4人目の攻略は、何故か蒼葉を「マスター」と呼び懐いている謎のガスマスク、猫背なので小さく見えるけど実は181cmと長身なクリアのルート。
パッケージで紹介があるのはクリアまでだけど、不自然にぽっかり空いている蒼葉とotherのスチル枠から見て、最後の攻略キャラでは無い感じかな?名前からするとこれで終わりっぽいけど(笑)
さておき、クリアルート。
ミンクが甘やかしてくれなかった分、クリアの蒼葉へのデレっぷりに安心します(笑)
間延びした口調が可愛い。
いやですぅ~ますたぁと一緒にいたいですぅ~
みたいに語尾が延びるの。
雨が降ってもないのにいきなり傘を差したり、屋根から人の家に侵入したり、謎の音速食いを披露したり、と突飛な行動に驚かされつつも、素直で純粋なクリアにいつしか心を開いて行く蒼葉。
暴力を嫌う穏やかな性格で争いを好まないクリア。
「暴力は~やめてくださぁい!」
モルヒネとのアメコミ調の乱闘シーンは笑った。
本物のワンコ(メカですが)居るけど本物以上にワンコキャラ。クリアは間違いなくこのゲームの癒しです。
何で常にガスマスク着けてるのか、とか、何で蒼葉の事をマスターと呼ぶのか、それがどうやって解明するのか興味深々に突入した個別ルート。
プラチナ・ジェイルでヤクザに絡まれ返り討ちにした所為で粘着され、そんなもんどうやって用意したんだな硫酸をガスマスクの上から流し込まれたクリアに、心配した蒼葉はガスマスクを取って顔を洗えというのですが、どうしても蒼葉の前では外したくない様子のクリア。
育ての親であるお爺さんに、お前の顔は人とは違うから絶対に見せてはいけないと言われており、自分の顔はきっと化け物みたいなんだと思ったクリアは、マスターだけには嫌われたくないという一心でマスクを外さないのでした。
な、何ていじらしい・・・
「今更、お前の顔が普通と違ってたって、中身は俺の知ってるクリアだろ?嫌いになる理由がねーよ」
何でもないことのように言う蒼葉の言葉を信じて、クリアは怖々とガスマスクに手を掛ける。
い・・いけ・・・
イケメンじゃないかああああああああああああ!!!!!
この顔で裸エプロンやったり、おかめさんのお面を着けていたのかと思うと、感慨深いものがありますね!
想像した以上に好みのイケメンだったのでびっくりした!口の下にほくろが二つあるのも色気があって良い!
俺と同じだと言いながら、蒼葉がクリアの目や鼻や口を手でなぞり、その後で確かめるようにおずおずと手を伸ばして蒼葉の頬に触れるクリアのシーンは幻想的で美しいと思った。
クリアの正体は、東江が開発した「染色音楽(ダイ・ミュージック)」の「歌」によって人の心を操る、所謂アンドロイドのプロトタイプ。
けれど、欠陥品として廃棄されたのを、廃棄物処理の係員が拾って自分の子供として育てたらしい。
蒼葉を「マスター」と呼ぶのは、その「声」が自分達を構成するオリジナルの音源に近かったからなんでしょうね。
自分が何者なのか思い出したクリアが自分は蒼葉とは違う事を思い知り、それでも蒼葉を慕う気持ちを止められずに苦悩する姿は切ないよなぁ・・・
決着をつける為に東江の元へ向かう蒼葉とクリアの前に立ちはだかったのは――
クリアと全く同じ顔をした二人の男。ただし、クリアとは違う意地の悪い笑みを顔に貼り付けている。
そう言えばこいつらミンクルートに出て来たどう見ても警備員じゃないだろ、な仮面をつけた警備員じゃないか。姿は見せなかったけどノイズルートの話の端にもちらっと登場したっけ。皆このフェイスなのは東江の趣味なのか
どうやらクリアの「弟」に当たる後発のアンドロイド。無論、クリアより性能が良い。
ダイ・ミュージックから蒼葉を守る為に、同胞である彼らに手を上げてしまったクリア。
本来のマスターとインプットされた東江や彼と同じ仲間に刃向ったり傷付けたりすると制御プログラムが作動して内部から自己崩壊が始まる。
それを押し隠して、「マスター」では無く、「蒼葉さん」と名前を呼んで気持ちを打ち明けるシーンはじわっと来た。
これから自分に何が起こるか予期した上で、蒼葉だけは何としても守ろうという決意を思うと・・・
蓮のあの態度も、同じ「機械」として通じるものがあったんだろうか。
差出不明な招待状のお陰で東江の元に辿り着き、再びあの「兄弟」と対決する事になったクリアと蒼葉。
しかし、キーロックによって反撃出来ないクリアは殴られるがままで、その間にも着々と自己崩壊は進んでいる。
まさかの肉弾戦。
