永易流って何ぞ? Vol4.5
今回は、前回の内容を少し掘り下げた視点のお話をさせて頂きますので、
あえてVol4.5としました。
前回、団子について少し触れました。
パサパサ団子、締めについて説明していますが、何故そうするのか?を
お伝えしていませんでした。
パサパサ団子を限界まで締める。この事に、一体何の意味があるのでしょうか?
恐らく、締めの練習をされる前には、大半の方がそう感じるはずです。
締めなくても、団子を丸めて放ってチヌが釣れれば、大変な思いをして握る
必要がありません。まあ、締めを意識しなくても、1枚~2枚位は釣れると思います。
ですが、チヌが居る・・・と感じた時には、次の一投で釣ったり、5枚以上も
一投一尾の連発を続けたりするのは、キッチリと団子が握れると、よりモノにし易くなります。
所が、キッチリ握ると言うのが曲者で、水分が多い団子は、割れるタイミングの
調整が大変難しく、いい加減に握っていたのでは、毎投割れるタイミングが
バラバラです。
割れるタイミングを一定にし、しかも毎投タイミングを合わせるには、やはり
団子を締める事が可能なMAX(頂点)を体に叩き込むしか有りません。
握りで割れるタイミングの調整を行う際には、MAXの締めから少し力を抜いた
「8割の握り」とか、「5割の握り」といった具合に、基点となるのがMAXの締めです。
この基点が定まっていないのであれば、握った団子が自由にコントロール
出来ないと思います。 締めを練習するというのは、自分自身の基点を
モノにする為の練習なのです。
永易流って何ぞ? Vol4
だんだん、更新のペースが早くなってきました (・∀・)
今回は、Vol1~Vol3までお話していなかった団子について少し
説明したいと思います。
永易流の団子は、パサパサガチガチです。
水分を極限まで減らしているからです。
紀州マッハの裏パッケージに記載されている配合は標準分量ですので、
説明通りに配合すれば、さほど握り難いという事はありませんが、
いつでも標準配合という事はありません。
エサトリの多少、季節などにもより、紀州マッハ・攻め深場を配合して
より攻めの幅を広げていきます。
基本的な水分量は、握れるギリギリがベースです。
それを団子の弾力が無くなるまで握り込みます。
間違えないで頂きたいのは、団子を締める事で釣果が良くなる訳ではない事です。
では、何故締めるのか?となりますよね?
ちなみに、私達も常に全力で締めている訳ではないんです σ(^_^;)
でも、必要な時には、極限まで締めます。この、極限の締めは
年間30日程度釣行する中で、2回~3回あるか無いか・・・位の割合です。
大体の場合は、猛烈なエサトリが居る場所だった場合がそれに該当します。
ですが、興味深いお話をさせて頂きますと、真夏にオキアミで通用する様な
エサトリが少ない場所なのに、パサパサ団子をガッチリと締めなければならない
釣り場も存在します。静岡のエリアですと、焼津がそれに該当しますね♪
ちなみに、千葉の内房もその傾向が強いです。
紀州釣りの幅を広げたい・・・そうお考えの方は、パサパサ団子を限界まで
締める練習をされるのが、上達の近道だと思います。
永易流の紀州釣りでは、この締めが技術の8割を占めていると言っても過言ではないです。
永易流って何ぞ? Vol3
今回は、釣りの展開の基本をお話ししたいと思います。
永易流の基本は、決して”無理をしない事”です。
即効性を求めたり、隣の釣り人と競ったりする事もコレに該当します。
エサトリの数にも左右されますが、大体1時間10投~12投のペースで
団子を打ち返し、2時間程度は余り色々大きく変えずに様子を見る事が
必要です。この間にやるべき事は、エサトリの多い場所・少ない場所の探索や、
海底に変化がある場所の探索、遠投・近投で変化があるか否か、
サシエサの持ち具合、団子の持ち具合などです。
ほんのちょっとした団子の締め具合の違いで、アタリがハッキリ出たり、
アタリ無く餌が取られたりなんて事は非常によくある展開です。こういう事を
チヌが到来する前の準備段階で把握しておく事が大事です。そうしないと、
いざチヌが到来した時に、どの程度の圧力で団子を締めたら良いのか判断が
付かないからです。
この準備の段階で、隣の釣り人にチヌが釣れたからと、集魚を加えたり
するのはNGです。良く見かける光景ですが、隣の釣り人からチヌを
自分の所に引っ張ろうという心理だと思います。この時点で既に無理を
している様に思います。こういう釣りをすると、その瞬間だけは1枚~2枚
釣れますが、殆どの場合それで終わる事が多いのではないでしょうか。
釣果を伸ばすコツは、魚の活性を長く保つ必要があると思います。
釣果の即効性を求めると、それに比例して時合いも即効で終わります。
ココまでで分かる様に、永易流の基本はあくまでも魚主導です。
釣り人側から、いくらゴージャスな餌を与えても、魚の気分が合わなければ
食ってくれません。そうではなくって、その日の魚の気分を探って、
釣り人側が魚の機嫌を損ねない様に展開する釣りこそが基本となる考え方です。