。

・同じ文字(例:い)には同じ数字が入り、異なる文字には異なる数字が入ります。すでに使われている数字(0、2、8)は文字のところには入りません。


へいせい+20=せいれき+2008

答えは

5737+20=3749+2008(=6757)

6747+20=4759+2008(=6767)

6141+20=4153+2008(=6161)

7151+20=5163+2008(=7171)

[解説]

この問題は1の位に注目して解いていきます。

い が1ならば きは3でなければならない。→パターン1

い が3ならば きは5でなくてはならない。→パターン2

い が4ならば きは6でなくてはならない。→パターン3

い が5ならば きは7でなくてはならない。→パターン4

い が7ならば きは9でなくてはならない。→パターン5

い が9ならば きは1でなくてはならない。→パターン6

パターン1 ☆「せ」は4、5、6、7のいずれか(9は和が5桁になるので不可)


へ1せ1      せ1れ3

+) 20    +)2008



①「せ」が4のとき、「へ」が6であることは確定。3+8で繰り上がりがあるので「れ」は5。

②「せ」が5のとき、「へ」が7であることは確定。3+8で繰り上がりがあるので「れ」は6。

③「せ」が6のとき、「へ」が8であることは確定。8は使用済みなので不可。

④「せ」が7のとき、「へ」が9であることは確定。3+8で繰り上がりがあるので「れ」は8。8は使用済みなので不可。

パターン2 ☆「せ」は4、6、7のいずれか(9は和が5桁になるので不可)


へ3せ3      せ3れ5

+) 20    +)2008



①「せ」が4のとき、「へ」が6であることは確定。5+8で繰り上がりがあるので「れ」は5。5は使用済みなので不可。

②「せ」が6のとき、「へ」が8であることは確定。8は使用済みなので不可。

③「せ」が7のとき、「へ」が9であることは確定。5+8で繰り上がりがあるので「れ」は8。8は使用済みなので不可。

パターン3 ☆「せ」は1、3、5、7のいずれか(9は和が5桁になるので不可)


へ4せ4      せ4れ6

+) 20    +)2008



①「せ」が1のとき、「へ」が3であることは確定。6+8で繰り上がりがあるので「れ」は2。2は使用済みなので不可。

②「せ」が3のとき、「へ」が5であることは確定。6+8で繰り上がりがあるので「れ」は4。4は使用済みなので不可。

③「せ」が5のとき、「へ」が7であることは確定。6+8で繰り上がりがあるので「れ」は6。6は使用済みなので不可。

④「せ」が7のとき、「へ」が9であることは確定。6+8で繰り上がりがあるので「れ」は8。8は使用済みなので不可。

パターン4 ☆「せ」は1、3、4、6のいずれか(9は和が5桁になるので不可)


へ5せ5      せ5れ7

+) 20    +)2008



①「せ」が1のとき、「へ」が3であることは確定。7+8で繰り上がりがあるので「れ」は2。2は使用済みなので不可。

②「せ」が3のとき、「へ」が5であることは確定。5は使用済みなので不可。

③「せ」が4のとき、「へ」が6であることは確定。7+8で繰り上がりがあるので「れ」は5。5は使用済みなので不可。

④「せ」が6のとき、「へ」が8であることは確定。8は使用済みなので不可。

パターン5 ☆「せ」は1、3、4、5、6、のいずれか


へ7せ7      せ7れ9

+) 20    +)2008



①「せ」が1のとき、「へ」が3であることは確定。9+8で繰り上がりがあるので「れ」は2。2は使用済みなので不可。

②「せ」が3のとき、「へ」が5であることは確定。9+8で繰り上がりがあるので「れ」は4。

③「せ」が4のとき、「へ」が6であることは確定。9+8で繰り上がりがあるので「れ」は5。

④「せ」が5のとき、「へ」が7であることは確定。7は使用済みなので不可。

⑤「せ」が6のとき、「へ」が8であることは確定。8は使用済みなので不可。

パターン6 ☆「せ」は3、4、5、6、7のいずれか


へ9せ9      せ9れ1

+) 20    +)2008



「せ」が3、4、5、6、7のいずれであっても、「へ」の値は「せ」+2となる。1+8は繰り上がりがないので、「れ」の値も必ず「せ」+2になってしまうので、すべて不可。


