都立高校生のネット利用時間・・・
公立だから,私立だからというくくりではなく,「高校生の生活習慣」という点で危機。
勉強時間もさることながら,睡眠時間も削り,自由になる時間の大半をネットと向き合っている現状は,私のようなおじさんから見ると「危機」だ。
だからといって,ネットをやめろ! なんて言えるはずもないし,「昔は良かった」なんて言うつもりもない。
ネットにどっぷり浸かっていようが,部活に明け暮れようが,バイト三昧だろうが,
彼らの人生は,彼ら自身が決めること。アドバイスできることがあるとすれば,
こんな時代だからこそ,ちょっとだけ自制して,ちょっとだけ背伸びして勉強に取り組むだけでも,自分の人生の選択肢はとてつもなく増えるよ
ということだけ。
都立高校生の6割が、1日に4時間以上インターネットを利用している――。
総務省が行ったインターネットへの依存傾向に関する調査で、こんな実態が浮かび上がった。依存度が高い生徒の場合、睡眠や勉強の時間が減ったり、学校に遅刻したりするケースも多かった。同省は今後、調査結果を青少年のネット利用対策や啓発活動などに活用する方針。
調査は今年1月、総務省情報通信政策研究所と橋元良明東大教授の研究室が共同で、都立高校154校を対象に実施し、約1万5000人から回答を得た。ネットの利用を巡る20項目の質問を点数化し、依存度を「高」「中」「低」に分類。その結果、「高」が生徒全体の4.6%(男子3.9%、女子5.2%)、「中」が55.2%だった。
「高」の生徒は、スマートフォンを含む携帯電話の利用時間が1日4時間以上、パソコンが約1時間半、タブレット端末が約25分。複数の端末を同時に使っているケースもあり、全体では6時間を超えた。
「中」の生徒のネット利用時間は約4時間で、「高」と合わせて、高校生の約6割が1日4時間以上ネットを利用していた。
スマホの利用により、「睡眠時間が減った」と回答した生徒は全体の40.7%。「勉強時間が減った」も34.1%に上った。「高」の生徒は、これが74.6%と67.7%に跳ね上がった。
「高」の生徒の場合、ネットのし過ぎで「ひきこもり気味になっている」が49%。「学校に遅刻したり欠席したりしがちになっている」も35.8%で、日常生活に影響が出ているケースが目立った。
スマホで見る時間が長いのは、LINE(ライン)などの「ソーシャルメディア」の57.2分。パソコンやタブレットは「動画投稿サイト」で22.9分だった。
2014年05月25日 11時40分 The Yomiuri Shimbun
教員論
前回の記事で書いた「授業参観・保護者会を休んでのど自慢で出ることを選んだ教員」の話は,けっこうネットで話題になっているという。
その前の「自分の子どもの入学式に出るために,自分の高1受け持ちクラスの入学式を休んだ教員」の話とセットで,これまで聖職という言葉であいまいにされてきた「先生という仕事は何なのか」という根本が見直されてきたからだろう。
おそらく教員をされている方々の中にも,「先生という仕事について」,つまり職業観についてきちんとレクチャーされていない人が多いのではないだろうか。もちろん教育学部の授業の中にあるだろうことは想像できるが,社会人になってからの話ね。
* * *
「先生になりたい→先生になれた」という人は「自分の子どもの頃からの夢を叶えた」という点で,私から見ると尊敬の対象に値する。誰でも子どもの頃には,
プロ野球選手になりたい
先生になりたい
パン屋さんになりたい
など希望を持っているもの。ところが,中学・高校,…,と進むうちに自分の能力や環境との折り合いを「自分でつけ(つまり,あきらめるということ)」現実を見始めるのだ。
その点において,「自分の夢を実現した人たち」に対して,私は一目置いている。
ところが,である。私が見る限りにおいて,こうした人たちの中に「夢を実現した→もう人生はゴール」とでも考えているのではないか,と思わせるケースがあるのも事実である。
