永易流って何ぞ? Vol3
今回は、釣りの展開の基本をお話ししたいと思います。
永易流の基本は、決して”無理をしない事”です。
即効性を求めたり、隣の釣り人と競ったりする事もコレに該当します。
エサトリの数にも左右されますが、大体1時間10投~12投のペースで
団子を打ち返し、2時間程度は余り色々大きく変えずに様子を見る事が
必要です。この間にやるべき事は、エサトリの多い場所・少ない場所の探索や、
海底に変化がある場所の探索、遠投・近投で変化があるか否か、
サシエサの持ち具合、団子の持ち具合などです。
ほんのちょっとした団子の締め具合の違いで、アタリがハッキリ出たり、
アタリ無く餌が取られたりなんて事は非常によくある展開です。こういう事を
チヌが到来する前の準備段階で把握しておく事が大事です。そうしないと、
いざチヌが到来した時に、どの程度の圧力で団子を締めたら良いのか判断が
付かないからです。
この準備の段階で、隣の釣り人にチヌが釣れたからと、集魚を加えたり
するのはNGです。良く見かける光景ですが、隣の釣り人からチヌを
自分の所に引っ張ろうという心理だと思います。この時点で既に無理を
している様に思います。こういう釣りをすると、その瞬間だけは1枚~2枚
釣れますが、殆どの場合それで終わる事が多いのではないでしょうか。
釣果を伸ばすコツは、魚の活性を長く保つ必要があると思います。
釣果の即効性を求めると、それに比例して時合いも即効で終わります。
ココまでで分かる様に、永易流の基本はあくまでも魚主導です。
釣り人側から、いくらゴージャスな餌を与えても、魚の気分が合わなければ
食ってくれません。そうではなくって、その日の魚の気分を探って、
釣り人側が魚の機嫌を損ねない様に展開する釣りこそが基本となる考え方です。