頭の体操 四谷大塚ベストセレクション (カッパブックス)/多湖 輝
¥870
Amazon.co.jp


QUIZで鍛えるビジネス算数脳 Math Quizzes For Businesspeople (Kobunsha Paperbacks Business 12)/藤井 耕一郎
¥1,000
Amazon.co.jp


論理パズル101―推理の楽しさ、ひらめきの快感 (ブルーバックス)/小野田 博一
¥987
Amazon.co.jp



駅伝と定期テストの関連性

 あけましておめでとうございます。
今年も何卒よろしくお願いいたします。

今年のお正月って、今までとは何かが違っていました。それは何か。

今年は「年末年始に授業がない」のです。
毎年「正月特訓」がありましたから、12月30日~1月3日まで5日間通して
お休みだったのは、いつ以来のことやら。この5日間で「1日休み」が定番
だったので、なんだか変な感じでした・・・。

今年の正月で、改めてわかったことがありました。

うちの嫁が、「とにかく駅伝が好き」ということ。

1日の実業団駅伝も、2,3日の箱根駅伝も、呆れるほどズッと見ている。


どこかで、「駅伝・マラソンの視聴率は、東は高く西は低い」と聞いた

覚えがあります。M-1の逆ですね。自分の子供の頃を思い返しても、

箱根駅伝を見たという記憶はないし、周りで話題になったこともありません

でした。私には「同じ画面をひたすら見続ける」耐性がありません。典型的

な西の人間なのでしょうか?