例えばプロ野球選手であれば,「入団したあと」が本当の勝負であることは誰にでも想像がつく。
自分が生き残るために,食っていくためにどんな選手になるのか
を真剣に考える必要がある。考えない選手は去るのみ。非常にわかりやすい。だからこそ,野村克也氏の言葉ではないが「プロ野球選手である前に,まず社会人として・・・」という考え方をレクチャーされる機会も必要とされる。
それに対し,教員はどうだろう。はたして,教員となったあとに
自分が食っていくためにどんな教員になるのか
と考える必要があるのだろうか。学級経営や指導方法,保護者との対応などを学ぶ必要はヤマほどあるだろうが,そもそも論として「教員である前に,まず社会人として・・・」という視点も含めた職業観について「いつも,ヒマさえあれば考えてみろ」という指導を受けているとは思えない。
かつてであれば,先輩が飲みにでも連れて行って話していたのかもしれない。しかしながら,今の教員には,私から見ても余裕がない。特に若手であればあるほど可哀想なほど時間に追われ,その日一日を無事に過ごすことが目標になっている部分もある。
時間的に考えられないこともそうだが,一生の目標を定めにくい仕事であることも事実だ。
低学年指導のプロフェッショナルになる
は例外としてわかりやすいが,それ以外にはどんな目標が立てられるだろう。「教頭→校長と出世する」を除けば,おそらく「子ども達に慕われる先生でありたい」「目の前の子どもに精一杯向き合い可能性を伸ばしたい」といった,
子どもの頃,自分が先生を見ていたときの視点
をいまだ引きずった目標しか立てられないのではないか,とすら思う場合もある。
子どものうちなら,光り輝く華やかな場面だけを見て憧れていればよい。しかし,それを職業とする以上は,子どもの頃には気付かなかった「影の部分」も飲み込んでおく必要があるだろう。
「当時自分の先生が,どのように自分たちのことを見ていて,どんなことに悩み試行錯誤していたのか」
ことにすら思いをめぐらすことなく夢を実現し,さらにはその後「仕事の根本,職業人の根本」について悩む時間すらとれないとすれば,教員本人にとっても周りの子ども・保護者にとっても不幸でしかない。
今回ネットを騒がせている先生たちは,ルール上の不備があるわけでもなく,正当に権利を行使しただけだ。それなのに,どうしてここまで騒がれるのか,どうして世の中に「ふざけるな!」とまで声を挙げる人がいるのか。
それは,この人たちから「教員になることが人生のゴールでした」とうオーラがにじみ出ているからではないかと,私は思う。逆の視点でいえば「どんな先生になりたいかという目標も持たず,ただ惰性でやってきたのだろうなぁ」と。
現実がどうであれ他人にそう思わせてしまうことを意図せずやっている,ってことに気づかないんだろうなぁ,と。
それが通用してしまうことが,今の教育現場の問題点なのだろう。
私がかつて実際に耳にした『保護者会が憂鬱です』という言葉。これを発してしまう先生は,すでに予備軍だと思ったほうがよい。
先生は,いつも子どもに囲まれて楽しそうにしている職業
という感覚から早く抜け出し現実と向き合わないと,そろそろ「人生のゴールに到達しちゃいました」オーラが出始めますよ。
のど自慢をとるか保護者懇談会をとるか
先日紹介した「勤務先の入学式よりわが子の入学式を優先させた教師 」の続編というか,アップグレード版というか・・・。物議を醸しそうな話題だ。
毎日新聞 2014年05月17日 07時07分
中部地方の公立中学校に勤務する50代女性教諭がNHKの番組「のど自慢」に出演するため、担任のクラスの授業参観と学校行事を欠席していたことが関係者への取材で分かった。
この教諭は今春に生放送された番組に出演するため、当日の授業参観やPTA総会、学年懇談会を欠席した。授業は別の教諭が担当した。事前に生徒や保護者への説明はなく、PTA総会では校長が「所用により欠席」と伝えたという。
