アビス、無事にクリア致しましたー♪
戦闘の難易度も比較的易しく、レベル上げをしなくてもサクサク進めるのでストーリーに集中出来ましたよ。
最後の最後で、大佐(ジェイド)に全部持っていかれましたが
いやー、ホントはキャラ別の感想とか、ストーリーの総括感想とか書こうと思ってたんですが、ラスボス戦のジェイドのインパクトが強過ぎて、色々と記憶が吹っ飛びました。
なので多少(?)の間違いはご容赦を+
以下、ネタバレ・・・というか、未プレイだと意味が分からない内容になってると思います。
一度は倒した筈の宮本武蔵ヴァン師匠なんですが、ローレライを体内に取りこんで音素を再構成させて蘇えるという荒技を披露して下さいました。
で、世界を預言(スコア)の呪縛から解き放つ為に、人類(オリジナル)を滅亡させ、レプリカの世界を創ってしまおうという、何をどう突っ込んでいいやら分からない事を企んでいる模様。
完全にレプリカの世界を創るなら、オリジナルである自分自身も滅びるつもりなんでしょうか?
「総長は預言を憎み過ぎて、誰よりも預言に縛られているんです!」
――というアニスの台詞が、核心を突いてると思いました。
ヴァンは預言の消滅に囚われるあまり、本質を見失っている・・・
モースも相当酷かったですけどね・・・あんな化け物になってまで預言預言って。
まぁ、仲間達も、それぞれの思惑がありながら、様々な角度で預言に縛られていた訳ですが。
そんな中で、一番ニュートラルな思考を持っていたのはジェイドかもしれない。
「人も星もいずれは消滅する。星の記憶があろうとなかろうと、それだけは決まっているのです」
いやー、真理ですよ大佐。星の記憶云々が無くても、形あるものはいつか壊れますからね!
というか、この顔。
完全にラスボスの顔じゃないですか。
自分の中で未だに、ジェイドが全ての元凶という印象が拭えないのですが・・・
ストーリー終盤まで、いつかジェイドがルーク達を裏切ってPTを抜けるんじゃないかとワクワクドキドキしていましたが、本当にラストまで味方だったので拍子抜け嬉しいです。
何せジェイドは入り方も特殊だったしな!
レベル45のチートキャラがいきなりレベル5になり下がった時は正直ショックでしたよ。
それでも態度は偉そうだったけど!(笑)
・・・てか。
そのメガネ、伊達メガネだったんかい!!
レンズ部分に指を入れてくるくると回してましたよ・・・
そう言えば、ジェイドは真紅の瞳をしてるんですが、元々こうだった訳じゃなく、譜眼なる禁術を用いた副作用(?)らしいですね。
真似して視力を失ったどっかのバカ・・・もとい、彼に憧れる自称ジェイドの弟子の青年がいましたが、相当危険な譜術みたいです。
自称弟子のその男は、ジェイドに譜眼の術を教えて欲しいと頼んだものの断られ、いいもん自分でやるもんとばかりにグランコクマの王立図書館から禁書を盗み出し、素養も無いのにハンパな方法で譜術を行ったものだから、危うく周りを巻き込んで大爆発を引き起こす所だったんですが――
その時にジェイドが言い放った台詞、
「彼を始末してしまいましょう。それが一番簡単な方法です」
には、ぞくっと震えが来ました。(ときめいた訳ではありません)
この人は善とか悪とか、そういう概念は重要視してないんだな、と。
モチロン、余裕がある時は人道的な方法を取るでしょうけど。
あと、多くの事を知ってるくせに、それらを語ろうとしない性格にも困ったものです。
面倒な説明とか、ガイに丸投げしてたもんな(笑)
まぁ、そこがイイと言えばイイんですが///
話を戻して。
――ラスボスのヴァンは、そのセオリーに従って第2形態があるのですが。
何だろう・・・このラスボスにあるまじき哀愁は・・・
悪魔の右腕(脳内変換)に片翼、振り解けた長い髪・・・個の記号としては悪くない筈なのに、漂うこの落ち武者感・・・
「とうとうその力を使って来ましたか。・・・それでも勝つのは私ですが」
大佐・・・私達じゃなくて、私なんだね・・・+
流石です!貴方はそうでなくちゃね!