1日の駅伝にいたっては、やっと立ち上がったかと思ったら応援に出かける

始末。嫁の実家の近くがコースになっているのです。

帰ってくれば「ねぇ、TVに映った?映った?」と子供と一緒に大騒ぎ。


残念ながらトップのランナーが通過したときは、CM中でした・・・(笑)。


箱根駅伝で選手が立ち止まってしまったときには、

「ねぇねぇ、どうしちゃったの?何があったの?」と大騒ぎ。


「知らないよ!俺は取材記者じゃねえ!」と叫びたくなる気持ち、誰かわかってもらえませんか・・・。年末年始5連休はかえって疲れます。 



ここからはまじめな話で・・・。

駅伝がマラソンをダメにした (光文社新書)
¥735
Amazon.co.jp

駅伝=定期テスト、マラソン=(私立の)入試、実力テス と置き換

えるとわかりやすくなるかもしれません。

駅伝は大学や企業の宣伝・意図が複雑にからみあうので、選手の意志とは

関係なく(特に女子は)強行日程で出場することもあるそうです。

「スポンサーの意向」というやつでしょうか。


勉強において、スポンサーといえば親ですね。

私などは「定期テストは軽く流すくらいでよい」という考えなのですが、嫁は

「とにかく全力投球」を要求します。子供は普段母親の接する時間のほうが

長いですから、嫁の顔色を伺いながら定期テストの準備に時間を割きます。


ところが、嫁をはじめ多くの親は定期テストの結果のみに関心が向き、定期

テストと私立入試の問題の質の違いには気がまわらないようです。


私立入試では、定期テストと違って視野の広さというのか、大局観を持つ必要

性があります。「知っているか知らないか」で終始する定期テストと違い、融合

問題に対応できるようにするには、マラソンと同じで指導者が「勉強の質の違い」を子供に理解させ、その都度方向性を修正してあげることが必要です。


それがないと、「定期テスト向けの勉強法こそすべて」と子供が考えてしまうこと

は当然の成り行きで、視野の狭い準備に終始して中3になって困ることになります。


年賀状

2007年もいよいよ終わろうとしています。

今年は、本当に「仕事は1人ではできない」ということを実感した年でした。

皆様、どうも有難うございました。

来年もよろしくお願いいたします。




今年の年賀状で出したクイズを紹介しておきます。


よくある定番のネタです・・・。



【問題】 次「へ」「い」「せ」「れ」「き」に対応する数字を求めてください。


へいせい+20=せいれき+2008


【ルール】

・各文字に0~9の数字をあてはめ、正しい計算式にします。

・同じ文字(例:い)には同じ数字が入り、異なる文字には異なる数字が入ります。すでに使われている数字(0、2、8)は文字のところには入りません。


答えは複数ありますので、オヒマな方は是非チャレンジしてください。


皆様、よいお年をお迎えください。


「よのなか科」の和田中と連携するあの塾

今朝の朝日新聞では1面でした。

首都圏随一の有名進学塾と、全国的に有名な公立中の連携ですから、話題性は抜群ですね。


現在締切に追われまくりなので、備忘録代わりに残しておきます。

落ち着いたら自分の考えをまとめたいと思います。


専門家の間でも賛否両論分かれてくると思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?



<塾講師>公立中に招き夜間授業 東京・杉並

12月9日2時31分配信 毎日新聞  


リクルート出身の藤原和博氏が校長を務める東京都杉並区立和田中学校で、来年1月から、大手進学塾「サピックス」(中央区)の講師を招き、2年生を対象に夜間、学力向上に向けた授業をすることが分かった。保護者から授業料を集め希望する生徒を対象にするという。公立中の中で進学塾が定期的な授業をするのは極めて異例で、公立学校と塾のあり方をめぐり、波紋を広げそうだ。  関係者によると、授業は「夜スペシャル」と名付け、保護者らで構成し、同中を地域ぐるみで支援する「和田中地域本部」が主催する形を取る。  授業は国語と数学、英語の3教科で、月、水、金、土の週4日。平日は午後6時半~同9時半。生徒は休憩を取りながら1日3コマを受講する。土曜日は午前9時~正午で、英語のみという。平日コースと平日・土曜日コースの2コースを設け、入塾試験も実施する。生徒のレベルを見ながら授業を展開する。  和田中では、これまでの暗記を重視した授業を疑問視し、物事に対する「論理的思考力」を鍛える方法を模索してきた。今回の試みもその一環で、サピックスの講師と同中の教諭とが連携し、思考力を鍛える教材を共同開発し、その教材を使いながら、サピックスの講師が授業をする。授業料はサピックスの料金の半額に設定し、保護者側が支払って生徒が受講するシステムになるという。  1月から試行的に始め、4月から本格実施したいとしている。  藤原校長は、03年4月に東京都の公立学校では初の民間出身校長として就任。授業の知識を世の中でどう生かすかを学ぶ「よのなか」科を導入するなど、先進的な取り組みで知られる。  来年3月の退任が決まっており、後任は、教育関連会社「トップアスリート」社長の代田昭久さんが務めることになっている。【三木幸治】  


▽教育評論家、尾木直樹さんの話 学校の塾化が進むだけで総合的な学力向上にはつながらず、やめた方がいい。塾は教え込むやり方で知識をつけるにはいいが、安全で安心な居場所を確保し、子どもが自ら学ぶように促す学校の役割とは異なる。子どもが先生を見る目も変わり、塾の講師を学校の先生より上に見てしまうだろう。  

▽兵庫教育大学長で中央教育審議会副会長、梶田叡一さんの話 学校にいながら安い値段で塾の授業が受けられるのは、生徒の望む学習機会を提供するという観点から評価できる。日本人の多くは抵抗があるかもしれない。だがこれまでどちらかと言えば、陰の存在だった塾を白日の下にさらすことになる。その結果、学校と塾の指導方針が違って子どもが迷うといった弊害が少なくなり、きっちりとした学力形成につながる。