関係者によると、授業参観の日程は今年1月に決定。教諭はその後、年休を申請し、校長から許可を得ていた。校長は「本人は授業参観と重なったことを気にしながら年休を申し出た。あまり好ましくはないが、許可せず本人の教育への意欲をそぐより、許可した方が教育に身が入ると判断した」と説明。「生徒や保護者からの不満の声も届いていない」と話している。
中学校がある自治体の教育委員会は「校長が許可したのであれば、それが適切な判断だったと理解している」としている。
まず,この手の騒ぎで確認しておくのは「ルール上問題があるのかどうか」だ。今回もルール上の問題はない。正当な手続きを経て休暇を取得している。騒がれるのは,もちろん「道義上の問題」のほうだ。
今後,この手の話題が増えてくることが予想されるが,私がチェックするのは「該当者のプロ意識」の1点だけ。
聖職か,それとも労働者か
なんて議論はどうでもよい。プロなのか,プロじゃないのかだけを見究めれば充分だ。
どこを見ればわかるかって?今回の一件で言えば,
授業参観,保護者会に合せて予定をやりくりしてきた(であろう)保護者たち
の存在を想像していたかどうか。教員自身の予定もさることながら,保護者だって忙しい中無理くり時間を作って参加しているはず。もしかしたら,深刻な相談を受けるかもしれない。
こんな想像を,ちゃんと事前にしたうえでの結論なのか。それとも,のど自慢の日程とにらめっこの上,自分の世界だけで結論を出してしまったのか。
これさえわかれば,この教員に対する保護者の評価はおのずと決まる。
この先生はどっちだったのかな。
相手からどう見られているか
を感じ取れない,子どもや保護者の視線に鈍感な教員は,だからこそ自身に対する厳しい評価にも気づかない。
そんな先生が「他人との距離の取り方」に対して敏感に悩む中学生の指導にあたっている,とするならば,周辺の生徒にとっては迷惑でしかない。
H26年京都市立堀川高校探究学科群の数学
毎年,関西の高校入試問題について解答解説を執筆する仕事をしている。
今週は,「H26年京都市立堀川高校探究学科群」の問題を担当することになった。
堀川高校といえば,公立でありながら全国でも有数の大学合格実績を挙げることで,関東でも知られた話題の学校。どんな問題を出すのかな,と楽しみに解き進めた。
結論から言おう。
いやぁ,とてもよく「生徒たちの弱点」を研究している
と感心。この学校に入学するためには,間違いなく難関私立高校向けの勉強をしておかないと太刀打ちできない。事実,今週担当するもう一校(白陵高校)の問題と見比べると,笑ってしまうくらい「大問ごとのテーマの配置」や「小問で確認しようとしていること」が似ている。
さらに言えば「中学受験の定石」に近い出題が多い。
連分数からのフィボナッチ数列,図形を転がした軌跡を描かせる
などなど。
いやぁ,実に面白い・・・(福山雅治の声で読んでね)
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プロ野球4球団増設案とやらに乗っかってみる
交流戦の最中,こんな記事が飛び込んできた。
プロ16球団に拡大を 自民提言、地域活性化狙う 参入は不透明
政府の成長戦略に対する自民党の提言で、地域活性化策の一環として、プロ野球のチーム数を現在の12球団から16球団に拡大する構想を打ち出すことが22日分かった。静岡県、北信越、四国、沖縄県といった球団の本拠地がない地域を例示し、政府に支援策の検討を求めた。
ただ、球団数は1958年から変わっておらず、一時は削減の動きもあった。運営に高額な費用がかかることもあり、企業などの動きが出てくるかは不透明だ。
提言では、米大リーグで地方都市に次々とチームが誕生して30球団となり「地域に根差した事業として成功している」と指摘。日本でも球団を各地に増やせば、プロ野球市場の拡大と地域活性化につながるとした。