第2形態のヴァンは、攻撃が激しくなっていたんですが、強さ的にはそんなに変わってない?
なんだか、呆気なく勝利してしまいました。
3つの禁術を覚えて更に凶悪強力になった大佐のお陰に違いない
ティアがユリアの大譜歌を謳う演出は最高でした!
ティアの美声をBGMに無敵状態になって、皆でヴァンをタコ殴り出来て楽しかったです(笑)
ちなみに戦闘メンバーは、ルーク・ティア・ジェイド・ガイ。
時々ガイがナタリアに代わる事はあっても、ジェイドとティアは固定でした。
――戦闘後。
ラスボス戦の舞台が崩れ出すのは、多くのRPGに共通するイベントなのですが、アビスもまた例外ではありません。
そんな中、ルークはローレライの解放の為に残ると言い出します。
その時、誰よりも最初にジェイドがルークの前に歩み寄り、スッと左手を差し出したのには驚いた。
OPで手の中に槍を作り出し、嬉々として敵に投げつける大佐がその槍を握っていたのは右手・・・
て事は、ジェイドは右利きなんですよね。
対するルークは、プレイヤーキャラ(デフォルト時)なので分かり易いですが、OPでアッシュとの戦闘シーンを見れば左利きなのは一目瞭然。
あのジェイドがルークに合わせてる!
それだけ、ルークに対して敬意を払ったという事なんでしょうね。
ルークを認めたって事かな・・・
習慣で右手を出してから、ちょっと戸惑ったように左手を出すルークが可愛かった///
ちなみに陸斗も左利きなんですが、左手で握手した事なんて1度も無いですよ!←どうでもいい
「ルーク。あなたは本当に変わりましたね」
「俺、ひどかったもんな」
「・・・ですが、どれだけ変わろうと悔い様と、あなたのして来た事の全てが許されはしない。
だからこそ、生きて帰って下さい。いえ・・・そう望みます」
いかにもジェイドらしい厳しい言葉なんですが、帰ってきて欲しいという強い願いと、ルークを気遣う優しさを感じます。「ツンデレおじさん?」の称号を持つだけの事はあるな(笑)
ティアが最後に聞こえるか聞こえないかの声で「ルーク・・・好き・・・」と言ったのは切なかった。
でも、一体いつ惚れたんだ(°д°;)?
そして崩壊シーンはアニメーションで描かれているんですが。
アッシュが空から降って来て、ルークがそれを姫だっこでキャッチしたのには、ゲーム中で一番ビックリしたっす。
アッシュ・・・フォニム化してルークの中に入ったとばかり思っていたんですが・・・
んと、このアッシュは肉体だけって事かな?
アッシュの最期も壮絶で切なかった・・・全身に剣を刺されて、それでもオラクル兵を食い止めて・・・
まるで弁慶の立ち往生・・・もしくは三国志演義の関羽のように・・・
でもこうしてルークと再会(?)したって事は、もしやアッシュが生き返るフラグか・・・?
