僕が中学生のとき、公園で知り合った華僑系大富豪のお爺ちゃん
そのお爺ちゃんは、大昔ニューヨークに亡命して富を築いた成功者
そのお爺ちゃんは、僕にいろんな事を教えてくれたんです。
そのなかの一つ、まずは中華街の組織について教えてくれました
中華街は、大きくわけて二つ(今は変わってしまいましたが、当時は)
メインランド(大陸系)と台湾系の二大勢力があるんです。
そのそれぞれのグループには、長老と呼ばれるリーダーがいます。
長老というと民族の村長さんみたなイメージしてたんですけど
実態はマフィアの親分です。その長老が中華街の経済を中心とした
経済を仕切っていたわけです。
僕が知り合ったお爺ちゃんは、世間的には会社を経営する大富豪
ってことになっていますが、じっさいはメインランド系勢力のひとつ
である広東系華僑の長老、広東系マフィアの大親分だったんですね
でも、まったくそんなふうに見えないし、むしろ優しいお爺ちゃんて
感じで、僕はとても可愛がってもらいました。
今は故人ですが、なぜ僕に公園で声をけててきたかというと、
病気で亡くなったお爺ちゃんのお孫さんと僕が似てたからなんだ
そうで、公園で僕に声をかけてきた途端、いきなり僕の両手を力強く
握り、号泣してしまったんです。何か言ってるんですけど、広東語
なんで何言ってるか訳わかんないし、でも何故か何かが伝わって
きて、僕はもらい泣きしてしまいました。人間て言葉がわからなくても
心と心って本当に通じるものなんですね。(余談ですけど、この以心伝心
という人間本来がもつ潜在能力を活用したシステムができれば外国語
の習得なんてカンタンにできるとおもうんです)
お爺ちゃんとは、会ったその日に、自宅のデイナーに招かれました。
外からみると普通のビルなんですけど、中が凄い。アラブから取り寄せた
最高級絨毯、シャンデリア、ヨーロッパの高級家具、絵画(僕の好きなモネ
の絵があったんですWOW)にたくさんのお手伝いさんがいて、お城の
ようなんです。
ここで出迎えてくれたお爺ちゃんの奥さん、お婆ちゃんが僕を見るなり
号泣しちゃって、泣き崩れてしまったんです。
僕は、どうしていいか解んなかったけど、その後お爺ちゃんとお婆ちゃん
が見せてくれたお孫さんの写真、僕が写ってると自分でも勘違いしてしまう
ほど、そっくりで鳥肌がたったんですよ。こんなことって本当にあるんですね。
中学生の僕には、衝撃的な空間でした。(お婆ちゃん似でしたね)
それからというもの、僕はお爺ちゃんとお婆ちゃんとのお付き合いがはじまります
お婆ちゃんと買い物いったり、お爺ちゃんとお婆ちゃんとぼくは3人でピクニック
行ったり、(サングラスのおにいさんや厳ついおっさんがゾロゾロついてくるのには
閉口しましたけど)、どこかに不思議な感覚を覚えながらも楽しい時間を過ごして
たなかで、ある日お爺ちゃんが僕を雀荘に連れていってくれました。
路地裏のようなところに建つビルに入ると、銃を持った屈強な厳つい男性が何人
もいて、ドアを開けてくれる。中に入ると小さな小部屋があり、これまた厳つい男性
とチャイナドレスを来た女性が僕たちのコートを預かってくれる。女性が僕たちに
飲み物を聞くんですね。お爺ちゃんが「何でも欲しい飲み物を言いなさい。どんなもの
でも出してあげるから」というんで、「ブルーマウンテンのコーヒーを甘いカフェオレに
したのが飲みたい」って言ったら、本当にブルマンのカフェオレが出てきちゃって驚き
ました。
さらに奥の部屋に入ると、そこは雀荘でした。
と言っても、テーブルが2つだけの小さな雀荘なんですけど
凄く豪華なんですね。
4人一組のテーブルの、一人分の席には、僕とお爺ちゃんの
椅子が2つ用意され、僕たちが座った途端に、先に座って、パイを
触っていた3人のおじいちゃんたちの手がとまり、
僕を凝視する。一人は、僕に向かって手を合わせ、一人は顔が
真っ青になりかたまっちゃって、一人は「長老は、お孫さんを生き返らせた」
と大きな声で叫び、まるで僕は幽霊になったような気分でしたよ。
ところで、麻雀しながら、お爺ちゃんが僕に教えてくれたことがあるんですね
麻雀は宇宙世界の縮図であるって話しからスタートして、
ここにいるお爺ちゃんたちは皆金持ち、おおきな金を掴むためには
何でもやった。法も犯した。でも捕まらなかった。なぜなら彼らが掴んだ
大金のなかから、株式投資をしていて、逮捕された腹いせにその株を
売却したら、株価は下落してアメリカ経済に悪影響を与えてしまうから
政府も警察も目をつむる、だから捕まらないんだと言ってたんですね。
勿論、社会に影響をあたえるほどの投資をしているという前提はあります
が、何でも極めると、人間がつくりだしたルールに従う立場ではなく、
コントロールできる立場になれる、ということなんですね。
当時14歳だった僕が、はじめて知った社会のシステムは衝撃的でした
この社会のシステムというやつは、お金に限ったことではありません
芸術でも文化でも、何でもあなたがもし、何かを極めれば、その何か
が社会貢献につながるということなんです。
その何かは、何でもいいんです。
極端ですが、例えばその何かが、スリでもいいと思います
人のポケットから、うまいこと財布を盗み取る最高の技術を
医学の世界に応用して、患者さんに苦痛を与えずに病巣を取る
治療技術に応用することができれば、そのスリの技術は人類
を結果的に救うことになる。
スリというパーツだけをみていては、何もスタートしないと思います
かたい頭を柔らかくすることで、誰にでも社会貢献はできる
と思うのです。
柔らかい頭にするためには、好きなこと、楽しいことをすれば
いいのです。楽しければ、それらをするときに集中でき継続できる
そして、仲間を増やすことで新しいアイデアがうまれ、アイデアが
うまれたところには、人が集まってくるんじゃないでしょうか
パスカルは、人間は考える葦であると言っています
楽しみながら集中することで、新しい視点がうまれ
そこから生まれる考えが、あなたを豊かで幸せな人生に
軌道修正してくれると思うのです。
人生は一度きり、自らの意思で幸せを掴みとりましょうよ