[ スポニチAnnex 2014年5月22日 19:48 ]
興味のない方には申し訳ないが,
少子高齢化 若者の野球離れ
が叫ばれているなか,あえて「球団を増やしたい」と考える政治家って面白いなぁ,と。
野球関係者は,どんなことがあってもこのアイデアに乗っからないと。これが最後のチャンスかもしれない。地上波の放送がなくなり,ファンは高齢化して,選手より監督や引退した人のほうが有名で一面を飾る機会が多い・・・,って,大相撲やプロレスと同じ道をたどり始めているからね。
ということで,この提言を野球界が喜んで受け入れると仮定しながら,
はたして,どのように運営すればうまくいくのか
について考えてみた。ここからはおっさんの独り言です。
* * * * *
(1)増設する4球団について
セリーグ・パリーグの下部組織(サッカーJ2のイメージ)で,チャレンジリーグ(通称Cリーグ)を創設。
新設4球団の内訳として,現在運営されている独立リーグをJPBに吸収する形で,
・四国アイランドリーグ4球団を2球団に
・BCリーグ4球団を2球団に
することで,計4球団分の選手枠を確保。
(2)本拠地について
球団1: 本拠地松山(準本拠として四国アイランドリーグ使用球場)
球団2: 本拠地新潟(準本拠地してBCリーグ使用球場)
球団3: 本拠地沖縄(準本拠として鹿児島)
球団4: 本拠地静岡
(3)運営方法
チャレンジリーグは,新設4球団と現存する12球団のファームを併せて計16球団で構成(これにより,イースタンリーグとウエスタンリーグは再編成)。16球団を4ブロックに分けて各地区ごとにペナントレースを行い,各ブロックの覇者によるクライマックスシリーズを行う。試合数は,ブロック内72試合+交流戦48試合(隣接ブロック24試合,他ブロック24試合)の合計120試合。
4ブロック案
A 楽天(宮城・山形),ロッテ(浦和),日本ハム(鎌ヶ谷),ヤクルト(戸田)
B 新潟(新潟・群馬),西武(所沢),巨人(東京),横浜(横須賀)
C 静岡(静岡),中日(名古屋),阪神(鳴尾浜),オリックス(神戸)
D 沖縄(鹿児島),松山(四国全域),広島(広島),ソフトバンク(船小屋)
(4)新設4球団に適用される特例
・外国人枠の撤廃 それで客が呼べるならオール外国人でも可
・JPBからの運営資金補助
・選手の移籍期限の撤廃⇒チャレンジリーグからセ・パ球団への移籍に限り,移籍期限を撤廃する(クライマックスシリーズ進出に向け戦力アップを図る球団は,新設4球団からの選手獲得は可能)
・セ・パ球団への選手移籍に際して,移籍金の発生(球団運営資金の捻出)
☆「是非とも欲しい!」と思われる選手になれば,シーズン途中でも移籍可能
☆試合数確保により,12球団の2軍でくすぶるより出場機会は多くなる
(5)新設4球団の選手獲得方法
・ドラフト会議 現存12球団による「優先ドラフト:各球団5順まで,あるいは12球団合計60人まで)」終了後,「チャレンジドラフト(現在の育成ドラフト)」から参加。
・12球団指名選手は従来の育成ドラフト指名と同条件。新設4球団指名選手に関しては契約金・年俸ともに制限なし。12球団指名の育成ドラフト選手が「指名拒否,新設4球団への入団を希望」した場合に限り,後日再ドラフトあり。
* * * * *
3軍制を敷いているわがホークスは,すでに四国アイランドリーグの球団と交流戦を行っているため,かえって出場機会が減ってしまう選手がでてきそう。そのかわり,沖縄・松山と新設2球団が同一ブロックにいるので,福岡に遠征してきた折にはどんどん練習試合を組むことができるかな。
新設4球団が加わることで,他球団にも「ファームの独立採算」の意識が高まることが予想される。個人的は,沖縄チームは外国人主体+地元出身選手に特化すれば面白いと思いますが。
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