違和感から始まった、私の家計簿との長い付き合い。
現金主義の手書き家計簿から始まり、市販のパソコンソフト、データベース等々を経て、エクセルに落ち着きました。
違和感を解消できたことでたどり着いた、車を手放す決断や、予算を立てられるようになるまでのお話です。
複式家計簿:車を手放す決断と予算に向き合うまで
違和感を抱えながら続けた家計簿
私が最初につけ始めた、本格的な手書きの家計簿は、なんでも現金に置き換えて記録するものでした。
例えば、引き落としになった電気代を、銀行から現金を引き出して支払ったように記録する、みたいな。
銀行口座の残高を管理するページは別になっていたので、残高が減ったことをあらためてそのページに書かなければならない…。
同じことを別々に書いたら、漏れや書き間違いがあっても気づきにくいよね?と、ずっと思っていました。
当時はクレジットカードも使っていなかったから、これでもなんとかなっていたのかもしれませんが、書きながらいつも違和感がありました。
試行錯誤の末にたどり着いたエクセル
当時、私が欲しかった家計簿は、銀行口座に給料が入っても、電気代が引き落とされても、ATMで現金を引き出しても、通帳の残高と手元の現金残高が同時に合う家計簿。
手書き、市販のパソコンソフト、データベース、などといろいろ試し、最終的に、エクセルに落ち着きました。
ずっと、エクセルは一覧表を作るツールだと思い込んで、迷走していた私。
でも、ある時ふと、一覧表にとらわれなくてもいいのでは、と気づいたのです。
おかげで、手書きのノートのように、自由な形で家計簿を作ることができました。
お金の移動を記録したら違和感が解消
私が家計簿に満足できなかった時代、把握できていなかったのは、お金の移動でした。
《スッキリ家計簿》では、1行入力するだけで、費目が集計されたり、お金が移動したりします。
収入なら、家計簿の外からお金がやってきて、入金先の残高が増えます。
支出なら、家計簿の外へお金が出ていき、支払い手段の残高が減ります。
現金や銀行口座のほか、クレジットカードや電子マネーなど、どんな支払い手段でも正確に記録することができます。
移動なら、現金⇒銀行口座、銀行口座⇒カード会社(未払金)など、家計簿の中でお金が移動します。お金の増減はありません。
カードの引き落とし日は、銀行の残高は減りますが、お金は家計簿の中で移動しているだけ。
お金が減る、つまり、家計簿の外へお金が出て行くのは、クレジットカードで支払った時です。
お金の移動を家計簿につけられるようになってから、違和感は全くなくなりました
家計簿に現実を突きつけられて
お金の移動が正確に記録できるようになり、残高が簡単に合わせられるようになったら、イヤでも気づかされてしまったものがあります。
それは、家計の現状です。
私は、家計の現状を把握するという覚悟のないまま、《スッキリ家計簿》の原型を作ってしまいました。
そもそも、家計の現状を知りたいなんて、思っていなかったのです。
ただただ、ありのままのお金の動きを記録したかっただけです。
そんな情けない状態でしたから、家計の現状にはただただショックを受けるだけ。
現状が把握できるというその良さを生かせるまで、ずいぶん時間がかかってしまいました…。
車を手放す決断
家計の現状を見続けることになった結果、最初に出来るようになったことは、家計の見直しでした。
とはいっても、家計を見直そうなんて立派な気持ちはなく、気づいてしまっただけなんです。
「車2台持ちなんて、もう無理だよね……」
どんな理由をつけても、無理は無理。
夫は通勤に必要でしたが、私は電車でも通えます。
子どもたちの送り迎えも、とっくに不要になっていました。
私の車がなくても、致命的にはならないのです。
もう、手放すしか選択肢はありませんでした。
手放すと決めてからだったか、手放してからだったか、もう忘れてしまいましたが、気を張っていないとすぐに涙が出て来て、つらい日々が続きました。
私にとって車は、単なる移動手段ではなく、貴重な「一人になれる時間」だったから。
いま思い出しても涙が出そうになります…
予算って、どう立てるの?からの変化
次に出来るようになったことは、予算を立てることです。
それまでは、予算なんて何を頼りに立てればいいの?という感じでした。
講座を受けたりもしましたが、結局、習ったことが腹に落ちることはありませんでした。
でも、家計簿をつけるたびに現状が見えるという状態が続いたら、だんだん、予算が立てられそう、立ててみたい、という気持ちになってきましたよ。
そして今では、家計簿の締めと同時に、翌月の予算を立てるのが当たり前になっています。
そして、新しい年の家計簿では、もっと予算を立てやすくするため、費目を見直すこともあります。
費目はね、予算の立てやすさを基準に決めるといいですよ~。
おススメです
それにしても、まず予算を立てることを考えて家計簿を見直す、そんな順番で考えるようになるとは思ってもいませんでした。
家計簿が同じでも、使い方はちょっとずつ進化していると感じています。
《スッキリ家計簿》をご購入下さったお客さまとやり取りした際には、私よりずっと上手に家計管理をされていると感じてへこむこともありますが、私は私のペースで前に進んでいこうと思っています