てっきり歌で勝負するのかと思ってたので・・・いやはや意外でした。
「僕は失敗作だから、お前たちが予想しなかった事が起きてるんだよな。だったらもう怖いものなんて何も無い」
防戦一方だったクリアが不適な笑みを浮かべてキーロックを取り外そうと自分の後頭部にナイフを当てる。
「やめろ!」と叫ぶ蒼葉に向かって儚げな笑みを浮かべ「守らせて・・・」と言うクリアを見て、東江への怒りが噴出しそうになりました。
クリアを止めたくて、無意識に暴露を発動させてしまう蒼葉。
時折、不安定にひずんで火花が散りながらも、流れ続ける優しい音色。これがクリアの心の中なんだ・・・
うっ、何か泣きそう・・・・
これね、両方選んじゃいけない選択肢なんですよ。
そのままにしているとピシッと亀裂が入って、完全に崩れるまで待たないと駄目なんです。斬新だな。
両方選んでどっちもBAD ENDになって唖然とするのはドラマダプレイヤーの誰もが通る道。亀裂が入る時点で気付く人も居るかも知れないですね。
BAD ENDはキーロックを破壊するも相手の行動を封じる歌(染色音楽を中和する歌なのかな)を最後まで歌う事が出来ずに壊れてしまったクリアが東江によって修理され、蒼葉が敵の手に落ちるというもの。
おじいさんの手によって組み込まれた「優しさ」の回路が、東江の手によって狂わされ・・・いや、元に戻されたのか。
人を思いやる心は消え、蒼葉への執着だけが残ったクリアは、実験に次ぐ実験で必要なデータを収集されて不要になった青葉の身体を貰い受ける。
クリアは本当は蒼葉と同じ人間になりたかったけど、それは決して叶わないから――
いつまでも蒼葉さんと一緒に居たい、どうせなら綺麗な身体のままで・・・人形のように
その為には意思表示する手足や目は不要だと言うクリア。
し、四肢切断ですか(´・ω;.:...
足は切られたけどあまり映さないし黒い金具で断面を覆ってるので、グロさは無い。何よりクリアの声が甘ったるくて、まるで思いが通じ合ったかのようなBGMだし。
助けを求めるように鉄格子を掴もうとする蒼葉の腕を取り、
「こんな風に意思表示をして・・・悪い腕」
甘く囁いて噛み千切るクリア(´・ω;.:...
今度はじっと選択肢が崩れるのを待つと、途中までの展開は変わらないけど最後まで歌いきる事が出来た様子。
東江と2体のSPタイプは動かなくなると、お約束のビル崩壊が始まり、ボロボロになったクリアを庇いつつ蒼場はオーバルタワーを脱出。
グロッサリーでの「あなたに触りたい・・・」は、まさかクリアにこのシーンがあるとは思わなかったんですが(オイ)、切なくて綺麗で良いシーンでした。
蒼葉という存在を思考回路に刻みつけるように。
それでも、蒼場を気遣って「人」の肌が残っている方の手で触れるクリアの優しさと、どんなに願っても自分が機械である事実は変わらない事への悲しみが切ない。
蒼葉の方はクリアが心配で無理をさせたくないと思うんだけど、クリアの必死な懇願に心を決めて、クリアの望みを叶えようとする。
蒼葉と思いの丈を交わし、「蒼葉さん・・・ありがとう・・・」と優しい微笑を浮かべたまま全ての機能を停止する。
クリアああああああああああああ・゜゜・(/□\*)・゜゜・
もう、この辺りから画面が霞んでしまって、セルフエコノミーモードに・・・
泣きじゃくる蒼葉の気持ちを思うと、胸がぎゅーっと締め付けられるようで・・・
最後にはどんでん返しがあって、「お婆ちゃん最高!!」と叫びたくなりました。持つべきものは天才科学者のお婆ちゃんですね。
ハッピーエンドで良かったぁ・・・
この2人の笑顔を見てるときゅ~んとしちゃいます。
ここまでプレイして自分の好み的にはクリア>紅雀=ノイズ≧ミンクという感じかなー。
機械の体に人間の心って所がめっちゃツボなんです。←人外好き
初めはコミカルで、中盤以降は切ない展開が続いて、最期にほっとするシナリオも一番好きです。
で、クリアルートを終えてCGを確認したけど、やっぱりもう1ルート分位が空白のまま。
もう1回最初からやってみるか。今度は真相√に行くかも知れないしね。
タイトルに戻ると、初めから蒼葉の後ろをちょこちょこと付いて来てた筈の蓮の姿が無い。(タイトルを歩いてるドット絵が最初は蒼葉と蓮だけだけど、各キャラルートのエンディングを迎えるとそのキャラのが後ろに付いて来る仕様)
これってもしかして――・・・
最後の攻略キャラはまさか・・・まさか・・・
・・・蓮、お前なのかー!?