などと思いつつ、アニメーションを鑑賞。
『世界は消えなかったのか・・・私の見た未来が僅かでも覆されるとは・・・驚嘆に値する・・・』
自分が見た未来とは異なる結果に驚き、そして解放され天に昇って行くローレライ。
ローレライの解放による干渉を受け、光を放ちながら音素に乖離するルークとアッシュ。
・・・この時、アッシュの左手がピクッと動いたんですよね。意味深だ・・・
――スタッフロールを経て、エピローグ。
花畑・・・ここはタタル渓谷でしょうか。そこでルークへの鎮魂歌の如く譜歌を謳っているティアと、それに耳を傾けている仲間達。
ルークの成人の儀がどうのって言ってたから、ローレライの解放から2~3年経ってる計算ですね。
ティアの表情は確かに大人びて見える・・・って、元々16歳に見えなかったですけど。
大佐の表情が以前より柔和になっています。
やはり年齢を重ねると人は穏やかになるのか
それはともかく、大佐の瞳が赤じゃなくなってるようですが。
確かプラネットストームが停止して音素が減少すると、音機関や譜術は使えなくなる・・・もしくは極端に威力が落ちるんでしたよね。
あるいは、それとは関係無しに自分の意思で譜眼を解除したのかもしれない・・・
本来の瞳は髪の色と同じ薄茶か・・・絶対グリーンだと思ってたのになー、名前的に。(Jade:翡翠)
そんな大佐の「そろそろ帰りましょう」という号令で引き上げ様とした、まさにそのタイミングで、髪がバッサバサに伸びたルークのご帰還。
「ここからなら、ホドを見渡せる・・・それに、約束してたからな」
と、ティアとの・・・いや、仲間達との約束を果たす為に戻ってきたと言うルーク。
・・・ルーク?
それとも彼はアッシュ?
その判断は恐らくプレイヤー自身に委ねられていると思うんですが、個人的な見解としては、ルークであってルークでない、アッシュであってアッシュでない・・・だけど、そのどちらであるとも言える存在。
分かりにくい表現をしてしまいましたが、肉体は多分アッシュだと思います。
ワイヨン鏡窟で助けたチーグルの被験者(語尾は「なのです」)が、『自分の中にレプリカの子が入って来た』というような事を言っていたので、そう考えたのですが。
ローレライ解放の時、アッシュとルークは溶け合うように光(音素?)になっていた・・・
その時、ルークのフォニムがアッシュの中に入り込み、彼の肉体を再構成したんじゃないかなーと。
なので、精神(自我)的にはルークが主体・・・だけど、アッシュの記憶も受け継いでいる・・・
ルーク@アッシュのマントが翻った時に見えましたが、剣の柄が右側に向けられていました・・・という事は、このルーク@アッシュは右利きなんですよね。
レプリカルークは左利きだったけど、オリジナルアッシュは矯正済みなのか右利きでしたよね。
やっぱりアッシュの記憶を受け継いでるとしか思えないなー。
仲間との約束を覚えてるんだから、ルークの記憶も持ってると考えられるので・・・要するにアッシュとルークの融合体のような存在かと思われます。
一番気になるのは、このルーク@アッシュは、ティアとナタリアのどちらを選ぶかなんですが・・・
きっと、どちらも選ばないんだろうな・・・だからと言って、他の誰かを選ぶっていうんじゃなくて。
なんか一人で旅に出ちゃいそうです、雰囲気的に。
【総括感想】
主人公がレプリカという設定は斬新だと思いました!
ただ、どう転がってもハッピーENDにはならないだろうなとも思ってましたが・・・
プレイ中はとっても楽しかったですよ。戦闘も面白かったですし。
FOFとか最初「何だこれ?」と敬遠してましたが、やり方が分かると面白くてやみ付きになりました!
難点としては、ロードの多さ。
個人的には許せるレベルなんですが、ダンジョンで移動するたびに細かく入るのはちょっと気になりました。
あと、専門用語(フォニムとかフォミクリーとか)がプレイヤーの予備知識が何も無いまま、ゲーム内では常識として頻繁に使われるのはどうかな?と思いましたね。
レムの月23日、と初っ端に出て来た時は「いつやねーん」とベタな突っ込みを入れたくらい(笑)
でも、ストーリーが進めば理解出来るし、流しても問題ないので許容範囲かな。
とにもかくにも、面白かったのは確かなので大満足です
泣けるイベント盛り沢山で、考えさせられるシーンもあったりと、ラストまで飽きませんでした。
サブイベントを殆どスルーしちゃってたのが、心残りですが・・・
GRADE3000貯まってたので、経験値10倍取って2周目やろうかな(笑)